探蝶逍遥記

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オオムラサキ♀探索(7月下旬)

 毎年、夏はオオムラサキを見るため、山梨県・甲府盆地周辺を逍遥しております。ご存知の通り、今年は全ての種で発生時期が異例に早く、例年なら新鮮個体♀が期待できるこの時期でも擦れている可能性があります。そんな不安を胸に、去年新たに見出したポイントに直行。台場クヌギに近寄ると、早速パタパタと翅音を立てて♂が飛び出しました。この力強い翅音を楽しむために山梨に通っているようなものです。去年の訪問より1週間早いことを差し引いても、個体数が2-3倍多い感覚です。どうやらオオムラサキの当たり年のようです。この日の目的は未だきちんと撮影できていない♀開翅画像の撮影。すぐに♀は見つかりましたが、適当なタイミングで開翅を撮るのに一苦労。先ずは最初のショット。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR,ISO=800,F8-1/800,外部ストロボ,撮影時刻:8時40分

 ストロボを照射した影響で、前翅は見た目と異なる紫色の幻光が出てしまいました。明らかに構造色で、♂同様、♀前翅の鱗粉も構造食を発現するような微細構造を有しているのでしょう。次は紫色幻光が少し緩和されたショット。
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D500-34VR,ISO=800,F8-1/800,外部ストロボ,撮影時刻:8時59分

 左前後翅の色調はほぼ見た目に近づきました。殆どスレ・欠けの無い個体でホッといたしました。さらにバシャバシャ撮影して、ようやく見た目にほぼ近い画像をゲット。
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D500-34VR(トリミング),ISO=800,F8-1/800,外部ストロボ,撮影時刻:9時37分

 左上の個体は既にボロボロ状態の♂です。ここまでの3カット共にディフューザーを装着していない外部ストロボでの撮影。しかし、殆ど類似したアングルでの撮影にも拘らず、紫色幻光の出現状態は大きく異なります。経験上、アカボシやゴマダラ、オオムラサキ共にディフューザーを単純にかませただけでは、地色の再現は上手く行きません。野外では実現困難なのですが、モノブロックストロボを3方向からスレーブ照射するような大掛かりな仕掛けが無いと自然光同様な拡散光は実現できないと思っていました。しかし、今回の結果は、撮影アングルの工夫で、ディフューザー無しでも地色表現が可能なことを示唆しております。改めてオオムラサキ♀色調表現の難しさを悟ったのでした。
 樹液吸蜜シーンは同じようなカットばかりで飽きてしまいます。運よく二股に分岐した場所に♀が来てくれたので、背景が抜けたスッキリしたショットも撮れました。
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D500-34VR,ISO=800,F8-1/320,外部ストロボ,撮影時刻:9時41分

 ♀は暫く吸汁した後、サッと飛び立って周辺の木陰で休息することが多いです。全開翅休息のシーン。
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D500-34VR(トリミング),ISO=1250,F8-1/800,外部ストロボ,撮影時刻:10時02分

 上手い具合に、ホストのエノキ葉上に止まってくれました。こうした雰囲気は、熱帯アジアのオオイナズマ(Lexias属)を彷彿とさせますね。オオムラサキ♀が、いかにも重たそうに羽ばたく滑空飛翔は、やはり見応えがあります。この日、もちろん♂は既にボロボロ状態の個体が殆どでしたが、奇跡的に綺麗な個体が1頭おりました。
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D500-34VR,ISO=500,F7.1-1/800,撮影時刻:13時47分

 今年は完品個体♂狙いなら、6月下旬頃訪問しなければならなかたのでしょうね。また♀の樹液吸汁シーン撮影中、♂が♀に言い寄ってくる場面もみかけました。
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D500-34VR(トリミング),ISO=800,F8-1/800,外部ストロボ,撮影時刻:8時48分

 中央下の♀に対し、右上の♂が巨大なバルバを露出させて迫ってくるシーン。もちろん「大願成就」はなりませんでした。♂がボロボロだと、このような求愛失敗した♂に余計感情移入してしまいますね(笑)
 この日は昨年までお馴染みにしていた別ポイントでも撮影。こちらは環境の激変で、個体数が激減してしまいました。かろうじて3頭の♂が群れている台場クヌギで♂飛翔シーンを撮影。
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EM12-Z12(トリミング),ISO=200,F5.6-1/250,外部ストロボ、撮影時刻:11時27分
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EM12-Z12(トリミング),ISO=200,F5.6-1/250,外部ストロボ、撮影時刻:11時28分

