探蝶逍遥記

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中国四川省成都近郊遠征記:その10

 今回はセセリチョウ科のご紹介です。トップバッターはユウマダラセセリ(Abraximorpha davidii davidii)♂。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D71K-34VR(トリミング), ISO=500、F11-1/400、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、14時02分

 本種は初撮り。日本にもいる尺蛾、ユウマダラエダシャク(Abraxas miranda)ソックリの姿形をしております。多化性のセセリだそうで、どうやら♂は時期外れだったのか、ボロボロでした(^^;
 2種目は日本でもお馴染みのダイミョウセセリ(Tagiades tethys roona)♂。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=500、F5.6-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、17時08分

 中国大陸・台湾産は、日本産の「関西型」同様、後翅の白帯がはっきり出ます。つい最近、本種属名はDNA系統解析の結果、従来のDaimioからTagiades(シロシタセセリ族)に変わりました。実際、現地で飛んでいる姿はシロシタセセリそのものです。
 3種目も日本での超お馴染みのイチモンジセセリ(Parnara guttata)。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F10-1/400、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、16時19分

 正直、正面だけからだと、ちょっと同定し難いですね。次は同じParnara属のバッタイチモンジセセリ(仮名:P.batta)。
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D71K-34VR, ISO=400、F11-1/400、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、14時10分

 中国国内に生息するParnara属は全5種。この画像も正面なので、同定には自信無し。やはり、セセリの後方に回り込んで前後翅表面の画像を撮らなければ、正確な同定はできません。城壁を攀じ登り、花壇に突入すれば、希望アングルの画像をゲットできますが・・・・。世界遺産ならではの悩ましい点ですね。

 セセリチョウ科の目撃・撮影種を下記にまとめます。全4種でした。
(1)ユウマダラセセリ(Abraximorpha davidii davidii
(2)ダイミョウセセリ(Tagiades tethys roona
(3)イチモンジセセリ(Parnara guttata
(4)バッタイチモンジセセリ(仮名:P. batta)*同定に自信なし
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-02-28 21:29 | | Comments(0)

中国四川省成都近郊遠征記:その9

 今回はクロオオムラサキ以外のコムラサキ亜科のご紹介。実はこのポイントにはオオムラサキ(Sasakia charonda coreana)も棲んでいるとされています。しかし、発生時期はクロオオムラサキより早く、5月中旬頃から♂が登場するらしいのです。ですから管理人が訪れた7月中旬に、ひょっとして生き残りの♀がいてくれたら・・・と、儚い思いを抱いておりました。しかし、残念ながら坊主。「オオムラサキ♀がエノキに来て産卵するシーン」を絵コンテに描きながら、エノキの株で待機していると、やって来たのはゴマダラチョウ(Hestina persimilis viridis)の♀でした。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F9-1/500、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、13時21分

 運良く産卵シーンに出会えてラッキーでした。エノキの葉先端に産み付けられた卵も入り、産卵シーンとしてのA級ショット。会心の出来に満足です。日本では幹に産卵するシーンしか撮影経験が無く、葉上への産卵シーンは初体験。二重に嬉しい絵になりました。中国産ゴマダラは日本産(ssp. japonica)とは別亜種になります。中国産亜種viridisの特徴は①前後翅裏面基部が橙色を帯びること。②白班が翅脈に沿って放射状に拡散する傾向にあること、の二点。↑の画像からもこの特徴が良く理解できます。産卵された卵は手元に引き寄せる距離になかったので、拡大撮影は300mmで無理やりトリミングするしかありませんでした。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F8-1/500、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、13時26分

 何とか縦条は分解できましたが、やはりきちんと手元に引き寄せて拡大撮影したかったです。
 2種目は関東地方でもお馴染みになったアカボシゴマダラ(H. assimilis assimilis)♂。
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D71K-34VR, ISO=400、F7.1-1/500、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、16時41分

 輸入元?とされる本家本元のアカボシです。16時頃はクロオオムラサキのテリ張り時間帯と重なりますが、不思議な事にアカボシとクロオオムラサキのバトルは確認できませんでした。最後はケバナミスジコムラサキ(Mimathyma chevana leechii)♂。
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D71K-34VR, ISO=320、F8-1/500、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、15時31分

