探蝶逍遥記

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ウラナミシジミ:躍動の果てに・・・(10月中旬)

 前回綺麗なウラナミ♀前翅に感動しました。一方、♂の飛び立ちは背景がアレチウリで、ちょっと雑然として不満の残る出来でした。そこで、この日は綺麗な♂を狙い、センダングサからの飛び立ちを撮影。

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EM12-Z60(トリミング),ISO=640,F5-1/4000、撮影時刻:10時59分

 前回よりも個体に接近し、トリミング率を少なくしたので、遥かに見栄えの良い出来になりました。♂の独特なブルーもそれなりに表現できたと思います。♀を求めて、ビュンビュンと元気に飛び回る♂。しかし、自然界には恐ろしい罠が仕掛けられています。ジョロウグモの餌食になった哀れな姿をご紹介しましょう。
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EM12-Z60,ISO=200,F5.6-1/200、撮影時刻:12時04分

 この状態では捕まった個体が♂か♀かの判断がつきかねます。いずれにせよ、この時期、個体数の増えるウラナミは蜘蛛達にとって、重要な栄養源なのでしょうね。
by fanseab | 2018-10-24 22:33 | | Comments(0)

シロオビノメイガ(10月初旬&中旬)

 多摩川縁のクズ群落で、ウラナミシジミの撮影中、足元から褐色の小蛾が一斉に飛び立ちます。脚で50cm~1m草叢を払っただけで、10頭ほどの個体が飛びます。この広い多摩川河川敷には一体何万頭の個体が生息しているのでしょうか?見当もつきませんね。この子の正体は、シロオビノメイガ(Spoladea recuvalis)。ホウレンソウの大害虫として知られています。折角ですので、ちょっと真面目に撮影。最初はセンダングサでの吸蜜。

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EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F5.6-1/500,撮影時刻:11時47分

 和名通り、白い帯があるメイガで、何とも分かり易いネーミングです。続いてアレチウリでの静止シーン。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F4.5-1/320,撮影時刻:11時45分

 直前まで吸蜜していたものと思われます。気配に結構敏感なので、撮影は苦労しました。複眼が赤味を帯びた濃褐色。やはり蝶類とはちょっと趣の異なる色調ですね。次はセイタカアワダチソウからの飛び立ちシーン。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=640,F5-1/4000,撮影時刻:11時10分
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EM12-Z60(トリミング),ISO=640,F5-1/4000,撮影時刻:11時11分

 こうしてじっくり見ると、縁毛が複雑かつ綺麗な種類です。何となくチャマダラセセリを彷彿とさせる雰囲気があります。2枚目は驚かせて逆向き(裏面)になった場面。裏面模様確認のため、画像を上下反転してアップしておきます。飛翔中、淡褐色に見えるのは、この裏面色調の影響なのでしょう。
 冒頭に述べたように、本種の繁殖能力はすさまじいものがあります。まるで天敵が存在しないかのような個体数です。本種に寄生する寄生バエ類も、幼虫の数が多すぎて全幼虫に寄生卵を産むのを諦めてしまうのでしょうか?
by fanseab | 2018-10-18 21:38 | | Comments(0)

多摩川お散歩撮影(10月上旬)

 10月に入ってようやく秋らしくなったものの、「これぞ秋晴れ!」と言える快晴の日は皆無の様相。今年の天気は本当に意地悪ですね。
 多摩川の河川敷にあったキバナコスモスの群落が数年前に草刈りでバッサリと刈られてから、秋口の撮影の楽しみが減ってしまいました。僅かに残るキバナコスモスで待機してツマグロヒョウモン♂を撮影。

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EM12-Z60(トリミング),ISO=500,F4-1/4000,撮影時刻:11時01分

 やはりタテハはカメラに前進してくる場面がカッコエエですね。この日、お目当てのヒメアカタテハとコスモスのコラボは撮影できず。今年はヒメアカの個体数が少ないように思います。次は黄色いセンダングサの群落に移動してイチモンジセセリの撮影。標本画像のように、前後翅共に綺麗に全開した場面の撮影がこの日の目的。ホバリング気味にセンダングサを舞う♂個体に狙いを定めパチリ。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=1000,F4.5-1/4000,撮影時刻:11時35分
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EM12-Z60(トリミング),ISO=1000,F4.5-1/4000,撮影時刻:11時35分
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EM12-Z60(トリミング),ISO=1000,F4.5-1/4000,撮影時刻:11時36分

