探蝶逍遥記

<   2018年 04月 ( 3 )   > この月の画像一覧

新潟のギフチョウ:その2(4月中旬)

 ポイントに着いて、カタクリ群落に目をやると、ゆったりと地表近くを飛ぶ♀の姿が。明らかな産卵行動です。しかし、好みのカンアオイ株が無いのか、一向に産卵行動に入りません。逆に言えば、♀飛翔撮影の絶好のチャンスなので、連射乱れ打ちで、当たりコマを狙います。多量の外れ画像から何とか拾い上げた「当選籤」をご紹介しましょう。最初は、この日のベストショット。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_1559255.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=1800、F8-1/5000、-0.7EV、撮影時刻:11時23分

 ギフを取り囲むカタクリの花弁も綺麗だし、偶然、福寿草が背景に入り込み、良いアクセントになってくれました。次は背景が抜けたショット。
f0090680_1558252.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=2000、F8-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時17分

 しかし、こんなチャンスに限って、枝被り(^^;  3枚目はショウジョウバカマが入り込んだショット。
f0090680_15583163.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=2500、F7.1-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時22分

 光の回り具合が良く、ギフの浮遊感も演出できました。
 さて、延々と飛び回った後、やっとカンアオイを探り当てたようです。
f0090680_15592288.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=1600、F7.1-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時40分

 新葉がないため、仕方なく古葉を選んだ様子。この後、葉に着地して前脚連打、その後、腹端を下げて産卵態勢に移行します。
f0090680_15595099.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=1800、F7.1-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時40分

 ただ、どうもバランスが取れなかったのか、一旦飛び立ちました。再度着地した後、ようやく産卵がスタートしました。
f0090680_16058.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=320、F7.1-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時41分52秒

 このままでは腹端の状況が見えないので、葉被り覚悟で、アングルを変更。
f0090680_1601975.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=400、F7.1-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時43分28秒

 何とか青白色の卵塊が確認できました。母蝶が去って暫くしてから、葉裏を確認してみました。
f0090680_1603483.jpg
EM12-Z60(トリミング), ISO=64、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:15時15分

 撮影のため、葉を起こしております。9卵確認できました。要した産卵時間は約2分。
 この日は、朝からほぼ快晴のコンディションでしたが、14時頃から薄曇り状態になり、気温が低下しました。するとギフの活動はパタッと止みました。体感気温も15℃を切ったのでしょう。現地では、同好カメラマン2名の方と談笑する機会がありました。地元の方かとお聞きすると、何と管理人同様、首都圏から来られたKさんとMさんでした。お二人も空を見上げて、「そろそろ今日は打ち止めかな~」とつぶやき、ポイントを後にされました。Kさん・Mさん、楽しいお話、有難うございました。

 さて、お二人が帰られた後、オオカメノキ(ムシカリ)の樹上で休んでいる交尾嚢付き♀個体を発見。
f0090680_161281.jpg
D500-34VR, ISO=2800、F8-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時03分

 最初は開翅状態でしたが、時間経過と共に翅を閉じました。恐らくここで夜を明かすのでしょう。活動休止後の、樹上休眠状態の個体を撮影するチャンスは稀です。最後にプレゼントを貰った気分で、満足してポイントを引き上げました。
by fanseab | 2018-04-16 21:17 | | Comments(2)

新潟のギフチョウ:その1(4月中旬)

 2年ぶりに中越地方へギフ詣で。越後湯沢付近の残雪量は意外と少なく、融雪スピードが速いことを実感。最初のポイントに現地10時頃着。ほぼ快晴・無風の好コンディションなのに、ギフの姿が全くありません。撮影できたのは、産卵行動中の越冬明けスジボソヤマキチョウ♀。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_15195214.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=320、F7.1-1/1250、外部ストロボ、撮影時刻:10時30分

 カタクリ花弁からの吸蜜は初体験で、嬉しかったです。しかし、ギフは未発生と見限り、別ポイントへ急行しました。11時過ぎに到着すると間もなく、見慣れた♂の飛翔を見ることができてホッと一息。最初は定番の♂カタクリ吸蜜画像。
f0090680_15201761.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=1100、F8-1/5000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時36分

 スミレじゃないので、もう少し背丈の高い株で吸蜜して欲しいんですけどねぇ!午後には全般に吸蜜撮影チャンスが増加しますが、どうも望みの位置に来てくれません。やっと、背景が抜けた場面に遭遇。
f0090680_15205222.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=280、F7.1-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時26分

 これまた吸蜜している花弁の形に難がありますね。左隣の株に似た開き気味の花弁で撮りたいものです。背後の伐採跡も煩いですね。理想とするイメージには撮れません。次は広角飛翔撮影のついでに撮った♀吸蜜。
f0090680_15211429.jpg
D500-20(トリミング), ISO=800、F8-1/2500、-0.7EV、撮影時刻:12時27分

