探蝶逍遥記

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平地性ゼフ色々(5月下旬)

 今年は蝶の発生が全て前倒しです。ミドリシジミも発生している筈なので、川崎市内のポイントを来訪。予想通り、綺麗な♂に出会えました。

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D500-34VR, ISO=500、F8-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:7時32分

 この直後、開翅。
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D500-34VR(トリミング), ISO=500、F8-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:7時33分

 残念ながら後ろ向きで全く光りません(^^; この直後、樹冠に消えました。気温が高めで、思い通りにいきません。2日後、再チャレンジで出向くも、下草に降りている個体は皆無。仕方なくハンノキ上で開翅した♂を撮影。
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D500-34VR(トリミング), ISO=500、F8-1/640、-0.3EV、撮影時刻:7時09分

 これまた遠すぎるので思いっきりトリミングしてこの有様(^^; 親が駄目なら、幼虫でも・・・と思い、幼虫巣を探索。俗に「ハンノキ餃子」と親しまれている巣をいくつか発見。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング), ISO=400、F5-1/200、撮影時刻:7時49分

 皮を空けて、餃子の餡、つまり終齢幼虫を確認するも、既に蛻の殻でした。例年なら終齢幼虫発見も可能なのでしょうが、やはり時期遅れですね。
 ハンノキ林の周辺では、例年よりアカシジミ・ウラナミアカシジミの個体数が多く感じられました。ネザサの生える斜面を歩いていると、パタパタともがく、ウラナミアカの羽化直個体を発見。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング), ISO=400、F3.2-1/125、撮影時刻:6時47分

 但し、ゴソゴソもがいている際に、結構擦れてしまった様子。ハンノキ林を背景にした広角画像も撮影。
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EM12-Z12, ISO=400、F7.1-1/160、外部ストロボ、撮影時刻:8時27分

 朝方の雰囲気は上手く表現できたと思っております。ウラナミアカの個体数が多いので飛び出し撮影にもトライ。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:8時03分
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:8時03分

 この子はほぼ完品。明確に♀と判定できる画像になりました。特に2枚目は展翅品同様な開翅状態で撮れました。一昔前なら、「合成画像じゃないの?」と疑問を持たれそうですが、高速連射技術の進歩で、こんな絵が簡単に撮れるようになりました。残念なのは、右前翅端付近がイタドリの葉の陰で潰れてしまった点。別途、正面に向かってくる場面も撮影。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=500、F5-1/4000、撮影時刻:9時10分

 単射飛翔撮影では、絶対撮り切れない瞬間です。複眼の視線が進行方向(右側)に向いていることがよく理解できます。
 ウラナミアカに比較して、アカシジミは殆どがスレ個体で、レンズを向けるのを躊躇しがち。それでも飛び立ちの瞬間撮影にもチャレンジ。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:7時58分

 この個体も、後翅肛角付近に大きな亀裂があります。ミドリシジミ開翅は再チャレンジを予定するものの、気温が全般に高目に推移していて、苦労しそうです。
by fanseab | 2018-05-29 21:12 | | Comments(4)

ウスバシロチョウ卵の超拡大像

 先日撮影したウスバシロ産卵シーンで、採取した2卵を拙宅に持ち帰り、超拡大撮影を試みました。過去にこの手の撮影は実施済ですが、今回は深度ステップを少し多めに取って、より緻密な表現をすることが目的。ところが大きな失敗をしてしまいました。採卵から4日経過したこともあり、卵表面に細かいカビが生えてしまったのです。超拡大撮影にとって、これは致命的な誤算。仕方なく綿棒に水を湿らせて、卵表面を軽く拭って清掃したのですけど、細かい部分にカビが残り、見苦しい画像になってしまいました。

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EM12-P1442@42mm-P14R(上段23コマ/下段27コマ深度合成+トリミング), ISO=64、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:5月15日

