探蝶逍遥記

タグ:飛翔 ( 22 ) タグの人気記事

ミヤマチャバネセセリ第1化(4月中旬)

 多摩川の菜の花畑で、ツマキ♀産卵シーンを撮影中、嬉しい出会いがありました。何と、セイヨウカラシナにミヤマチャバネセセリ第1化が吸蜜にやって来たのです。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_21235722.jpg
D500-24, ISO=100、F5.6-1/500、-0.3EV、撮影時刻:10時48分

 両者の組合せは理論上、あり得ることでしたが、何せひと昔前は、菜の花の株が少なすぎて、ミヤチャと遭遇するチャンスは皆無だったのです。ミヤチャは紫色系の花のみならず、タンポポにも来ますから、菜の花に来ても不思議ではありません。「棚からぼた餅」とは、こんなチャンスを言うのでしょうね。ついでに縦位置でも。
f0090680_21245447.jpg
D500-24, ISO=100、F5.6-1/640、-0.3EV、撮影時刻:10時49分

 使用しているシグマ製24mmレンズは重くて、最近はあまり使用機会が多くなかったのですけど、開放F値が1.8と明るいこともあって、背景のボケ味も綺麗です。改めて、このレンズを見直す機会にもなりました。

 この日は、ミヤチャとセットで出現する、ギンイチモンジセセリ♂もみかけました。オギの株を避けながら、必死に飛翔画像を撮影。
f0090680_21251887.jpg
D500-24(トリミング), ISO=1100、F8-1/4000、撮影時刻:10時20分
f0090680_21252720.jpg
D500-24(トリミング), ISO=1250、F8-1/4000、撮影時刻:10時20分

 置きピンはツマキ仕様で50cm。但し、この子の飛翔撮影にはもう少し、例えば35cm位にしないと駄目ですね。↑の画像もムチャクチャトリミングしてあります。とにかく、多摩川の晩春の風物詩、ミヤチャとギンイチ第1化を撮影できてホッといたしました。
by fanseab | 2018-04-22 06:50 | | Comments(0)

ツマキチョウの産卵(4月中旬)

 マイフィールドである多摩川縁は、現在菜の花が満開状態。その環境写真を撮る目的で、APS一眼に24mm広角を付けた軽装備で出かけました。あまり気合を入れずに簡易装備でフィールドに出る時に限って、チャンスに恵まれることが多いものです。この日は、将にそんな一日になりました。先ずは目的の環境画像。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_21412189.jpg
D500-24, ISO=200、F8-1/640、撮影時刻:11時01分

 ヤナギの木陰を含めて、将に黄色い絨毯を敷き詰めた光景が拡がっております。しかし、10年程前は、菜の花(セイヨウカラシナ)は数10mに一株ある程度でした。それがここ数年来、秋口の台風・大雨で河川敷の擾乱が進み、上流側から流されて来たセイヨウカラシナが根付き、大群落が形成されるようになりました。同時にそれまでこのポイントでは珍品であった、ツマキチョウの個体数も激増し、今年は大豊作の状況です。

 朝方、陽射しが弱い状況で、緩やかに舞うツマキ♀を発見。ノンビリと飛ぶので、菜の花背景の飛翔画像をゲット。
f0090680_21421017.jpg
D500-24(トリミング), ISO=1600、F8-1/4000、撮影時刻:9時20分

 陽射しが強くなるに従い、産卵を始めました。広角しか持ち合わせがないので、逆に「今日はツマキの広角産卵画像を撮るぞ!」と覚悟を決めて♀を追跡。最初はオギの枯茎背景にパチリ。
f0090680_21423868.jpg
D500-24, ISO=220、F7.1-1/640、撮影時刻:9時51分

 産卵時間は比較的短いので、広角撮影に必要な距離に接近する間に、産卵が終了してしまうことが多く、撮影に難儀します。何とか菜の花群落背景の画像を撮ろうと苦労。ようやく1枚ゲット。
f0090680_21425434.jpg
D500-24, ISO=160、F7.1-1/640、撮影時刻:9時56分