 玉塁山で目撃したのはこの日のみ。テリ張り位置がクロオオムラサキとは微妙に異なるため、観察があまりできなかったことも事実。裏面がご覧のように銀白色で覆われることがMimathyma属の特徴。実は同属のシロモンコムラサキ(Mimathyma schrenckii laeta)もこのポイントで観察できるはずでしたが、何故か坊主。
 ケバナミスジコムラサキの複眼付近をトリミングして拡大。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=320、F8-1/500、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、15時31分

 こうして見ると、複眼は黄緑色、ストローは黄色で、コムラサキ亜科のDNAを有することが一目瞭然。その後、テリ張り位置を屋根瓦に変えました。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=200、F10-1/400、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、15時36分

 開翅した姿はAthymalimenitis属そっくりで、「ミスジ」の和名由来にも納得です。夜間ライトアップするための灯光器が背景に来たのはご愛嬌でした。世界遺産に登録されると、こんな余計な気配り?も必要になるのでしょう。開翅位置を斜め正面から撮ったのが次のショット。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F6.3-1/400、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、15時40分

 あら不思議!ミスジ模様に青紫色の幻光が出現しました。そう、この子は紛れも無く「コムラサキ」の兄弟なのです。標本画像ではこの青紫色は絶対に出現しないので、管理人も図鑑を眺めながら「chevanaには幻光が出ない」との先入観がありました。ですので、この絵を見た時、凄く興奮しました。やはり標本画像と屋外でみる生きた蝶とは別物の世界ですね。
 更に胴体に着目すると、胸部背面側のフサフサとした毛にも一部青紫色の幻光が確認できます。実に芸の細かい種だと感心いたしました。

 コムラサキ亜科の目撃・撮影種を下記にまとめます。全4種でした。
(1)ゴマダラチョウ(Hestina persimilis viridis
(2)アカボシゴマダラ(H. assimilis assimilis
(3)クロオオムラサキ(Sasakia funebris funebris
(4)ケバナミスジコムラサキ(Mimathyma chevana leechii
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-02-25 09:57 | | Comments(0)

中国四川省成都近郊遠征記:その8

 タテハチョウ科の最後は、コムラサキ亜科。お待たせしました。ようやく真打ち、クロオオムラサキ(Sasakia funebris funebris)に登場してもらいましょう。玉塁山に登った初日、13時頃山頂に着いてヒルトッピングして来る個体を待ちますが、全く姿がありません。こりゃ~坊主か?と一瞬覚悟して一旦山頂から下り、再度山頂付近に戻った15時過ぎ、黒い影が視界をよぎりました。イチョウの葉上に止まった個体をパチリ。これが初ショットになりました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D71K-34VR, ISO=200、F11-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、15時17分

 良く見ると、前翅はボロボロ(^^; おまけに周囲にエノキ等の広葉樹があるのにイチョウの葉上。イチョウは明らかに人工的な植栽。恐らく遊歩道整備の過程で、樹木を伐採し、その後植えたものでしょう。こうした状況で、中国では土地古来の植物相を復元することなく、安易にポプラやイチョウ等を植えてしまうようです。クロオオムラサキのテリ張り場所はできればエノキやクヌギ類の上であって欲しい・・・、こちらの目論見は見事に外れてしまいました。その後、時間の経過と共に個体数が増加してきましたが、テリ張り位置が変化し、殆どの個体は、人工物の上で睥睨する状況に。こちらは屋根瓦の上に止まった個体。
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D71K-34VR, ISO=400、F8-1/500、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、15時26分

 この建物、何か歴史的に由緒あるものかと思いきや、どうやら気象観測所のようです。温湿度以外にSOxやNOxなど大気汚染物質のモニターも実施しています。
 次に広角で。
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GX7-Z12, ISO=200、F10-1/50、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、16時16分

 この日は土曜日とあって、ゾロゾロ観光客が遊歩道を歩いていきます。そのすぐ傍でこのように悠々とテリ張りを続けています。前翅の翅脈に沿って流れるような白条が墨を流したようで、とても印象的。接近戦でも撮影。
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D71K-34VR, ISO=400、F9-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、16時17分

 前後翅基部の真紅の紋、そして複眼も赤!良く見ると複眼の赤色はやや濁っていて、それが余計に迫力を感じさせます。玉塁山での観察後、青城山でもクロオオムラサキを撮影しておりますが、↑でご紹介した♂個体は現地滞在中唯一の完品でした。♂同士のバトルは激しく、直ぐに翅が痛むのは卍バトルするゼフ♂と同じ。鮮度の良い♂を探すのは極めて難しいことを実感しました。翌日、同一個体と思しき♂を対角魚眼で。
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GX7-P8, ISO=200、F14-1/250、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、14時47分