 直径1.42mm、高さ0.76mm。一見シジミチョウ卵のような複雑な構造を有しております。産附された直後、卵がサーモンピンク色を呈すことは以前の記事で述べました。産卵から24hrs.経過時点では卵の外観は、僅かにピンク色が残っており、48hrs.経過後、完全に白色になっておりました。但し、上記画像を見ると、精孔部は未だ濃いピンク色を呈しているようです。

 今回は卵表面に発生した「カビ」と思わぬ格闘を強いられました。モンシロチョウやツマキチョウなどシロチョウ卵は、産卵後4日を経過しても、卵表面にカビは生えません。アゲハチョウ科のPapilio属卵でも、同様にカビは生じません。ウスバシロの場合は、産卵時に多量の粘着液を卵表面に塗布するため、この液起因のカビが生えるのでしょう。液組成は不明ですが、おそらく多糖類でしょうね。湿った環境に放置されれば、カビが発生して当然なのだと思います。
by fanseab | 2018-05-26 18:22 | | Comments(2)

コジャノメなど(5月中旬)

 ウスバシロ産卵を撮影した谷戸で出会った蝶達のご紹介です。最初はハルジオンにやって来たカラスアゲハ♀。

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D500-34VR, ISO=200、F8-1/1250、外部ストロボ、撮影時刻:9時47分

 既に時期遅れでカラスはボロボロだと想定しておりましたが、新鮮な個体です。但し、後翅表をきちんと表現できなかったのは残念。アングルを変える間もなく、飛び去って行きました。その後に登場したのは、今シーズン、初めて出会ったアサギマダラの♀。
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D500-34VR, ISO=500、F8-1/1250、外部ストロボ、撮影時刻:9時57分

 ハルジオンの針状花弁が後翅に影を落とし、一瞬、マーキング個体のようでハッとさせられました。将に「影の悪戯」ですね。その後薄暗い場所に咲くウツギで吸蜜する別個体♀を発見。
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D500-34VR(トリミング), ISO=500、F7.1-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:11時30分

 こちらは翅が少し草臥れております。この日、残念ながら産卵シーンは確認できず。次はこの時期の定番、コジャノメ。樹林の陰がかかる、陽当たりの良い林道が彼らの居場所。こちらが林道を歩むと、まるでハンミョウのように、道案内をしてくれます。小飛した瞬間です。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=1250、F4.5-1/4000、撮影時刻:9時17分

 ♂のシンボル、前翅表の性標をきちんと写し込むことができました。次は獣糞に夢中の♂。
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EM12-Z60, ISO=200、F5-1/200、撮影時刻:12時07分

 60mmマクロだと、対象へ至近戦を挑めねばなりません。当然、獣糞の臭気とも接近戦で・・・・・。コジャノメの獣糞吸汁シーンは初体験なので、ここはグッと我慢して撮影(^^;
 吸汁中、この個体は瞬間的にご開帳してくれました。
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D500-34VR(トリミング), ISO=500、F8-1/640、外部ストロボ、撮影時刻:12時03分

 面白いことに開翅した状態で、腹端を持ち上げています。まるでシロチョウ♀の交尾拒否シーンそっくり。コジャノメ開翅シーンは、いつでも撮れる場面ではないので、なにげに嬉しかったのですよ。
by fanseab | 2018-05-23 22:08 | | Comments(0)

ウスバシロチョウの産卵行動(5月中旬)

 ウスバシロ産卵シーン狙いで、東京都下の谷戸へ。ここ数年、同一場所で♀産卵シーンを追跡しておりますが、納得行く画像が得られておりません。現地9時着。到着してまもなく、1♂が飛来。予想通りボロボロです。でも今回は♂画像撮影目的ではないので、これは余裕を持ってスル―。そのうち♀を発見。早い時は10時頃から産卵がスタートするのですが、この日は一向に気配がありません。仕方なく、ハルジオン吸蜜画像をパチリ。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z12, ISO=64、F10-1/160、撮影時刻:10時23分

 周辺は草刈りが徹底されていて、僅かに残ったハルジオンで必死に吸蜜している姿です。この個体は左前翅外縁部に欠けがあります。同じ個体のウツギでの吸蜜も撮影。
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D500-34VR, ISO=200、F8-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:10時14分

 ウツギの花も開き切っていているのと、高い位置での吸蜜なので、絵になりませんね。かなり黒化した♀個体も発見。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=64、F10-1/125、撮影時刻:10時53分

 このポイントでは数年に一回、このような黒化個体を見かけます。この子はほぼ完品で、羽化時期が一番遅かったように思います。さて、ランチ休憩の後、12時半頃、1頭の♀が樹冠からフワリと地表に舞い降り、開翅日光浴を始めました。
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EM12-Z60, ISO=200、F10-1/400、撮影時刻:12時32分

 2分程日光浴した後、フワッと飛び立ち、地表スレスレ(約15cm高さ)を水平飛行し、地表に降下。水平飛行の様子です。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F4.5-1/4000、撮影時刻:12時45分

 谷戸に植えられた梅の木の木陰をウロチョロ歩き回りながら、産卵場所を探索します。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=250、F7.1-1/160、外部ストロボ、撮影時刻:12時54分

 この画像のように腹端を曲げて、腹端を枯葉や草本類の茎などに接触させ産卵場所として妥当か?探っているようです。食草のムラサキケマンとは全く無関係の場所に産み付けるので、前脚連打行動はしていないように見えます。この絵の右側にある枯枝にぶつかると、そこがどうやら気に入った様子。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=250、F7.1-1/160、外部ストロボ、撮影時刻:12時54分

 10秒間近く、腹端を曲げたり、戻したりの行動をしますが、どうもお気に召さない様子で、ここもスル―。その後、探索に疲れると日向に出て、①開翅日光浴、②地表スレスレの飛翔、③木蔭での探索歩行を繰り返します。22分後、↑の画像と同じ場所に戻って来て、腹端を曲げます。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=400、F7.1-1/100、外部ストロボ、撮影時刻:13時16分

 今度こそ産むのか!と期待しますが、今回もまたスル―。ガックリです(^^; どうも腹端で探っている産卵場所はかなり条件が限定されるようです。この時観察していた梅の株周辺ではどうも好適位置がなかったらしく、小飛した後、別の梅の木の周辺をウロチョロ歩き始めました。そうして産卵行動を開始してからほぼ1時間後、ようやく産卵です!
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EM12-Z60(トリミング), ISO=400、F7.1-1/100、外部ストロボ、撮影時刻:13時27分47秒

 刈られた草本の茎の切り口付近に2卵産み付けました。別のアングルからも撮影。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=400、F7.1-1/100、外部ストロボ、撮影時刻:13時28分17秒

 ギフチョウ同様、産卵時に体のバランスが上手く取れるか?が産卵を決定づける要因のようにも思えます。↑の画像からもわかるように、脚は産卵対象の茎を掴んでおり、更に腹端を茎に押し付ける不自然な態勢を保ちます。この時、後翅を他の草茎などにもたれさせて、体全体を安定させているように思えます。つまり、腹端で産卵対象の表面性状を探りながら、体全体を安定可能にする場所も探っているのです。このため「産褥」に相応しい場所決めに相当な時間を要しているのでしょう。産附された2卵の様子です。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=200、F7.1-1/160、外部ストロボ、撮影時刻:13時29分

 産みたての卵は鮮やかなサーモンピンク色を示します。産卵と同時に腹端から出される粘着液も多量で、料理に譬えると、「蝦真薯の片栗粉あんかけ」そっくりです。概ね産卵後2日も絶てば、卵は白色に変化し、粘着液も乾燥収縮して跡形も無くなります。
 10分後、今度は枯草の茎に産卵。
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EM12-Z60, ISO=400、F7.1-1/100、外部ストロボ、撮影時刻:13時39分

 この時も2卵産み付けました。そして、更に3分後、結構長時間産卵態勢に入りました。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=400、F7.1-1/100、外部ストロボ、撮影時刻:13時42分

 ほぼ葉被りも無く、腹端更には産附されたピンク色の卵まで表現できました。これまで撮影できたバシロ産卵画像の中でも最も満足すべき絵が得られてホッとしました。ここでは2分25秒かけて、合計4卵産卵。草茎への産附状況です。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=500、F8-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:13時45分

 画面ではピンク色の卵が3卵確認できます。もう1卵は茎の向こう側にあります。更に矢印で示した白色卵は、以前に別個体が産み付けた卵。この場所には今回撮影した卵を含め、合計7卵産附されておりました。余程条件の良い場所だったと思われます。産附場所の全景です。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=250、F7.1-1/320、撮影時刻:13時52分

 矢印が産附位置。株直径20cmの梅の木の根際。周辺はご覧のように草刈りで丸坊主に近い状態。湿り気の残る限られた部分が母蝶にとって理想的な産褥、否、「聖地」となるようです。

 ♀が産気付いてから、ほぼ1時間半。こちらの集中力・体力も切れた所で打ち止めとしました。しかし、母蝶は管理人撤収後も産卵行動を続けていたようです。このポイントの草刈り時期がもう少し遅ければ、母蝶の産附位置もより豊富になるのでしょう。しかし、産卵シーン撮影の立場から言えば、丸刈り状態のため、草被り少なく撮影できるメリットがあります。今回は、丸刈りにした草刈り方法に感謝した次第です。
by fanseab | 2018-05-20 21:42 | | Comments(6)

アゲハの産卵(5月上旬)

 拙宅庭にサンショウを植えています。毎年、アゲハが産卵をしてくれますが、ここでの産卵シーンを撮影できておりませんでした。産卵現場を確認してから、慌ててカメラを取りに行き、戻ってみると母蝶は既に飛び去った後・・・(^^; こんな経験を毎年しております。しかし今回は母蝶が10分以上、現場を行きつ戻りつ、合計8卵ほど産み付けたので、やっと産卵シーンの撮影が叶いました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング), ISO=1600、F8-1/1600、-0.3EV、撮影時刻:9時10分
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D500-34VR(トリミング), ISO=720、F8-1/1600、-0.3EV、撮影時刻:9時12分
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D500-34VR(トリミング), ISO=1400、F8-1/1600、-0.3EV、撮影時刻:9時16分

 比較的暗い環境を選ぶようで、サンショウの陰に好んで産んでおりました。産卵の途中はホバリングするように緩やかに舞っています。AF-C(連続フォーカス)に設定、「親指AF」でも何とかピントを捕捉してくれたようです。
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D500-34VR(トリミング), ISO=1000、F8-1/1600、-0.3EV、撮影時刻:9時12分
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D500-34VR(トリミング), ISO=1000、F8-1/1600、-0.3EV、撮影時刻:9時12分
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D500-34VR(トリミング), ISO=4000、F8-1/2000、-0.3EV、撮影時刻:9時19分
by fanseab | 2018-05-15 21:53 | | Comments(2)

ヒメウラナミジャノメの飛翔(4月下旬および5月上旬)

 五月晴れの下、草叢をピョンピョンと踊るように舞う・・・、ヒメウラナミジャノメはこの季節の代表的な蝶でしょう。もちろん多化性の蝶ですから、真夏にも多摩川縁を飛んでいるのですけど、この可愛らしいジャノメは初夏に最も似つかわしく感じられるのです。
 さて、本種の飛翔を一度でもトライされた方なら、経験済みでしょうが、飛翔速度が緩い割に難易度が高い蝶です。飛翔軌道が読めそうで読めない不規則な飛び方がその原因。今回のテーマは冒頭に述べたような情景、つまり、
『初夏の光が差し込む草叢。。。ダンスを舞うように♀を探して飛び回る♂達』
が、アウトプットイメージ。そこで、以下の作戦を取りました。

①先ずは逆光で、光が差し込む明るい草叢を表現。
②逆光なので、ストロボ等を使って背景と蝶のコントラストバランスを調整。

 最初は、2頭が絡むシーン。高速連射で切り取りました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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両者共通:EM12-Z12(トリミング), ISO=1000、F4-1/4000、撮影時刻:10時26分