 但し、茎が斜めなので、画面に落ち着きがありません。更に粘って、ようやく黄色一色に近い背景で、ほぼ理想とする画像をゲット!
f0090680_21431216.jpg
D500-24, ISO=160、F8-1/640、-0.3EV、撮影時刻:10時52分

 続いて河川敷環境の写し込みを目的としてパチリ。
f0090680_21432533.jpg
D500-24, ISO=160、F8-1/640、-0.3EV、撮影時刻:10時56分

 背景の建物は東京都側です。産卵シーンの途中には、♀に絡んで来る♂も多数おりましたが、絡みのシーンは別途撮影したので、その記事で詳しくご紹介することにします。菜の花には当然モンシロチョウも産卵にやって参ります。モンシロはツマキと異なり、株の下方にある葉裏に好んで産むので、撮影難易度はツマキよりもやや高いです。
f0090680_21434240.jpg
D500-24, ISO=200、F8-1/640、撮影時刻:10時22分

 広角画像で腹端まで写し込もうとすると、タイミングがズレて、産卵シーンがゲットできません。意外とモンシロの産卵シーンは難しいのです。
 結局、この日は広角レンズを使用してのツマキ♀産卵シーンが初めてゲットできたので、意気揚々と引き揚げたのでした。
by fanseab | 2018-04-20 21:45 | | Comments(2)

新潟のギフチョウ:その2(4月中旬)

 ポイントに着いて、カタクリ群落に目をやると、ゆったりと地表近くを飛ぶ♀の姿が。明らかな産卵行動です。しかし、好みのカンアオイ株が無いのか、一向に産卵行動に入りません。逆に言えば、♀飛翔撮影の絶好のチャンスなので、連射乱れ打ちで、当たりコマを狙います。多量の外れ画像から何とか拾い上げた「当選籤」をご紹介しましょう。最初は、この日のベストショット。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_1559255.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=1800、F8-1/5000、-0.7EV、撮影時刻:11時23分

 ギフを取り囲むカタクリの花弁も綺麗だし、偶然、福寿草が背景に入り込み、良いアクセントになってくれました。次は背景が抜けたショット。
f0090680_1558252.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=2000、F8-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時17分

 しかし、こんなチャンスに限って、枝被り(^^;  3枚目はショウジョウバカマが入り込んだショット。
f0090680_15583163.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=2500、F7.1-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時22分

 光の回り具合が良く、ギフの浮遊感も演出できました。
 さて、延々と飛び回った後、やっとカンアオイを探り当てたようです。
f0090680_15592288.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=1600、F7.1-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時40分

 新葉がないため、仕方なく古葉を選んだ様子。この後、葉に着地して前脚連打、その後、腹端を下げて産卵態勢に移行します。
f0090680_15595099.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=1800、F7.1-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時40分

 ただ、どうもバランスが取れなかったのか、一旦飛び立ちました。再度着地した後、ようやく産卵がスタートしました。
f0090680_16058.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=320、F7.1-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時41分52秒

 このままでは腹端の状況が見えないので、葉被り覚悟で、アングルを変更。
f0090680_1601975.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=400、F7.1-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時43分28秒

 何とか青白色の卵塊が確認できました。母蝶が去って暫くしてから、葉裏を確認してみました。
f0090680_1603483.jpg
EM12-Z60(トリミング), ISO=64、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:15時15分

 撮影のため、葉を起こしております。9卵確認できました。要した産卵時間は約2分。
 この日は、朝からほぼ快晴のコンディションでしたが、14時頃から薄曇り状態になり、気温が低下しました。するとギフの活動はパタッと止みました。体感気温も15℃を切ったのでしょう。現地では、同好カメラマン2名の方と談笑する機会がありました。地元の方かとお聞きすると、何と管理人同様、首都圏から来られたKさんとMさんでした。お二人も空を見上げて、「そろそろ今日は打ち止めかな~」とつぶやき、ポイントを後にされました。Kさん・Mさん、楽しいお話、有難うございました。