 ノールックファインダーで撮ったので、ちょっとギフの位置が下過ぎました。まぁ、春先の陽だまりの雰囲気は出せたかな?
 正午前には丘の頂上に陣取って、ヒルトッピングして来る♂の飛翔狙い。置きピン感覚が体に染みついている20mm広角レンズを使用。置きピンは50cm。
f0090680_15214168.jpg
D500-20(トリミング), ISO=560、F7.1-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:11時48分

 頂上の標石近くを飛行中の姿。もう少しカメラ位置を低くして背景を入れたかった!お次の背景も殆どが地面(^^;
f0090680_1522362.jpg
D500-20(トリミング), ISO=500、F7.1-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:11時48分

 3枚目は登山道も写っていい感じ。但し、かなり前ピン。
f0090680_15222684.jpg
D500-20(トリミング), ISO=900、F7.1-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:11時49分

 4枚目はようやく背景に青空とサクラの花も入ってくれました。
f0090680_15224550.jpg
D500-20(トリミング), ISO=560、F7.1-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:11時49分

 見晴しの良い丘でランチ休憩の後、カタクリ群落に戻ると、飛んでいたギフが急降下。恐らく♀を撃墜したものと思い、近づいてみると・・・・。
f0090680_152343.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=2800、F8-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時03分

 上が♂。枯草下に♀を押し付け、「寝技」に持ち込んだようです。しかし、♂の願いは通じなかったようで、このコマ撮影後、ペアは解けてしまいました。この日は新鮮な♀の産卵行動を多数目撃できました。次回はそれら一連の行動をご紹介したいと思います。
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-04-14 20:36 | | Comments(4)

ツマキチョウ(4月上旬)

 最近、何だか5-6月頃のような陽気が続いています。多摩川縁での撮影も半袖で十分な位です。今回はツマキチョウに遊ばれてみました。♂は例によって、全く止まりません。少ないチャンスを確実に仕留めねばなりませんね。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_1425564.jpg
D500-20(トリミング), ISO=800、F8-1/5000(以下飛翔画像の撮影条件は全て同一)、撮影時刻:14時35分

 昨年10月の台風で水嵩が増した多摩川では、大量のオギ群落が水流になぎ倒されました。
そんな背景を飛ぶツマキです。菜の花バックを狙うも、これまたチャンスが少な過ぎて苦労します。
f0090680_14263429.jpg
撮影時刻:14時35分

 多摩川河川敷の真ん中で待機していると、♂は川の流れに沿って直線的に飛ぶ傾向にあります。一旦撮り逃がすと戻って来るまで長時間待たされます。これには閉口(^^;; ところが、河川敷脇の堤防側雑木林に目をやると、林縁沿いをゆっくりと探♀飛翔する♂が目につきました。そこでその後は、それら♂に狙いを絞って撮影。
f0090680_14272053.jpg
撮影時刻:15時02分

 概ね、見たままの情景が切り取れて満足です。草地を比較的低く飛ぶ際もチャンスが生まれます。
f0090680_14273313.jpg
撮影時刻:15時10分

 ♂同士の2頭追尾場面も撮影。
f0090680_14274418.jpg
撮影時刻:15時04分

 もう少し、背景がスッキリしていればよかったのですが・・・。15時頃はツマキ♂達も探♀飛翔の傍ら、ムラサキケマンで吸蜜する個体も増えました。
f0090680_14281257.jpg
D500-34VR, ISO=400、F6.3-1/800、撮影時刻:15時36分

 ムラサキケマンにはキタキチョウも群れておりました。
f0090680_14282781.jpg
D500-34VR(トリミング), ISO=1000、F6.3-1/4000、撮影時刻:15時16分

 本当はこの花で、2頭のツマキがコラボしてくれると有難かったのですがねぇ~。この日はスジグロシロチョウ♂も初見。
f0090680_14285583.jpg
D500-20(トリミング), ISO=800、F8-1/5000、撮影時刻:14時59分

 なお、多摩川縁での今シーズン新生蝶の初見記録をまとめておきます。
モンシロチョウ:3月12日
モンキチョウ♂:3月30日
ヒメアカタテハ:3月12日
ルリシジミ♂:3月30日
ヤマトシジミ♂:4月3日

 モンキはともかく、モンシロの初見記録は例年よりかなり早いと思います。ツマキの発生も例年より早めの印象です。この陽気が続くとギンイチモンジセセリもそろそろ飛ぶかもしれませんね。
by fanseab | 2018-04-05 21:55 | | Comments(4)