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探蝶逍遥記

テングチョウの産卵(6月上旬)

 拙宅庭には高さ2.5mのエノキが植えてあり、アカボシゴマダラの幼生期観察などをしております。先日、所用で出かけようとしたら、見慣れない蝶影がエノキの梢を飛び回っておりました。テングと分かった瞬間、慌ててカメラを取りに行き撮影。母蝶の産卵行動です。拙宅のある住宅街でテングを見かけるのは稀で、拙宅内で成虫を目撃したのは過去に1回のみ。また、このエノキから蛹と蛹殻を各々一度観察経験があり、母蝶が産卵に訪れていることは確実でしたが、産卵現場を押さえたのはこれが初めて。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++

テングチョウの産卵(6月上旬)_f0090680_16525792.jpg
EM12-Z60(トリミング)ISO=200,F8-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:855

 展葉した萌芽に産み付けています。腹端を頭の方向に180度曲げるテング独特の産卵スタイルです。基本的に陽当りの良い萌芽を好みますが、日陰でも産んでおりました。

テングチョウの産卵(6月上旬)_f0090680_16530323.jpg
EM12-Z60(トリミング)ISO=200,F8-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:858
テングチョウの産卵(6月上旬)_f0090680_16531010.jpg
EM12-Z60(
トリミング)ISO=320,F6.3-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:902

 後日、産卵された萌芽部分を拡大撮影。

テングチョウの産卵(6月上旬)_f0090680_16531632.jpg
EM12-Z60(2コマ深度合成+トリミング)ISO=200,F5.6-1/50、外部ストロボ

 ベージュ色の米俵型卵が見えています。卵外面が萌芽に殆ど隠されているので、卵の確認には骨が折れます。撮影後、一旦管理人は外出し、戻って来た正午過ぎ。テングが再登場。再度産卵しておりました。結局確認できただけで10卵は産みつけてありました。テングの化数はあまり厳密に決まっていないので、今回産卵した個体は第1化、第2化のいずれかでしょう。


by fanseab | 2021-06-18 21:47 | | Comments(2)
Commented by Sippo5655 at 2021-06-19 22:11
わあ、お庭のエノキにテングチョウが産卵を(*´∇`*)
おめでとうございますっ!!!
テングチョウっているところにはいっぱいいるけど
いないところには、全くいない
そんな印象の蝶です。
我が家の庭では見たことがありません。
これからますます、エノキの観察が楽しくなりそうですね(*´∇`*)
Commented by fanseab at 2021-06-20 13:50
Sippo5655さん、テング母蝶は気まぐれに彷徨っているので、
そちらのお庭にエノキがあれば、いずれやって来ると思います。
こちらでも、恐らく5-6年に一回位しか、産卵には来ないでしょうね。
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