探蝶逍遥記

多摩川セセリ探索:PartⅡ(8/20)

 前日(8/19)は猛烈な暑さもあって観察時間が制限され、セセリ成虫探索は消化不良の感が残りました。そこで連チャンで多摩川での観察です。本日は朝から曇り勝ちで助かります。7時半頃から探索開始。今日も土手の草地ではジャコウアゲハ♀が産卵に一生懸命です。すると、その草叢にセセリ発見。キマダラセセリ♂です。多少スレていますが、前日、寄生されてミイラ化した幼虫を見ていただけに元気な姿を見てほっとします。
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D70S-24, ISO=500, F9-1/200

 ウロウロすると、キマダラの個体数は多く、どうやら第2化♂発生のピークのようです。朝露に濡れた下草で、交尾ペアも発見。ペアを見るのは久しぶり、デジタルでは初撮影です。
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D70S-24, ISO=500, F9-1/60

 次にススキの原に突入。ススキ群落に面したアレチウリの葉上でもキマダラ♂がさかんにテリを張っています。そのキマダラ♂が突然飛び出した大きめのセセリと一瞬絡み、大型セセリはススキの葉のてっぺんに。高さ2mを越すススキに接近すると、いました、いました、待望のミヤマチャバネセセリ♂です! まだテリ張りには時間が早いのか、動きは緩慢ですが、なにせ静止位置が高過ぎて、撮影できず。そのうち、行方を見失ってしまいました。仕方なく、少しポイントを移動すると、今度は少し開けた場所で再び大型のセセリが飛び立ち、草叢に降り立ちました。慎重に接近して確認すると、ミヤマチャバネの(恐らく)♀です。縁毛もきれいに揃っていて羽化直後と思われる綺麗な個体。バシバシ写しまくりました。まずは、縦位置でパチリ。本種第2化個体の撮影もデジタルでは初です。ホワイトバランスが青味にブレるのを防止する意味でストロボを焚きました。
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D70S-24, ISO=500, F13-1/125、外部ストロボ

 この個体、かなり接近しても逃げず、一旦飛んでもせいぜい1m位で、すぐに草叢に降り立ちます。今度は自然光下、横位置で1枚。
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D70S-24, ISO=500, F13-1/60、+0.3EV

 ゴールデンウイークの頃発生する第1化個体に比較して、後翅裏面の白斑が若干小さめになるのが第2化の特徴。本種のトレードマークである基部側の小斑点も遠慮勝ちに付いていて、より一層エレガントな印象を受けます。

 このところ、相性が悪かった多摩川のセセリ成虫探索。本日はキマダラ、ミヤマチャバネ両成虫を撮影できて、久しぶりに満足する結果となりました。9時頃、急に暗くなって俄か雨が降り出しところで撤収。帰宅後、さっとシャワーを浴びて汗を流し、ビールを軽くあおると夏バテも少し吹っ飛びました(^^)

※実は、セセリ撮影の帰り道、意外なある物を発見してビックリ仰天です。これについては、後日更新いたします。その「意外なある物」とは・・・・??
# by fanseab | 2006-08-22 21:14 | | Comments(10)

木曽探索行(8/12-13) PartⅢ:シジミチョウ達

 御岳山麓は、開拓農家が苦労して開墾した畑が広がり、畑の間にはススキ野原や草原が多く残されています。そんな草原で必ず顔を出したのはヒメシジミ。ただ、8月の中旬ではさすがに時期が遅く、登場人物はいずれも、おじいさん・おばあさんの世界でした(^^)

 ところが、PartⅡでご紹介したオオウラギンスジ♀を撮影した林道脇に1頭の凛々しき青年(♂)が登場。このポイントは他の草原に比較して200mほど標高が高いので、新鮮な個体が残っていたのでしょう。実は管理人、この手のシジミ(ヒメ、アサマ、ミヤマ)は未撮影。そこで、心を込めて、この♂を追っかけました。まずは、対角魚眼で生息環境を写しこんだショット。純白の縁毛がブルーを際立たせています。
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D70S-10.5, ISO=500, F11-1/320

 この♂、ヒョウモン類と同様にヒヨドリバナが大好物。ここでは、ほぼ正面から吸蜜シーンを狙いました。全開シーンもさることながら、こんな角度からチラリと覗くブルーも美しい!
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D70, ISO=500, F8-1/800、+0.3EV

 今回のメインターゲット、チャマダラセセリの生息環境は殆ど裸地と呼べるような場所だったり、散髪用語で言えば坊主刈状態の草原になります。涼しさを求めてわざわざ信州の高原にやってきたわけですが、炎天下、牧場や牧草地を端から端まで、下を向きながらトボトボ探索すると、額から汗がポタポタ・・・。「俺は何しにこんなことしとるねん?」と辛気臭くなってしまいます。4箇所目の牧場の真ん中でやっと黒っぽい蝶の影が!地面スレスレを飛んでいる姿を見逃さないように慎重に接近すると、なんと、ベニシジミ(^^; 「頼むからベニシジミらしく、春型で登場してくださいな」トホホです。そんな辛気臭い探索作業の息抜きは牧場両端にある落葉樹林帯。長竿での叩きだしでストレスを発散させます。

 最初にシバグリ?の葉陰から褐色のゼフが飛び出し、下草に止まりました。慎重に接近して90mmマクロでパチリ。どうやらジョウザンミドリシジミの♀のようです(肛角橙色部の一部が欠損している点を判断根拠にしましたが、読者の方、同定間違いあれば指摘して下さい)。
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D70, ISO=500, F8-1/320

 数カット撮影していると、また飛び立って、今度はご開帳です。「オナガシジミさんを撮るんだったら私も撮ってね~♪」と言わんばかり。「ハイハイ、ちゃんと撮りましたよ~」
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D70, ISO=500, F8-1/320

 1週間ほど早ければもっと別嬪さんだったでしょうに。尾状突起や肛角付近に若干傷みが目立ちます。ほぼ同じ箇所からもう1頭のゼフが飛び立ちます。こちらも不活発で、すぐに下草に止まります。前翅の丸みを帯びた翅形、裏面の地色、肛角部の斑紋からミドリシジミの♀のようです(同定合ってますか?ちょっぴり自信ありません)。こちらは羞恥心の強い娘さんのようで、開翅シーンは拝めませんでした。 
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D70, ISO=500, F8-1/320

 さて、5箇所目のチャマ探索ポイントの近くで次のような環境に辿り着きました。
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D70S-10.5, ISO=500, F11-1/320

 画面中央右に深紅の花穂が! 賢明な読者の皆さんは管理人が何を期待したか想像できると思います。その蝶にとって、本当に理想的な環境に思えたのですが・・・。結局、今回遠征で第4あるいは第5のターゲットとした相手との遭遇はできませんでした。トホホ(今回遠征ではこの文言がよく登場します)。

 何かトホホの連続のようですが、別の楽しみもありました。当地は言わずと知れた蕎麦の名産地。いつもはコンビニのお握り弁当をフィールドでそそくさと済ます昼食スタイルですが、今回は探索に疲れた体を休める意味で、ちょっぴり贅沢に蕎麦を堪能しました。下の画像は二枚盛の天ザル(1900円也)。コシのある蕎麦の喉越し、瓜の天プラは絶品でした。それにしても、蝶以上に料理画像を撮るのは難しいものですね(^^; 多灯ライティングの技が必要なようです。
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=500, F3.5-1/50、内蔵ストロボ

 幻のチャマダラセセリを狙った今回の遠征。将に幻に終わりましたが、副産物を沢山用意してくれるのが、信州の懐の深さ。来シーズン以降の良き下見となりました。チャマについては、5月に訪れるのも手かなあ等と思いながら、高原を後にしました。  (了)
# by fanseab | 2006-08-20 20:24 | | Comments(6)

多摩川セセリ探索:PartⅠ(8/19)

 木曽探索行:PartⅢは画像ファイル修復に手間取った関係上、更新を先送りです(^^;;
で、本日は恒例の多摩川セセリ探索。台風10号の置き土産でしょうか、今日の関東地方は関西に負けず劣らずの酷暑。熱中症にはかかりたくないので、午後3時からのススキの原探索です。それでもクソ暑い!!キタテハも暑さしのぎで草叢の中でじっとしています。一人頑張っているのがジャコウアゲハの♀、食草を丹念に探索して産卵していました。

 さて、8月中旬ともなれば、ミヤマチャバネセセリの2化が出ているはず。それが本日のメインターゲット。しかし、このところ多摩川では相性が悪く、1時間半の探索でミヤマは坊主。ガッカリです。

 では、幼虫は?と一巡り。前回テープマーキングしておいたススキの株を検すると、ほとんど行方不明状態。キマダラセセリは前蛹前に葉を食いちぎってパラシュート落下するので、やはり発見は困難です。そのうち、ススキの葉にぶら下がり状態の淡緑色の蛹を発見。
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D70S-24, ISO=500, F16-1/125、外部ストロボ

 いいかげんな巣造り、巣内の吐糸が少ないこと、頭部が尖っていること等の特徴からチャバネセセリの蛹と判断しました。念のため、この個体はお持ち帰りで後日、羽化まで確認することにしました。蛹の全体像を示します。体長は約34mmです。腹側から見るとストローが腹の先まで伸びています。本当に長いですね。
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D70S-24(トリミング), ISO=400, F14-1/500、外部ストロボ

 また、前回探索で見出したキマダラセセリ幼虫の巣を開けると、中には寄生ハエ(蜂?)の蛹が。その隣にはミイラ化した幼虫の姿と、それを求める小さな蟻達。
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D70S-24(トリミング), ISO=500, F13-1/20、外部ストロボ

 黒い幼虫頭部には、このセセリの特徴である褐色の「ハの字」模様が墓標のようにくっきりと浮かび上がっているのが印象的でした。鳥等の大型捕食外敵に対し、巣造りで対策をしていても、小さな寄生蝿(蜂)には幼虫の体は丸見え状態。ありきたりの言い方ですが、生存競争は厳しいものですね。

※追記:
翌日(8/20)、セセリについての成果が出たのでPartⅡ(ハッピーエンド?編)でご紹介します。こちらは木曽探索行:PartⅢの後に更新します。更新順序が錯綜しますが、ご期待下さい。
# by fanseab | 2006-08-19 22:34 | | Comments(8)