探蝶逍遥記

アゲハの産卵(5月下旬):カラスザンショウ編

 5月15日付記事で、拙宅庭で撮影したサンショウへの産卵場面シーンをご紹介しました。ここには植え込みのサンショウ以外に、他のPapilio属飼育目的で、カラスザンショウの鉢植えも3個置いてあります。このカラスザンショウにもアゲハが産卵し、終齢幼虫まで観察した経験があります。今回初めてカラスザンショウへの産卵シーン撮影にも成功しました。

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D500-34VR, ISO=4500、F8-1/1000、撮影時刻:10時34分
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D500-34VR, ISO=5000、F8-1/1000、撮影時刻:10時34分

 2枚目は尾状突起が葉被りになったのが残念。この時、合計で6卵産んでくれました。この状態では、孵化後、葉数が不足するのは明らかです。いずれ幼虫達を別の株へ移植せねばなりませんね。
# by fanseab | 2018-06-05 21:13 | | Comments(2)

アサギマダラの吸汁行動(5月下旬)

 平地性ゼフを撮影した日、植栽として植えられているフジバカマにアサギマダラの姿がありました。このポイントで本種を見るのを恐らく初めて。フワフワ飛んでいるのは、♂でした。

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EM12-Z60, ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:7時18分
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:7時20分

 飛翔してはフジバカマに止まり、葉上から吸水しているような行動を取りました。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F8-1/640、撮影時刻:7時15分

 撮影日の早朝、結構強く雨が降った影響で、葉上には多量の水滴が残っていました。そこから吸水していたのでしょう。さらにドクダミの花弁にもストローを伸ばしました。
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EM12-Z60, ISO=800、F8-1/400、撮影時刻:7時17分
 
 ストローの位置から考えて、ドクダミからの吸蜜ではなく、単なる吸水行動のようです。

 よく知られているように、アサギマダラ成虫はフジバカマ類の吸蜜を好みます。フジバカマには本種の性フェロモン合成に欠かせない、ピロリジジンアルカロイド類(PA)を含有しているためとされています(※)。この習性を利用し、渡りの途中に本種を吸引させるため、意図的にフジバカマの大規模植栽を実施している公園もある位です。今回の「吸水」行動も単純な水分補給以外に、フジバカマや周辺植物の葉や花弁上に拡散した微量のPAを吸収していた可能性も否定できませんね。

※本田計一/加藤義臣編(2005)チョウの生物学,東京大学出版会,245-248.
# by fanseab | 2018-06-02 22:53 | | Comments(0)

平地性ゼフ色々(5月下旬)

 今年は蝶の発生が全て前倒しです。ミドリシジミも発生している筈なので、川崎市内のポイントを来訪。予想通り、綺麗な♂に出会えました。

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D500-34VR, ISO=500、F8-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:7時32分

 この直後、開翅。
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D500-34VR(トリミング), ISO=500、F8-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:7時33分

 残念ながら後ろ向きで全く光りません(^^; この直後、樹冠に消えました。気温が高めで、思い通りにいきません。2日後、再チャレンジで出向くも、下草に降りている個体は皆無。仕方なくハンノキ上で開翅した♂を撮影。
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D500-34VR(トリミング), ISO=500、F8-1/640、-0.3EV、撮影時刻:7時09分

 これまた遠すぎるので思いっきりトリミングしてこの有様(^^; 親が駄目なら、幼虫でも・・・と思い、幼虫巣を探索。俗に「ハンノキ餃子」と親しまれている巣をいくつか発見。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング), ISO=400、F5-1/200、撮影時刻:7時49分

 皮を空けて、餃子の餡、つまり終齢幼虫を確認するも、既に蛻の殻でした。例年なら終齢幼虫発見も可能なのでしょうが、やはり時期遅れですね。
 ハンノキ林の周辺では、例年よりアカシジミ・ウラナミアカシジミの個体数が多く感じられました。ネザサの生える斜面を歩いていると、パタパタともがく、ウラナミアカの羽化直個体を発見。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング), ISO=400、F3.2-1/125、撮影時刻:6時47分

 但し、ゴソゴソもがいている際に、結構擦れてしまった様子。ハンノキ林を背景にした広角画像も撮影。
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EM12-Z12, ISO=400、F7.1-1/160、外部ストロボ、撮影時刻:8時27分

 朝方の雰囲気は上手く表現できたと思っております。ウラナミアカの個体数が多いので飛び出し撮影にもトライ。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:8時03分
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:8時03分

 この子はほぼ完品。明確に♀と判定できる画像になりました。特に2枚目は展翅品同様な開翅状態で撮れました。一昔前なら、「合成画像じゃないの?」と疑問を持たれそうですが、高速連射技術の進歩で、こんな絵が簡単に撮れるようになりました。残念なのは、右前翅端付近がイタドリの葉の陰で潰れてしまった点。別途、正面に向かってくる場面も撮影。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=500、F5-1/4000、撮影時刻:9時10分

 単射飛翔撮影では、絶対撮り切れない瞬間です。複眼の視線が進行方向(右側)に向いていることがよく理解できます。
 ウラナミアカに比較して、アカシジミは殆どがスレ個体で、レンズを向けるのを躊躇しがち。それでも飛び立ちの瞬間撮影にもチャレンジ。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:7時58分

 この個体も、後翅肛角付近に大きな亀裂があります。ミドリシジミ開翅は再チャレンジを予定するものの、気温が全般に高目に推移していて、苦労しそうです。
# by fanseab | 2018-05-29 21:12 | | Comments(4)