 さて、お二人が帰られた後、オオカメノキ(ムシカリ)の樹上で休んでいる交尾嚢付き♀個体を発見。
f0090680_161281.jpg
D500-34VR, ISO=2800、F8-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時03分

 最初は開翅状態でしたが、時間経過と共に翅を閉じました。恐らくここで夜を明かすのでしょう。活動休止後の、樹上休眠状態の個体を撮影するチャンスは稀です。最後にプレゼントを貰った気分で、満足してポイントを引き上げました。
by fanseab | 2018-04-16 21:17 | | Comments(2)

新潟のギフチョウ:その1(4月中旬)

 2年ぶりに中越地方へギフ詣で。越後湯沢付近の残雪量は意外と少なく、融雪スピードが速いことを実感。最初のポイントに現地10時頃着。ほぼ快晴・無風の好コンディションなのに、ギフの姿が全くありません。撮影できたのは、産卵行動中の越冬明けスジボソヤマキチョウ♀。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_15195214.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=320、F7.1-1/1250、外部ストロボ、撮影時刻:10時30分

 カタクリ花弁からの吸蜜は初体験で、嬉しかったです。しかし、ギフは未発生と見限り、別ポイントへ急行しました。11時過ぎに到着すると間もなく、見慣れた♂の飛翔を見ることができてホッと一息。最初は定番の♂カタクリ吸蜜画像。
f0090680_15201761.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=1100、F8-1/5000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時36分

 スミレじゃないので、もう少し背丈の高い株で吸蜜して欲しいんですけどねぇ!午後には全般に吸蜜撮影チャンスが増加しますが、どうも望みの位置に来てくれません。やっと、背景が抜けた場面に遭遇。
f0090680_15205222.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=280、F7.1-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時26分

 これまた吸蜜している花弁の形に難がありますね。左隣の株に似た開き気味の花弁で撮りたいものです。背後の伐採跡も煩いですね。理想とするイメージには撮れません。次は広角飛翔撮影のついでに撮った♀吸蜜。
f0090680_15211429.jpg
D500-20(トリミング), ISO=800、F8-1/2500、-0.7EV、撮影時刻:12時27分

 ノールックファインダーで撮ったので、ちょっとギフの位置が下過ぎました。まぁ、春先の陽だまりの雰囲気は出せたかな?
 正午前には丘の頂上に陣取って、ヒルトッピングして来る♂の飛翔狙い。置きピン感覚が体に染みついている20mm広角レンズを使用。置きピンは50cm。
f0090680_15214168.jpg
D500-20(トリミング), ISO=560、F7.1-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:11時48分

 頂上の標石近くを飛行中の姿。もう少しカメラ位置を低くして背景を入れたかった!お次の背景も殆どが地面(^^;
f0090680_1522362.jpg
D500-20(トリミング), ISO=500、F7.1-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:11時48分

 3枚目は登山道も写っていい感じ。但し、かなり前ピン。
f0090680_15222684.jpg
D500-20(トリミング), ISO=900、F7.1-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:11時49分

 4枚目はようやく背景に青空とサクラの花も入ってくれました。
f0090680_15224550.jpg
D500-20(トリミング), ISO=560、F7.1-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:11時49分

 見晴しの良い丘でランチ休憩の後、カタクリ群落に戻ると、飛んでいたギフが急降下。恐らく♀を撃墜したものと思い、近づいてみると・・・・。
f0090680_152343.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=2800、F8-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時03分

 上が♂。枯草下に♀を押し付け、「寝技」に持ち込んだようです。しかし、♂の願いは通じなかったようで、このコマ撮影後、ペアは解けてしまいました。この日は新鮮な♀の産卵行動を多数目撃できました。次回はそれら一連の行動をご紹介したいと思います。
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-04-14 20:36 | | Comments(4)

