探蝶逍遥記

カテゴリ:旅行記( 8 )

中国四川省成都近郊遠征記:その13(最終回)

 今回は、都江堰の次に出向いた観察ポイント、青城山の概要紹介です。都江堰/青城山両地区が2000年に世界遺産に登録されたことは既に述べました。「遺産」登録の際、重要視された点は、①都江堰:古代灌漑施設の遺構、②青城山:道教総本山であり、両者は全く異なる性格を持ちます。
 青城山へ向かうルートは複数あり、以下の4ルートが一般的です。
(1)成都空港からの直行バス
(2)成都市内からの直行バス
(3)成都北站(駅)から新幹線
(4)都江堰市内からの連絡バス
 管理人は都江堰を先に訪問したので、(4)のルートで青城山に向かいました。出発した7月13日は朝から生憎の雨。旅の疲れも出たこともあり、ホテル内でノンビリと過ごし、正午前にチェックアウト。离堆公园バスステーションを12:20発。青城山景区に13:10着。実は青城山と言っても、広大な地域を指しており、大別すると、前山地区と后山地区に分割されます。最初に訪れたのは前山です。青城山景区(前山)のバス停は前山入口ゲートから、1.5kmとムチャ遠い位置にあります。そこで、バス停から入口まで電動シャトルミニバスが運行されています。入口までの参詣道の様子。ここはもちろん徒歩可能。木製遊歩道が完備。

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TG4@4.5mm, ISO=200、F2.8-1/320、-0.3EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月13日、13時16分

 一般車両・観光バス・タクシーの運行は原則禁止されているので、静かな雰囲気が楽しめます。前山の入口です。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/640、-0.7EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月13日、14時25分

 入口の門構えを見ると、改めてこの地が道教の聖地であることを思い知らされます。入場料は都江堰同様、90元(約1800円)。この日は、月曜日にも拘らず大混雑。もっと閑散としていて、ゆっくり蝶撮影を楽しめるかと思っていたのですが・・・。但し、入口から離れた山道の雰囲気は都江堰とは全く異なり、豊かな自然、植物相がきちんと残されている印象です。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/500、-0.7EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月15日、11時09分

 事実、↑の画像付近で、Athyma属♀の産卵現場も観察できました。主参詣道以外に複数の脇道もあるので、入口付近の雑踏を忘れて撮影に専念することもできます。前山山頂(1280m)へはケーブルカー(往復60元≒1200円)の使用が便利。一気に標高を300mほど稼げます。時間がタップリある方は、延々と参詣道を登るのも一興です。山頂からの遠望です。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/2000、-1.0EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月15日、12時19分

 本当に素晴らしい眺めでした。山腹は深い緑に包まれて、明らかに都江堰よりも蝶相が豊富なことが伺えます。尤も、管理人は天候に恵まれておりました。7月の成都近郊は雨模様の天候が多いらしく、雨天に遭遇すると、山頂から見えるものは霧のみ・・・の悲惨な状況になることも予想されます。まぁ、日頃の行いが良い人のみ、この景色を眺めることができるのですね(^^)
 前山入口から入場せず、后山へ通じる道路沿いにも緑豊かな観察ポイントがあります。九十九折の車道の途中から抜け道に入ると、こんな景色が。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/500、-0.7EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月13日、16時24分

 但し、ここは見かけ倒しで、成果は上げられませんでした(^^;
7月14日は后山へ。しかし、朝方からドンヨリとした空模様で、嫌な予感。前山入口で、青城山バスターミナルから登ってくる后山行マイクロバスを拾いました(13元≒260円)。満席だと通過されてしまいますが、運よく、空席があって一安心。后山バスターミナルには10:37着。ここから后山入口料金所まで、ちょっと歩きます。料金所の様子。
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TG4@4.5mm, ISO=200、F2-1/200、-0.7EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月14日、10時48分

 ここは意外と安く、20元(400円)。観光客数が前山に比較して、圧倒的に少ない事も価格に反映されているのでしょう。ここから更に歩くと旅館街に到達。雲行きが怪しいのでケーブルカー乗車は諦め、ひたすら歩いて、標高を稼ぐことにしました。ようやく、雰囲気のある渓谷沿いに到達。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2.8-1/30、-0.7EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月14日、11時37分

 晴間が覗けば、絶対蝶がやって来ると信じて待機しておりましたが、生憎、雨が降り出し、やがて本降りに。仕方なく下山です。旅館街で購入した月餅の売店。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/320、-0.7EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月14日、15時05分

 ここの月餅はムチャ美味しかったです。さて、管理人が宿泊した前山のホテルは最悪でした。入口ゲートにアクセスしやすく、かつ日本からネット予約可能なホテルは2軒しかなく、止む無く選択したホテルだったのです。先ずフロントの対応がいい加減で、通された部屋は湿っぽく、嫌な予感がしました。案の定、夜中寝入った直後に口元に妙な感触を感じました。それがゴキブリだと分かった時の驚きは今でも忘れられません。少なくともベッドの周辺に5頭以上のゴキブリがウロチョロしておりました。寝ぼけ眼で調べてみると、洗面所床の排水溝から彼らが這い上がって来ることを突き止めました。そこに持参のヨード嗽薬を流し、ティッシュで排水溝に蓋をする対策で、翌日からゴキブリの運動会?はピタッと止んだのです。管理人がこれまで15回以上行った海外遠征で、夜間、ゴキブリに顔の周りで遊ばれたのは、初体験。成都遠征と言えば、今でもゴキブリ・・・が想起されるのです。もちろん、このホテルには今後、二度と宿泊しないでしょうね。
 フロント対応が杜撰な上に、客がチェックアウトした後は、従業員がフロントの目前で、麻雀に熱中する始末。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2.8-1/320、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月16日、15時37分

