探蝶逍遥記

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ツマキチョウの産卵(4月中旬)

 マイフィールドである多摩川縁は、現在菜の花が満開状態。その環境写真を撮る目的で、APS一眼に24mm広角を付けた軽装備で出かけました。あまり気合を入れずに簡易装備でフィールドに出る時に限って、チャンスに恵まれることが多いものです。この日は、将にそんな一日になりました。先ずは目的の環境画像。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-24, ISO=200、F8-1/640、撮影時刻:11時01分

 ヤナギの木陰を含めて、将に黄色い絨毯を敷き詰めた光景が拡がっております。しかし、10年程前は、菜の花(セイヨウカラシナ)は数10mに一株ある程度でした。それがここ数年来、秋口の台風・大雨で河川敷の擾乱が進み、上流側から流されて来たセイヨウカラシナが根付き、大群落が形成されるようになりました。同時にそれまでこのポイントでは珍品であった、ツマキチョウの個体数も激増し、今年は大豊作の状況です。

 朝方、陽射しが弱い状況で、緩やかに舞うツマキ♀を発見。ノンビリと飛ぶので、菜の花背景の飛翔画像をゲット。
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D500-24(トリミング), ISO=1600、F8-1/4000、撮影時刻:9時20分

 陽射しが強くなるに従い、産卵を始めました。広角しか持ち合わせがないので、逆に「今日はツマキの広角産卵画像を撮るぞ!」と覚悟を決めて♀を追跡。最初はオギの枯茎背景にパチリ。
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D500-24, ISO=220、F7.1-1/640、撮影時刻:9時51分

 産卵時間は比較的短いので、広角撮影に必要な距離に接近する間に、産卵が終了してしまうことが多く、撮影に難儀します。何とか菜の花群落背景の画像を撮ろうと苦労。ようやく1枚ゲット。
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D500-24, ISO=160、F7.1-1/640、撮影時刻:9時56分

 但し、茎が斜めなので、画面に落ち着きがありません。更に粘って、ようやく黄色一色に近い背景で、ほぼ理想とする画像をゲット!
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D500-24, ISO=160、F8-1/640、-0.3EV、撮影時刻:10時52分

 続いて河川敷環境の写し込みを目的としてパチリ。
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D500-24, ISO=160、F8-1/640、-0.3EV、撮影時刻:10時56分

 背景の建物は東京都側です。産卵シーンの途中には、♀に絡んで来る♂も多数おりましたが、絡みのシーンは別途撮影したので、その記事で詳しくご紹介することにします。菜の花には当然モンシロチョウも産卵にやって参ります。モンシロはツマキと異なり、株の下方にある葉裏に好んで産むので、撮影難易度はツマキよりもやや高いです。
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D500-24, ISO=200、F8-1/640、撮影時刻:10時22分

 広角画像で腹端まで写し込もうとすると、タイミングがズレて、産卵シーンがゲットできません。意外とモンシロの産卵シーンは難しいのです。
 結局、この日は広角レンズを使用してのツマキ♀産卵シーンが初めてゲットできたので、意気揚々と引き揚げたのでした。
by fanseab | 2018-04-20 21:45 | | Comments(2)

新潟のギフチョウ:その2(4月中旬)

 ポイントに着いて、カタクリ群落に目をやると、ゆったりと地表近くを飛ぶ♀の姿が。明らかな産卵行動です。しかし、好みのカンアオイ株が無いのか、一向に産卵行動に入りません。逆に言えば、♀飛翔撮影の絶好のチャンスなので、連射乱れ打ちで、当たりコマを狙います。多量の外れ画像から何とか拾い上げた「当選籤」をご紹介しましょう。最初は、この日のベストショット。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング), ISO=1800、F8-1/5000、-0.7EV、撮影時刻:11時23分

 ギフを取り囲むカタクリの花弁も綺麗だし、偶然、福寿草が背景に入り込み、良いアクセントになってくれました。次は背景が抜けたショット。
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D500-34VR(トリミング), ISO=2000、F8-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時17分

 しかし、こんなチャンスに限って、枝被り(^^;  3枚目はショウジョウバカマが入り込んだショット。
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D500-34VR(トリミング), ISO=2500、F7.1-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時22分