ツマキチョウ(4月上旬)

 最近、何だか5-6月頃のような陽気が続いています。多摩川縁での撮影も半袖で十分な位です。今回はツマキチョウに遊ばれてみました。♂は例によって、全く止まりません。少ないチャンスを確実に仕留めねばなりませんね。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_1425564.jpg
D500-20(トリミング), ISO=800、F8-1/5000(以下飛翔画像の撮影条件は全て同一)、撮影時刻:14時35分

 昨年10月の台風で水嵩が増した多摩川では、大量のオギ群落が水流になぎ倒されました。
そんな背景を飛ぶツマキです。菜の花バックを狙うも、これまたチャンスが少な過ぎて苦労します。
f0090680_14263429.jpg
撮影時刻:14時35分

 多摩川河川敷の真ん中で待機していると、♂は川の流れに沿って直線的に飛ぶ傾向にあります。一旦撮り逃がすと戻って来るまで長時間待たされます。これには閉口(^^;; ところが、河川敷脇の堤防側雑木林に目をやると、林縁沿いをゆっくりと探♀飛翔する♂が目につきました。そこでその後は、それら♂に狙いを絞って撮影。
f0090680_14272053.jpg
撮影時刻:15時02分

 概ね、見たままの情景が切り取れて満足です。草地を比較的低く飛ぶ際もチャンスが生まれます。
f0090680_14273313.jpg
撮影時刻:15時10分

 ♂同士の2頭追尾場面も撮影。
f0090680_14274418.jpg
撮影時刻:15時04分

 もう少し、背景がスッキリしていればよかったのですが・・・。15時頃はツマキ♂達も探♀飛翔の傍ら、ムラサキケマンで吸蜜する個体も増えました。
f0090680_14281257.jpg
D500-34VR, ISO=400、F6.3-1/800、撮影時刻:15時36分

 ムラサキケマンにはキタキチョウも群れておりました。
f0090680_14282781.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=1000、F6.3-1/4000、撮影時刻:15時16分

 本当はこの花で、2頭のツマキがコラボしてくれると有難かったのですがねぇ~。この日はスジグロシロチョウ♂も初見。
f0090680_14285583.jpg
D500-20(トリミング), ISO=800、F8-1/5000、撮影時刻:14時59分

 なお、多摩川縁での今シーズン新生蝶の初見記録をまとめておきます。
モンシロチョウ:3月12日
モンキチョウ♂:3月30日
ヒメアカタテハ:3月12日
ルリシジミ♂:3月30日
ヤマトシジミ♂:4月3日

 モンキはともかく、モンシロの初見記録は例年よりかなり早いと思います。ツマキの発生も例年より早めの印象です。この陽気が続くとギンイチモンジセセリもそろそろ飛ぶかもしれませんね。
by fanseab | 2018-04-05 21:55 | | Comments(4)

ミヤマセセリ(3月下旬)

 春分の日に降った「なごり雪」以降、天気は回復しましたが、寒気が入った影響で暫く気温が上昇せず。週末になって、ようやく桜見物に相応しい暖気が戻って来ました。新生蝶のターゲットは、ミヤマセセリかコツバメ。どちらにするか迷いましたが、飛翔画像ストックの少ないミヤマセセリを選択。東京都下の公園に出向きました。予想通り、新鮮な♂が飛び回っておりました。先ずはマクロ画像。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_15583480.jpg
EM12-Z60(自動深度合成+トリミング), ISO=200、F6.3-1/320、撮影時刻:9時30分

 ベタ開翅画像は飽きたので、半開翅気味の個体を斜め後ろから狙ってみました。深度合成を使って、表翅と裏面双方にピントを合わせる工夫も追加。♂表翅に載る淡くブルーに輝く小鱗粉はミヤマの美点だと思います。午前10時頃までは小飛と開翅日光浴を繰り返しております。この時間帯を利用してマクロレンズで飛び立ち飛翔を撮影。
f0090680_15593491.jpg
EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F5.6-1/6400、撮影時刻:10時01分