 「デポジットしていた荷物を引き取りたい・・・」と声掛けしても、『今、役満を自摸りそうだから待て・・・』な雰囲気で無視されたりします。これが中国のサービス業に従事する人達の実態です。もちろん、中国人の名誉の為に補足すると、都江堰で宿泊したホテル従業員のサービスの質はトップレベルでした。まぁ、中国でもピンからキリまであるのでしょう。このホテルで食べた夕食の一例。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/80、-0.3EV、撮影年月日・撮影時刻:2015年7月15日、19時19分

 炒飯(18元)と青菜の炒め物(18元)。合計36元(≒720円)。高いですね。しかし、ホテル周辺には全く飲食街が無いので、このホテル食堂を利用する以外、選択肢が無かったのです。

 さて、そろそろ新生蝶も飛ぶシーズンになりました。13回にわたり連載してきた成都周辺遠征記も、ここでひとまず終了させて頂きます。ブログでご紹介できなかった蝶類は、本体ホームページ、「東南アジアの蝶ファン倶楽部」内に中国の蝶(クリックでジャンプ)頁を新設し、ここに順次登場させる予定です。とりあえず、5科10種をアップしました。お暇な方はご覧になって下さい。

<連載記事はこれにて終了>
by fanseab | 2018-03-14 21:51 | 旅行記 | Comments(2)

中国四川省成都近郊遠征記:その11

 今回は蝶のご紹介をちょっとお休みして、都江堰市街でのグルメ巡りがテーマ。先ずは宿泊したホテルの画像。

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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/100、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、18時21分

 四川省のホテルには、パンダをテーマにしたものが多いのですが、ここもその一つ。若い人向けに置いてあるパンダの縫いぐるみも、オッさんにとっては無用の長物。置き場所に困りました(^^; このホテルのパンダへの拘りも半端なく、2枚目画像はドア付近の床に埋め込まれたフットライト。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/25、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、18時21分

 パンダの足跡を模していて、しかも3色LEDで青→赤→黄と照明光が変化するのです。もちろん、コップのコースター、トイレットペーパーの収納容器・・・、ありとあらゆるアイテムがパンダ尽くしでした。次は、このホテルの朝食。
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TG4@4.5mm, ISO=800、F2-1/160、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、7時41分

 味は可も無く不可も無くと言ったところ。牛乳の代わりに飲む暖かい豆乳(豆浆:画像右上コップ)は、起き抜けの胃に優しく、本当に美味しいと思います。朝食で出される蒸しパン(馒头)は、携帯用自作ランチパックに欠かせないアイテムです。蒸しパンの中に、朝食用おかずを詰め、玉塁山山頂付近で食べるランチの出来上がり!
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TG4@4.5mm, ISO=200、F8-1/250、内蔵ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、11時52分

 玉塁山山頂付近には食堂がないので、こうした弁当を持参せねばならないのです。都江堰の繁華街は、小さな川沿いに開けています。繁華街から一歩裏道に入ると、風情のある昔ながらの町並みが残っております。
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TG4@4.5mm, ISO=200、F2-1/500、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、17時59分

 繁華街のある川沿いもヤナギが植えられていて、古都の風情が殊の外感じられる場所。食堂は数多いのですが、本場の四川料理は辛すぎるので、選択肢が限られます。ようやく見つけたのが、このお店。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/50、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、18時05分

 家庭料理(家常菜)を出す食堂で、店先に提供できる料理がズラリと並んでいて、指差し注文ができるのです。四川省のど真ん中ですから、真っ赤な料理が沢山。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/50、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、18時54分

 管理人は辛い料理が好きですが、海外遠征では胃腸の負担を避けたいので、これらは遠慮。赤くない料理もズラリと並んでおりました。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/60、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、18時54分

 結局、この日のディナーメニューは下記の通りでした。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/80、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、18時22分

 左上は牛アバラ肉とレンコンの煮物(15元)、右上は瓜とパプリカの炒め物(5元)。ご飯は2元。合計22元(約440円)。ドリンクは持込可で、食堂近くにある店から購入する仕組み。600ccボトルは概ね5元前後です。お味はいずれも胃に優しく、有難かったです。中国は瓜の種類が多くて、色々な瓜料理があるのも食の楽しみです。甘いものに目が無い管理人は、デザート探しにもウロチョロ。見つけたのは、台湾由来の人気の豆花専門店。ここで食したのがこちら。
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TG4@4.5mm, ISO=800、F2-1/640、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、17時47分

 名前は「仙玉豆花」、10元です。薄切り豆腐に見えるが豆花。色とりどりの小さなお団子は芋圆と呼ばれる芋団子です。ほんのりと甘く、ヘルシーなこのデザート、中国大陸でも大変な人気があるようです。
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-03-02 21:58 | 旅行記 | Comments(0)

中国四川省成都近郊遠征記:その3

 ホテルチェックイン後、すぐに都江堰景区へ向かいます。その前に先ず腹ごしらえ。空いている食堂が少なく、止む無く入った食堂の情景。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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TG4@4.5mm, ISO=800、F2.8-1/60、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、11時43分

 麺類が美味しそうですが、腹持ちの良い炒飯を選択。10元(約200円)也。
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TG4@4.5mm, ISO=800、F2.8-1/60、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、11時45分

 しかし、ご覧の通り、不味そうな雰囲気。実際、全体にパサパサして食べられる代物ではありません。塩味の効いたお漬物とスープで何とか流し込んで食べました(^^;
 少し歩いて公園入口に到着。
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TG4@4.5mm, ISO=800、F8-1/125、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、12時01分

 都江堰景区は①紀元前3世紀に蜀の太守、李冰が建造した灌漑施設、および②李冰親子を祀る玉塁山公園の二箇所の総称です。一般観光客は①に重点を置きますが、蝶屋さんはクロオオムラサキの飛ぶ②へ行かねばなりません。上の画像はその玉塁山公園の入口です。画像右上に見える多層(6重)塔は玉塁山の山頂(標高865m)に建てられた玉塁閣。

 入口付近では孫悟空のコスプレをした職員が出迎えてくれます。
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TG4@6.86mm, ISO=100、F2.7-1/500、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、10時11分

