探蝶逍遥記

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オオミスジ卵の超拡大像(8月上旬)

 アカセセリの交尾場面を撮影した前後に、周辺で緩やかに舞い飛ぶオオミスジ♀を発見。そのうちウメ類で産卵行動を始めました。アカセセリ撮影に集中していたため、オオミスジ産卵シーンは撮影できず。翌日、産附されたはずの卵探索をしました。15枚ほど葉をチェックしてようやく発見!

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング),ISO=400,F9-1/125,外部ストロボ、撮影時刻:11時12分

 この株は高さ2mほどの栽培種モモと推定。ウメ類よりも遥かに葉が細長く、葉の厚みもあります。Neptis属産附形式の定番、葉先に産み付けられています。卵を発見した時の第一印象は、「凄く小さいなぁ~」でした。コミスジやホシミスジ等よりも小さく感じたのです。この卵は飼育目的で拙宅にお持ち帰りし、後日拡大撮影しました。
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EM12-P1442@42mm-P14R(上段26コマ/下段27コマ深度合成+トリミング),ISO=64,F5.6-1/50,外部ストロボ

 最大直径1.2mm、高さ1.1mm(いずれも棘皮を含む)。底面側が葉被りを起こしているので、全体像がイマイチですが、球形に近い俵型。ご覧の画像は、採卵の3日後に撮影したもの。既に胚形成が進行した状態。撮影翌日には既に孵化してしまいました。母蝶の産卵行動を目撃した当日からは5日しか経過しておりません。一般的なタテハチョウ科の卵期(10日前後)から考えて、採卵した個体は恐らく産卵後数日経過したものだったのでしょう。
 ここで、過去に撮影済のコミスジ卵と微構造を比較してみました。
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コミスジ卵は2017年5月撮影分

 卵を発見した時の第一印象通り、やはりコミスジ卵よりもやや小さい!のです。母蝶は『小さく産んで大きく育てる』タイプなのでしょうかね(^^) 考えてみれば、オオミスジは年1化だし、幼虫時代が長いので、卵がちょっぴり小さくても問題ないはず。母蝶卵巣の体積一定なら、卵サイズが小さければ余計卵を産めますからね。よく考えられた繁殖戦略なのでしょう。今回のオオミスジ卵は、胚形成された状態の画像で、卵拡大像としてはB級ショットです。産卵直後の全体が翡翠色状態での再チャレンジが必要です。また、8月7日に孵化した幼虫は現在無事3齢まで育っています。こちらの飼育メモはまた別途記事でご紹介する予定です。
by fanseab | 2018-08-27 21:53 | | Comments(4)

トラフシジミ卵の拡大像(8月上旬)

 アカセセリを追跡していたポイントで、同行したMさんがハギに産卵しているトラフシジミ♀を見つけてくれました。慌てて近寄った時は既に産卵を終えていて、産卵シーンはゲットできず。幸運なことに、産卵位置をMさんが記憶していたので、拙宅に持ち帰り、超拡大像を撮影してみました。

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EM12-P1442@42mm-P14R(16コマ深度合成+トリミング),ISO=64,F5.6-1/50,外部ストロボ

 蕾の集合部隙間に産み付けられています。このような産卵形式だとストロボ光を上手く回し込めず、かつ全体像を把握するのが困難ですね。青味を帯びた翡翠色で、直径0.56mm、高さ0.32mm。ヒメシジミ亜科などの卵に有する網目構造とよく似ています。トラフも場合によっては、もう少し撮影しやすい産み方をするでしょうから、再チャレンジしたいと思います。この現場とは別にハギの葉陰で休んでいる♀も見つけました。
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TG4@11mm,ISO=160,F3.6-1/60,内蔵ストロボ、撮影時刻:11時04分

 産卵前後では暑さを避けるため、こんな場所で、休息しているのでしょう。今回の産卵現場を押さえて頂いたMさん、有難うございました。
by fanseab | 2018-08-25 17:29 | | Comments(0)

ウスバシロチョウ卵の超拡大像

 先日撮影したウスバシロ産卵シーンで、採取した2卵を拙宅に持ち帰り、超拡大撮影を試みました。過去にこの手の撮影は実施済ですが、今回は深度ステップを少し多めに取って、より緻密な表現をすることが目的。ところが大きな失敗をしてしまいました。採卵から4日経過したこともあり、卵表面に細かいカビが生えてしまったのです。超拡大撮影にとって、これは致命的な誤算。仕方なく綿棒に水を湿らせて、卵表面を軽く拭って清掃したのですけど、細かい部分にカビが残り、見苦しい画像になってしまいました。

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EM12-P1442@42mm-P14R(上段23コマ/下段27コマ深度合成+トリミング), ISO=64、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月15日

 直径1.42mm、高さ0.76mm。一見シジミチョウ卵のような複雑な構造を有しております。産附された直後、卵がサーモンピンク色を呈すことは以前の記事で述べました。産卵から24hrs.経過時点では卵の外観は、僅かにピンク色が残っており、48hrs.経過後、完全に白色になっておりました。但し、上記画像を見ると、精孔部は未だ濃いピンク色を呈しているようです。

 今回は卵表面に発生した「カビ」と思わぬ格闘を強いられました。モンシロチョウやツマキチョウなどシロチョウ卵は、産卵後4日を経過しても、卵表面にカビは生えません。アゲハチョウ科のPapilio属卵でも、同様にカビは生じません。ウスバシロの場合は、産卵時に多量の粘着液を卵表面に塗布するため、この液起因のカビが生えるのでしょう。液組成は不明ですが、おそらく多糖類でしょうね。湿った環境に放置されれば、カビが発生して当然なのだと思います。
by fanseab | 2018-05-26 18:22 | | Comments(2)

ツマキチョウ卵の拡大像(4月中旬)

 ツマキ産卵シーン撮影の際、採卵した卵の超拡大撮影にトライしました。ツマキ卵の超拡大像は以前に撮影済ですが、産卵直後状態の撮影が今回の目的。他のシロチョウ類同様、ツマキ卵は産卵直後、白色を呈しますが、時間経過と共に黄橙色に変化していきます。色の変化について記録したメモをご紹介しておきましょう。室温(19-20℃)保管での結果。
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産卵後22hr.経過:白色
同上30hr.経過:僅かにクリーム色を帯びる
同上46hr.経過:黄色
同上72hr.経過:黄色
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 産卵後概ね50hr.経過で色変化は飽和し、孵化直前まで色変化はないようです。今回は、産卵後4hr.および82hr.経過した時点での撮影・比較をしております。

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EM12-P1442@42mm-P14R(トリミング+上段12コマ/下段16コマ深度合成)、ISO=64、F6.3-1/50、外部ストロボ

 モンシロチョウが、水平な葉裏に産み付けるのに対し、ツマキの産附位置はセイヨウカラシナの蕾が入り組んだ隙間。そのため、ストロボ光を回し込むのに苦労します。卵は縦隆起と横隆起が組み合わさった構造をしており、横隆起の起伏が低いのが特徴。そこで、横隆起構造を卵全体に渡り綺麗に表現するのが、ツマキ卵拡大像撮影の重要ポイントだと思います。左側画像では、卵の右下部分に光が回らず、横隆起構造が完全に消えています。そこで、ストロボ光(2灯配置)の配置を試行錯誤して卵全体に光を回し込んだのが、右画像です。卵の高さは1mm。最大径は0.47mm。
 卵表面構造の起伏が明確なゼフ卵等に比較して、シロチョウ卵の微構造表現は遥かに難易度が高いと実感した次第。
by fanseab | 2018-04-26 22:21 | | Comments(2)

カラスアゲハの産卵(7月下旬)

 サカハチチョウ第2化の産卵シーン撮影目的で、東京都下の渓谷沿いにある林道を探索。9時半頃、サカハチ♂が開翅日光浴を始めました。

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D500-34VR、ISO=200、F4.5-1/320、-0.7EV、撮影時刻:9時44分

 この一角で♂を都合3頭目撃したのですが、肝心の♀がいません。5月に同じポイントで観察した時と同様、10時前後の日光浴を除くと、♂が日光浴ポイントを離れて雲隠れしてしまうのです。恐らく探♀行動での場所移動なのでしょう。♀がホストのイラクサ類に登場するはずだ・・・と睨んでホスト周辺で待機するも結局出現せず。結局、この日もサカハチ産卵シーン撮影はお預けになりました。ガックリです(^^;

 一方、この林道では黒系アゲハ類第2化の盛期だったようで、時折豪快に飛ぶカラスアゲハ♂の姿が目撃できました。そこでサカハチと両睨みでカラスアゲハ産卵シーンも狙ってみることに。既に5月にカラス産卵ポイント・時間帯の下見を終わっているので、今回は労せず産卵現場に出会いました。しかも登場したのはとびきりの別嬪さん!
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時59分