 背景に玉塁閣を入れ、いかにも「中国で撮影した」雰囲気が出せて、お気に入りの画像になりました。
 尾根筋の遊歩道沿いには複数の♂がテリ張りをしており、時折、20-30m間隔で城壁を模した壁沿いに並ぶ光景も確認できます。
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D71K-34VR, ISO=640、F13-1/320、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、16時06分

 中央の♂個体の後方、すぐ上に別の♂個体(ボケ画像で失礼!)が確認できます。中央は左側を監視、一方後ろの個体は右側の谷沿いを監視している状況です。当然、この2個体同士でバトルが発生します。しかし、飛翔はとんでもなく敏速で、300mmでジャスピン画像を撮るのは至難の業。ピンボケですが何とか2頭、画面に入った画像をご紹介します。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=640、F6.3-4000、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、16時09分

 クロオオムラサキの静止画像を撮影中、面白い事に気が付きました。下の画像をご覧下さい。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=200、F6.3-250、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、14時14分

 ストローの色にご注目あれ。コムラサキ亜科のストローは基本、黄色か橙色。しかしクロオオムラサキは漆黒!更に面白いことにストロー先端はルール通り黄色なのです。造物主たる神様はクロオオムラサキの全身をほぼ漆黒にしたのですが、ストロー先端だけ色を塗り忘れたのだろうか?などと、つまらぬ事を考えてしまったのです。

 飛翔についても何とかジャスピン画像を撮ろうと頑張ってみました。300mmでの飛翔は厳しいので諦め、広角飛翔にトライ。先ずは対角魚眼で。
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GX7-P8(トリミング), ISO=400、F3.5-1/4000、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、14時30分

 管理人に接近する直前でヒラリと身をかわして逃げるので、射程になかなか入ってくれません。そこで少しでも対象を大きく写し込めることができるように焦点距離が長めの12mmで再チャレンジ。
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GX7-Z12(3コマ合成+トリミング), ISO=400、F5-1/3200、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、16時10分

 3コマを合成したので、何とか迫力を出すことができました。このように飛翔中は前翅の白条が良く目立ちます。カラスアゲハやミヤマカラス前翅の白条とよく似ており、実際、初めてクロオオムラサキを目撃した時は、「変な飛び方をする黒系アゲハだな~」と誤認した位です。また、クロオオムラサキ自身も占有空間に入り込んた黒系アゲハを激しく追尾する姿が印象的でした。↑の画像中央下に写りこんでいる中国人は管理人の飛翔撮影風景を面白がって見物しておりました。お蔭様で、背景に人物が入り込んで、広角飛翔画像としては理想的な仕上がりになり感謝です(多謝旅客!)。
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-02-22 21:12 | | Comments(4)

ウラギンシジミの越冬(2月中旬)

 四川省遠征記は一休みして、拙宅ご近所での越冬ウラギンの進捗です。実は2月初旬にギックリ腰をやってしまいました。当初、2-3日で回復すると想定していたものの、何と2週間経過した現在でも、未だ軽い痛みが残っている状況。歳は取りたくないですね(^^; 無理はできませんが、ウラギンなら何とかなるかな・・・と思って撮影。最初はクチナシで越冬している個体。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60, ISO=200、F8-1/320、撮影時刻:14時17分

 無事越冬中です。住宅街の真ん中であることを意図して、背景に敢えて電信柱を配しました。快晴の青空が綺麗です。オリンパスは空の発色に優れています。「オリンパスブルー」なる誉め言葉もあるようで・・・。青空の発色について、RAW現像でも一切レタッチが要らないのが美点の一つ。次はサザンカでの越冬個体。こちらは真紅のサザンカが見事な花弁を付け始めましたが、ウラギンとのツーショットが難しい状況。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング), ISO=200、F10-1/100、撮影時刻:14時47分

 ウラギン(矢印)の近くに花弁が付いておらず、ガックリ(^^; 仕方なく、ウラギンの背後に咲く真紅の花を無理やり入れての作画。
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EM12-Z60, ISO=200、F11-1/250、撮影時刻:14時45分

 これから気温が15℃を越える日が来ると、そろそろ越冬場所を離れるかもしれません。その頃までには、こちらも腰痛を完治したいものです。
by fanseab | 2018-02-19 21:53 | | Comments(4)

