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探蝶逍遥記

<   2019年 05月 ( 12 )   > この月の画像一覧

ミスジチョウの飼育メモ(羽化まで)

 昨年の8月、長野県で採幼してきた2齢幼虫の飼育メモ。これまでの経緯は、下記両記事でご紹介してきました。今回はその続きです。
(1)2齢~4齢まで(クリックでジャンプ)
(2)5齢~屋外越冬処理まで(クリックでジャンプ)

 3月27日に屋外網掛けから室内プラケース内飼育に戻しました。室内飼育に戻して1週間位はカエデの若葉を食うものの、糞数は数個/日のレベルでした。4月1日の5齢(終齢)幼虫の姿です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=250,F5.6-1/30、外部ストロボ、撮影月日:4月1日

 体長は16mm。越冬中は透明感のあった体色が灰淡褐色に変わっています。4月6日よりプラケースを夜間のみ屋外に置き、意図的に成長を遅らせました。4月11日の終齢幼虫です。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200,F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:4月11日

 体長は一気に増加して23mm。第7-8腹節側面に淡い緑色班が明確に出現してきました。終齢終盤の糞数も約25個/日と、一気に増加。22日に前蛹準備に入り、翌4月23日に前蛹になりました。
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EM12-Z60(3コマ深度合成+トリミング),ISO=200,F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:4月23日

 体長は21mm。他のタテハチョウ前蛹と同様、再び体色に透明感が出てきました。24日に蛹化。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200,F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:4月25日

 体長20.5mm。Neptis属に共通する姿形ですね。これまで飼育したコミスジ、フタスジチョウは蛹期ほぼ1週間だったので、1週間後に観察しましたが、翅が黒くなりません。野外での採幼なので、ひょっとすると寄生されているか?とちょっと不安になりました。そしてようやく蛹化後16日目にやっと黒化して安心したのでした。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200,F4-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月11日

 当たり前ですが、透けて見える前翅中室の棍棒状白紋の特徴が将にミスジチョウです。翌日12日に無事♀が羽化しました。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=400,F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月12日、5時41分

 前翅長35mm。極普通のサイズでしょうか。恐らく羽化後1時間以上経過していたのでしょう。照明を当てた途端暴れだしたため、蛹にぶら下がって閉翅している羽化直画像撮影に失敗(^^; 情けないピンボケ・動体ブレ画像のみ残りました。これはちょっぴり残念。思えば採幼から282日目。幼虫越冬かつ年1化の蝶飼育はやはり長丁場です。それでも綺麗な個体が羽化して感激も一入でした。できれば次回は、卵からのフルステージ飼育にも挑戦したいものです。
by fanseab | 2019-05-30 21:39 | | Comments(2)

深度合成ソフト「CombineZP」:問題解決できました!

 本年1月12日付の記事(クリックでジャンプ)で、首題ソフトの問題点を指摘しました。解決方法として「なるべく発売時期の新しいWindows7パソコンを購入すること」を述べました。そう書いておきながら、ウダウダと時間が経過したのですが、先日ようやく当該中古パソコンを購入しました。早速「CombineZP」をインストール、アサギマダラ卵拡大像で試用してみました。結果は問題なく作動し、『作画枚数22枚の壁』を破ることができました。アサギマダラ卵拡大像で合成枚数を変化させた合成像比較をしてみました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-P1442@42mm-P14R(左21コマ、右26コマ深度合成+トリミング),ISO=64,F5.6-1/50、撮影年月日:2018年10月30日

 合成枚数を僅か5コマ増加させただけですが、卵外周部のボケが解消し、スッキリとした合成像が得られております。
 因みに新規導入した中古パソコン(Windows7 Pro 64bit)の性能は下記の通り。
・Intel Core-i5 2500(3.3GHz)
・16GBメモリー
1コマ当たりの画像容量2.3MB、26コマ合成の所要時間は1分40秒。抜群に速い訳ではありませんが、許容レベルの合成時間に満足です。深度合成のためだけに中古パソコンを購入するのもどうかなぁ~と躊躇っていたのですが、結果やはり購入して正解だったと思います。
by fanseab | 2019-05-28 22:35 | 機材 | Comments(0)

