探蝶逍遥記

2018年 05月 12日 ( 1 )

ヒメウラナミジャノメの飛翔(4月下旬および5月上旬)

 五月晴れの下、草叢をピョンピョンと踊るように舞う・・・、ヒメウラナミジャノメはこの季節の代表的な蝶でしょう。もちろん多化性の蝶ですから、真夏にも多摩川縁を飛んでいるのですけど、この可愛らしいジャノメは初夏に最も似つかわしく感じられるのです。
 さて、本種の飛翔を一度でもトライされた方なら、経験済みでしょうが、飛翔速度が緩い割に難易度が高い蝶です。飛翔軌道が読めそうで読めない不規則な飛び方がその原因。今回のテーマは冒頭に述べたような情景、つまり、
『初夏の光が差し込む草叢。。。ダンスを舞うように♀を探して飛び回る♂達』
が、アウトプットイメージ。そこで、以下の作戦を取りました。

①先ずは逆光で、光が差し込む明るい草叢を表現。
②逆光なので、ストロボ等を使って背景と蝶のコントラストバランスを調整。

 最初は、2頭が絡むシーン。高速連射で切り取りました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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両者共通:EM12-Z12(トリミング), ISO=1000、F4-1/4000、撮影時刻:10時26分

 このような決定的な一瞬の捕捉は、60コマ/秒の独壇場ですね。特に2枚目は今回のテーマに沿ってバランス良くまとまったと思います。次に単射でもトライ。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時16分

 こちらは背景にハルジオンが入って季節感が出ました。次は単独個体の飛翔。高速連射で本種の飛翔モードを確認すると、一旦翅を打ち下ろし、ピョンと飛びあがると、閉翅状態のまま放物線飛行をし、落ち際に再度翅を打ち下ろすパターンです。ですから、単射で撮影すると、殆どのコマは閉翅状態になります。最初は草叢を縫って飛ぶ感じが一番表現できた作例。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時13分

 次はアカツメクサ付近を飛ぶ個体。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時18分

 羽化直の♀は恐らく地表近い場所に潜んでいるのでしょう。♂は草叢の生え際を舐めるように探していきます。カメラでヒメウラナミを追い撮りしていると、突然Uターンして、カメラに突進して来るチャンスがあります。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時24分
 
 これが将にその場面、ベニシジミが時々、産卵に潜り込むギシギシ周辺を探る♂です。最後はAPS一眼での単射作例。
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D500-20(トリミング), ISO=100、F8-1/4000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時09分

 蝶の配置、翅の開翅タイミングは絶妙でしたが、惜しむらくは、後翅の破損。なかなか上手くは行きませんね(^^; 多摩川縁の草叢も定期的に草刈りを受けます。恐らく今月末頃、第一回目の草刈りを受けて、撮影した現場も丸坊主になる筈です。意外と本種の飛翔を撮影できるチャンスが少ないのは残念です。
by fanseab | 2018-05-12 21:49 | | Comments(2)