 ♂の翅裏はクリーム色が脱色して、まるでクヌギ樹肌と同化したかのような色調ですね。やはり♂の飛翔を撮るなら、7月上旬頃訪問しなければなりません。年々甲府盆地の平均気温も上昇傾向にあるのでしょうから、オオムラサキ撮影の適期もこれまでの常識が通用しなくなるかも。。。。この日は♀産卵シーンも期待していたのですが、そちらは期待外れ。樹液吸汁する個体数を観察すると、正午以降、♀が激減していました。恐らくこの時間帯に産卵が行われると睨んで、付近のエノキを見張っていたのですが、酷暑で集中力が続かず、結局産卵シーンは観察できませんでした。来年以降、再チャレンジです。
by fanseab | 2018-08-07 21:29 | | Comments(2)

アオスジアゲハの「放尿飛翔」(6月下旬)

 サッカー日本代表が見事16強入りを果たしました。最後の戦い方には賛否両論があるようですが、取敢えずサムライブルーの戦士にお疲れ様と言いたいです。次戦のスタートは何と午前3時!! 流石にライブで見るのは躊躇しますねぇ?

 さて、今回は同じ「ブルー」でもアオスジアゲハのお話。コチャバネセセリの幼虫探索をしたポイントは、蝶の発生の端境期だったのでしょう、極端に蝶の種類が少なくガッカリしました。そんな中、猫の額ほどの水田へ吸水にやって来たアオスジアゲハにカメラを向けました。吸水の合間の飛翔を撮るには、高速連射が必須。ほぼ思い通りの絵が撮れました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4-1/4000(機材条件は以下共通)、撮影時刻:12時27分
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撮影時刻:12時28分
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撮影時刻:12時28分

 飛翔高度が低いので、濡れた泥地にアオスジの陰が写り込み、日差しの強さを上手く表現できました。撮影済のコマをチェックしていたら、面白い画像があることに気が付きました。
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撮影時刻:12時24分

 飛びだしたアオスジの腹端から、細かい水滴が多数確認できます。PapilioGraphiumは吸水時に腹端から勢い良く水を放出する行動(ポンピング)を取ることが知られています。この場面では、偶々飛び出した瞬間と、「放尿」のタイミングが合致して、空中に放尿した画像が撮れたようです。このコマの2コマ前の画像(0.03秒前の画像)を確認すると、腹端から噴出された尿が水滴に変化していく様子が捉えられていました。
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撮影時刻:12時24分

 高速連射機能の威力は本当に凄いですね!
by fanseab | 2018-06-29 22:15 | | Comments(6)

ヒカゲチョウの占有飛翔(6月上旬)

 多摩川縁の一角に、2つの球場に挟まれた歩道があります。道の両側がネザサで覆われ、昼間でも薄暗く、ヒカゲチョウの絶好の棲家になっています。昨年も、この時期、ヒカゲ♂達の占有飛翔行動の撮影にトライしました(クリックでジャンプ
今年はマイクロフォーサーズで広角飛翔にトライ。最初は、画面左をかすめた個体。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z12(トリミング), ISO=500、F8-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:16時42分

 ほぼ真正面に来たところでシャッターを押したはずですが、シャッタータイムラグが0.2秒程あり、蝶が左端に来てしまいます。パスト連射機能が欲しい場面ですね。次はこの日のベストショット。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=500、F8-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:16時47分

 ほぼ置きピン位置。背景とのバランスも良く、お気に入りの画像になりました。次は画面右側へ移動する個体。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=500、F8-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:16時47分

 翅の開き角度はいい感じです。ヒカゲチョウ♂の占有飛翔は、3-4mの範囲を往復運動しており、その前後で、レンズにぶつかるように蝶が飛んで来ます。正面に来た個体が急激に上昇すると、次のような画像になります。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=500、F8-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:16時50分