 かなり薄暗い崖地に群生するコクサギの実生を緩やかに舞いながら、産卵場所を探っています。そして産卵。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 母蝶はコクサギ葉の縁に掴まり、腹端を葉裏に曲げて産卵します。この時、母蝶の体はコクサギ葉主脈に平行に向いており、かなり不自然な態勢でもあります。次は、ほぼ葉の真上に止まっての産卵シーン。
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 産卵直後に飛び上がったシーンも撮れておりました。
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 産卵後、確認してみると、↑の画像・矢印で示した葉裏に産み付けられていました。
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TG4@4.5mm、ISO=200、F2.8-1/320、-0.7EV、撮影時刻:11時00分

 淡いブルーを帯びているのが、カラス卵の特徴。虫食いで空いた穴の縁を「葉の縁」と思って産み付けたようです。その後、やや高い位置に移動して産卵。
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D500-34VR、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時16分

 翅全体にピントが来ていい感じですが、腹端は葉被り。腹端・卵の同時写し込みはかなり難易度高いと痛感。お次は今回のベストショット。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=800、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時16分

 カラスアゲハ♀後翅の煌びやかな輝きも写し込めて満足すべき絵に仕上がりました。惜しむらくは手前の枯葉が右後翅尾状突起を隠したこと。この後、ランチ休憩していると、かなり飛び古した別個体が出現、結構明るい環境のコクサギ、しかも地上高3.5mの相当高い位置に産卵しました。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F7.1-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時22分

 産卵高さ、環境共に、少し例外的な産み方のように思いました。カラス♀に出会う前、時間潰しにコクサギ実生の葉捲りを暫くやって、1卵見出しました。これは淡いレモンイエローでカラスの卵と異なり、オナガアゲハの卵でした。両者卵の比較画像を示します。
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EM12-Z60(6コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月28日


 色調差・サイズ差がご理解頂けると思います。カラスアゲハ卵は拙宅に持ち帰り、超拡大撮影。
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EM12-P1442@42mm-P14R(上段23コマ/下段26コマ深度合成+トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:7月28日

 最大直径1.38mm、高さ1.30mm。ほぼ真球状です。Papilio属の卵表面はほぼ平滑で、面白みに欠けます。一方、表面のデリケートな「ザラザラ感」を的確に描写することの難しさも痛感します。完璧な描写には、的確なライティングが不可欠で、この画像でも手前側に光が回っておらず、球表面全面の描写ができておりません。それと真球状の卵を深度合成する場合、どうも縁部分の合成が破綻してしまいます。当初、深度ステップ数が少ないことが原因と考えていましたが、合成枚数を25コマ程度まで増大しても、合成破綻は改善されず、ちょっと悩んでおります。合成ソフトに問題があるのか?もう少し検討が必要です。
 それはともかく、数年越しの課題だったカラスアゲハ産卵シーンが首尾よく撮影でき、ホッといたしました。
by fanseab | 2017-08-06 21:03 | | Comments(2)

フタスジチョウの産卵(7月上旬)

 管理人はこれまで、本土産Neptis属5種の中で、これまで唯一フタスジの産卵シーンは未撮影でした。今回、何とか山梨県で撮影に成功したので、そのご報告。
 現地9時到着。既に♂らしき個体が多数飛翔しております。コミスジ同様、♂は一旦探雌飛翔が始まると、殆ど止まりません。そして時折ウツギの花で吸蜜。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時16分
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時16分

 限られた場所で多数の♂が舞っているので、時には♂2頭の絡みも。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時39分

 さて、目的の♀を探すのですが、一向に姿を現しません。それもそのはず、付近にどうもホストになるべきシモツケ類が生えていません。それなのにどうして♂が飛んでいるのでしょう? Neptisの産卵は通常午前中で、午後遅くには行われません。焦りながら時間が過ぎて行く中、取敢えずランチで休憩。正午過ぎ、必死でホストを探した後、何とかそれらしき葉の周りを飛ぶ♀を発見。♀に出会えると、意外と楽に産卵シーンをゲットできました。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時55分

 Neptis属独特な翅を全開しての産卵。遠目には静止している姿と変わりません。産んでいるのはシモツケ類ですが、シモツケよりも葉が大きく、種同定できず。卵は葉先に産み付けられておりました。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=64、F7.1-1/100、外部ストロボ、撮影時刻:13時04分

 卵の色は淡青緑色。しかしコミスジ等よりも白っぽく見えます。正面からのアングルだと腹端の様子が不明確なので、何とか粘って横方向からの産卵シーンもゲット。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時19分

 今度はシモツケに産んでいますが、定番の葉先ではなく、何と深紅色の蕾に産み付けたのです。産附状況です。
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TG4@18mm(自動深度合成+トリミング)、ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:13時26分