 光の回り具合が良く、ギフの浮遊感も演出できました。
 さて、延々と飛び回った後、やっとカンアオイを探り当てたようです。
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D500-34VR(トリミング), ISO=1600、F7.1-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時40分

 新葉がないため、仕方なく古葉を選んだ様子。この後、葉に着地して前脚連打、その後、腹端を下げて産卵態勢に移行します。
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D500-34VR(トリミング), ISO=1800、F7.1-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時40分

 ただ、どうもバランスが取れなかったのか、一旦飛び立ちました。再度着地した後、ようやく産卵がスタートしました。
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D500-34VR(トリミング), ISO=320、F7.1-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時41分52秒

 このままでは腹端の状況が見えないので、葉被り覚悟で、アングルを変更。
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D500-34VR(トリミング), ISO=400、F7.1-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時43分28秒

 何とか青白色の卵塊が確認できました。母蝶が去って暫くしてから、葉裏を確認してみました。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=64、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:15時15分

 撮影のため、葉を起こしております。9卵確認できました。要した産卵時間は約2分。
 この日は、朝からほぼ快晴のコンディションでしたが、14時頃から薄曇り状態になり、気温が低下しました。するとギフの活動はパタッと止みました。体感気温も15℃を切ったのでしょう。現地では、同好カメラマン2名の方と談笑する機会がありました。地元の方かとお聞きすると、何と管理人同様、首都圏から来られたKさんとMさんでした。お二人も空を見上げて、「そろそろ今日は打ち止めかな~」とつぶやき、ポイントを後にされました。Kさん・Mさん、楽しいお話、有難うございました。

 さて、お二人が帰られた後、オオカメノキ(ムシカリ)の樹上で休んでいる交尾嚢付き♀個体を発見。
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D500-34VR, ISO=2800、F8-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時03分

 最初は開翅状態でしたが、時間経過と共に翅を閉じました。恐らくここで夜を明かすのでしょう。活動休止後の、樹上休眠状態の個体を撮影するチャンスは稀です。最後にプレゼントを貰った気分で、満足してポイントを引き上げました。
by fanseab | 2018-04-16 21:17 | | Comments(2)

真夏のクロツ探索(8月下旬)

 オオムラサキ産卵シーンに再挑戦すべく甲府盆地へ。樹液酒場のポイントに向かうも、影も形もありません。樹液に来ているのはルリタテハ1頭のみ。仕方なく付近の既知ポイント数箇所も巡った結果、オオムラサキはボロ♂1頭を発見しただけでした。9月上旬までは何とか♀産卵が期待できると踏んでいたのにガッカリです。丁度昼時。木蔭でランチ休憩した後、このまま帰宅するのも癪なので、久しぶりクロツバメシジミのポイントへ向かいました。このポイントを訪問するのは何と5年振り(^^; 環境変化が心配でしたが、到着してすぐにクロツが数頭飛んでいるのを見て一安心。先ずは開翅をパチリ。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR、ISO=200、F8-1/1250、外部ストロボ、撮影時刻:13時00分

 鮮度もまずまず。次は岩場での静止場面。
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EM12-Z60、ISO=200、F6.3-1/400、撮影時刻:13時20分

 岩場に腰かけた管理人の左脇に止まったので、体の向きを変えることができず、バリアングルファインダーを駆使して何とか撮れました。態勢が悪い場合は、バリアングルファインダーは便利ですね。次いで訪花シーン。
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EM12-Z60、ISO=200、F5.6-1/200、撮影時刻:13時37分

 キリンソウの1種でしょうか?クロツの生息環境に相応しい絵になりました。
 到着当初薄曇りでしたが、13時30過ぎから陽射しが強まって、岩場はサウナ状態(^^;しかし暑くなったのが幸いして、期待した♀産卵活動がスタートしました。結構苦労して撮った一コマがこちら。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:13時37分

 どうしても腹端までの表現ができません。概ね次のようなややこしい態勢で産んでいます。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:13時37分

 こうなると、腹端云々の議論にさえなりません。まだツメレンゲの穂は低いので、穂の先端に産み付けてくれれば撮影が楽ですけど、どちらと言えばやや暗い部位を好んで産み付けているようです。ツメレンゲに産卵された状況です。
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EM12-Z60(7コマ深度合成+トリミング)、ISO=64、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:13時42分


 撮影のため、株を少し持ち上げています。次に卵の超拡大像。
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EM12-P1442@42mm-P14R(上段13コマ/下段15コマ深度合成+トリミング)、ISO=64、F5.6-1/50、外部ストロボ

 直径0.54mm、高さ0.26mm。クロツ卵の超拡大像は以前にも撮影済みですが、今回初めて側面像も撮ってみました。ヒメシジミ亜族でサイズが小さいシジミ卵は直径が0.5mm程度なので、今回使用している拡大システムでは分解能が少し不足する感じです。

 さて、母蝶は産卵の途中、暑いこともあって、キリンソウの草陰で暫し休憩。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:13時57分

 この子は縁毛もバッチリ揃った別嬪さんですね。ツメレンゲに産み付けられた卵探索の過程で思わず終齢幼虫を発見。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=64、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:13時30分

 管理人はクロツ幼虫を見るのはこれが初めて。しかしどうも雰囲気がおかしいと思ったら寄生種の卵が2卵産み付けられておりました。ツメレンゲの葉は赤紫色を呈しておりますが、幼虫の体色は緑色なので、今回何とか発見できました。仮にルリシジミ終齢幼虫のように赤紫色に擬態していたら、とても見いだせなかったでしょうね。

 この日の天気予報は曇り。しかも昼過ぎから降水確率が上昇するとのご宣託が・・・。しかし、予報に反して陽射しが強まったのには閉口しました。岩場からの輻射熱は想像以上に体力を消耗します。やはりクロツの探索はツメレンゲの穂が伸びる秋口か、潮風に吹かれての海クロツ探しが体に優しいですね。

 今回の産卵シーンの動画もyoutubeにアップしました。実は動画で産んでいる場面の方が静止画で紹介したシーンよりも見栄えがします。
by fanseab | 2017-09-02 11:15 | | Comments(6)

オオムラサキの産卵行動を探る(8月上旬)

 3年振りに山梨・甲府盆地でオオムラサキ探索です。到着して驚いたのはポイント付近の環境変化。道路の舗装化進行や森林伐採が酷くて乾燥化が進み、憂慮すべき状況です。それでも台場クヌギの樹液ポイントには、いつもと変わらぬオオムラサキの姿があり、ホッと一安心。♀探索が目的のこの時期、♂はどの個体もボロボロ。一番まともな個体を選んで開翅をパチリ。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR、ISO=500、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時36分

 樹液の出方が不十分なので、蝶もカナブンも樹肌から必死に樹液を吸い上げている感じ。目的の♀も登場。
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D500-34VR、ISO=500、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時38分

 恐らく鳥に攻撃されたのでしょう。右前後翅共に大破状態。樹液酒場に集うオオムラサキを観察していると、時間経過と共に♀個体数が増加してきました。こちらは翅損傷の少ない大型の♀です。
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D500-34VR、ISO=500、F9-1/800、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時06分

 ♂の2倍はあろうかと思われる大きさ。将に女王の風格。いつもなら♀に言い寄る♂の姿をみかけますが、相手のあまりの貫禄に怖気づいているような・・・。この♀、♂を蹴散らす勢いで樹液の滲み出る好ポイントを占領してしまいました。そのうち、彼女の姿が急に視界から消えました。さては産卵行動か?と思いきや、樹上で暫し開翅休息しておりました。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F9-1/1000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時09分

 ♀を継続観察していると、どうやら午前中は樹液吸汁と休息を繰り返しており、休息時は樹液酒場から敢えて距離を置いているようです。♂からの(無駄な?)求愛を意図的に避けているかもしれません。独りでじっくり吸蜜する♀の姿を広角でもパチリ。
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EM12-Z12、ISO=200、F10-1/30、外部ストロボ、撮影時刻:11時09分

 正午過ぎ、急に樹液酒場が静かになりました。1-2頭の♂を除き、大半がどこかに雲隠れ。♂は探♀パトロール飛翔している様子。恐らく近くの小ピークあたりでテリ張りに集中しているのでしょう。一方、♀は産卵時間帯に入ったと想定し、産みそうなエノキを数本マークし、午後2時半頃まで巡回観察しましたが、結局産卵シーンには出会えませんでした。やはり産卵シーン撮影はハードルが高そうです。

