探蝶逍遥記
2024-01-31T11:31:28+09:00
fanseab
ある時はのんびりと、時には目を吊り上げながら(笑)、蝶を訪ねて彷徨っています。
Excite Blog
<第20回 チョウ類の保全を考える集いのご案内>
http://fanseab.exblog.jp/33815694/
2024-02-10T18:00:00+09:00
2024-01-31T11:31:28+09:00
2024-01-31T11:28:14+09:00
fanseab
蝶
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++D7K-10.5X1.4TC(トリミング)、ISO=800、F9-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2011年6月26日、11時51分、撮影場所:北海道大雪山系 プログラム詳細は下記の通りです。どなたでもご参加(無料)いただけますが、参加には、下記のリンクからの事前登録(2月9日締切)が必要です。ご参加をご希望の方は、ぜひお早目にお申込みください。 インターネットに接続されたパソコンのほか、スマートフォンやタブレットでご参加いただけますが、オンライン参加が初めてでご不安な方には事前に接続のサポートをさせていただきますので、協会事務局(連絡先は下記)までご連絡ください。 多くの皆様のご参加をお待ちしております。 日時:2024年2月10日(土) 13:00~17:30オンライン開催:Zoomウェビナーを利用 プログラム: 12:30~ Zoomウェビナーのシステムへ入室可能13:00~13:10 開会のあいさつ13:10~13:50 日本のチョウの置かれた状況と今後の展望 中村康弘(日本チョウ類保全協会事務局)13:50~15:20 <気候変動によって危惧されるチョウたちの状況> 「ウスバキチョウ、ダイセツタカネヒカゲほか北海道・大雪山の高山蝶の現状」 渡辺康之氏(日本鱗翅学会・日本チョウ類保全協会) 「ミヤマモンキチョウ、ミヤマシロチョウほか浅間山系のチョウ」 花岡敏道氏(浅間山系ミヤマシロチョウの会) <チョウ類保全の取り組み> 「大阪府能勢町におけるキマダラルリツバメの保全活動」 湯浅淳子氏(歌垣SATOYAMA楽舎) 「危機的な群馬県赤城山のヒメギフチョウ」 松村行栄氏(赤城姫を愛する集まり)15:20~15:30 休憩 10分15:30~16:15 チョウ類のモニタリング調査 「神奈川県小田原市におけるチョウ類のトランセクト調査」 橋本知幸氏(日本チョウ類保全協会会員) 「ビジターセンターで行っているチョウ類のトランセクト調査」 岡田珠美氏(氷ノ山自然ふれあい館 響の森)16:15~17:30 絶滅危惧のチョウ・昆虫類の活動報告 ヒメチャマダラセセリ、ツシマウラボシシジミ、タイワンツバメシジミ、フサヒゲルリカミキリほか ・ヒメチャマダラセセリ:安藤秀俊氏(北海道教育大学)ほか ・ヒョウモンモドキ:山岸瑞樹氏(ヒョウモンモドキ保護の会) ・ツシマウラボシシジミ:神宮周作氏(対馬市役所) ・ツシマウラボシシジミとウスイロヒョウモンモドキの生息域外保全:清水聡司氏 (箕面公園昆虫館)17:30 閉会 ●参加方法・お申し込み Zoomウェビナーを利用したオンライン開催です。ネットに接続できるパソコンまたはスマートフォンが必要です。当日までにZoomをコンピュータまたはスマートフォンにインストールする必要があります。 【Web参加登録】 下記のリンクより、ご登録ください。https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_lqL_0b3aQ3SaNK1Wzo3sYA 参加登録がうまくできなかった方や、方法がわからない方は下記までご連絡ください。<連絡先>日本チョウ類保全協会事務局
TEL:03-3775-7006E-mail:jbcs@savebutterflies.jp]]>
ヤナギの樹肌に潜む擬態名人
http://fanseab.exblog.jp/33778264/
2024-01-09T20:07:00+09:00
2024-01-09T20:07:14+09:00
2024-01-09T10:11:29+09:00
fanseab
蛾
