探蝶逍遥記

2018年 02月 11日 ( 1 )

中国四川省成都近郊遠征記:その5

 今回はシジミチョウ科のご紹介。最初はシジミタテハ(Dodona eugenes)♀。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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GX7-P8, ISO=400、F8-1/125、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、14時39分

 玉塁山を一旦西側へ下り、二王廟へ下る途中の遊歩道の脇で発見。本種は初撮り。Dodona属に限れば、北タイ遠征で出会って(クリックでジャンプ)以来、何と9年振りの撮影でした。
 広角ではそれほど目立ちませんが、微妙にスレた個体。望遠マクロでほぼ真横から。
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D71K-34VR, ISO=640、F7.1-1/250、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、14時32分

 続いて「斜め45度半開翅逆光」で。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=500、F4-1/320、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、14時35分

 このアングルで撮ると、翅面の細かい傷が目立ちますし、縁毛も微妙に擦り切れていることが露呈します。
 シジミタテハ以外のシジミチョウは普通種以外目撃できず。最初はお馴染みのウラナミシジミ(Lampides boeticus)♂。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F11-1/400、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、12時56分

 この子も右後翅の尾状突起が消失している個体。お次はヤマトシジミ(Pseudozizeeria maha)♀。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F6.3-1/320、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、11時26分

 遠く離れた異国の地で、このようなお馴染みの顔ぶれに出会うと何故かホッとしますね。最後はこれまた大破個体のブルー系シジミの♂。
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D71K-34VR(トリミング), ISO=400、F11-1/400、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、14時06分

 同定するのに困難な状態ですが、ここでは当地でのド普通種、タッパンルリシジミ(Udara dilecta)♂としておきましょう。間違っていたらごめんなさい!

 今回のシジミチョウ探索も含め、玉塁山での蝶探しは色々と難点があります。世界遺産に登録されたことも関係しているのでしょう。先ず遊歩道が整備され過ぎていることが問題。遊歩道の外へ出ることが禁止されているのです。例えば、この金網で作られたフェンス。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2-1/40、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、10時24分

 「ちょっと、崖地を下って食草探し・・・」なんてことができません。フェンスを無理やり超えることも物理的に可能ですが、ここは中国。恐ろしい公安当局の係員がどこで監視をしているか分かりません。彼らは制服を来た警察官と異なり、私服で一般観光客に紛れているので、始末に負えないのです。更に遊歩道脇の植生が完璧に人工化され、在来種の草・木本が園芸種や栽培樹木に置き換えられています。遊歩道脇のスナップをご紹介しましょう。
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TG4@5.5mm, ISO=125、F2.3-1/125、撮影年月日・時刻:2015年7月12日、8時16分

 左側の花壇然とした環境にガッカリです。玉塁山全体では、多様な植生を有するにも拘らず、観察ルートが限定され、蝶の生活史全体を観察する環境になっていないことが、本ポイントの最大欠点でもあります。
最後にシジミチョウ科の観察・撮影リストです。
⑦シジミタテハ(Dodona eugenes)♀
⑧ウラナミシジミ(Lampides boeticus)♂
⑨ヤマトシジミ(Pseudozizeeria maha)♀
⑩タッパンルリシジミ(Udara dilecta)?♂
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-02-11 15:49 | | Comments(2)