 完品個体ですね。さて、各♂個体の占有空間境界では、当然バトルが生じます。一瞬、卍飛行をしますが、1-2秒で、すぐに上昇するため、卍の場面を撮影するのは至難の業です。何とか2頭の追尾場面のみ写し取ることができました。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=500、F8-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:16時42分

 但し、完全な前ピン。もう一息接近してシャッターを押したかった場面です。ヒカゲチョウの飛翔は非常に不規則で、今回も本当に相手に翻弄される感覚でした。まぁ、しかし、まずまずの画像が得られたのでホッといたしました。
by fanseab | 2018-06-12 21:22 | | Comments(2)

ミドリシジミの卍飛翔(6月上旬)

 ♂の開翅画像を撮るチャンスがないので、夕方に川崎市内のポイントを訪れ、飛翔狙いです。しかし、広角飛翔を撮る高さまで卍が降りてきません(^^; 卍が地表近くまで降下するには、一定の条件があります。その条件について、ここでは触れませんが、とにかく、この日は期待外れでした。仕方なく、300mmで上空を見上げながら、空バックの卍を泣く泣く撮りました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング), ISO=720、F10-1/3200、外部ストロボ、撮影時刻:17時33分
 
 予測通り、裏しか写せません。それでも何とか粘って、1頭のみ緑色に輝く表翅を写し込めました。
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D500-34VR(トリミング), ISO=1600、F8-1/4000、外部ストロボ、撮影時刻:17時40分

 空バックでは味気ないので、ハンノキ背景に卍を撮ろうとトライするものの、これまた難しい!かろうじてハンノキとコラボさせた画像がこちら。
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D500-34VR(トリミング), ISO=2800、F8-1/4000、外部ストロボ、撮影時刻:17時51分

 ハンノキの手前側にミドリシジミを配したいのですが、夕暮れ時で合焦し難く、チャンスを逃してしまいます。一方、樹冠付近では高速で♂が飛び回っています。今度は単独でその♂を捕捉しようとトライ。
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D500-34VR(トリミング), ISO=1250、F8-1/4000、外部ストロボ、撮影時刻:17時51分

 残念ながら、閉翅状態(^^; この日、一番のお気に入りは、次の画像。
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D500-34VR(トリミング), ISO=450、F8-1/4000、外部ストロボ、撮影時刻:17時48分

 3頭が絡んだ瞬間です。右下には別の♂も写っていて、賑やかな画像になりました。
 ダラダラと飛翔を撮影中、ムチャデカいミドリの卍がスタート。何だありゃ!~と良く見れば、サトキマダラヒカゲの卍飛翔でした(^^)
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D500-34VR(トリミング), ISO=1000、F8-1/4000、外部ストロボ、撮影時刻:17時49分

 とにかく、この日はストレスが溜まり、寝付きが良くありませんでした。あ~悔しい!!
by fanseab | 2018-06-08 22:35 | | Comments(4)

アサギマダラの吸汁行動(5月下旬)

 平地性ゼフを撮影した日、植栽として植えられているフジバカマにアサギマダラの姿がありました。このポイントで本種を見るのを恐らく初めて。フワフワ飛んでいるのは、♂でした。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60, ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:7時18分
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:7時20分

 飛翔してはフジバカマに止まり、葉上から吸水しているような行動を取りました。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F8-1/640、撮影時刻:7時15分

 撮影日の早朝、結構強く雨が降った影響で、葉上には多量の水滴が残っていました。そこから吸水していたのでしょう。さらにドクダミの花弁にもストローを伸ばしました。
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EM12-Z60, ISO=800、F8-1/400、撮影時刻:7時17分
 
 ストローの位置から考えて、ドクダミからの吸蜜ではなく、単なる吸水行動のようです。

 よく知られているように、アサギマダラ成虫はフジバカマ類の吸蜜を好みます。フジバカマには本種の性フェロモン合成に欠かせない、ピロリジジンアルカロイド類(PA)を含有しているためとされています(※)。この習性を利用し、渡りの途中に本種を吸引させるため、意図的にフジバカマの大規模植栽を実施している公園もある位です。今回の「吸水」行動も単純な水分補給以外に、フジバカマや周辺植物の葉や花弁上に拡散した微量のPAを吸収していた可能性も否定できませんね。