クモガタヒョウモンなど(5月中旬)

 ウスバシロチョウの広角飛翔撮影中、不意に足元のハルジオンにオレンジ色のタテハが到来。ポイントに到着した時から確認していたクモガタヒョウモンの♂でした。この時期、このヒョウモンの濃オレンジ色は鮮烈です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z12(トリミング),ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:9時38分
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EM12-Z12,ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:9時38分

 広角飛翔を撮る絶好のチャンスなので、ハルジオンからの飛び立ちシーンを撮影。
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EM12-Z12(トリミング),ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:9時38分
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EM12-Z12,ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:9時38分

 敏感なこのヒョウモンの広角飛翔を撮るチャンスは滅多にありません。管理人の足元に偶然舞い降りたこの子に感謝です。この後、この個体はコデマリで吸蜜を始めましたが、こちらの撮影は失敗。クモガタはウツギの花にもよく来ます。こちらもウスバシロ同様、白系の花がお好みのようです。
 一方、ウスバシロが多数訪花していたウツギで、トラフシジミ春型を発見。
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D500-34VR(トリミング),ISO=200,F8-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:10時42分

 熱心に吸蜜していたこの個体、恐らく♀。この♀を追跡しておれば、産卵シーンもゲットできていたかも。でもこの日はウスバシロやら撮影対象が沢山あったので、諦めました。トラフ春型は今年2回目の出会いですが、ようやくまともな吸蜜画像にありつけた感じでホッとしました。
 このウツギの脇ではツマキチョウ♀が産卵行動を取っておりました。
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D500-34VR,ISO=250,F8-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:10時23分
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EM12-P520@200mm(トリミング),ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:10時30分

 多摩川縁と異なり、ここには外来種のセイヨウカラシナやムラサキハナナもありません。あまり見かけないホストだなと思って調べてみると、どうやらジャニンジンCardamine impatiens。ジャニンジンへのツマキ産卵シーンは初体験なので、ホクホク顔になりました(^^)
by fanseab | 2019-05-26 20:31 | | Comments(0)

ツツジに集うアゲハ類(5月中旬)

 渓谷沿いの黒系アゲハの撮影には民家付近のツツジ類で待機するのが一番効率的です。この日も白いツツジの前で狙ってみました。最初はカラスアゲハの♀。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-P520@200mm(トリミング),ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:10時11分

 カラスの♀はチャンスが少なかったです。この個体、左後翅外縁にやや大きな欠けがありますが、木陰に隠れて目立たないコマを選んでみました。高速連射では、このように見栄えのするコマを選択できる自由度があってやはり大変便利ですね。次はオナガアゲハの♂。
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EM12-P520@200mm(トリミング),ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:10時37分
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EM12-P520@122mm(トリミング),ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:11時14分

 この子を撮る時は、無意識に後翅表前縁の横長白斑が入るコマを選んでしまいます。この場合も高速連射では意図するコマが比較的楽にゲットできます。オナガアゲハは渓流沿いのウツギも大好きで、頻繁に吸蜜を観察できますが、この日、ウスバシロが大挙して吸蜜していたウツギには全く飛来せず、専らツツジで吸蜜しておりました。吸蜜行動以外の時間は川面スレスレに探雌飛翔する姿が目立ちました。川岸のコクサギ近辺で羽化した♀を狙っているのでしょうか?

 さてこの日、驚いたのはツツジでウスバシロチョウが吸蜜していたこと。
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EM12-P520@200mm(トリミング),ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:10時12分

 最初撮影した時は偶然飛来した個体かと思いましたが、その後の観察で、常時飛来していることが判明。この日はハルジオン、ウツギ類、ツツジ以外に植栽のコデマリでも吸蜜しておりました。いずれも花弁は白ですね。吸蜜源によらず、白系花に引き寄せられるようです。
 このツツジで撮影中、ミヤマカラスも期待したものの、こちらは坊主。カラス♂もオナガ♀も登場しませんでした。別途移動したポイントの木陰では、開翅休息する綺麗なカラス♂を撮影。
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D500-34VR(トリミング),ISO=800,F8-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時06分

 どうやら羽化直らしく、ゆっくりと翅を広げて休んでおりました。次回は当日出会ったその他の蝶をご紹介しましょう。
by fanseab | 2019-05-24 21:10 | | Comments(0)

ウスバシロチョウ(5月中旬)

 某種のホスト探索のため、東京都西部の渓谷沿いを巡ってみました。ホスト探索の成果には触れませんが、渓谷の木陰では黒系アゲハが躍動し、明るい斜面ではウスバシロが緩やかに舞っておりました。今回はウスバシロのご紹介。最初は広角飛翔。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z12,ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:9時24分
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EM12-Z12,ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:9時40分

 1枚目の右側には鹿など動物侵入防止用ネットが見えています。最近、山村で当たり前に見かける光景ですね。ウスバシロのホスト、ケマン類の保護にも役立っているとプラス思考で考えたいですが、ここまで作物への食害が深刻なのかと溜息が出てしまいます。
 渓谷脇にはウツギ群落があり、ここにも多数のウスバシロが吸蜜に訪れておりました。ウツギを見下ろすことができる環境だったので、普段撮れないようなアングルからの飛翔画像がゲットできました。
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EM12-P520@156mm(トリミング),ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:10時31分
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EM12-P520@133mm(トリミング),ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:10時45分
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EM12-P520@144mm(トリミング),ISO=500,F6.3-1/5000、撮影時刻:11時04分

 1枚目のように正面に向かって来るシーンはやはり迫力が出ます。このウツギ群落では吸蜜する♂に誤求愛する♂の姿もありました。
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EM12-P520@156mm(トリミング),ISO=640,F5.6-1/5000、撮影時刻:11時10分

 個体数が多い環境ならではの画像かもしれません。ランチ休憩後、別のポイントに移動。長時間ハルジオンで吸蜜する♀を撮影。
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EM12-P520@88mm(トリミング),ISO=64,F3.5-1/1000、撮影時刻:13時17分
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EM12-P520@138mm(トリミング),ISO=64,F4.5-1/1000、撮影時刻:13時19分

 1枚目は敢えて引き気味に撮ったショット。300mm望遠1本で撮影している時には想定できなかったフレーミングです。やはりズームレンズでは構図の自由度が増すため、新鮮な発見がありますね。2枚目は意図した逆光狙いですが、完全逆光で撮れず、作画イメージからはちょっぴり外れてしまいました。ウスバシロのハルジオン吸蜜シーンは、ギフのカタクリ吸蜜同様、定番故の難しさがあり、奥が深いなぁ~と思います。次回は黒系アゲハをご紹介しましょう。
by fanseab | 2019-05-22 21:57 | | Comments(0)

クロコノマチョウの産卵(5月上旬)

 先日、アオバセセリの撮影をした多摩丘陵の公園には小さな池があり、その畔で大型のジャノメがパタパタ舞っておりました。直ぐにクロコノマの産卵と気づき、慌ててカメラの準備をしました。しかし、確実に腹端を曲げるシーンがなかなか撮れません。最初の撮影コマがこちら。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング),ISO=800,F8-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:14時17分

 腹端を曲げかかっておりますが、結局は産卵を諦めた瞬間の画像です。この個体はこの直後、イネ科の葉上に止まって休憩モードに入りました。
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D500-34VR(トリミング),ISO=800,F8-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:14時18分

 このアングルだと葉被りしているので、反対側に回り込んで撮ってみました。
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D500-34VR(トリミング),ISO=400,F8-1/400、外部ストロボ、撮影時刻:14時22分

 驚いたことに腹端付近に3卵確認できます。なんとこの母蝶は休憩しているポーズで葉表に産卵していたのです!通常、クロコノマは葉表に掴まり、腹端を曲げて葉裏に卵塊を産み付けます。よく見ると、この個体は脚を葉表に広げるように静止しており、もはや脚力が衰えて葉裏産卵ができない状態だったようです。それで仕方なく、葉表に産み付けたのでしょう。哀れなこの母蝶はこの後、移動して暫く静止モードに入りました。越冬後、必死に産卵してきた母蝶もこうして命が尽きてしまうのでしょうね。産卵モードはさておき、小生、クロコノマ産卵シーン撮影は初体験で嬉しかったのです。
 産んだ3卵の拡大像です。
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TG4@18mm(自動深度合成+トリミング),ISO=100,F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:14時42分

 ホストは定番のジュズダマではなく、恐らくカモジグサElymus tsukushiensis。湿潤環境にあるイネ科であれば種類を問わず産むのかもしれません。卵表面はほぼツルツル状態で、ジャノメチョウ亜科全般に共通する形態。表面構造が明白でなく、面白みがありませんが念のため、お持ち帰りして超拡大撮影も実施。
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EM12-P1442@42mm-P14R(上段16コマ/下段18コマ深度合成+トリミング),ISO=200,F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月10日

 ほぼ球形で直径1.3mm。微妙に上下方向に扁平しております。この手の卵はあまり超拡大撮影する意義はないかもしれません。ただし深度合成する前のコマに微細な編目構造が観察できました。
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EM12-P1442@42mm-P14R(トリミング),ISO=200,F5.6-1/40、外部ストロボ、撮影月日:5月10日

 同様な編目構造はMycalesisYpthima属卵にもありますが、この2属に比較してかなり軽微なものです。本来、深度合成で、この編目構造がきちんと反映されなければなりませんが、合成アルゴリズムに起因するのか、合成像では編目が消えているのです。ちょっと残念ですが、素人には改善手段が無く、諦めております。照明を工夫することで回避できれば良いと思うものの、良い知恵が浮かびません。なお、撮影した卵は飼育中で、現在初齢幼虫になっております。飼育の過程はどこかで「飼育メモ」としてご紹介する予定です。
by fanseab | 2019-05-19 20:08 | | Comments(6)

ヒメウラナミジャノメ(5月上旬)

 ジャコウアゲハが産卵していた多摩川縁の堤防草地ではヒメウラナミジャノメがピョンピョン飛び回っておりました。第1化の本種は個体サイズが概ねデカく、時にはヒメジャノメ♂と見紛うほどの大きさにビックリさせられます。この日は新レンズの試写がてら飛翔を撮影。最初は♂。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z1240@19mm(トリミング),ISO=800,F4-1/5000、撮影時刻:11時27分

 評判通りのレンズ解像度に満足です。続いて♀。
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EM12-Z1240@19mm(トリミング),ISO=800,F4-1/5000、撮影時刻:11時30分

 オリジナルファイルで拡大すると、縁毛の1本1本が綺麗に解像されております。この子はどうやら羽化直らしく、1-2mほど飛んで直ぐに止まってしまいます。そんな♀を♂が目敏く見つけて求愛です。
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EM12-Z1240@19mm(トリミング),ISO=800,F5-1/5000、撮影時刻:11時31分

 下の個体が♂。この場面を撮った後、一瞬目を離した隙に交尾が成立しておりました。
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EM12-Z1240@19mm(トリミング),ISO=200,F5.6-1/1000、撮影時刻:11時32分

