探蝶逍遥記

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ミヤマセセリ(3月下旬)

 春分の日に降った「なごり雪」以降、天気は回復しましたが、寒気が入った影響で暫く気温が上昇せず。週末になって、ようやく桜見物に相応しい暖気が戻って来ました。新生蝶のターゲットは、ミヤマセセリかコツバメ。どちらにするか迷いましたが、飛翔画像ストックの少ないミヤマセセリを選択。東京都下の公園に出向きました。予想通り、新鮮な♂が飛び回っておりました。先ずはマクロ画像。

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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング), ISO=200、F6.3-1/320、撮影時刻:9時30分

 ベタ開翅画像は飽きたので、半開翅気味の個体を斜め後ろから狙ってみました。深度合成を使って、表翅と裏面双方にピントを合わせる工夫も追加。♂表翅に載る淡くブルーに輝く小鱗粉はミヤマの美点だと思います。午前10時頃までは小飛と開翅日光浴を繰り返しております。この時間帯を利用してマクロレンズで飛び立ち飛翔を撮影。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F5.6-1/6400、撮影時刻:10時01分

 微妙に前ピン(^^; 但し、前後翅共に裏面を拝むチャンスはそうそう無いので、一見ミヤマ♂に見えないですね。次は後方から飛び立ちを。
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EM12-Z60(トリミング), ISO=800、F5.6-1/6400、撮影時刻:10時02分

 1枚目はこれまた前ピンでガックリ。翅を拡げた姿は良い感じ。2枚目は今回の飛び立ち画像で珍しくジャスピン。前翅の撓りは、電子シャッター特有のローリング歪によるものなのか?実際に撓っているかは不明です。但し、力強く羽ばたくミヤマらしい姿で、このシーンも大好きです。

 さて、午前11時過ぎには気温が20度近くに到達し、ミヤマ♂達は延々と止まらずに探♀飛翔モードに変わりました。そこでレンズを広角に切替え、通常の追い撮りをトライ。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=800、F4.5-1/6400、撮影時刻:10時46分

 背景に雑木林と青空が入り、雰囲気は抜群なのですが、いかんせんトリミング量が多すぎ。後15cm程手前を飛んでくれていたら、もっと迫力が出たんですが・・・・。次は緑色のネザサと青空背景の画像。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=800、F5-1/6400、撮影時刻:11時15分

 ミヤマ♂の探♀行動を観察していると面白いことに気付きます。アゲハ♂の蝶道同様、回遊ルートは概ね固定されており、周期的にネザサ群落を訪れます。ネザサ株の上に褐色の枯葉が引っかかっていると、この枯葉の周りを執拗にホバリングしております。恐らく羽化直♀がこのような位置に止まっていることが多いのでしょう。ウラゴマダラシジミ♂が葉上に落ちた鳥の糞を♀と勘違いして、ホバリングする姿と重なります。そうしたホバリング時には追い撮りのチャンスが生まれます。↑の画像は表翅をレンズ側に向けて高速ターンした場面。これまで撮れなかった画像なので、この日撮影した絵の中では一番のお気に入り画像になりました。最後は散歩者を背景にした画像。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=800、F5-1/6400、撮影時刻:11時19分

 孫の手を引いて散歩中の御婆さんの赤いヤッケがアクセントになって、抜群の構図になるはずでしたが、これまた蝶が遠すぎて、かつ完全に前ピン(^^; それでもミヤマセセリが飛び交う丘陵の雰囲気は出せたかな?
 プロキャプチャーモードだけでなく、通常一眼での従来法による追い撮りも実施。130コマほど撮ってジャスピンは1コマのみ。
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D500-40(トリミング), ISO=1000、F8-1/5000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時25分

 なかなか真横から狙った画像がキャッチできません。
2月初旬にギックリ腰になって以来、今回は言わば復帰戦。初めて本格的に丘陵地を歩き回ったため、ふくらはぎはパンパン。情無いけど、蝶を追いかける楽しみには代えられませんね。
by fanseab | 2018-03-26 21:38 | | Comments(2)

なごり雪(3月21日)