 微妙に前ピン(^^; 但し、前後翅共に裏面を拝むチャンスはそうそう無いので、一見ミヤマ♂に見えないですね。次は後方から飛び立ちを。
f0090680_160042.jpg

f0090680_1601066.jpg
EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F5.6-1/6400、撮影時刻:10時02分

 1枚目はこれまた前ピンでガックリ。翅を拡げた姿は良い感じ。2枚目は今回の飛び立ち画像で珍しくジャスピン。前翅の撓りは、電子シャッター特有のローリング歪によるものなのか?実際に撓っているかは不明です。但し、力強く羽ばたくミヤマらしい姿で、このシーンも大好きです。

 さて、午前11時過ぎには気温が20度近くに到達し、ミヤマ♂達は延々と止まらずに探♀飛翔モードに変わりました。そこでレンズを広角に切替え、通常の追い撮りをトライ。
f0090680_1604493.jpg
EM12-Z12(トリミング), ISO=800、F4.5-1/6400、撮影時刻:10時46分

 背景に雑木林と青空が入り、雰囲気は抜群なのですが、いかんせんトリミング量が多すぎ。後15cm程手前を飛んでくれていたら、もっと迫力が出たんですが・・・・。次は緑色のネザサと青空背景の画像。
f0090680_161868.jpg
EM12-Z12(トリミング), ISO=800、F5-1/6400、撮影時刻:11時15分

 ミヤマ♂の探♀行動を観察していると面白いことに気付きます。アゲハ♂の蝶道同様、回遊ルートは概ね固定されており、周期的にネザサ群落を訪れます。ネザサ株の上に褐色の枯葉が引っかかっていると、この枯葉の周りを執拗にホバリングしております。恐らく羽化直♀がこのような位置に止まっていることが多いのでしょう。ウラゴマダラシジミ♂が葉上に落ちた鳥の糞を♀と勘違いして、ホバリングする姿と重なります。そうしたホバリング時には追い撮りのチャンスが生まれます。↑の画像は表翅をレンズ側に向けて高速ターンした場面。これまで撮れなかった画像なので、この日撮影した絵の中では一番のお気に入り画像になりました。最後は散歩者を背景にした画像。
f0090680_1623345.jpg
EM12-Z12(トリミング), ISO=800、F5-1/6400、撮影時刻:11時19分

 孫の手を引いて散歩中の御婆さんの赤いヤッケがアクセントになって、抜群の構図になるはずでしたが、これまた蝶が遠すぎて、かつ完全に前ピン(^^; それでもミヤマセセリが飛び交う丘陵の雰囲気は出せたかな?
 プロキャプチャーモードだけでなく、通常一眼での従来法による追い撮りも実施。130コマほど撮ってジャスピンは1コマのみ。
f0090680_163467.jpg
D500-40(トリミング), ISO=1000、F8-1/5000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時25分

 なかなか真横から狙った画像がキャッチできません。
2月初旬にギックリ腰になって以来、今回は言わば復帰戦。初めて本格的に丘陵地を歩き回ったため、ふくらはぎはパンパン。情無いけど、蝶を追いかける楽しみには代えられませんね。
by fanseab | 2018-03-26 21:38 | | Comments(2)

キタテハの飛び立ち:広角編(3月中旬)

