探蝶逍遥記

ウラナミシジミ(10月上旬)

 先日の台風24号接近時は関東地方でも、物凄い強風が吹き荒れました。幸いにも雨量は思ったほどでも無く、所謂「風台風」でした。多摩川縁に出てみると、増水してオギ群落など、河川敷の植物が全て横倒しになっています。但し昨年秋に来襲した台風による増水に比較すると、水量は低目に推移したようで何よりでした。増水を間逃れたクズ群落の上ではウラナミシジミが数多く飛んでいました。この時期、既にクズの花は盛りを過ぎているので、彼らの吸蜜源は、主にアレチウリ(Sicyos angulatus)。「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定された『札付きのワル』ですね。最初は♂の吸蜜後開翅の場面。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
f0090680_17321210.jpg
EM12-Z60(トリミング),ISO=200,F5.6-1/500,撮影時刻:12時11分

 非常に綺麗な個体。できれば尾状突起が風にたなびいて、伸びて欲しかった! 次はアレチウリ吸蜜からの♂飛び立ち場面。
f0090680_17323259.jpg
EM12-Z60(トリミング),ISO=500,F2.8-1/4000,撮影時刻:11時01分

 次は♀。残り少ない葛の花弁に産卵している個体が地表で開翅休息しておりました。
f0090680_17324530.jpg
EM12-Z60(自動深度合成+トリミング),ISO=200,F5.6-1/320,撮影時刻:11時46分

 尾状突起が切れた個体ですが、深みのある色合いに感動して思わずパチリ。次は♀の飛び立ち場面。
f0090680_1733864.jpg
EM12-Z60(トリミング),ISO=800,F3.5-1/4000,撮影時刻:12時05分

 撮影後、この子の美しさに思わず涙が出ました。特に前翅の地色とブルーのコントラストが際立った個体であること。ルリウラナミシジミ(Jamides bochus)♀を彷彿とさせる鮮やかさが抜群! 地表での♀開翅画像と比較すると前翅ブルー鱗粉の載りの良さが明快です。この数コマ後の画像もアップします。
f0090680_17331793.jpg
EM12-Z60(トリミング),ISO=800,F3.5-1/4000,撮影時刻:12時05分

 こちらはちょっとピンボケで申し訳ありませんが、比較のため掲載します。上記2枚の左右前翅を比較して、前翅のブルー発色が「構造色」に基づいている点に気が付きました。羽ばたきの角度によりブルーの濃さが全く違います。こんな個性的な個体に出会えて、宝物を拾った気分でした。ウラナミシジミを馬鹿にしてはいけませんね!
by fanseab | 2018-10-07 20:57 | | Comments(4)
Commented by 愛野緑 at 2018-10-07 23:16 x
4枚目は良い色が出ていますね!アメイジング❤️
Commented by fanseab at 2018-10-08 15:06 x
愛野緑さん、コメント有難うございます。
高速連射機能のおかげで、このように決定的瞬間を効率良く捉えることが
できるようになりました。連写コマ数が少ないと、一番ブルーに輝くコマが
あっても欠落してしまう可能性がありますからね。
Commented by Sippo5655 at 2018-10-11 21:52
ウラナミシジミこんな素敵なブルーに輝くなんて・・!!
手持ち画像を確認してみたところ、こんな色合いはありませんでした。
光の加減で変わってくるのでしょうか!?
Commented by fanseab at 2018-10-12 22:41 x
Sippo5655さん、静止で開翅状態の♀ではブルーの色合いがあまり見えませんが、
飛翔中、角度が変わるとブルーの輝きが変化する個体がいるようです。
全ての個体でこんな現象が生じるのかは不明です。ただ新鮮な個体でないと、
構造色の発現有無を確認できないと思います。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード