人気ブログランキング | 話題のタグを見る

探蝶逍遥記

黄色型モンキチョウ♀(4月中旬)

 多摩川縁での観察結果の続きです。モンキチョウ♀がカラスノエンドウや最近多摩川縁を侵食しつつある外来種、ナヨクサフジVicia villosaに盛んに産卵しております。ここでは黄色型♀に注目。暫く追跡してみました。最初は産卵シーン。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
黄色型モンキチョウ♀(4月中旬)_f0090680_16222311.jpg
EM12-P520@200mm(トリミング),ISO=100,F4.5-1/1250、撮影時刻:13時42分

 腹端が葉に隠れてイマイチのショット(^^; モンキチョウ♀の産卵シーンも結構難易度高いです。黄色型♀を追い回しながら、「黄色型♀と言っても黄色が何となく♂より薄めだなぁ~」と気づきました。そこで飛び立ちシーンを撮影して確認してみました。最初は黄色型♀2個体。
黄色型モンキチョウ♀(4月中旬)_f0090680_16225719.jpg
EM12-P520@200mm(トリミング),ISO=500,F5.6-1/5000、撮影時刻:14時03分
黄色型モンキチョウ♀(4月中旬)_f0090680_16231388.jpg
EM12-P520@200mm(トリミング),ISO=500,F5.6-1/5000、撮影時刻:11時30分

 続いて♂。
黄色型モンキチョウ♀(4月中旬)_f0090680_16232817.jpg
EM12-P520@168mm(トリミング),ISO=500,F5.6-1/5000、撮影時刻:12時12分

 こうして3枚の画像を比較してみると、やはり黄色型♀の地色は♂に比較して薄く感じられます。その理由は、♀表翅全般に散布されている黒色鱗粉のせいでしょうね。スレ個体の黄色型♀は余計黄色みが消えて通常型(白色型)に似た雰囲気に変わります。参考までに通常型♀の飛び出し画像も撮ってみました。
黄色型モンキチョウ♀(4月中旬)_f0090680_162439.jpg
EM12-P520@150mm(トリミング),ISO=500,F5.6-1/5000、撮影時刻:12時16分

 運良く、黄色型♀にまとわりつく♂の求愛飛翔シーンに遭遇しました。モンキの求愛飛翔は♂が先行し、♀が後ろに従うパターン。
黄色型モンキチョウ♀(4月中旬)_f0090680_16242792.jpg
EM12-P520@56mm(トリミング),ISO=500,F5.6-1/5000、撮影時刻:14時02分
黄色型モンキチョウ♀(4月中旬)_f0090680_16244094.jpg
EM12-P520@92mm(トリミング),ISO=500,F5.6-1/5000、撮影時刻:14時02分

 この両個体共に鮮度良好なので、両個体の黄色彩度の差がよくわかる画像になりました。モンキチョウにおいて、明確な季節型は存在しないと思いますが、夏場に発生する黄色型♀は春先同様、♂に比較して彩度薄めなのでしょうか。比較検討する価値があるようです。
by fanseab | 2020-04-18 20:23 | | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード