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探蝶逍遥記

コヒョウモンモドキ(7月中旬)

 コヒョウモンとほぼ同じ狭いエリアで飛んでいるのが本種。コヒョウモンの飛翔高度もそれなりに低いですが、モドキは更に低い高さを緩やかに飛びます。本種も出始めで、いずれも新鮮な個体ばかりでした。最初はアカツメクサで吸蜜する♂。
 
+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
コヒョウモンモドキ(7月中旬)_f0090680_142932.jpg
EM12-P520@180mmX1.4TC,ISO=200,F5.6-1/1000、撮影時刻:13時18分

 「縁毛フェチ」を自認する管理人としては痺れる場面です。気温が低いこともあって、閉翅シーンをなかなか撮影できません。何とか粘って♂裏面を撮影。
コヒョウモンモドキ(7月中旬)_f0090680_1423163.jpg
EM12-P520@200mmX1.4TC,ISO=200,F5.6-1/640、撮影時刻:13時13分

 後翅裏面のモザイク模様~縁毛部までのデザインは本当に美しい蝶だと思います。広角でニガナの1種から吸蜜する場面も撮影。
コヒョウモンモドキ(7月中旬)_f0090680_1425199.jpg
EM12-Z1240@12mm,ISO=320,F5.6-1/500、撮影時刻:10時34分

 吸蜜を終えた♂がフワフワと飛んでワラビの葉上に舞い降りると、コキマダラセセリ♂とのツーショットが完成。
コヒョウモンモドキ(7月中旬)_f0090680_1432488.jpg
EM12-Z1240@12mm,ISO=320,F5.6-1/1000、撮影時刻:10時36分

 高原を代表する濃オレンジ色がワラビの葉上で輝きます。しかし、こうしてセセリ類と並んでみると、改めてコヒョウモンモドキの小ささが実感できますね。ついで全開翅休息する♀。
コヒョウモンモドキ(7月中旬)_f0090680_143572.jpg
EM12-P520@123mmX1.4TC,ISO=320,F5.6-1/1600、撮影時刻:10時29分

 続いてアザミ類で吸蜜する♀。
コヒョウモンモドキ(7月中旬)_f0090680_144115.jpg
EM12-P520@193mmX1.4TC(トリミング),ISO=500,F5.6-1/1600、撮影時刻:10時24分

 後翅のモザイク模様をどうしても表現したいため、下から覗き込むアングルで撮影。アザミがショボくてちょっぴり残念(^^; ミズナラ葉上からの飛び立ち飛翔にもトライ。
コヒョウモンモドキ(7月中旬)_f0090680_1443570.jpg
EM12-P520@50mmX1.4TC(トリミング),ISO=1250,F5.6-1/4000、撮影時刻:10時28分

 抜けた背景だと、白いダンダラ模様の縁毛が引き立ちます。この日は時期的にクガイソウが未だ咲いておらず、ホストとのコラボ画像は撮れませんでした。1、2週間後には、そんな絵も狙えるのでしょう。それと期待した交尾シーンにも出会えませんでした。

 この高原では複数のカメラマンが蝶を追いかけておりました。そのお一人が「本種の蛹を撮影した」とお聞きしたので、勝手を言って場所をご案内頂きました。もちろん管理人にとって本種蛹は初撮影。1頭はスモモの実生、もう1頭はワラビの茎で垂下しておりました。
コヒョウモンモドキ(7月中旬)_f0090680_14304711.jpg
EM12-Z1240@40mm(トリミング),ISO=500,F7.1-1/800、撮影時刻:9時42分
コヒョウモンモドキ(7月中旬)_f0090680_14305789.jpg
EM12-Z1240@40mm(トリミング),ISO=500,F7.1-1/400、撮影時刻:9時42分

 2頭の比較画像も作ってみました。
コヒョウモンモドキ(7月中旬)_f0090680_1440497.jpg


 体長は#1、#2がそれぞれ12mm、13mm。断言できませんが、尾端構造から推定していずれも♀だと思います。白地に黒点および橙色が混じる結構派手なデザイン。しかし、背景に紛れると、これが保護色として働くから意外です。垂蛹を見出した環境を少し引いて撮影。
コヒョウモンモドキ(7月中旬)_f0090680_14312123.jpg
EM12-Z1240@14mm,ISO=500,F8-1/500、撮影時刻:9時40分

 高さ基準として置いたペットボトルは高さ20cm。矢印#1(地上高30cm)、#2(同31cm)の先に蛹が付いていますが、分かりますか(画像をクリックして拡大して初めて何とか認識できるレベル)? この画像、カメラ目線を相当下げて撮影しております。このポイントをなにげに歩きながら上から見下ろしても、蛹は葉陰に隠れて全く目に入りません。蛹を独力発見されたカメラマンの眼力に敬服いたします。

 次回はオオミスジやその他のタテハ類をご紹介します。
by fanseab | 2019-07-22 22:38 | | Comments(0)
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