 この日、驚いたのは環境変化だけではありません。あの「忌まわしき」アカボシゴマダラ(外来種)が、とうとうオオムラサキポイントにやって来たこと。♀の産卵シーンです。
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D500-34VR、ISO=500、F9-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時43分

 次は台場クヌギに集うオオムラサキ(左下)とその周りを飛ぶアカボシの♂(右上)。
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EM12-Z12(トリミング)、ISO=640、F8-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:11時58分

 証拠写真レベルですが、見たくなかった絵です。山梨県のアカボシゴマダラに関しては、管理人の記録では、2012年6月に都留市で1♂を撮影しております。当時、笹子峠を越えて甲府盆地に入るのは時間の問題だと思っておりました。但し今回のオオムラサキ観察ポイントでは、2014年5月のアカボシ第1化発生時に未確認。ですから恐らく2015年以降、甲府盆地での安定発生状況になったのでしょう。

 一方、在来種ゴマダラチョウも第2化の盛期でした。オオムラサキのボロ個体♂とのツーショットです。
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D500-34VR、ISO=500、F9-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時25分

 オオムラサキの産卵については、もう少し♀の行動パターンを詳細に把握するなどして、再挑戦してみたいです

<8月14日追記>
youtubeに♀樹液吸汁シーンの動画をアップしました。視聴環境にもよりますが、できれば画面右下、
画質(歯車マーク)を「720pHD」に設定して頂くと、より鮮明にご覧頂けます。

by fanseab | 2017-08-12 22:25 | | Comments(6)

カラスアゲハの産卵(7月下旬)

 サカハチチョウ第2化の産卵シーン撮影目的で、東京都下の渓谷沿いにある林道を探索。9時半頃、サカハチ♂が開翅日光浴を始めました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR、ISO=200、F4.5-1/320、-0.7EV、撮影時刻:9時44分

 この一角で♂を都合3頭目撃したのですが、肝心の♀がいません。5月に同じポイントで観察した時と同様、10時前後の日光浴を除くと、♂が日光浴ポイントを離れて雲隠れしてしまうのです。恐らく探♀行動での場所移動なのでしょう。♀がホストのイラクサ類に登場するはずだ・・・と睨んでホスト周辺で待機するも結局出現せず。結局、この日もサカハチ産卵シーン撮影はお預けになりました。ガックリです(^^;

 一方、この林道では黒系アゲハ類第2化の盛期だったようで、時折豪快に飛ぶカラスアゲハ♂の姿が目撃できました。そこでサカハチと両睨みでカラスアゲハ産卵シーンも狙ってみることに。既に5月にカラス産卵ポイント・時間帯の下見を終わっているので、今回は労せず産卵現場に出会いました。しかも登場したのはとびきりの別嬪さん!
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時59分

 かなり薄暗い崖地に群生するコクサギの実生を緩やかに舞いながら、産卵場所を探っています。そして産卵。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 母蝶はコクサギ葉の縁に掴まり、腹端を葉裏に曲げて産卵します。この時、母蝶の体はコクサギ葉主脈に平行に向いており、かなり不自然な態勢でもあります。次は、ほぼ葉の真上に止まっての産卵シーン。
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 産卵直後に飛び上がったシーンも撮れておりました。
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 産卵後、確認してみると、↑の画像・矢印で示した葉裏に産み付けられていました。
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TG4@4.5mm、ISO=200、F2.8-1/320、-0.7EV、撮影時刻:11時00分

 淡いブルーを帯びているのが、カラス卵の特徴。虫食いで空いた穴の縁を「葉の縁」と思って産み付けたようです。その後、やや高い位置に移動して産卵。
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時16分

 翅全体にピントが来ていい感じですが、腹端は葉被り。腹端・卵の同時写し込みはかなり難易度高いと痛感。お次は今回のベストショット。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時16分

 カラスアゲハ♀後翅の煌びやかな輝きも写し込めて満足すべき絵に仕上がりました。惜しむらくは手前の枯葉が右後翅尾状突起を隠したこと。この後、ランチ休憩していると、かなり飛び古した別個体が出現、結構明るい環境のコクサギ、しかも地上高3.5mの相当高い位置に産卵しました。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F7.1-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時22分

