探蝶逍遥記

アサギマダラの産卵行動探索・その2(11月中旬)

 前回失敗に終わった(クリックでジャンプ)産卵シーン撮影のリベンジマッチに行ってきました。この日も、快晴ほぼ無風のコンディション。林道起点近くにあるアズマヤマアザミは完全に枯れていて、アサギマダラの姿が全く見えません。ちょっとガッカリしながら標高を上げると、1頭がフワフワと林道を横切りました。但し未だ産卵行動には至らない時間帯らしく、そのまま姿を消しました。前回の反省から、産卵時間帯を午前10~11時頃と予測し、一番産附卵数の多いキジョラン群落に午前10時迄に到着し、母蝶を待ちます。しかし、正午を過ぎてもアサギマダラは姿を現しません。どうやら個体数が前回(10月下旬)よりも減少している印象です。待機途中、我慢できず、ちょっと別のポイントへ移動。日光浴している♀個体に出会いました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング),ISO=640,F8-1/800,撮影時刻:11時18分

 前翅の浅葱色部分には円形の染みが目立ちます。恐らく夏眠中に生じたものでしょう。気温が高めなので、開翅は持続せず、すぐに翅を閉じてしまいました。
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EM12-Z12,ISO=200,F3.5-1/640,撮影時刻:11時24分

 結局、この個体も産卵挙動を示さずガックリ。元のポイントに戻り正午過ぎまでランチを取りながら待機。しかし、母蝶は1頭も現れません。またぞろ我慢できず、このポイントを離れてやや標高を下げた地点で、明らかな産卵挙動を取る♀個体を発見。時間は12時40分頃でした。但し残念ながらこの個体も近くにあったキジョランへの産卵は実現せず、森の奥に姿を消しました。再度元のポイントに戻り待機したのですが、午後1時半頃からドン曇り状態になったので、午後2時過ぎに撤収しました。
 キジョランポイントで母蝶を待機する時間を利用して、キジョランの葉捲りもしてみました。前回時点で見出した卵はほぼ孵化したらしく、新たに10卵ほどを見出し、幼虫も数頭発見。10月下旬から11月初・中旬までコンスタントに産卵行動をしていることが示唆されました。捲った葉裏の画像です。最初は幼虫と卵(矢印)が付いていた葉。
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EM12-Z12,ISO=200,F5.6-1/25,外部ストロボ、撮影時刻:12時09分

 幼虫は恐らく2齢。次に単独幼虫を見出した葉裏です。
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EM12-Z12,ISO=200,F5.6-1/25,外部ストロボ、撮影時刻:12時10分

 こちらも2齢でしょう。このような葉裏画像を撮る際、バリアングルモニターは大変便利ですね。前回訪問時、1つの葉裏に3卵も産附されていた葉には卵が全て消失しておりました。
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EM12-Z12,ISO=200,F5.6-1/60,外部ストロボ、撮影時刻:12時12分

 アサギマダラ初齢幼虫は孵化後、卵殻を全て食切るので、孵化したのは間違いありません。但し、3頭の内、少なくとも1頭は卵が付いていた葉を食べる筈で、全て消失したのは、捕食者に食べられた可能性が高いと見ました。集中的に産卵されるポイントは、当然外敵にとっても狙い目のポイントになるのでしょうね。

 結局、この日も産卵シーン撮影は失敗。再リベンジをしたいのですが、流石に12月に入ってからは産卵シーンに出会う確率を減るでしょうから、今年はちょっと諦めかも・・・。今回、運よく正午過ぎに産卵行動を目撃したので、産卵時間帯はやはり正午前後と睨みました。長時間待機したポイントでは、確率的に母蝶に出会えなかった事が敗因なのでしょう。来秋季にチャレンジする際は、もう少し時期を早め、個体数の多い10月中旬頃狙うのもありかなと思っている次第。
# by fanseab | 2018-11-25 20:16 | | Comments(2)

アサギマダラ卵の超拡大撮影

 10月下旬に東京都下の林道で見出したアサギマダラ卵を採取、拙宅で超拡大撮影を行いました。是非、画像をクリックして拡大して見てください。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-P1442@42mm-P14R(上段18コマ/下段20コマ深度合成+トリミング),ISO=64,F5.6-1/40,外部ストロボ、撮影月日:10月30日

 高さ1.8mm、最大直径1.2mm。サイズは成虫体躯同様、大きいですね。縦条は全23本。但し、個体により数本の増減はありそうです。
# by fanseab | 2018-11-19 21:53 | | Comments(2)

ミヤマチャバネセセリ越冬世代幼虫の個体数調査(11月上旬)

 例年、10月中旬~下旬にかけて実施している簡易トランセクト調査結果です。調査領域は30mX800m。多摩川中流域ではミヤチャは基本年3化。第3化世代の幼虫が11月上旬頃、老熟後地表に降りて蛹化・越冬態勢に入ります。昨年も同様な調査をしております。過去7年間の結果は以下の通り(頭数には寄生個体も含む)。

2011年 13頭
2012年 29頭
2013年 21頭
2014年 データなし(記憶が曖昧だが10頭は確認?)
2015年  4頭
2016年  1頭
2017年 11頭
今年は、
2018年  6頭でした。但し、未だ幼虫の消長を議論できる十分なデータ量ではありません。
来年以降も同様な調査を長期的に継続し、事実確認をしていきたいと思います。そうは言うものの、お散歩観察で成虫個体に出会う確率は徐々に減少している感覚があります。今シーズンは結局、4月に出会った1個体のみ撮影できた状況。菜の花のベッドに包まれたような画像を再度アップしておきましょう。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-24,ISO=500,F5.6-1/500,-0.3EV,撮影時刻:10時48分(2018年4月12日)
# by fanseab | 2018-11-17 20:59 | | Comments(0)