中国四川省成都近郊遠征記:その7

 今回はイチモンジチョウ亜科のご紹介。最初はヒラヤマミスジ(Athyma opalina constricta)♂。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D71K-34VR(トリミング), ISO=500、F11-1/400、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、14時03分

 南西諸島でお馴染みのヤエヤマイチモンジ(A.selenophola)の仲間です。尾根筋の遊歩道付近で最も活発に占有行動を繰り返しておりました。占有場所は一定時間内ではほぼ固定されています。時折、石垣に来て管理人と睨めっこ(^^)
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D71K-34VR(トリミング), ISO=500、F11-1/400、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、14時06分

 複眼の偽構造がメチャ可愛い子です。でも、
『おいお前さん!日本からわざわざここに来て、俺の縄張りを荒らすつもりかい?』
と管理人を睨みつけているようにも見えます。そこで少し視線をずらし、遠慮気味に「斜め30度逆光半開翅」アングルからパチリ。
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D71K-34VR, ISO=500、F11-1/400、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、14時06分

 縁毛も揃った完品で見栄えがします。時には葉上で180度を超えるベッタリ開翅も披露してくれます。
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D71K-34VR, ISO=200、F6.3-1/250、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、14時42分

 この子、胴体背面側に後翅中央白帯と連続する青白帯があります。Atyhma属の中で、この胴体背面に①白色帯が出るタイプ(本種、jina等)、②出ないタイプ(selenophola♂等)があり、更に①の白色帯が(a)白色のもの、(b)青味を帯びるものに大別されます。つまり、胴体背面白帯はAthyma属を識別する上で、重要な形質であります。

 2種目はランガシロミスジ(別名カワリイチモンジ:Athyma ranga serica)♂。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F9-1/500、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、13時25分

 この子との出会うのは、何と9年振り。香港の尾根筋でテリ張りしていた個体(クリックでジャンプを撮影して以来でした。

 もう少し接近戦で撮りたかったですね。ランガの模様はゴマダラチョウそっくりなので、親しみが持てます。このポイントでは珍品で、出会ったのはこの子のみ。
 3種目は大型イナズマ、カルダマイナズマ(別名ミドリイナズマ:Euthalia kardama)♂。
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GX7-P8, ISO=200、F11-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、12時16分

 丁度クロオオムラサキと同じ体躯で、このように遊歩道を歩く観光客に睨みを利かしています。但し、人間には全く興味がなく、接近しても動こうとはしません。手掴みで採集が可能でしょう。一方、タテハ類が視界に入ると鉄砲玉のようにスクランブル発進するのです。この画像、実は2016年元旦の記事に使用しております。クロオオムラサキは色が黒ですし、種名funebrisは「喪服を纏った」趣意があるので、元旦画像としては相応しくなく、掲載を見送った経緯があります。
 本種翅表の緑色は独特で、やや青味を帯びて翡翠を想起させます。日本国産でこのような色調のタテハは皆無のため、より存在感が増します。眺める角度により、幻光のように色合いが微妙に変化するのも魅力の一つ。続いて、「斜め15度逆光半開翅」アングルで。
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D71K-34VR, ISO=200、F9-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、12時07分

 裏面はベージュ~淡褐色です。翅表の白点列が透けて見える、このアングルも捨てがたいものがありますね。続いて翅表をベタで。
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D71K-34VR, ISO=400、F10-1/400、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、12時36分

 ほぼ見たままの翅表の色合いが表現できたように思います。触覚先端の橙色がとてもお洒落なアクセントになっています。
 4種目はカルダマの親戚、チベタナイナズマ(仮名:Euthalia thibetana thibetana)♂。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F8-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、12時02分

 かなり距離が遠く、思いっきりトリミングしてのご紹介です。最初はカルダマだと思って撮影しておりましたが、後日、前後翅白点列が連続的な帯状を呈することから別種と気が付いた次第。いかにも中国らしい彩色を背景にテリ張りをしておりました。個体数は少なく、結局このコマ以外、撮影チャンスはありませんでした。四川省には本種に酷似したシュタウジンゲリイナズマ(仮名:E.staudingeri)も生息するとされておりますが、前翅白斑列の形状比較より、ここではthibetanaと同定いたしました。因みに以前本種は、台湾のスギタニイチモンジ(E.insulae)と同一種扱いだったのですが、その後、台湾産が独立種に格上げされました。