 このような決定的な一瞬の捕捉は、60コマ/秒の独壇場ですね。特に2枚目は今回のテーマに沿ってバランス良くまとまったと思います。次に単射でもトライ。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時16分

 こちらは背景にハルジオンが入って季節感が出ました。次は単独個体の飛翔。高速連射で本種の飛翔モードを確認すると、一旦翅を打ち下ろし、ピョンと飛びあがると、閉翅状態のまま放物線飛行をし、落ち際に再度翅を打ち下ろすパターンです。ですから、単射で撮影すると、殆どのコマは閉翅状態になります。最初は草叢を縫って飛ぶ感じが一番表現できた作例。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時13分

 次はアカツメクサ付近を飛ぶ個体。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時18分

 羽化直の♀は恐らく地表近い場所に潜んでいるのでしょう。♂は草叢の生え際を舐めるように探していきます。カメラでヒメウラナミを追い撮りしていると、突然Uターンして、カメラに突進して来るチャンスがあります。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時24分
 
 これが将にその場面、ベニシジミが時々、産卵に潜り込むギシギシ周辺を探る♂です。最後はAPS一眼での単射作例。
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D500-20(トリミング), ISO=100、F8-1/4000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時09分

 蝶の配置、翅の開翅タイミングは絶妙でしたが、惜しむらくは、後翅の破損。なかなか上手くは行きませんね(^^; 多摩川縁の草叢も定期的に草刈りを受けます。恐らく今月末頃、第一回目の草刈りを受けて、撮影した現場も丸坊主になる筈です。意外と本種の飛翔を撮影できるチャンスが少ないのは残念です。
by fanseab | 2018-05-12 21:49 | | Comments(2)

ジャコウアゲハの産卵(4月下旬および5月上旬)

 今年の多摩川縁では、例年よりもジャコウアゲハ第1化の個体数が多い印象です。当然、♀の産卵行動に出会うチャンスも増加。何回か粘ってみることにしました。最初は♀がホストのウマノスズクサを探索する場面。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング), ISO=1000、F4.5-1/4000、撮影時刻:12時02分

 この日は曇り勝ちで、強い南風が吹いておりました。風に煽られながら、草叢に潜り込み、ホストを一生懸命探索する姿に感心させられます。暫くして、産卵です。
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EM12-Z60, ISO=400、F5-1/500、撮影時刻:12時04分

 ジャコウアゲハの産卵では、いつも草被りになるので、腹端までの写し込みは非常に厳しいです。今度は広角での産卵シーン撮影目的に、日を改めて多摩川の土手を探索。ホスト探索時の飛翔はウスバシロ並に緩やかなので、思い切って置きピン位置を30cmに設定。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=800、F5.6-1/4000、撮影時刻:10時48分
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EM12-Z12(トリミング), ISO=800、F5.6-1/4000、撮影時刻:10時48分

 ほぼ、イメージ通りの画像が得られました。ところが、探索場面は撮れるものの、なかなか産卵には至りません。ホストの数は結構多いのに、どうも好みの株は少ないと見え、10-15分程飛び回っても、産卵してくれません。ようやく茂みの暗い部分の株に産卵ポーズを取りました。
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EM12-Z12, ISO=400、F5.6-1/640、撮影時刻:10時55分

 翅を震わせながら、腹端を曲げるポーズを取るのですが、結局産卵せず、この状態で、開翅休息してしまいました。結局、この日は広角産卵シーン撮影には失敗。ガックリです(^^;

 撮影ポイントの多摩川堤防はほぼ東西に走っております。母蝶の様子を観察すると、堤防の南側の陽射しが当たるウマノスズクサには産まず、北側の草陰にある株を好んで産んでいます。秋口に発生する個体では、逆に南側の株を好むようで、季節により、株の選好性が異なるようです。♀の産卵シーン撮影で障害となるのが、他種同様、♂のチョッカイ行動です。撮影した当日も♀を必死に探す♂の姿がありました。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=400、F4.5-1/4000、撮影時刻:11時20分