 孵化した幼虫が実際に蕾(花弁)を食べるのか?興味深いですね。この後、母蝶は葉上にも産卵。
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D500-34VR、ISO=500、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時19分

 ここでは葉先ではなく、葉のほぼ中央。産卵位置として葉先が選択されることが多いものの、結構気ままに産んでいるようです。フタスジも静止中は常に開翅状態で中々閉翅を撮らしてくれません。必死に粘って、♀が翅を立てた瞬間をパチリ。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=500、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時20分

 卵は飼育前提でお持ち帰りし、定番の超拡大撮影をしてみました。
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EM12-P1442@42mm-P14R(22コマ深度合成+トリミング)、ISO=250、F5.6-1/50、外部ストロボ

 最大直径(棘皮含む)・高さ共に0.94mm。表面が六角形状のディンプル(窪み)で囲まれ、六角形の交点から外側に延びる棘皮等、他のNeptis属卵と類似した性状です。ここで近縁のホシミスジ(東京都産:亜種setoensis)の卵と形態比較をしてみました。
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★ホシミスジ画像は2014年9月撮影分

 最大直径は僅かにホシミスジが優り、逆に高さはホシミスジの方が僅かに低いです。両者形態は驚くほど酷似していて、黙って画像を見せられたら判別し難い性状差です。それでも強いて列挙すれば、下記の差が見出せます。
(1)ホシミスジは底面積が大きく、フタスジは底に向かうにつれ、直径が窄まる傾向にある。
(2)側面図で見ると、ホシミスジではディンプルが全体に高さ方向(画像の上下方向)に引き延ばされた形態を有し、逆にフタスジは相対的に正六角形に近い。

 もちろん、検体数n=1同士の比較ですから、上記有意差が個体変異の範囲内かどうかは不明です。今回、何とかフタスジチョウの産卵シーン・卵拡大像が得られましたが、オオミスジとミスジチョウの両種について、卵拡大像撮影は未実施。これは今後の課題。一方、リュウキュウミスジについては、当面、沖縄や南西諸島に遠征する計画がありませんから、台湾あたりで産卵シーンを撮影したいものです。
by fanseab | 2017-07-10 21:58 | | Comments(4)

オナガシジミの越冬卵(8月下旬)

 スジボソヤマキやキマダラモドキを撮影したポイントでは、いつもゼフ越冬卵探しもしています。特に2013,14年と2年連続で越冬卵を発見したミズナラの株は、よほどゼフが好むのか、何と50cmも離れていない枝先でジョウザン(2013年)とウラミスジ(2014年)の卵を見出しています。言わば、「ご神枝」ですね。で、今回も「大吉の御神籤」を引くべく付近の枝先を引っ張りましたが、残念ながら坊主。今年後半の運勢はあまり期待できないようです(^^;
 でも諦めきれず、今度は駄目元でオニグルミの枝先もチェック。このポイントは7-8年前、オナガシジミが多産していたのですが、ここ2-3年は全く見ることもできず、期待はしておりませんでした。ところが3株目で「大吉」を引きました。定番とも言える、低く伸びた枝先から3卵発見。その内2卵がこちら。

+++画像は原則クリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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TG4@18mm,ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:13時36分
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TG4@18mm(自動深度合成+トリミング),ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:13時35分

 ゼフ越冬卵の採卵は、飼育目的であれば落葉した冬場の探索が楽。但し撮影目的となれば話は別です。特に超拡大する場合は卵表面の汚染有無が重要なポイント。産卵直後に撮影するのがベストですが、いつもそうはいきません。そこでなるべく産卵後時間経過の少ない時点で採卵したいのです。オナガの場合、母蝶産卵時期は概ね8月上旬頃でしょうから、今回採卵品も産卵後1ヶ月以内とみなされます。拙宅に持ち帰り定番の超拡大撮影。
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GX7-P1442@42mm-P14R(上段4コマ/下段6コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F8~9-1/250、外部ストロボ

 期待通り、ほぼ汚れはありません。直径は0.8mm。高さ0.42mm。撮影した卵は精孔が2つあるように見え、僅かに楕円形をしております。こんな事例もあるのでしょうか?表面は正三角柱が整然と並んだ極めて対称性の高い構造。何度見ても綺麗な眺めです。ゼフ越冬卵の中でも管理人お気に入りのデザインですね。現在、卵は屋外保管しており、12月頃から冷蔵庫保管へ切替、来春3月頃室内に戻して飼育する予定です。
by fanseab | 2016-10-02 20:15 | | Comments(0)