+++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++EM12-Z60(トリミング)、ISO=250、F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:12時18分(2023年12月中旬) 画面中央付近になにかが貼りついているような雰囲気。拡大してみると・・・・。EM12-Z60(5コマ深度合成+トリミング)、ISO=100、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:12時21分(2023年12月中旬) 体長は28mm。毛虫がひしゃげたようなスタイルで樹肌にへばり付いていたのです。これは明らかに蛾の幼虫。しかし、ネットで調べてみても簡単には正体がみつかりません。そこで、いつもお世話になっている某掲示板に投稿し、同定依頼をしました。すると早速お詳しい方から、『ツマアカシャチホコClostera anachoreta の幼虫だろう』とのご宣託。 ネットで同種の若齢・終齢幼虫を検索すると、なるほど背面の模様・特徴は類似しております。しかし、ほぼ扁平なスタイルまで体型を変化させた越冬幼虫の画像はネット上に出ていないので、未だに半信半疑状態です。こうなると、春先にわざわざ現地まで出向いて、再度幼虫を探索・確認せねばとも思っております。コムラサキ幼虫は10mm弱の体長を巧妙にヤナギ樹肌の割れ目などに潜入して周囲に溶け込む技が優れておりますが、体型まで変化させることはありません。一方で、このシャチホコガは体型を極度に扁平化させ、なおかつ体色までヤナギ樹肌に似せている点で、コムラサキの擬態術を凌駕する名人だと思いました。]]>
謹賀新年
http://fanseab.exblog.jp/33762942/
2024-01-01T05:55:00+09:00
2024-01-01T05:55:14+09:00
2023-12-31T15:13:19+09:00
fanseab
未分類
+++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++D70-90、F4.5-1/800、撮影年月日・時刻:2006年3月22日、13時22分、撮影場所:タイ北部ドイサケット近郊(標高約1000m)
画像は今から18年前に遠征したタイ北部ドイサケット近郊で撮影したベラドンナカザリシロチョウDelias belladonna hedybia です。カザリシロチョウ Delias 属はニューギニアを中心にインド・オーストラリア区全体で200種以上の種が知られています。和名の通り、清楚なイメージのシロチョウとはかけ離れた、ド派手斑紋に驚かされます。幼虫がヤドリギ食いであることも極めて特殊なグループですね。 シロチョウに共通する生態として、吸水が大好き。御覧の通り、流れ落ちる流水を厭わず、熱心に吸水しておりました。 撮影年月日を再確認して、改めて月日の経つのは早いものだと痛感します。本種を撮影した頃はムチャ体力があったなぁ~としみじみ思います。ウーン、歳は取りたくないものですね。 なにはともあれ、今年も拙ブログ、よろしくお願いします。]]>
お知らせ:日本チョウ類保全協会Web写真展開催
http://fanseab.exblog.jp/33734899/
2023-12-31T23:59:00+09:00
2023-12-22T13:57:39+09:00
2023-12-22T13:57:39+09:00
fanseab
蝶
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ +++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++D70S-10.5, F9-1/400, 撮影年月日:2006年6月18日、撮影場所:兵庫県某所 同協会では、全国で絶滅が危惧されるチョウの棲む環境を再生しており、管理人も一会員です。各会員は保全活動に参画しながら、日常のなかで、さまざまな形でチョウを楽しんでいます。
毎年、会員が撮影した写真を持ち寄り、東京で写真展を開催してきましたが、新型コロナウィルス感染症が拡大したこともあり、2020年から写真展の会場をウェブサイト上に移行しました。
撮影者渾身の力作を是非ご覧ください。なお開催時期は来年2月20日までです。こちらをクリック・タップすると、サイトにジャンプします。 なお管理人も同写真展に出品していますが、↑は出品作品とは別の画像。17年前に撮影した画像ですので、2023年時点では、当地のヒメヒカゲは既に絶滅状態かもしれません。]]>
2024年度版蝶カレンダー作成
http://fanseab.exblog.jp/33744942/
2023-12-28T22:02:00+09:00
2023-12-28T22:02:14+09:00
2023-12-24T13:43:54+09:00
fanseab
蝶
1月: シラキミスジ Neptis Sankara guitoides2月: ルリモンアゲハ Papilio paris paris3月: アカリスカザリシロチョウ Delias acalis acalis4月: フタオチョウ Polyura eudamippus nigrobasalis5月: オオクジャクアゲハ Papilio arcturus Arcturus6月: アオスソビキアゲハ Lamproptera meges meges7月: ベラドンナカザリシロチョウ Delias belladonna hedybia8月: コキトゥスヒメイナズマ Cynitia Cocytus embrysus9月: トラフシジミタテハ Dodona deodata longicaudata10月: チャイロフタオチョウ Charaxes bernardus agna11月: プラキドゥーラタッパンルリシジミ Udara placidura howarthi12月: コヘレンスシロシタセセリ Tagiades cohaerens cynthia ここでは、10月の絵柄のみご紹介しておきます。 +++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++R1@4.6mm、ISO=400、F5.9-1/270, +0.7EV、 撮影年月日:2006年3月24日、撮影場所:北タイ・ドイサケット(標高約1000m) 蝶の背景に写っている人物は、ポイントまで同行した現地ガイド兼ドライバー。彼が首に掛けているのは、管理人の当時の愛機。この画像を撮影してから、既に17年も経過したのか・・・と、時の流れに感慨深いものがありました。
さて、今年も拙ブログをご愛読いただき、ありがとうございました。本記事が今年最後の更新となります。皆様良いお年をお迎えください。]]>
自宅近くのクマソ:その3(11月下旬)
http://fanseab.exblog.jp/33685237/
2023-12-12T19:57:00+09:00
2023-12-14T10:18:27+09:00
2023-12-12T14:31:51+09:00
fanseab
蝶
+++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++
EM12-P9、ISO=64、F10-1/80、外部ストロボ、撮影時刻:14時19分 この時、気温は約15℃。極端に寒さを感じないものの、陽ざしがないためか、開翅日光浴をしてくれませんでした。北側の株根元付近には別の2頭がじっとしておりました。EM12-P9、ISO=64、F10-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:14時21分 見難いですが、画面中央右下(矢印)に頭を向こう側に向けた個体がいます。この根際のフワフワとしたスポンジ状の箇所に老熟幼虫が入り込み、多数の個体がスポンジ内で、蛹化します。 さて、翌日少し陽ざしが強くなったので現地を再訪。羽化直♂の縁毛ブルー幻光を狙ってみました。EM12-Z60(トリミング)、ISO=100、F5-1/640、撮影時刻:12時36分 この♂は尾端からバルバを完全に露出させています。羽化直個体が交尾器類を意図的に外気に晒して交尾器の硬化速度を速める行動はよく観察されます。しかし、♂個体がここまでバルバを露出させた事例は初体験です。陽ざしが強いので、♀の開翅も観察できました。EM12-Z60(トリミング)、ISO=100、F5-1/640、撮影時刻:12時42分
まだ高温期型の斑紋です。もう1頭の♀静止個体を撮影。EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F6.3-1/640、撮影時刻:12時52分 一目見た途端、何か違和感が・・・・。そう、後翅肛角部の橙色班が暗化し、暗赤褐色化しているのです。こんな変異があるんだぁ~と思い、過去画像を調べてみました。その比較画像がこちら。 2010年に撮影した右端画像が標準的な橙色班を呈する個体。一方、真ん中の2009年撮影個体は今回撮影個体同様、当該部が暗色化しております。暗色化個体はどの程度の頻度で出現するのか?また♀にのみ出現しやすい形質なのか?etc.・・・,管理人は知見がありません。今後折を見て、確認していきたいと思います。 今回のクマソはどうやら11月一杯で発生が終了したみたいです。この1ヶ月間、色々と楽しませて貰いました。来年また♀が南方から飛来してくれることを期待しましょう。]]>
アカボシゴマダラ4齢幼虫の脱皮(9月下旬)
http://fanseab.exblog.jp/33638176/
2023-12-01T21:22:00+09:00
2023-12-01T21:22:13+09:00
2023-11-29T20:42:27+09:00
fanseab
蝶
+++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F5.6-1/250、撮影時刻:9時42分48秒 同時に腹節も脱皮がスタートしており、第3-6腹節にかけて4齢脱皮殻の皺が目立ちます。その後、幼虫は急に頭部を反らしました。EM12-Z60(トリミング)、ISO=500、F5.6-1/200、撮影時刻:9時43分16秒 どうやら、この動作で4齢頭殻を完全に脱がすつもりなのでしょう。この時点では、5齢頭殻の突起はWの字型に折り畳まれています。その後、頭部を元の姿勢に戻しました。EM12-Z60(トリミング)、ISO=500、F5.6-1/200、撮影時刻:9時44分07秒 折り畳まれていた5齢突起が後方に伸び始めました。尾端方向からも眺めてみました。EM12-Z60(トリミング)、ISO=500、F5.6-1/200、撮影時刻:9時44分38秒 4本角状態ですね。4齢と5齢の突起太さの差異がよくわかる画像でもあります。この時点での幼虫全体像です。>トリミング)、ISO=500、F5.6-1/250、撮影時刻:9時45分36秒 腹節の脱皮殻は第8腹節あたりにギュッと集まってきました。1分30秒後、ようやく腹節の脱皮が完了し、幼虫の腹節下に押し込みました。EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、撮影時刻:9時47分02秒 この後、5齢幼虫は頭殻を左右に振り回して4齢頭殻を捨てようと格闘。EM12-Z60(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/250、撮影時刻:9時48分51秒 5齢突起も8割方伸びています。何とか4齢頭殻を振り落とした場面。EM12-Z60(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/250、撮影時刻:9時49分07秒 その後、5齢幼虫は上下向きを変え、4齢脱皮殻を食し、4齢頭殻を葉上から地上に落下させました。この間、4齢頭殻が割れてから脱皮完了するまで僅か10分程。余程上手くチャンスが無ければ脱皮の瞬間を拝めないわけです。蝶の羽化瞬間を見届けるのも至難の業ですが、今回、幼虫の脱皮瞬間を観察できたのはラッキーでした。]]>
望遠ズームレンズの性能チェック(11月初旬)
http://fanseab.exblog.jp/33626996/
2023-11-25T20:07:00+09:00
2023-11-27T15:26:26+09:00
2023-11-25T15:18:55+09:00
fanseab
機材
当日は快晴無風のコンディション。早速用水路近くのセイタカアワダチソウに群れているキタテハにレンズを向けました。最初は管理人の現行機種、「OMD-EM1 MarkⅡ」に「LEICA DG ELMARIT 200mm F2.8」のシステムで撮影。 +++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++EM12-P200、ISO=100、F6.3-1/1250、撮影時刻:13時16分 撮影状況としては、撮影ポイントの先に小さな用水路が流れており、対岸のセイタカアワダチソウを望む場面。カメラから対象までは3m程度離れています。御覧の通り、キタテハを描写するには遠く、トリミングなしでは見られない絵になっています。ここで早速レンズのみ「100/400Z」に交換し、望遠端の400mmで撮影。EM12-100/400Z@400mm、ISO=200、F6.3-1/1250、撮影時刻:13時51分 撮影アングルは微妙に異なるものの極めて迫力ある画像に仕上がりました。やはり400mmの威力は凄いと思いました。ただ400mmレンズ(フルサイズ換算800mm)のレンズを扱ったのは初めてなので、レンズ内手振れ防止機能をONにしてもそれなりに揺れる感じ。まぁ、慣れれば何とかなる感じかな? それと当然のことながら被写界深度は極めて浅く、少し油断すると複眼に合焦しなくなります。やはり複数枚を連射して最良画像を選択する手法が不可欠だと思いました。 ツマグロヒョウモン♂にもレンズを向けました。OM-1-100/400Z@400mm、ISO=320、F6.3-1/1250、撮影時刻:13時25分 この画像はボディ側を新機種「OM-1」に切り換えて撮影しています。新機種と言っても全体の操作方法はEM1-MarkⅡと同様なので、操作に迷う心配はありませんでした。 次いで枯茎の上でテリ張り中のイチモンジセセリ♂。