<2月22日追記>
 1種、記載忘れがありました。シラキミスジ(Neptis sankara antonia)♂をアップし忘れていました。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F11-1/250、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、13時49分

 中型のNeptisで、日本のミスジチョウとほぼ同体躯。鮮度がちょっと悪いですね。
最後にイチモンジチョウ亜科の目撃・撮影種をまとめておきます。下記6種でした。
(1)シラキミスジ(Neptis sankara antonia
(2)ヒラヤマミスジ(Athyma opalina constricta
(3)ランガシロミスジ(A. ranga serica
(4)チベタナイナズマ(Euthalia thibetana
(5)ミドリイナズマ(E. kardama
(6)シロヘリスミナガシ(Stibochiona nicea

<次回へ続く>
by fanseab | 2018-02-16 20:54 | | Comments(2)

中国四川省成都近郊遠征記:その6

 今回はタテハチョウ科のジャノメチョウ亜科/ドクチョウ亜科/タテハチョウ亜科のご紹介。最初はジャノメチョウ亜科のオオシロジャノメ(Melanargia montana)♀。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F11-1/400、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、14時06分

 玉塁山山頂にある玉塁閣横の茶店付近をやや大型のシロチョウが横切りました。何となく飛翔モードに違和感を覚え、追跡したのが本種。ほぼスジグロチョウのような姿形ですが、ジャノメチョウなのです。17年前、韓国江原道を訪れた際、Melanargia属を目撃しておりますが、撮影は今回が初めて。残念ながら大破した♀個体で、恐らく当地では発生末期だったと思われます。この子、その後産卵挙動を見せていたので、追いかけましたが、例によって遊歩道から外に出られない影響で、姿を見失ってしまいました。同属はユーラシア大陸に比較的広く分布していて、種epimedeは、現在冬季五輪開催中の韓国・江原道・平昌付近でも夏場に飛んでいるはずです。尤も本種の和名・タクサ共に結構混乱しているようで、管理人は正確な知識はありません。もしかすると、M.halimede montanaが正しいのかも?
 お次は日本でもお馴染みのツマグロヒョウモン(Argyreus hyperbius)♂。
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D71K-34VR, ISO=400、F11-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、13時53分

 玉塁山山頂から西に延びる遊歩道は尾根沿いにあり、各種タテハがテリを張っていて楽しめるポイント。ツマグロも元気に追飛行動を取っておりました。次もお馴染みのアカタテハ(Vanessa indica)♂。
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D71K-34VR, ISO=400、F7.1-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、16時46分

 この子もテリ張り時間帯が重なる他のタテハ類とバトルを繰り広げておりました。そんな中、ゆっくりと吸蜜していたのは、ドリスサカハチチョウ(Araschnia doris 別名キマダラサカハチチョウ)♀。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=500、F8-1/500、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、13時46分
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D71K-34VR, ISO=500、F11-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、13時51分

 日本のサカハチチョウ(A.burejana)、アカマダラ(A.levana)と同属。中国内に生息するAraschnia属は全6種。burejanalevanaは共に中国にも生息しておりますが四川省は両種共に分布外とされています。今回ご紹介したdorisはサカハチのように季節型を持たない種で、7月に撮影したにも拘らず、ご覧のようにサカハチの春型のような斑紋形態です。サカハチ春型に比較して橙色部分が拡がり、黒班も多数目立つため、別和名に『キマダラ』が冠せられたのでしょう。サカハチと異なり、後翅黄白色帯が直線状ではなく、湾曲することも本種の特徴。国産サカハチとの識別点を画像(クリックして拡大してご覧下さいね)にまとめてみました。
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最後にジャノメチョウ亜科/ドクチョウ亜科/タテハチョウ亜科の目撃・撮影種をまとめておきます。下記5種でした。
<ジャノメチョウ亜科>
・オオシロジャノメ(Melanargia montana)♀
・シロスジムカシヒカゲ(Neorina patria
<ドクチョウ亜科>
・ツマグロヒョウモン(Argyreus hyperbius)♂
<タテハチョウ亜科>
・アカタテハ(Vanessa indica)♂
・キマダラサカハチチョウ(Araschnia doris)♀
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-02-13 21:50 | | Comments(2)