 孫悟空の近くには猪八戒も徘徊しております。
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TG4@8.9mm, ISO=100、F3.2-1/400、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、10時12分

 孫悟空・猪八戒と来れば、次は当然「沙悟浄」でしょうが、沙悟浄の後でウロチョロしていたのは、何とミッキーマウスのコスプレ!理路整然と行かないのが中国らしいですね。入口料金所で入場料90元(約1800円)を払います。中国の物価水準を考えるとムチャ高い感覚です。石造りの山道を登って行くと、途中にチケット確認ブースがありました。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/100、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、10時26分

 正規入口を通過しない輩を排除する関所みたいなものでしょう。子供は原則無料なのですが、「年齢で区分」するのではなく、「身長で区分」するのが面白い点。ブースの前に身長計が設置してあって、1.3m以内なら無料(免费)となる仕組み。連れの子供達に、少しでも背が低く見えるように「屈んで歩け!」と指示する親御さんの姿が目に浮かぶような(^^)
 山道で小休止し、ポーズを取る管理人です。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/400、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、11時20分

 ご覧のように、崖側には中国の古代城壁を真似た壁が続いており、壁の外へ簡単には出られない仕組み。撮影日は日曜とあって、遊歩道は凄い人出。通りがかりの旅行客にスナップ撮影を依頼するのも容易いことでした。「西关」と呼ばれる高台の一角からは都江堰灌漑施設を見渡すことができます。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F8-1/200、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、11時06分

 中央の大河は岷江。手前左に見える支流が灌漑工事で作られた迂回水流。水流分岐点は「宝瓶口」と命名されています。蜀の時代、常時旱魃に悩まされた農民たちにとって、この支流入口は宝物より貴重に思えたことでしょう、「宝」を冠したのも頷けます。
<次回へ続く>
※次回からチョウが登場します。ご期待下さい。
by fanseab | 2018-02-04 21:41 | 旅行記 | Comments(2)

中国四川省成都近郊遠征記:その2

 翌朝、7月11日の6:00起床。ホテル前の道路状況。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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TG4@11mm, ISO=200、F3.6-1/80、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、6時31分

 この時間帯は未だ道路はガラ空きですが、少し経つと大渋滞になります。中央に写っている、バイク改造3輪車がよく目立ちます。しかし、右側通行なのに、この3輪車、何食わぬ顔をして左側通行です(^^) 画面矢印にあったコンビニ(セブンイレブン)で朝食を調達。ホテルで食事。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/80、-2.0EV、内蔵ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、6時41分

 左下から時計回りに、中華粽、カフェラッテ、ヨーグルト、肉饅。粽を開けて見ると・・・。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/30、内蔵ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、6時43分

 具はトウモロコシでした。管理人は中華粽が大好物。中国産故、具材の餅米やトウモロコシは農薬塗れの代物かもしれません。しかし、そんな雑念を除けば、ムチャ旨い粽でした。日本のコンビニでも売ってくれないかなぁ~!
 朝食後、都江堰行高速バスに乗るため、タクシーで茶店子客运站(バスターミナル)へ直行。クロオオムラサキポイントのある都江堰へは、主として①新幹線ルート、②高速バスルートの2通りがあります。事前のネット調査で、①はチケットが取り難いとの情報があり、今回は②を選択。タクシー内の光景。
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TG4@4.5mm, ISO=200、F8-1/25、-1.0EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、7時38分

 ルームミラーからぶら下がっているお守り?の赤い房は、いかにも中国人ドライバーが好きそうなアイテムですね。成都市内中心部を3重に囲む環状高速道路は極めて快適ですが、一旦一般道に降りると、地獄のような大渋滞。バス専用レーンも一般車でギッチリ埋まって押し合いへし合いの状態。ここで運転するのは本当に命がけだと実感いたしました。茶店子ターミナルまで25分、44元でした。ターミナルの外観。
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TG4@4.5mm, ISO=200、F8-1/400、-1.0EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、8時01分

 週末土曜日とあって、内部は大混雑。チケット売り場の様子です。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/125、-1.0EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、8時04分

 行先毎に分かれた発券ブース前に並びます。驚いたのは、中国人が整然と列を作り、割り込む人が全くいないこと。ここに来る前はどうやって中国人との「割り込み競争」に勝つか?頭を巡らしておりましたが、杞憂に終わりました。中国人の友人に聞くと、ここ20年位でこうしたマナーが次第に改善されたとのこと。お蔭様でスムーズにバス券を購入できました。価格は17元。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/6、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、8時19分

 ここでちょっと失敗をしました。切符に記入されている発車時間=19:30を早とちりして、
文字通り午後7時30分出発便と勘違いしてしまったのです。冷静に見ると、「19時30分以前は有効」と記されていて時間無指定の切符なのでした。勘違いの原因はもう一つ。切符に「车次(便名)1235」と明示されています。つまり、「1235便は19:30出発」と読めたからです。とにかくこの時は慌てていたので、19時半まで待てないと思い、別ルートの青城山駅行バスを再購入したのでした。8:39発車のバスに出発間際に飛び込んでヤレヤレ。バスは直ぐに成都市内→都江堰を直結する高速道路「成灌高速」に入ります。成都料金所のゲートです。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/6、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、8時19分

 バスは青城山高鉄站(中国版新幹線駅)へ9:40に到着。乗車したバスの全景。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/200、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、9時42分

 左後方に見えるのが新幹線駅です。ここから再度バスに乗り継いで都江堰へ向かいます。バスプラットフォーム(站台)には行先が二か国語で表示されています 都江堰/青城山両地区は2000年に世界遺産に登録された関係で、国外旅客向けに配慮した掲示板もかなり整備されているのです。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/200、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、9時46分

 管理人は101系統バスに乗る為、左側の站台Bで待ちます。都江堰バスターミナル(离堆公园站)に10:30着。ここからホテルが並ぶ一角には更に市バスに乗り換える必要があります。その行先経路表示板です。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F8-1/500、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、10時31分