 前回に引き続き、プロキャプチャーモードでの練習。今回は12mm広角で。多摩川縁は少し風が強いためか、体感温度が低く、暫くキタテハの姿もありません。風が少し弱くなった11時15分過ぎ、ようやく占有行動を取る♂の姿が目に入ってきました。広角だと接近戦になるので、マクロに比べて慎重なアクセスが必要です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_10184955.jpg

f0090680_1019377.jpg
データは両者共通:EM12-Z12, ISO=640、F5-1/8000、撮影時刻:11時30分

 作画として、2枚目の翅打ち下ろしシーンが青空背景に来ればベストだったのですが、なかなか思い通りにはなりません。次は翅打ち下ろしのタイミングが青空背景にほぼ嵌ったシーン。
f0090680_10193888.jpg
EM12-Z12, ISO=640、F5-1/6400、撮影時刻:11時31分

 今度は、背景に看板と支持棒が被り、どうにも邪魔です(^^; 最後は、一旦飛び立った個体が思いがけず舞い戻る途中の場面。
f0090680_10195437.jpg
EM12-Z12(トリミング), ISO=640、F5.6-1/6400、撮影時刻:11時27分

 やはり、カメラに向かって来るシーンは、迫力が出ます。広角での置きピン設定と自分の距離感覚を一致させるには良い練習になりました。
 この日、キタテハを探していると、初見のモンシロチョウ♂が飛んできました。射程距離にやって来ない
ので、証拠画像を残すことには失敗。モンキチョウは未だ見ておりませんが、もうそろそろでしょう。

by fanseab | 2018-03-16 21:52 | | Comments(0)

キタテハの飛び立ち(3月上旬)

 暖かさを増した多摩川縁の河川敷では、越冬キタテハも飛び交うようになりました。シーズンインに備え、飛び立ちシーンをプロキャプチャーモードで練習撮影。

+++画像はクリック・タップで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_12105495.jpg
f0090680_1211792.jpg


f0090680_12111771.jpg
撮影条件は全て同一:EM12-Z60(トリミング), ISO=320、F3.2-1/6400、撮影時刻:14時11分

 キタテハは飛び出し時、斜め前方概ね40度方向に上昇する傾向を確認。そこで、予めキタテハを画面右下に配置、半押しで待機。予想通り、画面対角線左上方向に飛び出してくれたので、翅表を数コマ得ることができました。

 最近、オリンパスE-M1 MarkⅡのファームウエアバージョンアップがなされ、プロキャプチャーモードでのプリ撮影コマ数が従来の14コマから35コマに増加されました。フレームレートは従来通りの60コマ/秒。飛び立ち場面の撮影では、バージョンアップのメリットが一見ありそうですが、これは錯覚に過ぎません。プリ撮影コマ数を最大の35コマ(0.58秒相当)に設定しても、①飛び立つ前の静止シーン、②飛び立ち後、フレームアウトして蝶の写っていないコマのみ増加するだけ。今回のキタテハの場合、飛び立ちの瞬間からフレームアウト迄、最も「美味しい」部分は、せいぜい5-6コマに過ぎません。このコマ数はプリ撮影コマ数増加とは無関係なのです。フレームレートが一定なら、「美味しい部分」のコマ数に変化がないからです。仮にフレームレートが120コマ/秒にでも増加すれば、飛び立ち時のより細かい場面が撮影できるのですが、それは「MarkⅢ?」の登場まで待たねばならないのでしょうね。

 むしろ、今回のファームアップは、置きピン・追い撮りでの通常飛翔撮影に極めて有効と思われます。飛翔撮影では、経験上、シャッターを押すタイミングが遅れるため、蝶がカメラマンから後退する場面が殆どなのですが、プリ連射数が増加した結果、カメラマンに前進して来る、迫力ある絵を捉える確率が増加しそうです。このあたりの効果検証は順次実施していきたいと思います。
by fanseab | 2018-03-07 22:05 | | Comments(2)

ヤマトシジミの交尾(11月上旬)

 ウラナミシジミの飛翔を撮っていた現場で、ふと足元を見ると、ヤマトシジミのカップルが葉上に止まっていました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_21152640.jpg
D500-40、ISO=200、F9-1/640、-0.7EV、撮影時刻:11時39分