中国四川省成都近郊遠征記:その5

 今回はシジミチョウ科のご紹介。最初はシジミタテハ(Dodona eugenes)♀。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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GX7-P8, ISO=400、F8-1/125、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、14時39分

 玉塁山を一旦西側へ下り、二王廟へ下る途中の遊歩道の脇で発見。本種は初撮り。Dodona属に限れば、北タイ遠征で出会って(クリックでジャンプ)以来、何と9年振りの撮影でした。
 広角ではそれほど目立ちませんが、微妙にスレた個体。望遠マクロでほぼ真横から。
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D71K-34VR, ISO=640、F7.1-1/250、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、14時32分

 続いて「斜め45度半開翅逆光」で。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=500、F4-1/320、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、14時35分

 このアングルで撮ると、翅面の細かい傷が目立ちますし、縁毛も微妙に擦り切れていることが露呈します。
 シジミタテハ以外のシジミチョウは普通種以外目撃できず。最初はお馴染みのウラナミシジミ(Lampides boeticus)♂。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F11-1/400、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、12時56分

 この子も右後翅の尾状突起が消失している個体。お次はヤマトシジミ(Pseudozizeeria maha)♀。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F6.3-1/320、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、11時26分

 遠く離れた異国の地で、このようなお馴染みの顔ぶれに出会うと何故かホッとしますね。最後はこれまた大破個体のブルー系シジミの♂。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F11-1/400、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、14時06分

 同定するのに困難な状態ですが、ここでは当地でのド普通種、タッパンルリシジミ(Udara dilecta)♂としておきましょう。間違っていたらごめんなさい!

 今回のシジミチョウ探索も含め、玉塁山での蝶探しは色々と難点があります。世界遺産に登録されたことも関係しているのでしょう。先ず遊歩道が整備され過ぎていることが問題。遊歩道の外へ出ることが禁止されているのです。例えば、この金網で作られたフェンス。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/40、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、10時24分

 「ちょっと、崖地を下って食草探し・・・」なんてことができません。フェンスを無理やり超えることも物理的に可能ですが、ここは中国。恐ろしい公安当局の係員がどこで監視をしているか分かりません。彼らは制服を来た警察官と異なり、私服で一般観光客に紛れているので、始末に負えないのです。更に遊歩道脇の植生が完璧に人工化され、在来種の草・木本が園芸種や栽培樹木に置き換えられています。遊歩道脇のスナップをご紹介しましょう。
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TG4@5.5mm, ISO=125、F2.3-1/125、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、8時16分

 左側の花壇然とした環境にガッカリです。玉塁山全体では、多様な植生を有するにも拘らず、観察ルートが限定され、蝶の生活史全体を観察する環境になっていないことが、本ポイントの最大欠点でもあります。
最後にシジミチョウ科の観察・撮影リストです。
⑦シジミタテハ(Dodona eugenes)♀
⑧ウラナミシジミ(Lampides boeticus)♂
⑨ヤマトシジミ(Pseudozizeeria maha)♀
⑩タッパンルリシジミ(Udara dilecta)?♂
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-02-11 15:49 | | Comments(2)

中国四川省成都近郊遠征記:その4

 今回から玉塁山で観察・撮影した蝶類を科別にご紹介していきます。
(1)アゲハチョウ/シロチョウ科
ここで観察できたアゲハチョウ科は下記5種。
①アオスジアゲハ(G.sarpedon)♂
②タイワンタイマイ(G.cloanthus)♂
③クロアゲハ(P.protenor
④ナガサキアゲハ(P.memnon)♀
⑤ヤエヤマカラスアゲハ(P.bianor)♀
 ①②は山頂付近にヒルトッピングして来た個体。②の飛翔を狙ったものの上手く撮影できず。結局、きちんと撮影できたのは、ヤエヤマカラスの♀のみ。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D71K-34VR(トリミング), ISO=640、F5.6-1/1000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、12時27分
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D71K-34VR(トリミング), ISO=640、F5.6-1/1000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、12時29分

 鮮度はまずまずですね。栽培種の花卉に来ているのがちょっと興醒め。bianor♀は同じ中国でも雲南省の個体だと、後翅の瑠璃紋がもう少し鮮やかになるようです。ちょっぴりオオクジャクアゲハ(P.arcturus)っぽい感じかな。ここ四川省の低山地ではそれほど派手ではありません。