OM-1-100/400Z@400mm、ISO=320、F6.3-1/1250、撮影時刻:13時31分 数本の枯茎が林立し、その中の1本にイチモンジセセリが陣取っている状況。ここで合焦に迷いが生じたのは意外でした。現行機種のEM1-MarkⅡシステムでも背景が雑然として色彩コントラスト差が少ない場面では、合焦がかなり迷ってイライラさせられています。新機種システムでは、このような「合焦迷走」が発生しないことを期待したのですが、どうやらあまり過度な期待は禁物なようです。但し短時間内のレンタルであったため、合焦設定を詳しく弄る余裕はなかったことも事実。例えば管理人が一番苦労するギンイチモンジセセリの産卵シーンのような場面で、チョロチョロ動き回る♀をコンチュニアスAFで上手く追尾できるのか?この辺の問題点を解決することができるならば、この新システムは『買い』だと思います。 最後にウラナミシジミの飛翔をプロキャプチャーモードで撮影。ボディは現行機種です。EM12-100/400Z@400mm(トリミング)、ISO=800、F7.1-1/4000、撮影時刻:14時00分EM12-100/400Z@400mm(トリミング)、ISO=800、F7.1-1/4000、撮影時刻:14時00分
共にトリミングをかけた画像。プロキャプチャーモードでの撮影は蝶の飛び出し方向を上手く予測できないと、ピンボケ画像の山を作ってしまいます。この時は何とか左右方向にウラナミが飛んでくれたので相当数のコマがジャスピンでした。静止画像でもかなりシャープなレンズだと思いましたが、トリミングしても破綻が目立たず、優秀なレンズであることを再認識しました。背景ボケもズームレンズ特有の変な癖が目立たず、背景処理もスッキリできて好ましいものでした。 一方、新機種ボディ「OM-1」の魅力を感じる場面は殆どありませんでした。この日はピーカンの天気で、「曇天下での暗い状況で飛翔画像を撮る・・・」ような厳しい状況で撮影チャンスがなかったのは残念でした。画像センサーの高感度特性が現行機種よりも飛躍的に進歩しているはずなので、もちろん使い勝手は良いものだろうと思います。 望遠レンズの選択も色々と悩ましく、所謂「レンズ沼」に嵌る危険があります。まぁ、悩むのもまた楽しみなのですけどね。
<11月27日追記> レンズレビューとして気づき点を付記しておきます。試用した100/400Zはレンズ内手振れ防止機能を有していますが、ボディ(OM-1)とのシンクロ手振れ補正には対応していません。この辺りはフラッグシップレンズ:150-400mmF4.5との機能差別化を図っているのでしょうが、ちと残念です。また、試用レンズはAFフォーカスリミッターが付いていて大変便利です。管理人は同リミッターを「1.3m-6m」に設定して撮影しました。本レンズを使用して蝶を狙う場合は、殆どこのリミッター領域設定が効果的でしょう。できれば「1.3m-4m」にしてくれると更に良いのですが、今後のファームアップの際、リミッター数値を可変にできるようになると、このレンズは更に優れものになるはずですが。。。。]]>
キマダラセセリの飼育メモ:孵化から5齢まで
http://fanseab.exblog.jp/33622296/
2023-11-23T18:42:00+09:00
2023-11-23T18:42:14+09:00
2023-11-23T15:55:16+09:00
fanseab
蝶
さて、今回は9月8日に母蝶産卵を確認、10日に採卵、14日に孵化しました。孵化翌日から摂食を開始、初齢幼虫の姿です。なお初齢~4齢途中までは産附植物のコメヒシバDigitaria timorensis を与えました。 +++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++EM12-Z60(トリミング)、ISO=100、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:9月16日 体長4.5mm。多くのアカセセリ亜科同様、前胸背面に首輪のような黒線があります。初齢~4齢まで振動に敏感で、撮影の準備中に動き出すこと暫し。深度合成画像を撮影させてくれないのが難点です。初齢時点での巣(矢印#1)の様子です。EM12-Z60(8コマ深度合成+トリミング)、ISO=100、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:9月16日 巣の前後に食痕(矢印#2)が見えています。ミヤマチャバネセセリやチャバネセセリと比較すると、全般に造巣は粗雑で、吐糸して綴った箇所が少ないことが目立ちます。9月18日に2齢、新しい葉に巣を作り直しました。2齢幼虫です。