 3枚の中では、3枚目がベストショット。ホバリング中にも拘らず、イチモンジセセリの翅旋回速度は相当速く、1/4000sec.でも止め切れておりません。このような状況では、『前翅先端が少しブレて却って動感が得られた・・・』と言い訳するのも手ですね(^^) 真面目な話、ビタッと翅を写し止めるには1/6400sec.が必要なのでしょう。
 帰りしな、土手近くでヤマトシジミ♂を発見。ムチャ綺麗な♂個体なので、思わず撮影。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200,F3.5-1/500,撮影時刻:12時28分

 淡紫色のヨメナとのコラボが抜群の美しさ。♂は晩秋に入ると、この個体のように前翅前縁に銀白色の鱗粉が載って、えらく高貴な感じに変身します。ヤマト♂の美しさを再発見したのでした。ブログ仲間のブログ名ではないですが、将に「たかがヤマト、されどヤマト」ですね。真夏のヤマトを真剣に追いかける気はありませんけど、早春・晩秋にはやはり貴重な被写体です。
by fanseab | 2018-10-15 21:56 | | Comments(2)

ウラナミシジミ(10月上旬)

 先日の台風24号接近時は関東地方でも、物凄い強風が吹き荒れました。幸いにも雨量は思ったほどでも無く、所謂「風台風」でした。多摩川縁に出てみると、増水してオギ群落など、河川敷の植物が全て横倒しになっています。但し昨年秋に来襲した台風による増水に比較すると、水量は低目に推移したようで何よりでした。増水を間逃れたクズ群落の上ではウラナミシジミが数多く飛んでいました。この時期、既にクズの花は盛りを過ぎているので、彼らの吸蜜源は、主にアレチウリ(Sicyos angulatus)。「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定された『札付きのワル』ですね。最初は♂の吸蜜後開翅の場面。

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EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F5.6-1/500,撮影時刻:12時11分

 非常に綺麗な個体。できれば尾状突起が風にたなびいて、伸びて欲しかった! 次はアレチウリ吸蜜からの♂飛び立ち場面。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=500,F2.8-1/4000,撮影時刻:11時01分

 次は♀。残り少ない葛の花弁に産卵している個体が地表で開翅休息しておりました。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200,F5.6-1/320,撮影時刻:11時46分

 尾状突起が切れた個体ですが、深みのある色合いに感動して思わずパチリ。次は♀の飛び立ち場面。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=800,F3.5-1/4000,撮影時刻:12時05分

 撮影後、この子の美しさに思わず涙が出ました。特に前翅の地色とブルーのコントラストが際立った個体であること。ルリウラナミシジミ(Jamides bochus)♀を彷彿とさせる鮮やかさが抜群! 地表での♀開翅画像と比較すると前翅ブルー鱗粉の載りの良さが明快です。この数コマ後の画像もアップします。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=800,F3.5-1/4000,撮影時刻:12時05分

 こちらはちょっとピンボケで申し訳ありませんが、比較のため掲載します。上記2枚の左右前翅を比較して、前翅のブルー発色が「構造色」に基づいている点に気が付きました。羽ばたきの角度によりブルーの濃さが全く違います。こんな個性的な個体に出会えて、宝物を拾った気分でした。ウラナミシジミを馬鹿にしてはいけませんね!
by fanseab | 2018-10-07 20:57 | | Comments(4)

彼岸花とアゲハ(9月下旬)

 この時期は恒例の彼岸花詣で。昨年とほぼ同じ時期にモンキ♂狙いで神奈川県東南部へ出撃。現地8時到着。しかし、ちょっと様子が変です。彼岸花の咲き方はいつも通り、ほぼ盛りの状態。でもアゲハの姿は本当に少ない!昨年は常時3頭、多い時は5頭ほどのモンキ、カラスが群れていたのとは大違いです。どうやらモンキは明らかに時期遅れだった様子。カラスは昨年同様ですが、やはり擦れ品ばかりです。先ずはカラスの♂。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR,ISO=1000,F8-1/1250、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時22分

 なるべく翅の汚損が目立たぬようなアングルでまとめてみました。飛翔中の姿も追跡。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=500,F5-1/4000、撮影時刻:10時28分