 表示板の下から3番目、17路(路:バス路線)に乗ります。蒲阳路口车站で下車。10:59ホテルに着。
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TG4@6.9mm, ISO=100、F2.7-1/122、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、10時56分

 この一角は古い町並みを再現した一角にあり、ホテルの外装も周囲とマッチングした造りになっております。
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-02-01 21:42 | 旅行記 | Comments(0)

中国四川省成都近郊遠征記:その1

 2015年7月に実施した首題遠征記をシリーズで書くことにします。実は2016年の1月頃から記事を書こうと思っていた矢先、同年1月末に突然内耳系眩暈を発生し、その後の体調不良で、企画が頓挫してしまったのです。気の抜けたビールにならない内にメモとして記録に残すことにしました。

(1)成都市近郊のクロオオムラサキ
 今回遠征の主目的はクロオオムラサキ(Sasakia funebris)の撮影。管理人はタテハ類、それも巨大なタテハが大好きです。国内の蝶では、もちろんオオムラサキ(S.charonda)が一番のお気に入りですし、アジア遠征でも、先ず目を向けるのは大型イナズマ類(LexiasEuthaliaなど)の種群になります。色々と蝶図鑑を眺めているうちに、やはりオオムラサキの唯一の兄弟、クロオオムラサキを撮影せねばと思い始めました。本種を撮るには中国大陸に足を踏み入れなければなりません。大陸には過去、出張で上海に一回行ったきりで、蝶撮影として初体験の場所。色々と不安があるので、公共交通インフラが比較的整備された中国四川省成都市近郊のポイントを訪れることにしました。
 同地はかつてプロの昆虫写真家、青山潤三(※1)、渡辺康之(※2)、松香宏隆(※3)の各氏が訪れ、それぞれ詳細かつ魅力的なレポートを残されています。それらの画像を眺めながら、本種の勇姿を是非ともわが手で・・・との思いが募りました。
※1 青山潤三,1998.中国の蝶ー海の向こうの兄弟たち. 東海大学出版会,東京.
※2 渡辺康之,2008.中国のオオムラサキとクロオオムラサキの生態. 月刊むし(449):16-22.
※3 松香宏隆,1992.黒の哨戒機 クロオオムラサキ.サイアス(科学朝日)(52):68-71

(2)東京→成都へのアクセス
 遠征した2015年時点で、東京→成都への直行便はANA(NH947)以外に皆無。但しこの便、成田(NRT)17:25→成都(CTU)22:20で成都到着が深夜に近いのです。管理人は初めての遠征地では、到着時刻が深夜近くになるのはリスク管理上敬遠しております。そこで止む無く羽田(HND)出発、北京(PEK)乗継の便を選択しました。

中国国際航空CA0184(コードシェアNH5731):HND8:30→PEK11:20
同上CA1407:PEK16:00→CTU19:00

 当初、PEKでの乗継時間を約1時間半の便で予約したのですけど、中国人の友人が「それは間隔が短すぎ!PEKの乗継は時間がかかるから、もうちょっと余裕を持たせた方が良い」とのご宣託で変えました。結果的にこれは正解でした。
<現時点でのアクセス利便性>
 その後、中国人観光客の日本来訪者が激増したこともあって、直行便が増便され、選択肢が増えました。今、東京から成都へ行くなら、下記の便をお勧めします。

CA460(コードシェア:NH5765):NRT8:50→CTU13:20

また、現役サラリーマンの方なら、四川航空(3U)もお勧め。

3U8086:NRT20:30→CTU00:50

 この便なら、金曜日に退勤後、成田に直行。月曜日に有休を取り、3U8085で帰国するプランもありです。2泊3日のクロオオムラサキ撮影突撃ツアー?は如何でしょう。いずれにせよ残念なのは、羽田出発の成都行直行便が現在でもないこと。

 さて、羽田に駐機中のCA184便。機体はエアバスA321。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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TG4@11.8mm, ISO=100、F14-1/80、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、7時48分

 定刻50分遅れで離陸し、暫くして朝食(ブランチ?)が提供されました。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/200、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、10時04分

 機内食は不味いとの噂を聞いておりましたが、味はともかく、美味しく見せる工夫が全くされていない点がNGです。PEKへ向け降下中の景色。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2.8-1/2000、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、11時17分(以下現地時間)

 画面中央右上に写っている飛行場は「北京市通州机场」。軍事基地ですね。北京国際空港はこの画面左前方に位置します。PEK到着11:26(定刻6分遅れ)。国際線が到着するT3の各ゲートから乗客は一旦、検疫のある一角に集められます(下の画像の右手奥)。
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TG4@6.86mm, ISO=400、F2.8-1/2000、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、11時40分

 本来、中国国内線乗継カウンターがこの近辺にあるべきですが、何故か無く、狐に摘まれた感じで、シャトルに乗車。両替を両替所ではなく、手数料原則無料の銀行窓口に拘ったことが敗因で、ムチャ時間を消費しました。これが中国銀行窓口での整理券。
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TG4@4.5mm, ISO=1600、F2.8-1/20、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、13時40分

 既に8人待ち(^^; 大慌てで何とか両替を済ませ、CTU行便のゲートに辿りついたらヘロヘロでした。つくづくデカい飛行場だなぁ~と実感。それと機内持込手荷物検査で、カメラリュック内のカメラ、レンズ、電池他を全て出さねばならぬルールには閉口しました。窃盗犯から見たら管理人は絶好のカモに見えたことでしょう。CA1407便は16:25離陸。成都18:46着陸。途中で出た機内食です。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2.8-1/250、-2.0EV、内蔵ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、17時12分

 中国に来たなぁ~と実感するようなメニューです。胡瓜の漬物が微妙に嬉しかったですね。成都空港も想像以上に大きいものでした。ここからホテルまではタクシーで。駐車場に100台以上のタクシーが整然と客待ちしている姿に驚きました。いずれも緑と白のツートンカラーで統一され、白タクが混じっていないようで安心感もありました。成都南站に近いホテルまで30分、料金は42元(当時の換算レートで、約830円)でした。