 産卵高さ、環境共に、少し例外的な産み方のように思いました。カラス♀に出会う前、時間潰しにコクサギ実生の葉捲りを暫くやって、1卵見出しました。これは淡いレモンイエローでカラスの卵と異なり、オナガアゲハの卵でした。両者卵の比較画像を示します。
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EM12-Z60(6コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月28日


 色調差・サイズ差がご理解頂けると思います。カラスアゲハ卵は拙宅に持ち帰り、超拡大撮影。
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EM12-P1442@42mm-P14R(上段23コマ/下段26コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月28日

 最大直径1.38mm、高さ1.30mm。ほぼ真球状です。Papilio属の卵表面はほぼ平滑で、面白みに欠けます。一方、表面のデリケートな「ザラザラ感」を的確に描写することの難しさも痛感します。完璧な描写には、的確なライティングが不可欠で、この画像でも手前側に光が回っておらず、球表面全面の描写ができておりません。それと真球状の卵を深度合成する場合、どうも縁部分の合成が破綻してしまいます。当初、深度ステップ数が少ないことが原因と考えていましたが、合成枚数を25コマ程度まで増大しても、合成破綻は改善されず、ちょっと悩んでおります。合成ソフトに問題があるのか?もう少し検討が必要です。
 それはともかく、数年越しの課題だったカラスアゲハ産卵シーンが首尾よく撮影でき、ホッといたしました。
by fanseab | 2017-08-06 21:03 | | Comments(2)

渓谷で出会った蝶(7月上旬)

 フタスジの産卵を追跡していた場所は標高1300m超の渓谷沿いでした。到着してすぐに足元の草地から飛び立ったのは何と、ウスバシロチョウ。これはカメラに収めることはできませんでしたが、このポイントで出会った蝶をご紹介しておきましょう。
 最初はミスジチョウ。路上での吸水・樹冠で探♀飛翔をする♂を沢山みかけました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/3200、撮影時刻:10時10分

 探♀時の飛翔速度はフタスジとは比較にならないほど、敏速です。お次はシータテハ。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=200、F7.1-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:9時00分
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D500-34VR(トリミング)、ISO=200、F7.1-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:9時02分

 本種に出会うのは久しぶりでした。ヒョウモン類は殆どみかけず。アサギマダラは丁度産卵のタイミングだったようです。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時59分

 背景にホストのイケマらしき姿も写っております。もう少し真剣に探せば卵・幼虫も見つかったかもしれません。ただ、フタスジ産卵に注力した関係でそこまで手が回りませんでした。
 半木蔭の草地を歩いていると、足元からパタパタとジャノメチョウ類が飛び立ちました。しかし、高さ30cmまで達しないうちに、すぐ草地に落下。何と、羽化直のウラジャノメ♀でした。
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EM12-Z60、ISO=200、F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:9時48分
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EM12-Z60、ISO=200、F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:9時50分

 新鮮なウラジャノメを撮影したのはデジタルにしてから初めて。しかも♀と認識して撮るのも初めてでした。この子、本当に羽化して時間が経過しておらず、飛ぶ練習中だった様子。この♀を撮ってから改めて気が付いたのですが、フタスジチョウの周辺を擦れたヒカゲチョウが舞っておりました。未だ夕方でもないのに何で♂が飛び回っているのだろう。。。そう、彼らはウラジャノメ♂だったのです。彼らの探♀行動も結構しつこく、樹木の周囲を舐めるように探して飛んでおりました。

 渓谷沿いの草地にはヒメキマダラセセリが多産しています。ウツギで吸蜜を繰り返す姿が目立ちました。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時32分
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/200、撮影時刻:11時24分

 今回新鮮なシータテハを観察できたものの、この時期、山梨の山域で定番のクジャクチョウを全く見ることができませんでした。最近、発刊された日本チョウ類保全協会の機関誌、「チョウの舞う自然:24号」で、海野和男さんが、本種について解説されております。それによると、小諸周辺で2015年10月以降、クジャクを一切撮影できていないのだそうです。鹿の食害が原因なのか不明ですが、クジャクチョウが絶滅危惧種の仲間入りなんて、想像もできません。早い復活を期待したいものです。