 探♀行動の一環で、花の周辺をパトロールしている様子。吸蜜は殆どしておりません。
 次はアゲハ♀。この子だけはほぼ完品の個体に恵まれました。
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D500-34VR,ISO=800,F6.3-1/1600、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:8時22分

 次は飛翔。
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EM12-Z60,ISO=500,F6.3-1/4000、撮影時刻:10時24分

 実はこのポイントを訪れる1週間程前に、ブログ仲間のTさんと雑談した際、「どうも今年は黒系アゲハの出方がおかしい・・・」との情報を得ていました。少し悪い予感を持ちながら現地に赴いたのでしたが、予想が悪い方に当たってしまってガッカリです。新鮮なモンキ♂狙いなら9月上旬頃、遅くとも中旬頃までに訪問すべきでした。今シーズンは、春先から種によらず蝶の出現時期が10~14日程前倒しで推移してきました。黒系アゲハの最終化出現時期も例外ではなかったようです。
by fanseab | 2018-09-30 16:17 | | Comments(2)

多摩川縁でお散歩撮影(9月上旬)

 出歩くのも嫌になる酷暑がようやく去って、多摩川縁を散歩する気力が出てきました。この時期、アカボシゴマダラ♀がエノキで産卵するシーンもよく見かけます。そろそろ第3化のシーズンでしょうかねぇ? ここはヨウシュヤマゴボウを背景に季節感を出してみました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング),ISO=800,F8-1/800、-0.3EV,外部ストロボ,撮影時刻:11時39分

 アズマネザサの上に新鮮なコミスジ♀を発見。曇り空の絶好の撮影条件なので、じっくり撮影。先ずはストロボ使用。
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D500-34VR,ISO=1000,F8-1/320、-0.3EV,外部ストロボ,撮影時刻:11時55分

 背中の金緑色の輝きはいつ見てもワクワクします。しかし、画面右端の枝が邪魔!次は自然光で。
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D500-34VR,ISO=1000,F5.6-1/800、-0.3EV,撮影時刻:11時57分

 光の回り具合は抜群に良いのですが、右後翅右後方にある葉先の枯葉がまた邪魔をしました。なかなか思い通りに描けませんね(^^;
 明るい土手ではモンキチョウが求愛ダンス。思わずレンズを向けました。
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D500-34VR(トリミング),ISO=2500,F8-1/4000、-0.3EV,撮影時刻:12時05分

 秋口はヤマトシジミの個体数も非常に多いです。すぐに交尾ペアを発見。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=64,F2.8-1/1000,撮影時刻:14時06分

 強風に揺らいでいるので、結構撮影に苦労しました。河川敷は殆どクズで覆い尽くされています。クズの葉上を高速で飛ぶシジミは、やはりウラナミシジミでした。クズの花穂の周辺でスピードを緩めて♀探し。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=500,F3.5-1/4000,撮影時刻:14時07分

 この子が多摩川縁を飛ぶのを見ると秋の到来を実感できます。メドハギの群落では、キタキチョウ♀が産卵行動。今回は産卵シーンではなく、その前後での飛翔シーンに重点を置いて撮影。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=1000,F3.5-1/4000,撮影時刻:15時07分
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EM12-Z60(トリミング),ISO=1000,F3.5-1/4000,撮影時刻:15時08分

 この時期は、夏型と秋型が混在して飛んでいます。アップした個体は擦れが目立つ♀。2枚目矢印は既に産卵されたキタキチョウの卵です。多摩川の堤防は8月の上旬に定期的草刈りを受けて丸坊主状態になりましたが、今は緑濃い状態。ワレモコウの穂も色づいてきました。
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EM12-Z12,ISO=200,F3.2-1/640,撮影時刻:15時40分

 ワレモコウは多摩川縁ではやや珍品の部類に属します。北向きの急斜面に多いのは長野県あたりの里山と同じ状況です。ゴマが飛んでいたらなぁ~・・・といつも思います。
by fanseab | 2018-09-18 22:12 | | Comments(0)

ゴマシジミ(8月上旬)

 アカセセリの産卵狙いで訪れた場所は、ゴマシジミの超有名ポイント。厳重な管理状態で保護されているものの、カメラマン数の多さに躊躇して、近年は遠慮して訪れておりませんでした。数えてみると、何と8年振りの訪問になります。滞在した2日間は、いずれもスカッ晴れで、最高気温34℃に到達する悪条件。しっとりしたゴマシジミを撮影しようとした目論見は全てオジャン。トホホ・・・(^^;
先ずは♂の飛び出しシーン。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング),ISO=500,F2.8-1/4000,撮影時刻:15時23分