 「なごり雪」と聞いて、すぐに『♪♪汽車を待つ君の・・・♪♪』のメロディーが浮かぶ読者の方は、管理人と同じ世代の方でしょう。春分の日、関東地方は想定外の降雪になりました。「さぁ~、そろそろコツバメかミヤマセセリ!」と意気込んで出陣計画を練っていた管理人の出鼻もくじかれました。仕方なく、雪の情景を撮る練習です。と言っても外出する元気もないので、拙宅からレンズをただ向けただけ。「なごり雪」には相応しくない殺風景な場面でテストをしてみました。雪の塊を表現するために、先ずは手持ちの外部ストロボから、ガイドナンバー最大の機器(GN60)を選択。次にシャッタースピードを変化させて撮り比べをしてみました。

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データは両者共通:D500-85VR(トリミング), ISO=100、F3.5-1/50~1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時16~17分

 一般的には降雪を表現する場合、1/100sec.前後が適当と言われておりますが、今回の状況では、1/200~1/400sec.が適正かな。午前中はボタン雪だったのが、正午過ぎから少し細かくなりました。それに連れ、雪の降下速度が上がったため、雨なのか、雪なのか?一見、区別し難くなりました。時にはこんな遊びもいいかな? 週末にかけて天候が回復するようなので、期待しております。
by fanseab | 2018-03-22 21:16 | 風景 | Comments(2)

キタテハの飛び立ち:広角編(3月中旬)

 前回に引き続き、プロキャプチャーモードでの練習。今回は12mm広角で。多摩川縁は少し風が強いためか、体感温度が低く、暫くキタテハの姿もありません。風が少し弱くなった11時15分過ぎ、ようやく占有行動を取る♂の姿が目に入ってきました。広角だと接近戦になるので、マクロに比べて慎重なアクセスが必要です。

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データは両者共通:EM12-Z12, ISO=640、F5-1/8000、撮影時刻:11時30分

 作画として、2枚目の翅打ち下ろしシーンが青空背景に来ればベストだったのですが、なかなか思い通りにはなりません。次は翅打ち下ろしのタイミングが青空背景にほぼ嵌ったシーン。
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EM12-Z12, ISO=640、F5-1/6400、撮影時刻:11時31分

 今度は、背景に看板と支持棒が被り、どうにも邪魔です(^^; 最後は、一旦飛び立った個体が思いがけず舞い戻る途中の場面。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=640、F5.6-1/6400、撮影時刻:11時27分

 やはり、カメラに向かって来るシーンは、迫力が出ます。広角での置きピン設定と自分の距離感覚を一致させるには良い練習になりました。
 この日、キタテハを探していると、初見のモンシロチョウ♂が飛んできました。射程距離にやって来ない
ので、証拠画像を残すことには失敗。モンキチョウは未だ見ておりませんが、もうそろそろでしょう。

by fanseab | 2018-03-16 21:52 | | Comments(0)

中国四川省成都近郊遠征記:その13(最終回)

 今回は、都江堰の次に出向いた観察ポイント、青城山の概要紹介です。都江堰/青城山両地区が2000年に世界遺産に登録されたことは既に述べました。「遺産」登録の際、重要視された点は、①都江堰:古代灌漑施設の遺構、②青城山:道教総本山であり、両者は全く異なる性格を持ちます。
 青城山へ向かうルートは複数あり、以下の4ルートが一般的です。
(1)成都空港からの直行バス
(2)成都市内からの直行バス
(3)成都北站(駅)から新幹線
(4)都江堰市内からの連絡バス
 管理人は都江堰を先に訪問したので、(4)のルートで青城山に向かいました。出発した7月13日は朝から生憎の雨。旅の疲れも出たこともあり、ホテル内でノンビリと過ごし、正午前にチェックアウト。离堆公园バスステーションを12:20発。青城山景区に13:10着。実は青城山と言っても、広大な地域を指しており、大別すると、前山地区と后山地区に分割されます。最初に訪れたのは前山です。青城山景区(前山)のバス停は前山入口ゲートから、1.5kmとムチャ遠い位置にあります。そこで、バス停から入口まで電動シャトルミニバスが運行されています。入口までの参詣道の様子。ここはもちろん徒歩可能。木製遊歩道が完備。

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TG4@4.5mm, ISO=200、F2.8-1/320、-0.3EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月13日、13時16分

 一般車両・観光バス・タクシーの運行は原則禁止されているので、静かな雰囲気が楽しめます。前山の入口です。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/640、-0.7EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月13日、14時25分

 入口の門構えを見ると、改めてこの地が道教の聖地であることを思い知らされます。入場料は都江堰同様、90元(約1800円)。この日は、月曜日にも拘らず大混雑。もっと閑散としていて、ゆっくり蝶撮影を楽しめるかと思っていたのですが・・・。但し、入口から離れた山道の雰囲気は都江堰とは全く異なり、豊かな自然、植物相がきちんと残されている印象です。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/500、-0.7EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月15日、11時09分

 事実、↑の画像付近で、Athyma属♀の産卵現場も観察できました。主参詣道以外に複数の脇道もあるので、入口付近の雑踏を忘れて撮影に専念することもできます。前山山頂(1280m)へはケーブルカー(往復60元≒1200円)の使用が便利。一気に標高を300mほど稼げます。時間がタップリある方は、延々と参詣道を登るのも一興です。山頂からの遠望です。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/2000、-1.0EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月15日、12時19分

 本当に素晴らしい眺めでした。山腹は深い緑に包まれて、明らかに都江堰よりも蝶相が豊富なことが伺えます。尤も、管理人は天候に恵まれておりました。7月の成都近郊は雨模様の天候が多いらしく、雨天に遭遇すると、山頂から見えるものは霧のみ・・・の悲惨な状況になることも予想されます。まぁ、日頃の行いが良い人のみ、この景色を眺めることができるのですね(^^)
 前山入口から入場せず、后山へ通じる道路沿いにも緑豊かな観察ポイントがあります。九十九折の車道の途中から抜け道に入ると、こんな景色が。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/500、-0.7EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月13日、16時24分

 但し、ここは見かけ倒しで、成果は上げられませんでした(^^;
7月14日は后山へ。しかし、朝方からドンヨリとした空模様で、嫌な予感。前山入口で、青城山バスターミナルから登ってくる后山行マイクロバスを拾いました(13元≒260円)。満席だと通過されてしまいますが、運よく、空席があって一安心。后山バスターミナルには10:37着。ここから后山入口料金所まで、ちょっと歩きます。料金所の様子。
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TG4@4.5mm, ISO=200、F2-1/200、-0.7EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月14日、10時48分

 ここは意外と安く、20元(400円)。観光客数が前山に比較して、圧倒的に少ない事も価格に反映されているのでしょう。ここから更に歩くと旅館街に到達。雲行きが怪しいのでケーブルカー乗車は諦め、ひたすら歩いて、標高を稼ぐことにしました。ようやく、雰囲気のある渓谷沿いに到達。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2.8-1/30、-0.7EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月14日、11時37分

 晴間が覗けば、絶対蝶がやって来ると信じて待機しておりましたが、生憎、雨が降り出し、やがて本降りに。仕方なく下山です。旅館街で購入した月餅の売店。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/320、-0.7EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月14日、15時05分

 ここの月餅はムチャ美味しかったです。さて、管理人が宿泊した前山のホテルは最悪でした。入口ゲートにアクセスしやすく、かつ日本からネット予約可能なホテルは2軒しかなく、止む無く選択したホテルだったのです。先ずフロントの対応がいい加減で、通された部屋は湿っぽく、嫌な予感がしました。案の定、夜中寝入った直後に口元に妙な感触を感じました。それがゴキブリだと分かった時の驚きは今でも忘れられません。少なくともベッドの周辺に5頭以上のゴキブリがウロチョロしておりました。寝ぼけ眼で調べてみると、洗面所床の排水溝から彼らが這い上がって来ることを突き止めました。そこに持参のヨード嗽薬を流し、ティッシュで排水溝に蓋をする対策で、翌日からゴキブリの運動会?はピタッと止んだのです。管理人がこれまで15回以上行った海外遠征で、夜間、ゴキブリに顔の周りで遊ばれたのは、初体験。成都遠征と言えば、今でもゴキブリ・・・が想起されるのです。もちろん、このホテルには今後、二度と宿泊しないでしょうね。
 フロント対応が杜撰な上に、客がチェックアウトした後は、従業員がフロントの目前で、麻雀に熱中する始末。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2.8-1/320、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月16日、15時37分