※本田計一/加藤義臣編(2005)チョウの生物学,東京大学出版会,245-248.
by fanseab | 2018-06-02 22:53 | | Comments(0)

平地性ゼフ色々(5月下旬)

 今年は蝶の発生が全て前倒しです。ミドリシジミも発生している筈なので、川崎市内のポイントを来訪。予想通り、綺麗な♂に出会えました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR, ISO=500、F8-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:7時32分

 この直後、開翅。
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D500-34VR(トリミング), ISO=500、F8-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:7時33分

 残念ながら後ろ向きで全く光りません(^^; この直後、樹冠に消えました。気温が高めで、思い通りにいきません。2日後、再チャレンジで出向くも、下草に降りている個体は皆無。仕方なくハンノキ上で開翅した♂を撮影。
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D500-34VR(トリミング), ISO=500、F8-1/640、-0.3EV、撮影時刻:7時09分

 これまた遠すぎるので思いっきりトリミングしてこの有様(^^; 親が駄目なら、幼虫でも・・・と思い、幼虫巣を探索。俗に「ハンノキ餃子」と親しまれている巣をいくつか発見。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング), ISO=400、F5-1/200、撮影時刻:7時49分

 皮を空けて、餃子の餡、つまり終齢幼虫を確認するも、既に蛻の殻でした。例年なら終齢幼虫発見も可能なのでしょうが、やはり時期遅れですね。
 ハンノキ林の周辺では、例年よりアカシジミ・ウラナミアカシジミの個体数が多く感じられました。ネザサの生える斜面を歩いていると、パタパタともがく、ウラナミアカの羽化直個体を発見。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング), ISO=400、F3.2-1/125、撮影時刻:6時47分

 但し、ゴソゴソもがいている際に、結構擦れてしまった様子。ハンノキ林を背景にした広角画像も撮影。
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EM12-Z12, ISO=400、F7.1-1/160、外部ストロボ、撮影時刻:8時27分

 朝方の雰囲気は上手く表現できたと思っております。ウラナミアカの個体数が多いので飛び出し撮影にもトライ。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:8時03分
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:8時03分

 この子はほぼ完品。明確に♀と判定できる画像になりました。特に2枚目は展翅品同様な開翅状態で撮れました。一昔前なら、「合成画像じゃないの?」と疑問を持たれそうですが、高速連射技術の進歩で、こんな絵が簡単に撮れるようになりました。残念なのは、右前翅端付近がイタドリの葉の陰で潰れてしまった点。別途、正面に向かってくる場面も撮影。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=500、F5-1/4000、撮影時刻:9時10分

 単射飛翔撮影では、絶対撮り切れない瞬間です。複眼の視線が進行方向(右側)に向いていることがよく理解できます。
 ウラナミアカに比較して、アカシジミは殆どがスレ個体で、レンズを向けるのを躊躇しがち。それでも飛び立ちの瞬間撮影にもチャレンジ。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:7時58分

 この個体も、後翅肛角付近に大きな亀裂があります。ミドリシジミ開翅は再チャレンジを予定するものの、気温が全般に高目に推移していて、苦労しそうです。
by fanseab | 2018-05-29 21:12 | | Comments(4)

アゲハの産卵(5月上旬)

 拙宅庭にサンショウを植えています。毎年、アゲハが産卵をしてくれますが、ここでの産卵シーンを撮影できておりませんでした。産卵現場を確認してから、慌ててカメラを取りに行き、戻ってみると母蝶は既に飛び去った後・・・(^^; こんな経験を毎年しております。しかし今回は母蝶が10分以上、現場を行きつ戻りつ、合計8卵ほど産み付けたので、やっと産卵シーンの撮影が叶いました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング), ISO=1600、F8-1/1600、-0.3EV、撮影時刻:9時10分
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D500-34VR(トリミング), ISO=720、F8-1/1600、-0.3EV、撮影時刻:9時12分
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D500-34VR(トリミング), ISO=1400、F8-1/1600、-0.3EV、撮影時刻:9時16分