EM12-Z60(トリミング)、ISO=100、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:9月20日 体長7.5mm。形態は初齢と殆ど変化ありません。22日に3齢。この時点でやや衰弱気味。23日に餌交換、24日になってようやく摂食開始。3齢に脱皮後4日目の画像です。EM12-Z60(トリミング)、ISO=100、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:9月26日 体長12mm。2齢でボンヤリと見えていた第5腹節の精巣(矢印#1)が明確になり、♂個体と断定できました。また第10腹節背面の肛上板(矢印#2)が褐色に変化しました。さらに背線も周辺腹節よりも暗化し、明確になりました。9月28日に眠、翌29日に4齢へ。EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影月日:10月3日 体長16mm。頭殻に八の字模様が出現。前胸部の黒色首輪が細くなりました。第10腹節の肛上板(矢印)もより暗化しました。なお10月1日にそれまでのコメヒシバの調達が困難になったので、メヒシバ Digitaria ciliaris を投入。これもあまり好まないらしく、3日にエノコログサSetaria viridis を投入しました。5日に眠、翌6日に5齢(終齢)に到達。しかし餌を全く食ってくれず急激に衰弱、翌7日に★様になりました。どうやらメヒシバを投入したのが間違いで、栄養不良により急激に衰弱したことが原因と推測しました。キマダラセセリは広範囲なイネ科食いなので、イネ科なら何でもOKかな?と餌を齢の中途で変えたのが敗因でした。広範囲に食うといっても「比較的狭食性である」習性を改めて知らされた次第。 頭殻については今回の飼育で初齢から5齢までフルステージ画像が揃ったので、まとめておきます。 4齢から頭殻に八の字模様が出現します。5齢頭殻はこの「八の字」がやや複雑化します。この模様にどの程度個体変異があるか?も興味のあるところです。]]>
ミゾソバと蝶(10月中下旬)
http://fanseab.exblog.jp/33590578/
2023-11-16T21:32:00+09:00
2023-11-16T21:32:14+09:00
2023-11-12T16:10:06+09:00
fanseab
蝶
携帯、ISO=20、F1.8-1/3200、撮影時刻:14時31分(10月下旬) 遠目には白い絨毯を敷いたようで、信州の蕎麦畑を彷彿とさせる光景です。ミゾソバもソバFagopyrum esculentum 同様、同じタデ科植物ですから似ているのは当然かもしれません。この花に来る蝶を以前からボンヤリ観察してきましたが、イチモンジセセリやキタテハの姿はあるものの、シロチョウ類が吸蜜した姿を見たことがありません。意外と送粉者を選別しているのかなぁ~などとボンヤリ考えておりました。 たまたまトランセクト調査でルートを歩いていると、ミゾソバ畑に1頭のアオスジアゲハが吸蜜しておりました。「ミゾソバの真っ白な絨毯を背景に飛ぶアオスジ・・・」そんな画像イメージが浮かんだので、連射また連射。しかしイメージ通りにアオスジが飛んでくれずガックリです。EM12-P200(トリミング)、ISO=800、F5.6-1/4000、撮影時刻:11時51分(2枚共に10月中旬)EM12-P200(トリミング)、ISO=800、F5.6-1/4000、撮影時刻:11時52分 ただ後から2枚目の画像を詳しく見てビックリ。この子は「タンノ型」でした。イメージ通りの構図で撮り損ねたのですが、「タンノ型アオスジアゲハの飛翔画像をゲットした」ことでちょっぴり満足(^^) さて、日付が変わって夕暮れ時のミゾソバ畑に繰り出すと、定番のキタテハ秋型が吸蜜に訪れておりました。ひとしきり吸蜜した後の開翅休息シーンです。EM12-P200(トリミング)、ISO=200、F4-1/1600、撮影時刻:15時09分(10月下旬) このシーン、遠目から見ると、キタテハの姿は意外と目立ちません。ミゾソバの白い光に幻惑されて濃橙色のキタテハの姿が隠蔽されてしまうのです。]]>
イチモンジセセリ卵の超拡大像
http://fanseab.exblog.jp/33589804/
2023-11-13T20:21:00+09:00
2023-11-13T20:21:14+09:00
2023-11-12T10:14:15+09:00
fanseab
蝶
