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探蝶逍遥記

コヒョウモンモドキ(7月中旬)

 コヒョウモンとほぼ同じ狭いエリアで飛んでいるのが本種。コヒョウモンの飛翔高度もそれなりに低いですが、モドキは更に低い高さを緩やかに飛びます。本種も出始めで、いずれも新鮮な個体ばかりでした。最初はアカツメクサで吸蜜する♂。
 
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-P520@180mmX1.4TC,ISO=200,F5.6-1/1000、撮影時刻:13時18分

 「縁毛フェチ」を自認する管理人としては痺れる場面です。気温が低いこともあって、閉翅シーンをなかなか撮影できません。何とか粘って♂裏面を撮影。
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EM12-P520@200mmX1.4TC,ISO=200,F5.6-1/640、撮影時刻:13時13分

 後翅裏面のモザイク模様~縁毛部までのデザインは本当に美しい蝶だと思います。広角でニガナの1種から吸蜜する場面も撮影。
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EM12-Z1240@12mm,ISO=320,F5.6-1/500、撮影時刻:10時34分

 吸蜜を終えた♂がフワフワと飛んでワラビの葉上に舞い降りると、コキマダラセセリ♂とのツーショットが完成。
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EM12-Z1240@12mm,ISO=320,F5.6-1/1000、撮影時刻:10時36分

 高原を代表する濃オレンジ色がワラビの葉上で輝きます。しかし、こうしてセセリ類と並んでみると、改めてコヒョウモンモドキの小ささが実感できますね。ついで全開翅休息する♀。
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EM12-P520@123mmX1.4TC,ISO=320,F5.6-1/1600、撮影時刻:10時29分

 続いてアザミ類で吸蜜する♀。
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EM12-P520@193mmX1.4TC(トリミング),ISO=500,F5.6-1/1600、撮影時刻:10時24分

 後翅のモザイク模様をどうしても表現したいため、下から覗き込むアングルで撮影。アザミがショボくてちょっぴり残念(^^; ミズナラ葉上からの飛び立ち飛翔にもトライ。
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EM12-P520@50mmX1.4TC(トリミング),ISO=1250,F5.6-1/4000、撮影時刻:10時28分

 抜けた背景だと、白いダンダラ模様の縁毛が引き立ちます。この日は時期的にクガイソウが未だ咲いておらず、ホストとのコラボ画像は撮れませんでした。1、2週間後には、そんな絵も狙えるのでしょう。それと期待した交尾シーンにも出会えませんでした。

 この高原では複数のカメラマンが蝶を追いかけておりました。そのお一人が「本種の蛹を撮影した」とお聞きしたので、勝手を言って場所をご案内頂きました。もちろん管理人にとって本種蛹は初撮影。1頭はスモモの実生、もう1頭はワラビの茎で垂下しておりました。
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EM12-Z1240@40mm(トリミング),ISO=500,F7.1-1/800、撮影時刻:9時42分
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EM12-Z1240@40mm(トリミング),ISO=500,F7.1-1/400、撮影時刻:9時42分

 2頭の比較画像も作ってみました。
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 体長は#1、#2がそれぞれ12mm、13mm。断言できませんが、尾端構造から推定していずれも♀だと思います。白地に黒点および橙色が混じる結構派手なデザイン。しかし、背景に紛れると、これが保護色として働くから意外です。垂蛹を見出した環境を少し引いて撮影。
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EM12-Z1240@14mm,ISO=500,F8-1/500、撮影時刻:9時40分

 高さ基準として置いたペットボトルは高さ20cm。矢印#1(地上高30cm)、#2(同31cm)の先に蛹が付いていますが、分かりますか(画像をクリックして拡大して初めて何とか認識できるレベル)? この画像、カメラ目線を相当下げて撮影しております。このポイントをなにげに歩きながら上から見下ろしても、蛹は葉陰に隠れて全く目に入りません。蛹を独力発見されたカメラマンの眼力に敬服いたします。

 次回はオオミスジやその他のタテハ類をご紹介します。
# by fanseab | 2019-07-22 22:38 | | Comments(0)

コヒョウモン(7月中旬)

 2日間、久しぶりに信州の高原を訪れました。全く初めてのポイントなので、手探りでウロチョロ・・・(^^; 時折、小雨が降る生憎の天候。今回は、某種生態観察の下見および食草の状況把握が主目的。探索中出会った複数種をシリーズでご紹介したいと思います。最初はコヒョウモン。このタテハ、過去に撮影経験はありますが、いずれも時期遅れで綺麗な個体の撮影はできておりませんでした。今回は丁度出始めでピカピカ個体が多くて満足。先ずは♂の吸蜜。吸蜜源は恐らくミヤマイボタ。
 
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-P520@175mmX1.4TC,ISO=400,F5.6-1/1000、撮影時刻:12時39分

 この子は例外的に縁毛が擦り切れた個体。吸蜜シーンは意外と少なく苦労しました。次に♂の開翅。
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EM12-P520@200mmX1.4TC,ISO=400,F5.6-1/800、撮影時刻:14時31分

 こちらは極めて新鮮。緑濃い高原で見ると濃橙色が誠に鮮やか。この個体は前翅第1b室中央の2個の黒班が合体して左右に伸び、ちょっと異質な印象。次いで♀の全開翅。
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EM12-P520@200mmX1.4TC,ISO=400,F5.6-1/800、撮影時刻:14時19分