 さて、遠征の帰路、下界に降りると猛烈な暑さが車内に籠って汗ダクダク(^^; この時期、冷涼な高標高地での撮影は体に優しく感じました。
by fanseab | 2017-07-15 20:25 | | Comments(2)

フタスジチョウの産卵(7月上旬)

 管理人はこれまで、本土産Neptis属5種の中で、これまで唯一フタスジの産卵シーンは未撮影でした。今回、何とか山梨県で撮影に成功したので、そのご報告。
 現地9時到着。既に♂らしき個体が多数飛翔しております。コミスジ同様、♂は一旦探雌飛翔が始まると、殆ど止まりません。そして時折ウツギの花で吸蜜。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時16分
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時16分

 限られた場所で多数の♂が舞っているので、時には♂2頭の絡みも。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時39分

 さて、目的の♀を探すのですが、一向に姿を現しません。それもそのはず、付近にどうもホストになるべきシモツケ類が生えていません。それなのにどうして♂が飛んでいるのでしょう? Neptisの産卵は通常午前中で、午後遅くには行われません。焦りながら時間が過ぎて行く中、取敢えずランチで休憩。正午過ぎ、必死でホストを探した後、何とかそれらしき葉の周りを飛ぶ♀を発見。♀に出会えると、意外と楽に産卵シーンをゲットできました。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時55分

 Neptis属独特な翅を全開しての産卵。遠目には静止している姿と変わりません。産んでいるのはシモツケ類ですが、シモツケよりも葉が大きく、種同定できず。卵は葉先に産み付けられておりました。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=64、F7.1-1/100、外部ストロボ、撮影時刻:13時04分

 卵の色は淡青緑色。しかしコミスジ等よりも白っぽく見えます。正面からのアングルだと腹端の様子が不明確なので、何とか粘って横方向からの産卵シーンもゲット。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時19分

 今度はシモツケに産んでいますが、定番の葉先ではなく、何と深紅色の蕾に産み付けたのです。産附状況です。
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TG4@18mm(自動深度合成+トリミング)、ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:13時26分

 孵化した幼虫が実際に蕾(花弁)を食べるのか?興味深いですね。この後、母蝶は葉上にも産卵。
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D500-34VR、ISO=500、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時19分

 ここでは葉先ではなく、葉のほぼ中央。産卵位置として葉先が選択されることが多いものの、結構気ままに産んでいるようです。フタスジも静止中は常に開翅状態で中々閉翅を撮らしてくれません。必死に粘って、♀が翅を立てた瞬間をパチリ。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時20分

 卵は飼育前提でお持ち帰りし、定番の超拡大撮影をしてみました。
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EM12-P1442@42mm-P14R(22コマ深度合成+トリミング)、ISO=250、F5.6-1/50、外部ストロボ

 最大直径(棘皮含む)・高さ共に0.94mm。表面が六角形状のディンプル(窪み)で囲まれ、六角形の交点から外側に延びる棘皮等、他のNeptis属卵と類似した性状です。ここで近縁のホシミスジ(東京都産:亜種setoensis)の卵と形態比較をしてみました。
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★ホシミスジ画像は2014年9月撮影分

 最大直径は僅かにホシミスジが優り、逆に高さはホシミスジの方が僅かに低いです。両者形態は驚くほど酷似していて、黙って画像を見せられたら判別し難い性状差です。それでも強いて列挙すれば、下記の差が見出せます。
(1)ホシミスジは底面積が大きく、フタスジは底に向かうにつれ、直径が窄まる傾向にある。
(2)側面図で見ると、ホシミスジではディンプルが全体に高さ方向(画像の上下方向)に引き延ばされた形態を有し、逆にフタスジは相対的に正六角形に近い。

 もちろん、検体数n=1同士の比較ですから、上記有意差が個体変異の範囲内かどうかは不明です。今回、何とかフタスジチョウの産卵シーン・卵拡大像が得られましたが、オオミスジとミスジチョウの両種について、卵拡大像撮影は未実施。これは今後の課題。一方、リュウキュウミスジについては、当面、沖縄や南西諸島に遠征する計画がありませんから、台湾あたりで産卵シーンを撮影したいものです。
by fanseab | 2017-07-10 21:58 | | Comments(4)