 ヒメウラナミジャノメの交尾は比較的頻繁に観察できます。ひょっとするとモンシロチョウの交尾事例よりも多いかも。
 これまでマイクロフォーサーズでの広角飛翔撮影は単焦点の12mmレンズ1本で実施してきました。しかし、シジミチョウなどサイズが小さい場合、どうしてもトリミング率が高くなって、不満があったのです。APS一眼で多用していたのは20mmレンズ(フルサイズ換算28mm)で、経験上、フルサイズ換算28-40mmが好ましいと感じていたのです。そこで今回、フルサイズ換算24-80mmをカバーする広角ズームレンズを購入しました。蝶のサイズに応じて焦点距離を可変できるレンズはやはり便利ですが、反面、レンズ長が10cmもあり、重量も380gと結構重いのが難点です。同じ置きピン距離40cmでもレンズが突出している分、未だ置きピン感覚が馴染めません。レンズ先端から蝶までの距離(ワーキングディスタンス)もより接近するので、蝶を驚かせる要素も多々あります。まぁ、少しずつ慣れるしかないでしょう。
by fanseab | 2019-05-17 22:12 | | Comments(2)

ジャコウアゲハの産卵(5月上旬)

 多摩川縁の堤防ではゴールデンウイーク中、いつものようにジャコウアゲハが登場。♀は緩やかに舞いながら、ウマノスズクサを求めて産卵行動をしておりました。しかし、毎度のことながら本種産卵は草藪に潜り込んで行うため、草被りを避けるのは至難の業です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-P520@173mm,ISO=200,F4-1/1000、撮影時刻:11時41分
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EM12-P520@100mm(トリミング),ISO=200,F4-1/1000、撮影時刻:11時44分
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EM12-P520@133mm(トリミング),ISO=200,F4-1/1000、撮影時刻:11時49分

 母蝶頭部・腹端・卵の3点セットで画面に揃えることはできても、翅がどうしても草被り状態(^^; 日当たりが良く、かつ草被りしないウマノスズクサには絶対に産まないので、仕方ありません。続いて産卵株を求めて叢を探索飛翔する母蝶です。
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EM12-P520@191mm(トリミング),ISO=1000,F4.5-1/5000、撮影時刻:11時47分
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EM12-P520@150mm(トリミング),ISO=1000,F4.5-1/5000、撮影時刻:11時56分
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EM12-P520@116mm(トリミング),ISO=1000,F4.5-1/5000、撮影時刻:11時58分

 1,2枚目の個体は産卵シーンに登場したのと同一個体。3枚目の個体は左後翅尾状突起が大破しております。本当に叢をかいくぐるような飛翔モードで食草を探索するため、翅の痛みも酷いのでしょう。
by fanseab | 2019-05-15 20:58 | | Comments(0)

アオバセセリ(5月上旬)

 拙宅近くの多摩丘陵には有名なアオバセセリのポイントがあります。しかし、例年凄い数のカメラマンが押し寄せるので、管理人は躊躇して真面目に訪れることがありませんでした。昨年、採幼して飼育したこともあって、今年は初めて真剣にこのセセリと向き合ってみました。ただ、意気込んで出向くと概ね、蝶に嫌われるもので、なかなか出会えません。現地でお会いした旧知のカメラマン曰く「今年は個体数が少ないねぇ~・・・」。それでも粘ってようやく画像をゲットできました。最初はヒメウツギでの吸蜜画像。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング),ISO=1000,F5.6-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時30分

 粘った甲斐があって、縁毛もほぼ揃った綺麗な♂個体です。明るい緑色の背景で抜きたいところですが、いい場所に来ません。仕方なくウツギの白い花弁で個体を埋める構図を狙いました。
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D500-34VR(トリミング),ISO=1000,F5.6-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時36分

 高速連射で飛翔も狙いました。
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EM12-P520@100mm(トリミング),ISO=4000,F3.6-1/5000、撮影時刻:14時39分
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EM12-P520@133mm(トリミング),ISO=4000,F3.7-1/4000、撮影時刻:14時43分