 こちらは、今回新たに見出したポイントでの撮影。羽化直だと思われ、未だ飛翔能力を獲得していない個体。今回出会ったゴマのなかでも、一番ブルーが載った個体でもありました。次はワレモコウの穂からの飛び立ち。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=500,F4.5-1/4000,撮影時刻:9時24分

 信州が誇る俳人、小林一茶が仮に蝶屋だったとしたら、こちらの個体を見て、「青さも中ぐらいなりゴマの♂・・・」と詠んだのでしょうか。次は♀の飛翔。ワレモコウの穂を縫って飛ぶ様子を正面から捉えてみました。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=500,F4-1/4000,撮影時刻:13時47分

 求愛飛翔もそれなりに目撃しましたが、置きピン位置に苦労して納得の行く画像はありません。唯一まずまずと思われたショットをアップしておきましょう。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=800,F3.5-1/4000,撮影時刻:8時49分

 朝方の斜光線下を飛ぶ雰囲気は上手く表現できましたが、逆光の強い陽射しで、しっとりとした翅表の表現は全くできません。先を飛ぶ♀は翅表基部に僅かにブルーが載った個体。♂♀共にブルー鱗粉の載った求愛シーンを一度撮ってみたいものです。

 さて、二日目の明け方、結構強い驟雨がありました。雨露を纏ったゴマを期待して朝方のゴマも探索してみました。期待に反して撮れたのは次のショットのみ。
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D500-34VR(トリミング),ISO=1400,F6.3-1/1000,-0.7EV、撮影時刻:7時25分

 朝方でも既に気温が上昇しつつあり、結構ゴマは敏感でカメラマンの気配ですぐに飛び去ってしまいます。この画像は、もう少し露が大きければ雰囲気が出たのでしょうけどねぇ。残念でした。スカッ晴れ状態なので、自然状態での開翅は皆無に近い状態。何とか撮れたのは次の一枚。
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D500-34VR(トリミング),ISO=200,F5.6-1/800,-0.7EV、撮影時刻:7時51分

 足元の状態が悪く、正面側に回り込めませんでした。次は、お約束の♀産卵シーン。
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D500-34VR(トリミング),ISO=500,F8-1/1000,-0.7EV、撮影時刻:9時40分

 この子も裏面の黒さから想像できるように、翅表はほぼ漆黒。広角でも撮りました。
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EM12-Z12,ISO=64,F4-1/640,撮影時刻:9時46分

 このワレモコウ株は♀達に大変お気に入りらしく、複数頭の♀が入れ替わり産卵に訪れていました。熱中症を心配しながらのゴマ撮影も、やはりこの時期しか味わえない楽しみですね。折角信州に来たので、2日目の昼はちょっと豪華に天麩羅蕎麦大盛りを奮発。
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TG4@4.5mm,ISO=64,F4-1/640,撮影時刻:9時46分

 蕎麦はもちろん、山菜の天麩羅も絶品。何気に付いている瓜の漬物も涙の出る位旨かったです。今年初めての信州遠征は、お蔭様で、とても楽しく過ごすことができました。現地で出会ったカメラマンの方、色々とお世話になりました。
by fanseab | 2018-08-29 21:31 | | Comments(0)

ムモンアカシジミ(8月上旬)

 アカセセリ交尾場面を撮影していたカメラマンの方から、ムモンアカシジミのポイントに案内して頂きました。その日は、kさんが長竿を持参されており、降下操作をして頂きました。但し、生憎の高温で、一旦降下し始めた個体は元気に飛び回る状態。仮に降下しても暑さを避けて葉影に潜り込んでしまい、撮影は難航しました。ようやく撮れたショットがこちら。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング),ISO=1000,F8-1/800,-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時42分