 気温も低目なので、ワラビの上でノンビリと日光浴。同じ個体を正面からも狙います。
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EM12-P520@200mmX1.4TC(6コマ深度合成+トリミング),ISO=320,F6.3-1/320、撮影時刻:14時25分

 裏面のモザイク模様が良いアクセントになります。深度合成する場合、時折複眼にピントが合わない失敗をします。この絵がその好例(^^; さて、♂は探雌飛翔で全く止まらない時間帯があります。仕方なく、望遠で飛翔撮影。
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EM12-P520@200mmX1.4TC(トリミング),ISO=1000,F5.6-1/4000、撮影時刻:10時09分

 ワラビが繁茂した草間を縫うように飛んでいきます。広角でも飛翔にトライ。
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EM12-Z1240@17mm(トリミング),ISO=1000,F5-1/4000、撮影時刻:11時08分

 この個体は2枚目♂個体と比較すると、標準的な斑紋のように思います。本種は和名の通り、本当に小さいヒョウモンですが、高い梢の先まで♀を探す様は意外にもエネルギッシュ。ほぼ同じポイントを周回探索して撮影した途中で、偶然交尾ペアを発見! これは嬉しい出会いでした。
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D500-34VR,ISO=800,F9-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:11時46分

 左♀右♂です。本種の交尾シーンはもちろん初撮影。交尾シーン撮影中、突然別の♂が乱入。ペアに絡みましたが、すぐに離れ、近くのシロツメクサで吸蜜です。
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EM12-P520@134mmX1.4TC,ISO=200,F5.6-1/1000、撮影時刻:11時49分

 この♂が飛び去った後、反対側からも撮影(右が♀)。
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EM12-Z1240@40mm(トリミング),ISO=100,F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:11時57分

 どんな種類でも交尾シーンでは♂♀裏面の斑紋特徴差がよく理解できます。本種も後翅の黄色いモザイク模様の大小、後翅外縁側眼状紋の明度に明らかな雌雄差が認められます。広角でも撮影。
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EM12-Z1240@12mm,ISO=100,F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:11時57分

 このシーン撮影後、7分経過して現場に立ち寄ってみると交尾は解消し、♀だけが残って開翅休息しておりました。
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EM12-Z1240@40mm,ISO=100,F5.6-1/250、撮影時刻:12時05分

 3枚目にご紹介した♀と比較すると、外縁側が黒化して、キリリと引き締まった印象を持つ個体です。この時、偶然尾端より透明の体液を出しているところでした。尾端に液滴が見えています。これは生理学的にどんな意味を持つのでしょうね。因みに交尾時間は概ね1時間30分と推定しました。
 次回はコヒョウモンモドキのご紹介です。
# by fanseab | 2019-07-20 20:44 | | Comments(0)

ギンイチモンジセセリ第2化(7月中旬)

 梅雨寒が続いているせいで、多摩川縁でも飛ぶ蝶が限定されて困ります。久しぶりに河川敷内をウロチョロして首題種の発生状況を確認してみました。春先、一番個体数の多かったエリアでは全く姿無し。叢から飛び出すのは夥しい個体数のヒメウラナミジャノメ。第2化の発生ピークのようです。
 
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z1240@14mm(トリミング),ISO=1250,F3.5-1/5000、撮影時刻:14時41分

 これだけ個体数が多いと外敵に捕食される個体も多いようです。アブに咥えられた個体です。
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EM12-Z1240@40mm(自動深度合成+トリミング),ISO=100,F5-1/160、撮影時刻:14時43分

 最初は捕捉された昆虫の正体が不明でしたが、眼状紋からヒメウラナミジャノメと判明。次に少しポイントを変えて再度ギンイチ探索。ここもダメだったか・・・と諦めて帰宅しようとした時、ヨタヨタと1個体飛び出しました。
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EM12-Z1240@40mm(トリミング),ISO=200,F5-1/400、撮影時刻:15時03分

 結構擦れた♀でした。どうやら産卵行動中の休息だったらしく、開翅休憩すると直ぐに産卵行動へ。しかし、産卵位置が低く葉被りになって苦戦します。ようやく撮れたのがこのコマ。
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EM12-Z1240@40mm(トリミング),ISO=200,F5-1/400、撮影時刻:15時06分

 真横から狙うとモロに葉被りになるので仕方ありません。ギンイチ産卵シーンは本当に久しぶりでした。ホストは恐らくセイバンモロコシ。残念ながら産卵行動はすぐに終了。長い休息モードに入ったので、少し飛ばして飛翔撮影。
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EM12-Z1240@14mm(トリミング),ISO=1600,F5.6-1/4000、撮影時刻:15時30分
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EM12-Z1240@14mm(トリミング),ISO=1600,F5.6-1/4000、撮影時刻:15時30分
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EM12-Z1240@14mm(トリミング),ISO=1600,F5.6-1/4000、撮影時刻:15時31分

 暫く多摩川縁の散歩を疎かにしていたので、ギンイチ第2化の撮影適期を見逃していたようです。
# by fanseab | 2019-07-15 16:00 | | Comments(2)