 次はシロチョウ科。こちらは悲しいかな、次の1種のみ。
⑥タイワンシロチョウ(Pieris canidia
 本種は玉塁山ではなく、都江堰の宿泊ホテル前に止まっていた個体です。
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TG4@5.5mm, ISO=125、F2.3-1/125、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、8時16分

 ツマキチョウ程度しかないミニサイズの個体。あまりにも小さいので、思わず追跡して種類を確認しました。
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-02-09 20:46 | | Comments(0)

中国四川省成都近郊遠征記:その3

 ホテルチェックイン後、すぐに都江堰景区へ向かいます。その前に先ず腹ごしらえ。空いている食堂が少なく、止む無く入った食堂の情景。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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TG4@4.5mm, ISO=800、F2.8-1/60、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、11時43分

 麺類が美味しそうですが、腹持ちの良い炒飯を選択。10元(約200円)也。
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TG4@4.5mm, ISO=800、F2.8-1/60、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、11時45分

 しかし、ご覧の通り、不味そうな雰囲気。実際、全体にパサパサして食べられる代物ではありません。塩味の効いたお漬物とスープで何とか流し込んで食べました(^^;
 少し歩いて公園入口に到着。
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TG4@4.5mm, ISO=800、F8-1/125、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、12時01分

 都江堰景区は①紀元前3世紀に蜀の太守、李冰が建造した灌漑施設、および②李冰親子を祀る玉塁山公園の二箇所の総称です。一般観光客は①に重点を置きますが、蝶屋さんはクロオオムラサキの飛ぶ②へ行かねばなりません。上の画像はその玉塁山公園の入口です。画像右上に見える多層(6重)塔は玉塁山の山頂(標高865m)に建てられた玉塁閣。

 入口付近では孫悟空のコスプレをした職員が出迎えてくれます。
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TG4@6.86mm, ISO=100、F2.7-1/500、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、10時11分

 孫悟空の近くには猪八戒も徘徊しております。
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TG4@8.9mm, ISO=100、F3.2-1/400、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、10時12分

 孫悟空・猪八戒と来れば、次は当然「沙悟浄」でしょうが、沙悟浄の後でウロチョロしていたのは、何とミッキーマウスのコスプレ!理路整然と行かないのが中国らしいですね。入口料金所で入場料90元(約1800円)を払います。中国の物価水準を考えるとムチャ高い感覚です。石造りの山道を登って行くと、途中にチケット確認ブースがありました。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/100、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、10時26分

 正規入口を通過しない輩を排除する関所みたいなものでしょう。子供は原則無料なのですが、「年齢で区分」するのではなく、「身長で区分」するのが面白い点。ブースの前に身長計が設置してあって、1.3m以内なら無料(免费)となる仕組み。連れの子供達に、少しでも背が低く見えるように「屈んで歩け!」と指示する親御さんの姿が目に浮かぶような(^^)
 山道で小休止し、ポーズを取る管理人です。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/400、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、11時20分

 ご覧のように、崖側には中国の古代城壁を真似た壁が続いており、壁の外へ簡単には出られない仕組み。撮影日は日曜とあって、遊歩道は凄い人出。通りがかりの旅行客にスナップ撮影を依頼するのも容易いことでした。「西关」と呼ばれる高台の一角からは都江堰灌漑施設を見渡すことができます。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F8-1/200、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、11時06分

 中央の大河は岷江。手前左に見える支流が灌漑工事で作られた迂回水流。水流分岐点は「宝瓶口」と命名されています。蜀の時代、常時旱魃に悩まされた農民たちにとって、この支流入口は宝物より貴重に思えたことでしょう、「宝」を冠したのも頷けます。
<次回へ続く>
※次回からチョウが登場します。ご期待下さい。
by fanseab | 2018-02-04 21:41 | 旅行記 | Comments(2)

第14回「チョウ類の保全を考える集い」のご案内

2月3日まで本記事を冒頭に置きます。
本文記事は今回記事の後にあります。
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日本チョウ類保全協会が毎年2月に開催している「集い」のご案内です。特に東日本地区在住の方は奮ってご参加下さい。
※西日本地区在住の方を対象として、2月17日(土)、大阪市立自然史博物館にて『第8回関西・中国地区のチョウ類の保全を考える集い』が開催予定です。こちらも別記事でご案内予定です。詳しくはこちら(クリックでジャンプ