 ムチャ暗い環境なので、発色が良くありません。この個体、左前翅表に油シミのような汚染があるようです。概ね完品個体だっただけに残念でした。
 ヒメウツギで吸蜜中の個体を撮影中、後方から撮った一コマをご紹介しておきます。
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D500-34VR(トリミング),ISO=1000,F7.1-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時28分

 この角度から見ると、肛角部の紅紋は人面のようにも見えます。目尻を下げ、大きな口を開けたような・・・。恐らく野鳥の攻撃を意図的に肛角部に誘導するよう、殊更目立つ仕掛けを施しているのでしょう。トラフシジミなど、シジミ類にもこのような仕掛けが多々見られます。
 さて、アオバセセリは吸蜜時間帯の推測が非常に難しく、この日も偶々天候が急変し、雷雲で周辺が暗くなった時に突然出現しました。しかも2頭同時に飛来し、どうやら吸蜜場所のテリ張り争いの様子。今回撮影できた個体は恐らく、この陣地合戦に勝利したようです。それでも吸蜜していたのは僅か30分ほど。その後雨粒がポツリ、ポツリ・・・。雷鳴も轟き始めたので、慌てて駐車場に急行。車に乗り込んで暫くしたら土砂降りになりました。アオバも雨天来襲を予測していたのでしょうかねぇ?  この日このポイントで待機していたカメラマンは管理人只一人。周囲に遠慮せずに撮影できたのも誠にラッキーでした。なお、この日まで現地でお会いした多くのカメラマンの方と楽しいお話をさせて頂き、「待ち人来たらず」状態の中、辛い時間を有意義に過ごさせて頂きました。この場を借りてカメラマンの皆様に御礼申し上げます。
by fanseab | 2019-05-12 19:52 | | Comments(2)

燕返し(4月下旬)

 剣豪、佐々木小次郎はその昔、滝の近くで身を瞬時に翻すツバメの姿を観察、秘術「燕返し」を着想したとされています。伝説の真偽はともかく、ツバメ達の空中での瞬間反転飛翔は何度見ても感心させられます。拙宅近くの多摩川縁でも3月下旬からツバメ達の舞を見ることができます。曇り空の日、堤防沿いの草地でツバメ7-8羽が集団で、低空飛行をしておりました。恐らく昆虫類を漁っている様子。これは望遠置きピン飛翔撮影の練習にもってこいだな・・・と考えて、ツバメを追跡。流石にズームレンズの望遠端200mmでは無理なので、156mm(フルサイズ換算312mm)で必死に連射。何とか得られたジャスピンコマをご紹介しましょう。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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撮影条件は全て共通:EM12-P520@156mm,ISO=800,F4.5-1/5000、撮影時刻:11時15分

 最初は偶々2羽が一緒に写ったコマ。右側の個体は高速左ターンをしようとしている瞬間です。右個体に着目してトリミングした画像がこちら。
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 ここで感心するのは、羽・胴体が画面垂直方向にあるのに対し、頭部はしっかり進行方向を向いていること。その目は獲物を注視していることが窺えます。それと、扇型に開いた尾翼の両端は針のように細いのですね。普段、肉眼で飛翔中のツバメを観察しても、この事実には気が付きませんでした。
 次は草地スレスレを飛行する姿。
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 2コマ目は多少前ピンになっていますが、双翅目らしい獲物を嘴に咥えている場面をゲットできました。見た目、時速80kmの高速で飛翔して、こんな小さな昆虫類を捕捉する動体視力に拍手!
 お陰様で、望遠置きピン連射の練習になりました。実は以前記事でご紹介した、ギンイチの望遠置きピン撮影の数日前にツバメと格闘しておりました。そのため、ツバメに比較して圧倒的にノンビリ飛ぶギンイチ撮影が結構楽に感じられたのですよ(^^)
by fanseab | 2019-05-07 22:25 | 野鳥 | Comments(4)