 ♂(右側)がとびきり小さく、凸凹コンビ?に思わず笑ってしまいました。折角のチャンスなので、裏側に回って、逆光でも撮影。
f0090680_21154043.jpg
D500-40、ISO=200、F9-1/800、-1.0EV、撮影時刻:11時40分

 久しぶりの縁毛逆光ブルー幻光が撮れました。残念ながら♀個体の翅の向きが♂と一致しておらず、♀の縁毛まではブルーに光らせることができませんでした。♂も縁毛が擦り切れているので、幻光の鮮やかさもイマイチ(^^;;

 交尾飛翔のチャンスでもあるので、少し刺激を与えて飛んでもらいました。
f0090680_21155975.jpg
D500-40(トリミング)、ISO=1250、F9-1/6400、-1.0EV、撮影時刻:11時41分
f0090680_21161581.jpg
D500-40(トリミング)、ISO=1250、F9-1/6400、-1.0EV、撮影時刻:11時41分
f0090680_21162650.jpg
D500-40(トリミング)、ISO=1250、F9-1/6400、-1.0EV、撮影時刻:11時41分

 教科書通り、飛行形式は、「←♀+♂」でした。♀翅表に垣間見える濃いブルーがとても綺麗です。時期的に考えて、新生蝶の交尾シーンを撮影するのは、恐らく今シーズン最後かもしれません。ところでヤマトシジミ♀、晩秋は何時頃まで産卵するのでしょうかね?
by fanseab | 2017-11-13 21:17 | | Comments(2)

ウラナミシジミなど(11月上旬)

 40mmマクロでの飛翔撮影に習熟するため、日を改めて河川敷のセンダングサ群落へ。10月頃、雨の合間にクズ群落の上を飛び交うウラナミシジミを目撃しております。昨年秋と比較して個体数は非常に多い印象でした。但し、♂の殆どは飛び古した個体で、とても撮影する気になれなかったのです。11月に入ると、ウラナミの個体数は激減、でもこの日、1頭のそれなりに綺麗な個体が目に入ったので、この子と遊んで(遊ばれて?)みました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_21211220.jpg
D500-40、ISO=100、F6.3-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:11時32分

 縁毛が微妙にスレていることも考慮し、あまり接近せずに自然な雰囲気になるように仕上げました。と言うか、40mmマクロは意図せずとも、肉眼で見たままの情景を上手く切り取る描写をしてくれます。次いで飛翔。
f0090680_2121329.jpg
D500-40(トリミング)、ISO=2000、F9-1/6400、-0.7EV、撮影時刻:11時16分
f0090680_21214511.jpg
D500-40(トリミング)、ISO=2000、F9-1/6400、-0.7EV、撮影時刻:11時28分
f0090680_21215642.jpg
D500-40、ISO=100、F6.3-1/1600、-0.7EV、撮影時刻:11時31分

 ピンク色を帯びた独特なブルーは綺麗ですね! このポイントにはスジグロシロチョウ♀も緩やかに舞いながら、センダングサで吸蜜をしておりました。
f0090680_21221081.jpg
D500-40(トリミング)、ISO=2000、F9-1/6400、撮影時刻:11時25分
f0090680_21221983.jpg
D500-40(トリミング)、ISO=2000、F9-1/6400、-0.7EV、撮影時刻:11時26分

 ウラナミを追いかけた後で、この子の飛翔を撮ると、大きさに騙されて置きピン感覚が狂ってしまいます。結果、緩やかな飛翔の割にはピンが来ないコマが多くてガッカリでした。ここでアップしたコマはいずれも露出オーバー。しかし、ラチチュードが広いD500のセンサーに助けられ、問題無く補正処理ができました。特にISO=2000の高感度でのRAW現像時、γコントロールによるコントラスト調整でも色相が破綻しないので助かります。D90あたりの機種性能とは流石に一線を画した仕上がりに満足です。
by fanseab | 2017-11-10 21:24 | | Comments(2)