+++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++EM12-P200-SPLX5(上段44コマ/下段42コマ深度合成+トリミング)、ISO=500、F4.5-1/160、LED、撮影年月日・時刻:2022年9月9日 上方から見ると長径0.89mm、短径0.82mmの楕円形。高さ0.58mmのプリン型。上部はチャバネのような窪みがなくほぼ平坦。一番の特徴は色彩。御覧のように一面に暗赤色の斑点が散布されています。産卵直後は卵全体が一様な淡褐色で、斑点が産卵翌日あたりから発現してきます。それと表面には網目状構造が目立ちます。チャバネやキマダラセセリにも同様な網目構造がありますが、本種では顕著です。一方、チャバネやキマダラセセリ卵の底辺側に見られる側面縦条は存在していません。同じアカセセリ亜科なのに、イチモンジセセリ卵はPelopidas やPotanthus 属とは、異なる形質を持っているようです。]]>
チャバネセセリ卵の超拡大像
http://fanseab.exblog.jp/33585716/
2023-11-10T21:41:00+09:00
2023-11-11T11:12:27+09:00
2023-11-10T14:27:08+09:00
fanseab
蝶
+++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++
EM12-P200-SPLX5(上段57コマ/下段67コマ深度合成+トリミング)、ISO=400、F4.5-1/160、LED、撮影年月日:2022年8月31日 最大直径1mm、高さ0.57mmのプリン型。プリンの上部には緩い窪みがあります。全般的に同属のミヤマチャバネセセリにそっくりですが、ミヤチャより一回り小さいのが特徴。比較のために以前撮影した卵画像をリンクします(クリック・タップでジャンプ)。それとミヤチャに比較して全高が高めです。仮に卵の扁平率を『(高さ/最大直径)X100』で定義すると、ミヤチャは52、チャバネは57となります。 10月24日付け記事で、キマダラセセリ卵拡大像をご紹介しました。この際、卵の基部から上方の側面に微妙な縦条が存在することに言及しました。今回、この縦条はチャバネ卵にも存在し、更にミヤチャにもあることが確認できました。どうやらアカセセリ亜科卵に共通する形質なのかもしれません。今後同亜科卵を撮影する際、この縦条にも注目していきたいです。さて、多摩川中流域では5-7月はチャバネの個体数が少ないので、オギ葉上に産附された大型白色卵はほぼミヤチャと判断して構いません。8月以降はチャバネ個体数も増加して、オギに産附する事例も増加します。但しチャバネは産附高さが比較的低く、卵の大きさと産附高さからミヤチャ卵との区別が可能。 今回撮影した個体は産附されてから数日が経過し、御覧のように表面汚れも顕著。いずれ産卵直後品個体で撮り直しが必要と思っています。]]>
自宅近くのクマソ:その2(10月下旬)
http://fanseab.exblog.jp/33581125/
2023-11-08T20:41:00+09:00
2023-11-08T20:41:14+09:00
2023-11-08T17:49:03+09:00
fanseab
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+++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++EM12-Z1240@12mm(トリミング)、ISO=640、F5-1/400、撮影時刻:11時32分 ヤマトシジミ並みのおちびちゃん♀が道路上に止まっていましたが、この子は撮影寸前に風で飛ばされてどこかにフェーズアウト(^^; 残りの2頭はソテツ新芽に産卵したがっておりましたが、風が強くて新芽が揺れ、なかなか産卵には至りません。この2頭は破損個体で、比較的破損の少ない1個体を選んで飛翔撮影。EM12-Z1240@12mm(トリミング)、ISO=800、F5.6-1/4000、撮影時刻:11時36分EM12-Z1240@12mm、ISO=800、F5.6-1/4000、撮影時刻:11時37分EM12-Z1240@12mm(トリミング)、ISO=800、F5.6-1/4000、撮影時刻:11時41分 ♀表翅の青鱗粉は構造色を発生し、翅の角度によりダークブルーに輝き、とても綺麗です。このポイントはなにせ住宅街のど真ん中なので、撮影には気を使います。もっとも11月に入っても気温高めの日が続いているので、もう暫く、クマソを楽しめそうな気配です。]]>
キマダラセセリの産卵と卵の拡大像(2022年9月)
http://fanseab.exblog.jp/33545405/
2023-10-24T20:05:00+09:00
2023-10-24T20:05:24+09:00
2023-10-24T14:12:01+09:00
fanseab
蝶