ミスジチョウの産卵(6月上旬)

 この時期、例年なら平地性ゼフ探索が定番。ただ今年はちょっと趣向を変えて、某蝶の探索をしてみました。ホストに局限する蝶故、探索する対象は蝶ではなくて、先ずはホスト。東京都西部には未だ点々と産地が残されている噂を頼りに、しかるべき地域を当ても無く歩き回る辛気臭い作業。この日は、予め地図上で選定した候補エリアの約1/2を歩き回り(走行距離約10km)、何とか一箇所で、目的のホストを発見するものの、蝶の姿は無し。次回以降に残りのエリアを探索することにしました。それでも『犬も歩けば何とやら・・・』で、意外な収穫がありました。住宅街に囲まれた里山公園の近くで、ミスジチョウを発見。カエデの傍で産卵行動を取っていたので、慌てて撮影。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F8-1/800、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時06分

 ホストはイタヤカエデでしょうか? 都合5-6回の産卵行動を取っていたものの、相当高い位置で産むため、カエデの葉被りで撮影できず。↑の画像もかなりの遠距離で撮影したものを大幅にトリミングしてのご紹介です。冬場にミスジチョウ越冬幼虫を探索する際、人家の庭先に植えてあるカエデの低い位置から幼虫が見つかりますが、この日の母蝶は4m以上の高い位置に産卵しているのにはビックリしました。ミスジチョウの産卵シーンは、以前、2013年にクマシデ(カバノキ科)への産卵場面を撮影済(外部リンク)
ですが、クマシデは例外的なホスト。本来のカエデ科木本への産卵シーンはこれが初撮影になりました。次回はもう少し接近戦で撮影し、卵の拡大像も撮ってみたいところです。
 ミスジチョウは東京都西部に散在する里山公園で細々と生き残っていることを今回改めて実感しました。年1化であるため、各公園における存在証明が難しい蝶だと思います。公園の改修工事等で、人知れず消滅していくポイントも多いことでしょう。
 さて、この日はミスジチョウ以外にアカボシゴマダラ第1化の産卵行動にも出会うことができました。
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D500-34VR、ISO=400、F7.1-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時25分

 産卵場所を求めて、ウロチョロ歩き回っているシーンです。肝心の産卵シーンは太い枝の陰になって撮影できず。この母蝶はアカボシにしては結構高い位置に産み付けていたように思います。
by fanseab | 2017-06-07 21:53 | | Comments(2)

黄色型♀モンキチョウの産卵(8月下旬)

 ウラギンシジミ交尾を観察した同じ日、なにげなくモンキチョウ♂?を観察していると、何と産卵し始めました。黄色型♀産卵シーンは滅多にないチャンス。急に本気モードで撮影に突入。しかし、モンシロチョウ以上に産卵は瞬間芸! 撮影はムチャ難しい!! 最初のショットは腹端が隠れるC級ショット(^^;

+++画像は原則クリックで拡大されます+++
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D71K-34VR(トリミング),ISO=200、F9-1/500、-0.7EV、撮影時刻:11時15分

 ホストはアカツメクサ。既に2卵が産附されています。お次は腹端は描写できたものの、翅がレンズ面に垂直に立ってしまったB級ショット(^^;
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D71K-34VR(トリミング),ISO=200、F9-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時20分

 それでも連続的に産卵行為を繰り返すので、10回以上トライした後、ようやく納得の行くショットが撮れました(^^)
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D71K-34VR,ISO=200、F9-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時22分

 花穂に産み付ける場合は、腹端の位置決定に多少躊躇するため、葉上産卵より時間を要します。このためカメラアングルを調整する余裕が出てくるので助かります。
 一連の撮影画像をじっくり見ると、産卵前の予備行動が写っていたので、それもご紹介しておきましょう。
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D71K-34VR(トリミング),ISO=200、F9-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:上段11時18分59.5秒、下段同19分2.9秒