 さて、ホテルのフロントで一悶着。中国のホテルに宿泊する際、押金(ya jin)なるデポジットをチェックイン時に支払わねばなりません。管理人はこの予備知識がなかったので、ビックリしたのです。宿代はクレジットカードで既に決済済なのに、何故別途現金を要求するのか当初は理解できず、フロントとやり合いました。しかも英語が全く通ぜず、拙い中国語(普通話)でやり取りするので、余計に疲れました。基本1泊分で、ホテルによって異なりますが、100-400元程度です。宿泊したビジネスホテルは造りも新しく清潔で快適だったので助かりました。
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TG4@4.5mm, ISO=200、F2.8-1/30、内蔵ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、20時01分

 コンセントボックスです。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/15、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、6時58分

 上が二股のAタイプ。下が三股のBFタイプ。Aタイプは変換プラグ不要で、日本と同様のプラグがそのまま差し込めます。コンセントボックスが金メッキ?されているのが、いかにも中国らしいですね。
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-01-30 21:34 | 旅行記 | Comments(4)

台湾宜蘭縣遠征記(15)民宿生活を楽しむ

 蝶の話題はちょっと一休み。
 今回の遠征では初日を除き、民宿に連泊いたしました。台湾の民宿に泊まるのはこれが初体験。実は当初別のモーテルを予約したはずが、管理人の勘違いで予約できておらず、出発直前に慌てて民宿に予約を入れ直して何とか凌いだ顛末があります。結果的にはこの民宿を選んだのが大正解。
 台湾の「民宿」は日本のペンションに似ておりますが、基本はB&B(朝食付き素泊まり)。夕食が必要な場合は事前予約が必要なシステム。地方毎に民宿組合のような組織があり、このサイト(外部リンクにリンクされている各民宿個別のサイトに飛んで、部屋の雰囲気等を推定することができます。
 先ずは管理人が連泊した部屋。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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TG2@4.5mm、ISO=800、F2-1/100、内蔵ストロボ、撮影時刻:17時19分(5月28日)

 ご覧の通り、管理人のようなおっさんには場違いな雰囲気。概ね新婚カップルが喜びそうなデザインの民宿が多く、事前に確認したサイト画像からある程度覚悟はしておりましたが、流石に初日は落ち着かず、寝付けませんでした(爆) それでも部屋の窓から眺める景色は最高です。
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TG2@9.6mm、ISO=100、F2.4-1/60、-0.7EV, 撮影時刻:5時26分(6月1日)

 長閑な里山風景が広がっております。今回はレンタカーですし、夕食は民宿から程近い食堂に移動して・・・と思っておりましたが、初日の夜はどうもお勧めの場所は全て休業状態の様子。困った管理人を見かねて、オーナーの奥さんが「じゃあ、夕食作ってあげる・・・」と豪華なもてなしを楽しむことができました。これがその全景。
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TG2@4.5mm、ISO=200、F2-1/50、-0.7EV, 撮影時刻:18時37分(5月28日)

 メニューを画像に付与した番号順にご説明いたしましょう。
#1:苦花魚(クーファーイー)なる川魚のグリル。古来、原住民の泰雅(タイヤル)族が好んで食した良質の蛋白源だったようで、川魚らしい臭みが全くない旨い魚でした。好みで#6の山椒入り塩を振りかけて食します。
#2:きゅうりの漬物。隠し味にどうやらニンニクを使用している模様。これだけでご飯が進みます。
#3:煮鶏。煮豚のような作り方かな。薄めの味付けのせいか、鶏の旨みがじわっと出る逸品。常備菜として重用されているようです。
#4:韮炒め:ニンニクの香りを効かしたシャキシャキ感タップリに一品。韮は大同郷の名産品のようで、奥さんがしきりと「美味しいでしょ!」と念を押しておりました。
#5:海苔と卵のスープ。
 いずれも美味で満足でした。ただ唯一欠点を挙げるとすると、硬い白米でしょうか。こればかりは仕方ありませんね。食後、
「あの~、夕食はいくらお支払いすればいいのですか?」と恐る恐る伺うと、
「いいわよ、サービス、サービス」とのことで、恐縮して「謝謝」を連発する管理人でした。
 さて、次は29日の朝食メニュー。
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TG2@4.5mm、ISO=400、F2-1/200、撮影時刻:7時05分(5月29日)

 包子(肉饅)、葱油餅(葱入りお好み焼き)、ゆで卵、果物の甘露煮(※)、
デザートとして紅肉李(小ぶりのプラム)、それに紅茶。
※未熟果パパイヤ(木瓜)とパッションフルーツ(百香果)の含め煮:ゴマ粒のように見える黒い粒はパッションフルーツの種。
 葱油餅も大同郷のお隣、三星郷の名物料理。油を吸っているせいか、大きさの割りに意外と腹持ちが良いものでした。翌30日の朝食は豪華版。
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TG2@4.5mm、ISO=800、F2.8-1/250、撮影時刻:7時06分(5月30日)

#1:葱入り卵焼き
#2:豚レバーの煮付け
#3:キャベツと人参の炒め物
#4:デザート用の瓜
#5:キュウリの漬物
#6:瓜入りのお粥
#7:昆布の煮付け

 台湾・香港で朝食に食べるお粥の旨さは最高です。#6の瓜入りお粥も初めて食しましたが、本当にお腹に優しい朝食用の逸品だと思います。#4のデザートを含め、瓜の種類が多様なことに驚かされました。この日の夕食もどうするか、悩みましたが、オーナーの旦那さんが弁当を買って来てくれるとのことで、ご好意に甘えました。さて、その弁当とは「鰻丼」! 
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TG2@4.5mm、ISO=200、F2-1/40、-0.3EV 撮影時刻:18時14分(5月30日)