 「デポジットしていた荷物を引き取りたい・・・」と声掛けしても、『今、役満を自摸りそうだから待て・・・』な雰囲気で無視されたりします。これが中国のサービス業に従事する人達の実態です。もちろん、中国人の名誉の為に補足すると、都江堰で宿泊したホテル従業員のサービスの質はトップレベルでした。まぁ、中国でもピンからキリまであるのでしょう。このホテルで食べた夕食の一例。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/80、-0.3EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月15日、19時19分

 炒飯(18元)と青菜の炒め物(18元)。合計36元(≒720円)。高いですね。しかし、ホテル周辺には全く飲食街が無いので、このホテル食堂を利用する以外、選択肢が無かったのです。

 さて、そろそろ新生蝶も飛ぶシーズンになりました。13回にわたり連載してきた成都周辺遠征記も、ここでひとまず終了させて頂きます。ブログでご紹介できなかった蝶類は、本体ホームページ、「東南アジアの蝶ファン倶楽部」内に中国の蝶(クリックでジャンプ)頁を新設し、ここに順次登場させる予定です。とりあえず、5科10種をアップしました。お暇な方はご覧になって下さい。

<連載記事はこれにて終了>
by fanseab | 2018-03-14 21:51 | 旅行記 | Comments(2)

越冬ウラギンシジミ再発見?(3月上旬)

 3月3日の記事でご紹介したウラギンは、4日に飛び去っていきました。「これで今冬の越冬観察は終わり」と追加記事に書いたのですが、何と、これまで越冬していたサザンカの株から僅か15m離れた常緑植栽葉裏で再発見しました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-10.5-X1.4TC, ISO=400、F11-1/80、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:8時38分

 画面中央奥が南方向で、西向きの生垣が越冬場所。日中は午後2時過ぎ以外、直射日光は差し込みません。これまで観察してきたサザンカ越冬個体と同一個体かどうかは不明ですが、同一だとすると、左前翅端が僅かに欠けたことになります。
 ところが、上記個体を発見した翌日、例のサザンカ株にもう1頭のウラギンを発見。
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D500-10.5-X1.4TC, ISO=200、F11-1/125、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時28分

 この子は、前日まではここにいませんでした。左後翅が大破している個体です。こうなると、以前からサザンカ株で越冬していた個体がどちらなのか?判別できません。

 サザンカ株は真南に面し、直射日光がサンサンと当たる場所です。恐らく最近の気温上昇で、サザンカ株では体温が上昇し過ぎると判断して、一旦それまでの越冬場所を離れたものと思われます。一方、暖気が去って急激に冷え込んだこともあって、どこかで越冬していた別個体が、サザンカ株を見つけて潜り込んだことも想定されます。こうして、ウラギン達は、厳寒期は比較的陽射しのある場所、春先の越冬後半戦はやや陽射しが悪い場所に移動して、無駄な体力消耗を避け、本格的な春を迎える智慧があるのだと思います。とにかく、今暫く越冬個体を観察する楽しみが残りました。

<3月14日追記>
 この日、気温は4月下旬並みの22℃まで上昇。サザンカ含め上記2頭共に、塒から消えておりました。今後、暫くこの陽気が続くようなので、恐らく、再度舞い戻ることはないでしょう。
by fanseab | 2018-03-09 21:17 | | Comments(2)

キタテハの飛び立ち(3月上旬)

 暖かさを増した多摩川縁の河川敷では、越冬キタテハも飛び交うようになりました。シーズンインに備え、飛び立ちシーンをプロキャプチャーモードで練習撮影。

+++画像はクリック・タップで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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撮影条件は全て同一:EM12-Z60(トリミング), ISO=320、F3.2-1/6400、撮影時刻:14時11分

 キタテハは飛び出し時、斜め前方概ね40度方向に上昇する傾向を確認。そこで、予めキタテハを画面右下に配置、半押しで待機。予想通り、画面対角線左上方向に飛び出してくれたので、翅表を数コマ得ることができました。

 最近、オリンパスE-M1 MarkⅡのファームウエアバージョンアップがなされ、プロキャプチャーモードでのプリ撮影コマ数が従来の14コマから35コマに増加されました。フレームレートは従来通りの60コマ/秒。飛び立ち場面の撮影では、バージョンアップのメリットが一見ありそうですが、これは錯覚に過ぎません。プリ撮影コマ数を最大の35コマ(0.58秒相当)に設定しても、①飛び立つ前の静止シーン、②飛び立ち後、フレームアウトして蝶の写っていないコマのみ増加するだけ。今回のキタテハの場合、飛び立ちの瞬間からフレームアウト迄、最も「美味しい」部分は、せいぜい5-6コマに過ぎません。このコマ数はプリ撮影コマ数増加とは無関係なのです。フレームレートが一定なら、「美味しい部分」のコマ数に変化がないからです。仮にフレームレートが120コマ/秒にでも増加すれば、飛び立ち時のより細かい場面が撮影できるのですが、それは「MarkⅢ?」の登場まで待たねばならないのでしょうね。

 むしろ、今回のファームアップは、置きピン・追い撮りでの通常飛翔撮影に極めて有効と思われます。飛翔撮影では、経験上、シャッターを押すタイミングが遅れるため、蝶がカメラマンから後退する場面が殆どなのですが、プリ連射数が増加した結果、カメラマンに前進して来る、迫力ある絵を捉える確率が増加しそうです。このあたりの効果検証は順次実施していきたいと思います。
by fanseab | 2018-03-07 22:05 | | Comments(2)

中国四川省成都近郊遠征記:その12

 都江堰・玉塁山での観察結果として蝶以外の生物相をご紹介しておきましょう。最初は、鱗翅目からトラガ(Episteme属)の1種の♀。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D71K-34VR(トリミング), ISO=640、F8-1/500、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、15時51分

 最初登場した時は、マダラチョウと間違えました。明確な産卵行動を示していました。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=640、F8-1/500、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、15時51分

 この画像では、明らかに産卵管を伸ばしています。管理人は植物相に疎いので、ホストの同定はできません。産み付けられた卵も、例によって石垣を越えることができず、確認に至りませんでした。次は、日本でもお馴染みのニイニイゼミ(Platypleura kaempferi)。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=200、F9-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、16時02分

 中国産は日本産と亜種が異なるのでしょうか?少なくとも鳴き方で区別はできませんでした。お次はエゾハルゼミ(Terpnosia nigricosta)ソックリの蝉。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F8-1/400、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、12時49分
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F5-1/250、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、12時57分

 少なくともTerpnosia属であることは間違いないでしょう。クロオオムラサキが飛ぶ林内で賑やかに鳴いておりました。
 蝉の次は野鳥を2種。最初はシロガシラクロヒヨドリ(Hypsipetes leucocephalus)。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=500、F5.6-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、17時07分

 日本のヒヨドリとほぼ同体躯。上半身が派手目の鳥で、結構目立ちます。台湾産は和名とは裏腹に全身がカラスのように真っ黒になるようです。野鳥の2種目は、シロガシラ(Pycnonotus sinensis)。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F5-1/1600、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、13時11分
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F5-1/1600、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、13時12分

 樹冠付近でバタバタとせわしなくホバリングしておりました。前種同様、ヒヨドリ科ですが、体躯は前種より一回り小さい感じ。日本の沖縄には台湾産が外来種として侵入し、問題になっている野鳥のようです。
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-03-05 20:58 | その他の昆虫類 | Comments(2)

越冬ウラギンシジミ(3月上旬)

 前回観察から特に動きがなかったウラギン。しかし、ついに変化がありました。3月1日、春一番が吹き、南風の影響で関東地方は20℃近くまで気温が上昇しました。クチナシで越冬していた個体がこの日に消失。どこかに飛び去ったのでしょう。さてもう一方のサザンカ株は?・・・と危惧しましたが、どうやらそのまま静止しておりました。

+++画像はクリック・タップで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング), ISO=250、F5.6-1/400、撮影時刻:12時28分

 有難いことに、ようやくウラギンのすぐ背後で大輪の真紅の花が咲き、華やかな画像が得られました。ついでに携帯でも撮影。
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ISO=20、F1.8-1/2000、撮影時刻:12時25分