 (1)の見出しを「前脚連打行動」としておりますが、タテハチョウと異なり、前脚をボクシングのジャブのように「忙しく連打」する訳ではありません。六本脚でホスト対象に着地すると同時に、前脚でさりげなく対象にタッチして、前脚跗節のセンサーを働かしているように見えます。↑画像下脚注に記したように(1)→(2)に要した時間は3.4秒。これはモンキチョウ産卵では例外的に長い方だと思います。通常はホストに着地した瞬間に産卵が終わってしまいます。それと↑画像で興味深いのは(1)の段階で、触覚をホスト側に曲げて、いかにも「測っている」様相を示すこと。シジミチョウ産卵でも触覚を交互に前に倒し、「ホストの確認行為」を行っていることが多いですね。シロチョウはひょっとすると、触覚にもホスト確認目的のセンサーが付いているのではないかと思わせる行動です。

 産附された卵を持ち帰り、超拡大システムで撮影してみました。黄色型♀と言っても特別これまで撮影した通常(白色)型♀の卵と差異はありません(※)。
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GX7-P1442@42mm-P14R(上段6コマ/下段3コマ深度合成+トリミング),ISO=125、F13-1/250、外部ストロボ+スレーブ2灯

 今回モンキチョウ卵としては、初めて卵平面図(紡錘形の卵長軸に平行な方向から見込んだ画像)も撮影してみました。卵高さは1.2mm。最大直径は0.5mm。縦条隆起は22本。

 さて、黄色型モンキ♀を撮影中、偶然通常型♀が飛び込んできました。通常型も産卵モードでしたが、両者が出会った瞬間、面白い行動を確認できました。何と、通常型♀が開翅して腹端を上げる交尾拒否ポーズを取りました。恐らく黄色型♀を♂と勘違いしたのでしょう。国内産モンキチョウは♂♀で紫外光反射率に有意差無しとされていますから、人間同様可視光域の黄/白色を区別している可能性もあります。そうだとすると、黄色型♀は♂(もちろん黄色)からの攻撃を受けにくいのではないか?等と考えを巡らしてしまいました。以前から黄色型♀が何故「黄色翅」を纏っているのか?疑問に思っていましたが、答えのヒントを一つ見つけたような気がしました。もちろん正解であるかは別ですが・・・・。
<参考:白色型♀の産卵シーン>
 こちら(外部リンクをご覧ください。

※黄色型♀の卵は、産卵直後は白色でなく、少し銀色を帯びるとの説もありますが、未確認です。
by fanseab | 2016-09-11 13:18 | | Comments(2)

ヒメアカタテハの産卵(7月下旬)

 ムラツ産卵シーンを撮影した日は午前中から暑くて、熱中症になりそうな温・湿度でした。真夏の陽射しがジリジリ照りつけるシバ草原の遊歩道を歩いていると、道なりにヒメアカタテハが飛んでいます。遊歩道と芝の境目にヨモギの若葉が密集していて、どうやら産卵モード。先ずは一コマ目。

+++画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR(トリミング),ISO=200、F10-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時21分

 ヒメアカ産卵は母蝶の個体数が増加する秋口に撮るのが通例。真夏の炎天下、平地で撮影するのは初体験。流石に地球上の広い場所に分布するだけあって、逞しい限り。酷暑に関係なく次々と産卵していきます。連射の途中、前脚連打行動も観察できました。
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D71K-34VR(トリミング),ISO=200、F10-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時24分32秒

 右前脚を振り上げようとした瞬間です。前脚連打行動は相当に素早く、シャッター速度1/500sec.では完全にブレていますね。母蝶が止まっている葉には既に2卵が確認できます。母蝶の狙いは、矢印で示した葉で、こちらにタッチしてホスト確認をしようとしております。↑の画像の8秒後に無事産卵。
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D71K-34VR(トリミング),ISO=200、F10-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時24分40秒

 卵は例によってお持ち帰りで拡大撮影。
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TG4@18mm(9コマ深度合成+トリミング),ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:20時29分

 直径は0.6mm。拡大撮影中、同じ葉に産附されていた卵の色合いが黒化しているのに気が付きました。撮影してみると、何と孵化の瞬間でした!
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TG4@18mm(トリミング),ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:20時31分

 動きが激しいので深度合成画像は撮影できません。その後、同じ葉上にあった別の3卵も無事孵化したので、短期間の飼育を実施し、2齢直後に多摩川縁のヨモギへ移してあげました。
by fanseab | 2016-08-21 20:11 | | Comments(2)