 日本の鰻丼とは全く別物ですが、意外とこれが美味しかったのです。鰻を蒸さない関西風の焼き方。身の大きさから判断して、ひょっとして田鰻なのかもしれません。野趣タップリの旨みの詰まった味に感激。今回は流石に実費精算。何と80NT$(約270円)也。コストパフォーマンスも満点でした。
 宿泊最終日(31日)の夜は、幸運なことにオーナーご夫妻のご結婚29周年記念パーティにゲスト参加することに。会費は無料でしたよ! オーナー(右側)が懇意にされている友人ご夫妻(左)と先ずは記念写真。
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TG2@4.5mm、ISO=400、F2-1/40、-0.7EV, 内蔵ストロボ、撮影時刻:17時54分(5月31日)

 続いて食卓に並んだ豪華なパーティメニュー。
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TG2@4.5mm、ISO=400、F2-1/80、-0.7EV, 撮影時刻:17時56分(5月31日)

#1:ツナサラダ赤ピーマン添え(幸運を運ぶ船に見立てたもので、お祝い事の定番料理とのこと)
#2:三星郷の有名店(味珍香ト肉)からテイクアウトしてきた豚肉の天麩羅
#3:インゲン豆の炒め物
#4:瓜のサラダ
#5:白身魚の天麩羅
#6:瓜の漬物(#4とは瓜の種類が異なる)

 これ以外にワンタンと葱のスープ、オーナー直々に漬け込んだ果実酒が振舞われました。
「さぁ、どんどん食べなさい・・・」
と勧められたので、本当に満腹いたしました。こちらの北京語会話能力は貧弱なので、基本筆談で色々なテーマで歓談させて頂きました。オーナーの友人ご夫妻は数回の日本渡航経験があるようで、日本の名所旧跡に関して話しが弾みました。帰りしな、管理人には数冊の貴重な宣蘭縣紹介の書籍までお土産に頂いて恐縮しきりでした。
 今回の管理人滞在期間中、客人は管理人一人のみ。そんなこともあって、オーナーご夫妻とも大変親しくさせて頂き、貴重な体験をさせて頂きました。もちろん、「地球の歩き方」にも掲載されていない、とても辺鄙な土地柄故、管理人が恐らくこの民宿に泊まった最初の日本人だろうと思っておりました。そこで奥さんに質問してみると、
「いや、貴方で3人目よ!」
とのこと。いやはや日本人の行動半径は意外と広いものだと思い知らされました。
 因みに今回の宿泊料は約7200円/1泊朝食で、それほど安いものではありません。概ね避暑地や観光地の民宿も相場は似たようなものです。<次回へ続く>
by fanseab | 2015-02-24 23:15 | 旅行記 | Comments(10)

台湾宜蘭縣遠征記(2)海外レンタカー初体験の巻

 今回は時系列記事ではなく、レンタカーについて詳しく記してみたいと思います。
フトオの撮影目的地は公共交通機関でのアクセスが不便な場所で、今回国外で初めてレンタカーを利用することにしました。当初、台北からレンタカーで直接目的地まで行くことも考えました。しかし、海外での筆おろし?運転かつ左ハンドル・右側通行ももちろん初体験。バイクと自動車がひしめき合う台北市内を運転するのはあまりにもリスクが高いと判断しました。 そこで、台北から宜蘭県までは高速バスを利用し、ここで一泊して翌日レンタカーで目的地周辺に向かう作戦にしたのでした。今回利用するレンタカー会社、格上租車(外部リンクの羅東支店カウンター内の様子です。


+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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TG2@4.5mm、ISO=100、F2.8-1/80、撮影時刻:9時59分(5月28日)

(1)レンタル時の顛末
 遠征前、事前に台湾でのレンタカー事情について詳しいサイト(外部リンク)で下調べをしておきました。日本のレンタカー会社同様、同支店にはEメール(英文)で、事前に希望車両他を伝えておいたので、スムーズに事が進んでいたのですが、ここで大きな問題発生!同支店の窓口担当者(上画像で電話している人物)は英語力に不足しており、管理人は中国語能力に欠けます。日本国内同様、先ずは租賃(レンタル)契約書の説明からスタートします。これが契約書の写し。
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 各項目共英語表記があるので、特段の問題はありません。ところが契約書裏面に記載されている詳細な約款は全て中国語ですので、説明内容を理解するのにえらく時間がかかりました。重要項目については、日本語に翻訳したプリントが用意されておりました。
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TG2@4.5mm、ISO=100、F2.8-1/80

 但し日本語訳の無い詳細注意事項については、先方がI-padを用いて中国語を日本語に翻訳して提示するのですけど、I-padアプリの翻訳が結構いい加減で、却って煩雑でした。さらにクレジットカードでトラブルが発生! 事前予約する際、クレジットカードNo.・有効期限を記載して先方に提出していたのですが、予約時とは別のカードを持参して出国したのでした。カードが異なっていても、返却時精算には問題ないはずです。しかし、台湾で外国人がレンタルする場合、台湾内での交通違反反則金は違反発生後、約6ヶ月後に一旦、レンタカー会社に請求されます。同会社は借用者が契約時に発行した金額欄白紙の請求書に金額を記入し、クレジットカードでの引き落としをします(上記画像説明文中bの赤字表記部分)。ところが持参したクレジットカードの有効期限は2014年9月で、反則金請求時点(同年11月頃)でカードが期限切れになってしまい、当該請求書を発行できないことに(^^:  ここで上記窓口のお兄ちゃんがレンタカー会社本社と電話で必死に交渉した結果、何とか無事車を借りることができました。
 因みにレンタカー代金は一日あたり2400NT$。4日間連続使用割引およびクレジットカード払い割引が適用されて、トータルで8550NT$(≒29000円)。これには対人死亡任意保険最高200万NT$(≒670万円)等を含んでいます。これとは別に自賠責相当保険対人最高200万NT$がかけられているようです。日本国内だと任意保険の対人賠償額は確か無制限のものが多いですね。「命の値段」の考え方は国によって大きく異なるものだと感じさせられました。