 携帯では、シャッター半押しでの合焦操作ができないのが悩み。画角から推測して焦点距離はフルサイズ換算で28mm程度でしょうか?もう少しウラギンに寄るためには、広角(魚眼)アタッチメントが必要なのでしょう。
 天気予報では暫く温度高めで推移するとのこと。ウラギンがいつまでここに居てくれるかちょっと心配になってきました。

<3月4日追記>
南風が吹き荒れたこの日、気温は21℃を超えました。買い物の途中チェックすると、ウラギンの姿が
消えておりました。3月6日は啓蟄。どうやらこの子は、24節気をきちんと理解していたようです。
これでウラギン越冬個体の継続観察はひとまず終了です。

by fanseab | 2018-03-03 20:44 | | Comments(4)

中国四川省成都近郊遠征記:その11

 今回は蝶のご紹介をちょっとお休みして、都江堰市街でのグルメ巡りがテーマ。先ずは宿泊したホテルの画像。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/100、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、18時21分

 四川省のホテルには、パンダをテーマにしたものが多いのですが、ここもその一つ。若い人向けに置いてあるパンダの縫いぐるみも、オッさんにとっては無用の長物。置き場所に困りました(^^; このホテルのパンダへの拘りも半端なく、2枚目画像はドア付近の床に埋め込まれたフットライト。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/25、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、18時21分

 パンダの足跡を模していて、しかも3色LEDで青→赤→黄と照明光が変化するのです。もちろん、コップのコースター、トイレットペーパーの収納容器・・・、ありとあらゆるアイテムがパンダ尽くしでした。次は、このホテルの朝食。
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TG4@4.5mm, ISO=800、F2-1/160、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、7時41分

 味は可も無く不可も無くと言ったところ。牛乳の代わりに飲む暖かい豆乳(豆浆:画像右上コップ)は、起き抜けの胃に優しく、本当に美味しいと思います。朝食で出される蒸しパン(馒头)は、携帯用自作ランチパックに欠かせないアイテムです。蒸しパンの中に、朝食用おかずを詰め、玉塁山山頂付近で食べるランチの出来上がり!
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TG4@4.5mm, ISO=200、F8-1/250、内蔵ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、11時52分

 玉塁山山頂付近には食堂がないので、こうした弁当を持参せねばならないのです。都江堰の繁華街は、小さな川沿いに開けています。繁華街から一歩裏道に入ると、風情のある昔ながらの町並みが残っております。
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TG4@4.5mm, ISO=200、F2-1/500、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、17時59分

 繁華街のある川沿いもヤナギが植えられていて、古都の風情が殊の外感じられる場所。食堂は数多いのですが、本場の四川料理は辛すぎるので、選択肢が限られます。ようやく見つけたのが、このお店。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/50、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、18時05分

 家庭料理(家常菜)を出す食堂で、店先に提供できる料理がズラリと並んでいて、指差し注文ができるのです。四川省のど真ん中ですから、真っ赤な料理が沢山。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/50、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、18時54分

 管理人は辛い料理が好きですが、海外遠征では胃腸の負担を避けたいので、これらは遠慮。赤くない料理もズラリと並んでおりました。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/60、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、18時54分

 結局、この日のディナーメニューは下記の通りでした。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/80、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、18時22分

 左上は牛アバラ肉とレンコンの煮物(15元)、右上は瓜とパプリカの炒め物(5元)。ご飯は2元。合計22元(約440円)。ドリンクは持込可で、食堂近くにある店から購入する仕組み。600ccボトルは概ね5元前後です。お味はいずれも胃に優しく、有難かったです。中国は瓜の種類が多くて、色々な瓜料理があるのも食の楽しみです。甘いものに目が無い管理人は、デザート探しにもウロチョロ。見つけたのは、台湾由来の人気の豆花専門店。ここで食したのがこちら。
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TG4@4.5mm, ISO=800、F2-1/640、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、17時47分

 名前は「仙玉豆花」、10元です。薄切り豆腐に見えるが豆花。色とりどりの小さなお団子は芋圆と呼ばれる芋団子です。ほんのりと甘く、ヘルシーなこのデザート、中国大陸でも大変な人気があるようです。
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-03-02 21:58 | 旅行記 | Comments(0)