本種産卵シーン撮影は難易度が高く、ここ数年の年度目標に掲げていますが、上手くいきません。この時は、運良く目の前、しかも草丈の低い場所での産卵シーンに出合いました。母蝶はイネ科草本の表に止まり、すぐに裏面に回り込みました。低い位置が災いして完璧に草被りで撮影不可能(^^; 仕方なく産卵が終了するまで指を咥えて待機しておりました。これが産卵されたコメヒシバ Digitaria timorensis と思しき葉です。 +++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++EM12-P200(トリミング)、ISO=320、F6.3-1/800、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2022年9月8日、12時47分 採卵は都合によりその場で実施せず、10日に採卵。産附状態の画像です。EM12-Z60(5コマ深度合成+トリミング)、ISO=100、F5.6-1/50、外部ストロボ、撮影年月日:2022年9月11日 葉裏の縁近くに産附されています。卵の色はほぼ白色。例によって超拡大撮影を実施。EM12-P200-SPLX5(上段56コマ/下段54コマ深度合成+トリミング)、ISO=500、F4.5-1/160、LED、撮影年月日・時刻:2022年9月10日 直径0.94mm、高さ0.63mm。アカセセリ亜科の卵表面は通常平滑ですが、本種卵は底面に近い側面に微妙な縦条が存在しているのが特徴。産卵直後に採卵しなかったため、蜘蛛の巣なのか糸状のゴミなどが目立ちます。採卵した個体は飼育を試みました。その記事はまた別途ご紹介することにしましょう。]]>
チャバネセセリの産卵(10月中旬)
http://fanseab.exblog.jp/33518765/
2023-10-15T18:54:00+09:00
2023-10-16T15:41:47+09:00
2023-10-15T16:07:37+09:00
fanseab
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最初は翅先端が葉被りになったショット。 +++画像はクリック・タップ等で拡大されます(モニター環境に依存)+++EM12-P200(トリミング)、ISO=200、F6.3-1/1000、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:13時27分 母蝶は概ね地上から低い位置に産附する傾向があるため、撮影にはややこしい位置に潜り込み、葉被り必死の状況です。母蝶が離れると、産附卵がありました。EM12-P200(トリミング)、ISO=200、F6.3-1/1000、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:13時27分 産附直後はやや青白いのですが、暫くすると白色になります。次いで翅・複眼・触覚いずれも綺麗に表現されたものの腹端が葉被りになった事例。EM12-P200(トリミング)、ISO=200、F6.3-1/1000、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:13時26分 殆どのショットがこのような葉被り画像になってしまいます。それでも何とか翅・複眼・腹端が全て表現できたショットが撮れました。EM12-P200(トリミング)、ISO=200、F6.3-1/1000、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:13時23分 この日のベストショット。この時は比較的背丈の高い葉に産卵してくれたので、構図取りに余裕がありました。しいて言えば、触覚が葉被りになった点が残念でした。 撮影当日は前日の雨の影響で湿度が高く、薄曇りで少し蒸し暑い感じ。経験上、このような日は種によらず♀が産卵する確率が高いように思われます。観察時には少なくとも3頭の♀が同時に産卵行動を取っており、撮影チャンスに恵まれたのが幸いしました。一旦、母蝶が最も好むホストがチガヤであることを見出した後は、それまでの苦労が嘘のように撮影がはかどりました。 それとミヤチャの♀産卵行動と比較すると、産卵行動様式は2種共に「集中産卵→休止→集中産卵」と同じ。但しミヤチャは3-4回産卵をした後、一旦かなり遠方に飛び去りホスト探索をする傾向があります。つまり、母蝶を見失いやすいのです。一方、チャバネは産卵回数が7-8回と多いうえに、産卵後、そのまま近くで休息するので、同一母蝶の産卵シーン追跡が比較的楽でした。]]>
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