(2)運転しての雑感
 選択車種はトヨタ・VIOS(Vitzの海外バージョン名)の4ドアセダン(排気量1.5㍑・オートマチック仕様)。契約時のトラブルで予定より大幅に遅れて28日の午前10時15分に羅東支店を出発。最初は本当に恐る恐るの運転。外国人向け左ハンドル専用の若葉マークがないかなぁ~と本気で思いました(^^; 早速、最初の交差点でウインカーとワイパーを間違えて操作。まぁ、これは想定内。信号を数本やり過ごすあたりから、何となく右側通行の感覚が身に付き、ウインカーも間違えずに出せるようになりました。今回は無料オプションでガーミン社のカーナビを付けました。
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TG2@4.5mm、ISO=100、F2-1/320、-0.3EV、撮影時刻:14時47分(5月30日)

 これは大正解。日本語バージョンで動作する優れもので、カーナビのお蔭でかなり余裕が出てきました。交通量の多い羅東市中心部を少し抜けたあたりでやっと一息付くことが出来、信号待ちの間に写真を撮る余裕も。
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TG2@4.5mm、ISO=100、F2.8-1/2000、撮影時刻:10時37分(5月28日)

 写真撮影地(中山路四段)は片側3車線で、右側2車線がバイク専用となっております。画像の通り、時折バイクが突然左折のため中央線付近に出没して驚かされます。とにかく市内はバイクがやたら多くて本当に注意が必要でした。交通量の少ない山間部でようやく借りた車(右側シルバー色)の全景を撮影。
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TG2@6mm、ISO=800、F9-1/60、撮影時刻:15時44分(5月28日)

 さて、交通量の少ない郊外でも注意が必要。現地のドライバーは見通しの悪いカーブでも平気で追い抜きをかけていきます。日本人から見たら完全に自殺行為ですが、殆どのドライバーが同様な運転をしているのには驚かされました。この行動を見た後、カーブに差し掛かった際は、こちらが徐行を実行し、身を守ることにしました。市内のバイクも怖かったのですが、一番恐怖を感じたのが、上記運転マナー。

(3)ガソリン給油

 日本でのレンタカーは満タンで借り、返却時に満タン返しが原則です。台湾ではちょっと異なっていて借用時に満タンになっていないので、レンタル期間中、どこかで給油する必要があります。今回は一回だけ国営・台湾中油のスタンドでレギュラー30㍑を給油(台湾では油種がオクタン価表示されていて、レギュラーは「95」を指定する)。またクレジットカード精算が可能。給油を担当したスタンドのお兄ちゃんとガスメーターです。
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TG2@4.5mm、ISO=800、F8-1/30、撮影時刻:16時12分(5月28日)

(4)自損事故対応

 今回不慣れな左ハンドル運転で、恥ずかしながら軽微な自損事故を起こしてしまいました。土砂降りの山道を走行中、突然落下してきた大きな枝を避けようとしてガードレールに車体右側を軽く擦る失態! レンタカー返却時に包み隠さず担当窓口に話すと、担当者は直ぐに擦過部位に散水し、コンパウンドで擦って修復可能かを判断します。コンパウンド修復可能な傷は問題なし、コンパウンド処理でも残る場合は補償対象となります。どうなることか固唾を飲んで状況を見守っていると、担当者は手際良く、車種・損傷部位別修理料金表を提示し、スラスラと修理費用を算出してくれました。こんな明朗会計?システムは外国人にも安心ですね。こちらが修理に関する合意書(異常環車協議書)の一部です。
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 文中、「保桿」とあるのはバンパー、「葉子板」はフェンダー。車の部位別名称も中国語で覚えておかないと、いざと言う時に困るかも・・・。請求金額は①修理代金+②営業機会損失費用の合計金額となります。結局、値引き交渉含め9000NT$(≒3万円)で決着。痛い想定外出費でしたが、人身事故でなかったのが不幸中の幸いでした。

 さて、帰国後、クレジットカード会社からの引き落とし明細表を確認しておりましたが、昨年末までにレンタカー会社からの追加請求記録は無く、現地で速度違反をしていなかったようでホッといたしました。台湾北東部~東部は西部と比較して交通の便に劣り、どうしてもレンタカーの必要性を感じますが、できれば運転を避けたいのが正直な思いです。<次回へ続く>
by fanseab | 2015-01-10 12:01 | 旅行記 | Comments(6)

台湾宜蘭県遠征記(1)旅行初日(5月27日)

 台湾への渡航は蝶撮影目的としては今回が3回目。仕事での渡航を含めると5回目になります。前回は台東県知本温泉へ11月下旬の遠征(外部リンクこの時はクモガタシロチョウ(Appias indra)の集団吸水にメインターゲットに絞っておりました。今回はズバリ、台湾特産種フトオアゲハ(Agehana maraho)一本に絞っての渡航。時期については事前に台湾のアマチュア蝶撮影のスペシャリスト、LさんにEメールで相談し、5月下旬頃が適期との情報を得ました。これを参考に2014年5月27日~6月1日までの5泊6日と決定。1種のみを撮影ターゲットにするには、かなり余裕を見た日程でしたが、後述するように余裕を見て正解だったのです。フトオを観察できる場所は限定されており、今回は台湾北東部に位置する宜蘭縣大同郷付近を選択しました。
 今回も羽田発着のエバー航空を使用。羽田に駐機するBR189便です。機体はハローキティバージョンのエアバスA330-300。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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TG2@13.5mm(トリミング)、ISO=200、F16-1/200、-0.3EV、撮影時刻:10時15分

 出発予定10時50分に対し、離陸は11時35分。この機体、外観のみならず、機内もキティちゃん一色に染まっています。先ず枕はご覧の通り。
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TG2@4.5mm(トリミング)、ISO=400、F8-1/125、+0.3EV、撮影時刻:10時30分