 下記画像は午後の演題にもあるヒョウモンモドキ。環境省2017年度版レッドリストで「絶滅危惧ⅠA類」にジャンル分けされていますが、事実上、「野生絶滅」に限りなく近い種とも言えるでしょう。タテハチョウ科のオオウラギンヒョウモンもⅠA類と同一ランクであるのが理解できないですね。
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D70S-10.5、F14-1/80、+0.7EV、撮影年月日・時刻:2006年6月16日、15時48分(撮影地:広島県世羅郡)
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D70S-10.5、F4-1/1250、撮影年月日・時刻:2006年6月17日、12時41分(撮影地:広島県世羅郡)

日時:2018年2月3日(土) 10:30~17:45
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都代々木) 研修室309(センター棟3階)

プログラム:
10:00~     チョウ類の保全を考える集い 受付開始
10:30~10:45  開会 代表理事あいさつ 諸注意
10:45~11:30  アリの巣で暮らすチョウ~ゴマシジミ類の不思議な暮らし~
          坂本洋典氏(早稲田大学理工学術院)
11:30~11:50  ゴマシジミの保全活動の難しさ
          中村康弘氏(日本チョウ類保全協会)
11:50~13:00  昼食 (会員総会 11:50~12:20)
13:00~14:30  風力発電・太陽光発電による野生生物への影響
        「風力発電による鳥への影響」
          長船裕紀氏(猛禽類保護センター)
        「太陽光発電による環境改変の実態」 
          永幡嘉之氏(日本チョウ類保全協会事務局)
        「太陽光発電による水生昆虫への影響」
          西原昇吾氏(中央大学理工学部)   
14:30~15:00  ヒアリの侵入とその後
          岸本年郎氏(ふじのくに地球環境史ミュージアム)
15:00~15:30  休憩 30分 (協会ボランティア説明会)
15:30~17:30  これからのチョウ類の保全を考える
「広島県のヒョウモンモドキ保全活動の現状と課題」 岩見潤治氏(ヒョウモンモドキ保護の会)
「各地で起こる緊急事態への対応」中村康弘氏(日本チョウ類保全協会事務局)
「日本チョウ類保全協会による、絶滅危惧種の保全活動」日本チョウ類保全協会事務局
→総合討論
17:30     閉会
18:00~20:00  懇親会(同施設内のレストラン「カフェ・フレンズ」)会費3,500円(中締め19:30)

●参加お申し込み
参加費:1,000円 
 どなたでもご参加できます。
 事前申し込みがなくても参加はできますが、名札の準備などがありますので、会員の方は、なるべく事前の申し込みをお願いいたします。
 ・お申込み先:事務局 井上宛 Email: jbutterflyconservation@gmail.com
 
■懇親会
プログラム終了後、18:00から同施設内のレストランで、懇親会を開催します(会費3,500円)。懇親会にご参加を希望される方は、必ず1月30日までに、事前のお申し込みをお願いいたします。
 ・お申込み先:事務局 井上宛 Email: jbutterflyconservation@gmail.com
 ※懇親会会場:カフェ・フレンズ(センター棟2F TEL:03-3481-9809)

■会場までの道順
(国立オリンピック記念青少年総合センター:東京都渋谷区代々木神園町3-1  TEL03-3469-2525) センター棟3階の研修室309です。オリンピックセンターは広い施設ですので場所を良くご確認のうえ、御来場下さい。

●鉄道ご利用の場合
・小田急線 参宮橋駅下車 徒歩約7分(急行は停車しないため、各駅電車を利用のこと)。
・乗車時間の目安:新宿-参宮橋間は、小田急線で約5分。

●車ご利用の場合
都高速4号線 代々木ランプより(三宅坂方面のみ) 約100m、初台ランプより(高井戸方面のみ) 約2km、新宿ランプより(大型バスの場合) 約2km。
※駐車場はありますが、駐車場は有料(30分150円)ですので、なるべく公共交通機関でお越しください。

■ご宿泊のご案内
 会場となる参宮橋近くの新宿駅などには多くのビジネスホテルがあります。ご自身での宿泊のご予約をお願いいたします。

以上、どうぞよろしくお願いいたします。
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 特定非営利活動法人 日本チョウ類保全協会
 140-0014 東京都品川区大井4-1-5-201 TEL・FAX:03-3775-7006 TEL携帯:080-5127-1696
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    http://www.japan-inter.net/jbcs/
    協会ブログ:http://jbcs.blog.fc2.com/
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by fanseab | 2018-02-03 18:00 | | Comments(0)