探蝶逍遥記

シロオビノメイガ(10月初旬&中旬)

 多摩川縁のクズ群落で、ウラナミシジミの撮影中、足元から褐色の小蛾が一斉に飛び立ちます。脚で50cm~1m草叢を払っただけで、10頭ほどの個体が飛びます。この広い多摩川河川敷には一体何万頭の個体が生息しているのでしょうか?見当もつきませんね。この子の正体は、シロオビノメイガ(Spoladea recuvalis)。ホウレンソウの大害虫として知られています。折角ですので、ちょっと真面目に撮影。最初はセンダングサでの吸蜜。

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EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F5.6-1/500,撮影時刻:11時47分

 和名通り、白い帯があるメイガで、何とも分かり易いネーミングです。続いてアレチウリでの静止シーン。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F4.5-1/320,撮影時刻:11時45分

 直前まで吸蜜していたものと思われます。気配に結構敏感なので、撮影は苦労しました。複眼が赤味を帯びた濃褐色。やはり蝶類とはちょっと趣の異なる色調ですね。次はセイタカアワダチソウからの飛び立ちシーン。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=640,F5-1/4000,撮影時刻:11時10分
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EM12-Z60(トリミング),ISO=640,F5-1/4000,撮影時刻:11時11分

 こうしてじっくり見ると、縁毛が複雑かつ綺麗な種類です。何となくチャマダラセセリを彷彿とさせる雰囲気があります。2枚目は驚かせて逆向き(裏面)になった場面。裏面模様確認のため、画像を上下反転してアップしておきます。飛翔中、淡褐色に見えるのは、この裏面色調の影響なのでしょう。
 冒頭に述べたように、本種の繁殖能力はすさまじいものがあります。まるで天敵が存在しないかのような個体数です。本種に寄生する寄生バエ類も、幼虫の数が多すぎて全幼虫に寄生卵を産むのを諦めてしまうのでしょうか?
# by fanseab | 2018-10-18 21:38 | | Comments(0)

多摩川お散歩撮影(10月上旬)

 10月に入ってようやく秋らしくなったものの、「これぞ秋晴れ!」と言える快晴の日は皆無の様相。今年の天気は本当に意地悪ですね。
 多摩川の河川敷にあったキバナコスモスの群落が数年前に草刈りでバッサリと刈られてから、秋口の撮影の楽しみが減ってしまいました。僅かに残るキバナコスモスで待機してツマグロヒョウモン♂を撮影。

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EM12-Z60(トリミング),ISO=500,F4-1/4000,撮影時刻:11時01分

 やはりタテハはカメラに前進してくる場面がカッコエエですね。この日、お目当てのヒメアカタテハとコスモスのコラボは撮影できず。今年はヒメアカの個体数が少ないように思います。次は黄色いセンダングサの群落に移動してイチモンジセセリの撮影。標本画像のように、前後翅共に綺麗に全開した場面の撮影がこの日の目的。ホバリング気味にセンダングサを舞う♂個体に狙いを定めパチリ。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=1000,F4.5-1/4000,撮影時刻:11時35分
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EM12-Z60(トリミング),ISO=1000,F4.5-1/4000,撮影時刻:11時35分
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EM12-Z60(トリミング),ISO=1000,F4.5-1/4000,撮影時刻:11時36分

 3枚の中では、3枚目がベストショット。ホバリング中にも拘らず、イチモンジセセリの翅旋回速度は相当速く、1/4000sec.でも止め切れておりません。このような状況では、『前翅先端が少しブレて却って動感が得られた・・・』と言い訳するのも手ですね(^^) 真面目な話、ビタッと翅を写し止めるには1/6400sec.が必要なのでしょう。
 帰りしな、土手近くでヤマトシジミ♂を発見。ムチャ綺麗な♂個体なので、思わず撮影。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200,F3.5-1/500,撮影時刻:12時28分

 淡紫色のヨメナとのコラボが抜群の美しさ。♂は晩秋に入ると、この個体のように前翅前縁に銀白色の鱗粉が載って、えらく高貴な感じに変身します。ヤマト♂の美しさを再発見したのでした。ブログ仲間のブログ名ではないですが、将に「たかがヤマト、されどヤマト」ですね。真夏のヤマトを真剣に追いかける気はありませんけど、早春・晩秋にはやはり貴重な被写体です。
# by fanseab | 2018-10-15 21:56 | | Comments(2)

ウラナミシジミ(10月上旬)

 先日の台風24号接近時は関東地方でも、物凄い強風が吹き荒れました。幸いにも雨量は思ったほどでも無く、所謂「風台風」でした。多摩川縁に出てみると、増水してオギ群落など、河川敷の植物が全て横倒しになっています。但し昨年秋に来襲した台風による増水に比較すると、水量は低目に推移したようで何よりでした。増水を間逃れたクズ群落の上ではウラナミシジミが数多く飛んでいました。この時期、既にクズの花は盛りを過ぎているので、彼らの吸蜜源は、主にアレチウリ(Sicyos angulatus)。「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定された『札付きのワル』ですね。最初は♂の吸蜜後開翅の場面。

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EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F5.6-1/500,撮影時刻:12時11分

 非常に綺麗な個体。できれば尾状突起が風にたなびいて、伸びて欲しかった! 次はアレチウリ吸蜜からの♂飛び立ち場面。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=500,F2.8-1/4000,撮影時刻:11時01分

 次は♀。残り少ない葛の花弁に産卵している個体が地表で開翅休息しておりました。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200,F5.6-1/320,撮影時刻:11時46分

 尾状突起が切れた個体ですが、深みのある色合いに感動して思わずパチリ。次は♀の飛び立ち場面。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=800,F3.5-1/4000,撮影時刻:12時05分

 撮影後、この子の美しさに思わず涙が出ました。特に前翅の地色とブルーのコントラストが際立った個体であること。ルリウラナミシジミ(Jamides bochus)♀を彷彿とさせる鮮やかさが抜群! 地表での♀開翅画像と比較すると前翅ブルー鱗粉の載りの良さが明快です。この数コマ後の画像もアップします。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=800,F3.5-1/4000,撮影時刻:12時05分

 こちらはちょっとピンボケで申し訳ありませんが、比較のため掲載します。上記2枚の左右前翅を比較して、前翅のブルー発色が「構造色」に基づいている点に気が付きました。羽ばたきの角度によりブルーの濃さが全く違います。こんな個性的な個体に出会えて、宝物を拾った気分でした。ウラナミシジミを馬鹿にしてはいけませんね!
# by fanseab | 2018-10-07 20:57 | | Comments(4)