 小さな娘さんなら抱きしめて寝るかも? 続いて機内食。
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TG2@4.5mm(トリミング)、ISO=1600、F8-1/50、撮影時刻:12時27分

 スプーンセットのデザイン(お手拭で見えない)はもちろんのこと、デザート(右下)のクッキーまでキティちゃん・・・。極め付けはソーセージの焼き印(右上隅に拡大像を示す)! 「ここまでやるかぁ!」の凝りようです。おっさんの管理人でも驚く位ですから、若い女性の心を確実に虜にすることでしょう。この営業戦略、素晴らしいと思いました。
 松山空港には13時44分ランディング(定刻13時30分:時差はJST-1hr)。曇り空で空港の外に出るとムッとします。MTR(捷運)松山機場駅から文湖線で5駅目の科技大樓駅で下車(運賃25NT$≒84円:2014年5月27日現在のレート)。
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TG2@4.5mm、ISO=800、F8-1/250、-0.7EV、撮影時刻:14時33分

 今回遠征で初めて出会った蝶はオナシアゲハ(Papilio demoleus)の羽化シーンでした(笑) 駅から程近い葛瑪蘭汽車客運(高速バス会社)の停留所へ移動。
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TG2@4.5mm、ISO=1600、F8-1/50、撮影時刻:14時48分

 ここで目的地宜蘭縣羅東バスステーション行の往復切符を購入。待合室には発着案内が流れますが、台湾語なので、チンプンカンプン。でも液晶案内表示板があるので目的便が定刻通りに運行しているのか?一目瞭然で助かりました。待ち時間には茶菓が配られてサービス満点。バスの切符はこちら。
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TG2@4.5mm(トリミング)、ISO=3200、F8-1/60、-0.7EV、撮影時刻:14時49分

 片道料金が135NT$と表示されておりますが、実際には往復で243NT$(≒820円)に割引きされております。管理人が乗った台北⇔羅東間直行便(1917系統)は10~40分おきの発着で大変便利。途中、高速道路5号線での大した渋滞にも引っかからず、羅東ステーションに15時55分到着。
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TG2@4.5mm、ISO=200、F8-1/100、撮影時刻:16時02分

 右側のブルーのバスが乗車した便です。生憎、小雨が降り始め、傘を差しての撮影でした。鉄道羅東駅のコンコースを抜けて羅東駅西口に出て、ここから程近い、中級ホテル、「金城客棧」に投宿。比較的車の喧騒もなく、ホッと一息つきます。ここのトイレは珍しくウオッシュレット付なのに感激!
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TG2@4.5mm、ISO=800、F2.8-1/50、内蔵ストロボ、撮影時刻:16時52分

 宿のフロントで生鮮食料品を扱う近隣市場の位置を確認。ホテルから比較的近距離の「開元市場」に出向くことにします。目的は恒例のトラップ材料調達。野菜売り場には日本であまり見られない材料も売られています。
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TG2@4.5mm、ISO=800、F2.8-1/100、撮影時刻:17時27分

 中央左は見覚えがあり、南ベトナムでフォーに入れるトッピング用香菜の一種だったはずです。中央右もパクチー(タイ料理の必須アイテム)のような・・・。さて、毎回苦労する甲殻類系トラップ材料ですけど、今回はほどなく魚屋さんで海老を発見。
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TG2@4.5mm、ISO=800、F2.8-1/1000、内蔵ストロボ、撮影時刻:17時47分

 一袋適当に見繕って125NT$(≒420円)分を購入。羅東は海の近くですので、近海ものの新鮮なこと! それにしてもこの魚屋さんの照明をご覧下さい。一昔前だったら裸電球(白熱灯)でしたが、立派な省エネタイプの蛍光灯が使われております。鄙びた市場を醸し出す独特な色温度も科学技術の進歩で微妙に変化しているようです。お次はパイナップル。数店を覗きこんで価格を確認し、最安のお店で購入。
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TG2@4.5mm、ISO=800、F2.8-1/125、撮影時刻:17時55分

 表示されている数字は1kgあたりの価格。管理人はやや小ぶりのパイナップルを購入(ちょっと値引き交渉して55NT$≒185円)。パインの値段は安いですね。〆は発酵用に用いる蒸留酒の購入。雑貨屋を物色してコウリャン酒の一種、ブランド名「玉山」を購入(150NT$≒500円)。
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TG2@4.5mm、ISO=800、F2.8-1/25、撮影時刻:18時00分

 「玉山」はご存じの通り、台湾の最高峰、旧称新高山(標高3952m)。このお酒のアルコール分は58%。疑似下戸の管理人がストレートで呑んだら、直ぐに卒倒してしまうでしょうね。とにかく、これでトラップ用「三種の神器」が揃ったので、余裕綽々でディナータイム♪♪
 ちょっとお腹が空いていたので、二軒はしごしてしまいました。これは二軒目で食したメニューの全景。
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TG2@4.5mm、ISO=800、F2.8-1/25、撮影時刻:18時44分

 メインは牛肉麺(110NT$)、左上は副菜の青菜の炒め(30NT$)、右上は水餃子(40NT$)。水餃子の注文の仕方を間違え、10個も出されてしまい、流石に量が多くて残してしまいました。お味はどれもグッドでしたよ。二軒はしごの影響でかなりお腹が重く、暫く夜道をブラブラ彷徨い、セブンイレブンを覗き見。ここで上手そうなソフトクリームを発見。
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TG2@4.5mm、ISO=800、F2.8-1/125、撮影時刻:19時37分

 「デザートは別腹」すぐにお腹に収まりました。台湾でも「北海道」とか「十勝」とかがブランド名なんですねぇ! 『宜蘭縣内セブンイレブンでも当店含めて僅か3店での限定販売・・・』を強調して、お客の心を掴む作戦なのでしょう。ホテルに帰ってシャワーを浴びたら、すぐにバタンキューでした。<次回へ続く>
by fanseab | 2015-01-06 21:31 | 旅行記 | Comments(8)