 脇目を振らず♀を探していると、思わぬ事態にも遭遇するようです。
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EM12-Z60, ISO=400、F4-1/1000、撮影時刻:11時36分

 蜘蛛にとっては、狩猟場所としても好適なのでしょうね。広角での♀産卵シーン撮影は近いうちに、リベンジマッチをするつもりです。
by fanseab | 2018-05-05 21:25 | | Comments(2)

アカボシゴマダラ第1化(4月下旬)

 拙宅玄関前のエノキには毎年、外来種アカボシゴマダラが産卵、フルステージを居ながらにして観察することができます。但し、エノキ株根元の環境が悪いらしく、毎年、ここで越冬できる個体は稀です。ところがこの春、3頭のアカボシが珍しく越冬し、3頭共に無事蛹化いたしました。最初に羽化したのは♂。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング), ISO=400、F6.3-1/80、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影月日・時刻:4月24日、20時14分

 第1化らしく、白化した典型的な姿です。正確な羽化時間は不明ですが、恐らく夕刻だと思います。蛹期は15日。続いて、4月28日に♀が羽化。
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EM12-Z60, ISO=250、F5.6-1/100、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影月日・時刻:4月28日、22時10分
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EM12-Z60, ISO=400、F5.6-1/640、撮影月日・時刻:4月29日、8時07分

 こちらも蛹期は15日。前翅長52mm。但し、♂と異なり、第1化としては珍しく明確な「赤星」が後翅に出現しております。第1化で、このタイプの個体発生確率がどの程度か?興味ある研究対象ですね。多摩川縁の観察では、例年第1化♂の発生はゴールデンウイーク明けですから、概ね2週間ほど発生が早いと言えます。この春は他種の発生状況も同様に早いですから、当然なのかもしれません。
 因みに3頭目は、野鳥による食害で、羽化を待たず、お★様になってしまいました。
by fanseab | 2018-05-03 20:50 | | Comments(2)

エサキ型アオスジアゲハ(4月下旬)

 近所の里山公園を散策。朝方8時、丘の樹冠には既に陽が差し込んできているものの、谷間はまだ暗く、少しヒンヤリとしています。すると、ウツギにアオスジアゲハが吸蜜にやってきました。随分早い登場だと思いながら、シャッターを押しました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-20(トリミング), ISO=200、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:8時40分

 暗いのでストロボを使用。アオスジの黒い複眼がとっても可愛いです。その後も、この白い花に惹かれるように、複数頭のアオスジがやって参りました。明るくなった後、高速連射モードで撮影。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=2500、F4-1/4000、撮影時刻:12時37分
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EM12-Z60(トリミング), ISO=2500、F4-1/4000、撮影時刻:12時38分

 アオスジはウツギのみならず、定番のハルジオンにもやって来ます。
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D500-34VR, ISO=640、F5.6-1/1000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時46分

 背景を何とかスッキリできました。ハルジオンのお花畑を渡り飛ぶ飛翔も高速連射でパチリ。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=2500、F5-1/4000、撮影時刻:12時42分

 この日の陽射しはやや物足りなく、初夏の爽やかな空気感が出せませんでした。
 ハルジオンの吸蜜個体をバシャバシャ撮影中、アレッと思いました。
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D500-34VR, ISO=3600、F8-1/1000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時16分

 何と、エサキ型(前翅中室に青色過剰紋が出現する異常型)でした。これまで、管理人はハンキュウ型撮影の経験があるものの、エサキ型は初体験。そうだとわかると、この子を暫く追跡。飛翔シーンを2枚ご紹介しておきましょう。
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D500-34VR(トリミング), ISO=2500、F8-1/1250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時21分
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D500-34VR(トリミング), ISO=5000、F8-1/1250、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時29分

 この日は、偶然、ブログ仲間のNさんと再会。二人してエサキ型を追いかけながら、楽しい一時を過ごしました。Nさん、またどこかで撮影ご一緒しましょう!
by fanseab | 2018-05-02 20:58 | | Comments(2)