 比較的暗い環境を選ぶようで、サンショウの陰に好んで産んでおりました。産卵の途中はホバリングするように緩やかに舞っています。AF-C(連続フォーカス)に設定、「親指AF」でも何とかピントを捕捉してくれたようです。
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D500-34VR(トリミング), ISO=1000、F8-1/1600、-0.3EV、撮影時刻:9時12分
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D500-34VR(トリミング), ISO=1000、F8-1/1600、-0.3EV、撮影時刻:9時12分
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D500-34VR(トリミング), ISO=4000、F8-1/2000、-0.3EV、撮影時刻:9時19分
by fanseab | 2018-05-15 21:53 | | Comments(2)

ヒメウラナミジャノメの飛翔(4月下旬および5月上旬)

 五月晴れの下、草叢をピョンピョンと踊るように舞う・・・、ヒメウラナミジャノメはこの季節の代表的な蝶でしょう。もちろん多化性の蝶ですから、真夏にも多摩川縁を飛んでいるのですけど、この可愛らしいジャノメは初夏に最も似つかわしく感じられるのです。
 さて、本種の飛翔を一度でもトライされた方なら、経験済みでしょうが、飛翔速度が緩い割に難易度が高い蝶です。飛翔軌道が読めそうで読めない不規則な飛び方がその原因。今回のテーマは冒頭に述べたような情景、つまり、
『初夏の光が差し込む草叢。。。ダンスを舞うように♀を探して飛び回る♂達』
が、アウトプットイメージ。そこで、以下の作戦を取りました。

①先ずは逆光で、光が差し込む明るい草叢を表現。
②逆光なので、ストロボ等を使って背景と蝶のコントラストバランスを調整。

 最初は、2頭が絡むシーン。高速連射で切り取りました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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両者共通:EM12-Z12(トリミング), ISO=1000、F4-1/4000、撮影時刻:10時26分

 このような決定的な一瞬の捕捉は、60コマ/秒の独壇場ですね。特に2枚目は今回のテーマに沿ってバランス良くまとまったと思います。次に単射でもトライ。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時16分

 こちらは背景にハルジオンが入って季節感が出ました。次は単独個体の飛翔。高速連射で本種の飛翔モードを確認すると、一旦翅を打ち下ろし、ピョンと飛びあがると、閉翅状態のまま放物線飛行をし、落ち際に再度翅を打ち下ろすパターンです。ですから、単射で撮影すると、殆どのコマは閉翅状態になります。最初は草叢を縫って飛ぶ感じが一番表現できた作例。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時13分

 次はアカツメクサ付近を飛ぶ個体。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時18分

 羽化直の♀は恐らく地表近い場所に潜んでいるのでしょう。♂は草叢の生え際を舐めるように探していきます。カメラでヒメウラナミを追い撮りしていると、突然Uターンして、カメラに突進して来るチャンスがあります。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時24分
 
 これが将にその場面、ベニシジミが時々、産卵に潜り込むギシギシ周辺を探る♂です。最後はAPS一眼での単射作例。
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D500-20(トリミング), ISO=100、F8-1/4000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時09分

 蝶の配置、翅の開翅タイミングは絶妙でしたが、惜しむらくは、後翅の破損。なかなか上手くは行きませんね(^^; 多摩川縁の草叢も定期的に草刈りを受けます。恐らく今月末頃、第一回目の草刈りを受けて、撮影した現場も丸坊主になる筈です。意外と本種の飛翔を撮影できるチャンスが少ないのは残念です。
by fanseab | 2018-05-12 21:49 | | Comments(2)

ジャコウアゲハの産卵(4月下旬および5月上旬)

 今年の多摩川縁では、例年よりもジャコウアゲハ第1化の個体数が多い印象です。当然、♀の産卵行動に出会うチャンスも増加。何回か粘ってみることにしました。最初は♀がホストのウマノスズクサを探索する場面。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング), ISO=1000、F4.5-1/4000、撮影時刻:12時02分

 この日は曇り勝ちで、強い南風が吹いておりました。風に煽られながら、草叢に潜り込み、ホストを一生懸命探索する姿に感心させられます。暫くして、産卵です。
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EM12-Z60, ISO=400、F5-1/500、撮影時刻:12時04分

 ジャコウアゲハの産卵では、いつも草被りになるので、腹端までの写し込みは非常に厳しいです。今度は広角での産卵シーン撮影目的に、日を改めて多摩川の土手を探索。ホスト探索時の飛翔はウスバシロ並に緩やかなので、思い切って置きピン位置を30cmに設定。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=800、F5.6-1/4000、撮影時刻:10時48分
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EM12-Z12(トリミング), ISO=800、F5.6-1/4000、撮影時刻:10時48分

 ほぼ、イメージ通りの画像が得られました。ところが、探索場面は撮れるものの、なかなか産卵には至りません。ホストの数は結構多いのに、どうも好みの株は少ないと見え、10-15分程飛び回っても、産卵してくれません。ようやく茂みの暗い部分の株に産卵ポーズを取りました。
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EM12-Z12, ISO=400、F5.6-1/640、撮影時刻:10時55分

 翅を震わせながら、腹端を曲げるポーズを取るのですが、結局産卵せず、この状態で、開翅休息してしまいました。結局、この日は広角産卵シーン撮影には失敗。ガックリです(^^;

 撮影ポイントの多摩川堤防はほぼ東西に走っております。母蝶の様子を観察すると、堤防の南側の陽射しが当たるウマノスズクサには産まず、北側の草陰にある株を好んで産んでいます。秋口に発生する個体では、逆に南側の株を好むようで、季節により、株の選好性が異なるようです。♀の産卵シーン撮影で障害となるのが、他種同様、♂のチョッカイ行動です。撮影した当日も♀を必死に探す♂の姿がありました。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=400、F4.5-1/4000、撮影時刻:11時20分

 脇目を振らず♀を探していると、思わぬ事態にも遭遇するようです。
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EM12-Z60, ISO=400、F4-1/1000、撮影時刻:11時36分

 蜘蛛にとっては、狩猟場所としても好適なのでしょうね。広角での♀産卵シーン撮影は近いうちに、リベンジマッチをするつもりです。
by fanseab | 2018-05-05 21:25 | | Comments(2)

エサキ型アオスジアゲハ(4月下旬)

 近所の里山公園を散策。朝方8時、丘の樹冠には既に陽が差し込んできているものの、谷間はまだ暗く、少しヒンヤリとしています。すると、ウツギにアオスジアゲハが吸蜜にやってきました。随分早い登場だと思いながら、シャッターを押しました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-20(トリミング), ISO=200、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:8時40分

 暗いのでストロボを使用。アオスジの黒い複眼がとっても可愛いです。その後も、この白い花に惹かれるように、複数頭のアオスジがやって参りました。明るくなった後、高速連射モードで撮影。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=2500、F4-1/4000、撮影時刻:12時37分
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EM12-Z60(トリミング), ISO=2500、F4-1/4000、撮影時刻:12時38分

 アオスジはウツギのみならず、定番のハルジオンにもやって来ます。
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D500-34VR, ISO=640、F5.6-1/1000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時46分

 背景を何とかスッキリできました。ハルジオンのお花畑を渡り飛ぶ飛翔も高速連射でパチリ。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=2500、F5-1/4000、撮影時刻:12時42分

 この日の陽射しはやや物足りなく、初夏の爽やかな空気感が出せませんでした。
 ハルジオンの吸蜜個体をバシャバシャ撮影中、アレッと思いました。
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D500-34VR, ISO=3600、F8-1/1000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時16分

 何と、エサキ型(前翅中室に青色過剰紋が出現する異常型)でした。これまで、管理人はハンキュウ型撮影の経験があるものの、エサキ型は初体験。そうだとわかると、この子を暫く追跡。飛翔シーンを2枚ご紹介しておきましょう。
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D500-34VR(トリミング), ISO=2500、F8-1/1250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時21分
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D500-34VR(トリミング), ISO=5000、F8-1/1250、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時29分

 この日は、偶然、ブログ仲間のNさんと再会。二人してエサキ型を追いかけながら、楽しい一時を過ごしました。Nさん、またどこかで撮影ご一緒しましょう!
by fanseab | 2018-05-02 20:58 | | Comments(2)