探蝶逍遥記

ミスジチョウの産卵と若齢幼虫(8月上旬)

 ムモンアカ撮影ポイントは渓流近くにあり、そんな環境もあってか、生き残りのミスジチョウ♀の産卵行動を観察できました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D500-34VR(トリミング),ISO=640,F8-1/250,-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時29分29秒

 ミスジチョウ産卵シーンは過去に撮影済ですが、いつも込み入った場所に産むので困ります。この絵では何とか腹端まで表現できました。産み付けた卵も同時に表現するのは至難の業ですね。場所を変えての産卵。
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D500-34VR(トリミング),ISO=640,F8-1/250,-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時29分41秒

 露出設定が明らかにオーバーで、色相が不自然なものになってしまいました。ここまでボロボロだと本当に哀れに思ってしまいます。残念ながら遠距離での撮影になったので、卵の発見はできませんでした。この後、ここから直ぐ傍に高さ2m程のカエデ類を見出しました。その環境画像です。
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TG4@4.5mm,ISO=200,F2-1/800,-0.7EV、撮影時刻:10時49分

 やや日陰にある中央の株です。ここを調べると、2頭の若齢幼虫を見出しました。最初の1頭。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=400,F5.6-1/80,外部ストロボ、撮影時刻:10時45分

 体長8mmほど。2もしくは3齢幼虫と思われます。主脈を残して両サイドに枯葉も残すNeptis属若齢幼虫に概ね共通する食痕です。管理人は越冬態勢中のミスジチョウ幼虫を過去に観察した経験がありますが、越冬前の若齢幼虫発見はこれが初めて。チョッピリ嬉しい出会いでした。この子のすぐ傍にもう1頭いました。念のためコメントすると、主脈の先端に鎮座しているのが幼虫。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=400,F5.6-1/80,外部ストロボ、撮影時刻:10時46分

 こちらは体長6mm。恐らく2齢。少し引き気味のショットも撮影。
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EM12-Z60(トリミング),ISO=400,F5.6-1/80,外部ストロボ、撮影時刻:10時46分

 こちらの絵の方が食痕の全体像が分かり易いですね。仮にこの小さな株に♀が産卵している場面に出会ったら、葉被りも少なく、納得行く産卵シーンが撮れそうです。
<8月25日追記>
♀産卵シーンに登場するカエデは鋸歯が全く認められないので、イタヤカエデ(Acer pictum)類と推定。更に言えば、エンコウカエデ(ssp.dissectum)だろうと思います。一方、幼虫が付いていたカエデは、オオモミジ(A. amoenum)と推定されます。いずれにせよ、間違いあればご指摘願います。

by fanseab | 2018-08-21 22:03 | | Comments(2)
Commented by clossiana at 2018-08-23 09:13
ミスジチョウって産卵期間が長いのですね、片や産卵をし続けていて、一方では幼虫が2~3齢ですからね。知りませんでした。私の観察地の栃木では成虫は6月に見られ今の時期ともなると3齢しかいません。
最後の写真の食痕も、こういう形状のは初めてです。葉の中ほどを中脈だけ残して、その両側を食べていますが、普通はこんな綺麗な食痕は残さず、もっとランダムに食べていると思います。勉強になりました。
Commented by fanseab at 2018-08-23 21:52 x
clossianaさん、♀の寿命が長いのではなく、成虫発生時期が長期間にわたっているのが、
原因でしょう。食痕は3齢でも初期はアップした画像のようですが、途中から変化する
ようです。また同じカエデ類でも葉の大きさで、食い方を変えるようにも思います。
食い方の詳細も研究材料になるでしょうね。
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