 ムモンアカ撮影は3年振り。しかも新鮮個体に限れば10年振りの撮影です。前脚ふ節構造から判断して♀でしょう。この後、発生木の周辺を時折、複数個体が飛翔するものの、高温のためか、直ぐに葉陰に潜り込む個体ばかり。仕方なく、300mmで遠距離から連射乱打して求愛(追尾?)行動中の2頭を何とかゲット。
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撮影条件は2コマ共通:D500-34VR(トリミング),ISO=4000,F7.1-1/4000,-0.3EV、撮影時刻:12時54分
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 目一杯、トリミングしてこの有様ですから、これ以上、望むべくもありません。
さて、翌日はSさん、Mさんとご一緒に撮影。Sさんが長竿降下隊員?として奮闘して頂きました。ただ、この日も前日同様のパターン。それでも前日撮った個体よりも多少視界の良い場所に降下してくれました。
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D500-34VR(トリミング),ISO=640,F8-1/500,-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時27分

 後翅をスリスリしている♂個体ですね。撮影中、ボヤボヤしていると、暑さを避けるせいか、場所を微妙に変えてしまうので、素早く対応せねばなりません。気温が25℃あたりならもっと楽に撮影できるのでしょうね。別の個体が微妙に開翅してくれたので、これも撮影。
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D500-34VR(トリミング),ISO=640,F8-1/500,-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時32分

 先ほどとは別個体です。前脚が隠れているので、判断が難しいですが、前翅端の尖り具合から判断して、これも♂でしょうかねぇ。
 熱中症一歩手前状態でのムモンアカ撮影も結構シンドイですね。事実、長竿隊員のSさんは熱中症の前駆症状が出たみたいで、小生も焦りました。幸い直ぐに回復されたようで何よりでした。初日のkさん、2日目のSさん、長竿降下操作、お疲れ様でした。また、撮影をご一緒したMさんにも御礼申し上げます。
by fanseab | 2018-08-19 21:23 | | Comments(0)

オオムラサキ♀探索(7月下旬)

 毎年、夏はオオムラサキを見るため、山梨県・甲府盆地周辺を逍遥しております。ご存知の通り、今年は全ての種で発生時期が異例に早く、例年なら新鮮個体♀が期待できるこの時期でも擦れている可能性があります。そんな不安を胸に、去年新たに見出したポイントに直行。台場クヌギに近寄ると、早速パタパタと翅音を立てて♂が飛び出しました。この力強い翅音を楽しむために山梨に通っているようなものです。去年の訪問より1週間早いことを差し引いても、個体数が2-3倍多い感覚です。どうやらオオムラサキの当たり年のようです。この日の目的は未だきちんと撮影できていない♀開翅画像の撮影。すぐに♀は見つかりましたが、適当なタイミングで開翅を撮るのに一苦労。先ずは最初のショット。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR,ISO=800,F8-1/800,外部ストロボ,撮影時刻:8時40分

 ストロボを照射した影響で、前翅は見た目と異なる紫色の幻光が出てしまいました。明らかに構造色で、♂同様、♀前翅の鱗粉も構造食を発現するような微細構造を有しているのでしょう。次は紫色幻光が少し緩和されたショット。
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D500-34VR,ISO=800,F8-1/800,外部ストロボ,撮影時刻:8時59分

 左前後翅の色調はほぼ見た目に近づきました。殆どスレ・欠けの無い個体でホッといたしました。さらにバシャバシャ撮影して、ようやく見た目にほぼ近い画像をゲット。
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D500-34VR(トリミング),ISO=800,F8-1/800,外部ストロボ,撮影時刻:9時37分

 左上の個体は既にボロボロ状態の♂です。ここまでの3カット共にディフューザーを装着していない外部ストロボでの撮影。しかし、殆ど類似したアングルでの撮影にも拘らず、紫色幻光の出現状態は大きく異なります。経験上、アカボシやゴマダラ、オオムラサキ共にディフューザーを単純にかませただけでは、地色の再現は上手く行きません。野外では実現困難なのですが、モノブロックストロボを3方向からスレーブ照射するような大掛かりな仕掛けが無いと自然光同様な拡散光は実現できないと思っていました。しかし、今回の結果は、撮影アングルの工夫で、ディフューザー無しでも地色表現が可能なことを示唆しております。改めてオオムラサキ♀色調表現の難しさを悟ったのでした。
 樹液吸蜜シーンは同じようなカットばかりで飽きてしまいます。運よく二股に分岐した場所に♀が来てくれたので、背景が抜けたスッキリしたショットも撮れました。
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D500-34VR,ISO=800,F8-1/320,外部ストロボ,撮影時刻:9時41分

 ♀は暫く吸汁した後、サッと飛び立って周辺の木陰で休息することが多いです。全開翅休息のシーン。
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D500-34VR(トリミング),ISO=1250,F8-1/800,外部ストロボ,撮影時刻:10時02分

 上手い具合に、ホストのエノキ葉上に止まってくれました。こうした雰囲気は、熱帯アジアのオオイナズマ(Lexias属)を彷彿とさせますね。オオムラサキ♀が、いかにも重たそうに羽ばたく滑空飛翔は、やはり見応えがあります。この日、もちろん♂は既にボロボロ状態の個体が殆どでしたが、奇跡的に綺麗な個体が1頭おりました。
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D500-34VR,ISO=500,F7.1-1/800,撮影時刻:13時47分

 今年は完品個体♂狙いなら、6月下旬頃訪問しなければならなかたのでしょうね。また♀の樹液吸汁シーン撮影中、♂が♀に言い寄ってくる場面もみかけました。
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D500-34VR(トリミング),ISO=800,F8-1/800,外部ストロボ,撮影時刻:8時48分

 中央下の♀に対し、右上の♂が巨大なバルバを露出させて迫ってくるシーン。もちろん「大願成就」はなりませんでした。♂がボロボロだと、このような求愛失敗した♂に余計感情移入してしまいますね(笑)
 この日は昨年までお馴染みにしていた別ポイントでも撮影。こちらは環境の激変で、個体数が激減してしまいました。かろうじて3頭の♂が群れている台場クヌギで♂飛翔シーンを撮影。
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EM12-Z12(トリミング),ISO=200,F5.6-1/250,外部ストロボ、撮影時刻:11時27分
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EM12-Z12(トリミング),ISO=200,F5.6-1/250,外部ストロボ、撮影時刻:11時28分

 ♂の翅裏はクリーム色が脱色して、まるでクヌギ樹肌と同化したかのような色調ですね。やはり♂の飛翔を撮るなら、7月上旬頃訪問しなければなりません。年々甲府盆地の平均気温も上昇傾向にあるのでしょうから、オオムラサキ撮影の適期もこれまでの常識が通用しなくなるかも。。。。この日は♀産卵シーンも期待していたのですが、そちらは期待外れ。樹液吸汁する個体数を観察すると、正午以降、♀が激減していました。恐らくこの時間帯に産卵が行われると睨んで、付近のエノキを見張っていたのですが、酷暑で集中力が続かず、結局産卵シーンは観察できませんでした。来年以降、再チャレンジです。
by fanseab | 2018-08-07 21:29 | | Comments(2)

アオスジアゲハの「放尿飛翔」(6月下旬)

 サッカー日本代表が見事16強入りを果たしました。最後の戦い方には賛否両論があるようですが、取敢えずサムライブルーの戦士にお疲れ様と言いたいです。次戦のスタートは何と午前3時!! 流石にライブで見るのは躊躇しますねぇ?

 さて、今回は同じ「ブルー」でもアオスジアゲハのお話。コチャバネセセリの幼虫探索をしたポイントは、蝶の発生の端境期だったのでしょう、極端に蝶の種類が少なくガッカリしました。そんな中、猫の額ほどの水田へ吸水にやって来たアオスジアゲハにカメラを向けました。吸水の合間の飛翔を撮るには、高速連射が必須。ほぼ思い通りの絵が撮れました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4-1/4000(機材条件は以下共通)、撮影時刻:12時27分
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撮影時刻:12時28分
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撮影時刻:12時28分

 飛翔高度が低いので、濡れた泥地にアオスジの陰が写り込み、日差しの強さを上手く表現できました。撮影済のコマをチェックしていたら、面白い画像があることに気が付きました。
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撮影時刻:12時24分

 飛びだしたアオスジの腹端から、細かい水滴が多数確認できます。PapilioGraphiumは吸水時に腹端から勢い良く水を放出する行動(ポンピング)を取ることが知られています。この場面では、偶々飛び出した瞬間と、「放尿」のタイミングが合致して、空中に放尿した画像が撮れたようです。このコマの2コマ前の画像(0.03秒前の画像)を確認すると、腹端から噴出された尿が水滴に変化していく様子が捉えられていました。
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撮影時刻:12時24分

 高速連射機能の威力は本当に凄いですね!
by fanseab | 2018-06-29 22:15 | | Comments(6)