探蝶逍遥記

ツマキシャチホコ(7月中旬)

 アオバセセリ幼虫の観察を終えて、帰宅準備途中、エノキに産卵するアカボシゴマダラ♀に出会いました。産卵シーンは上手く撮影できず、ガッカリしていたのですが、母蝶が飛び去った後のエノキを眺めていたら、何やら葉上に異様な物体が付いておりました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60, ISO=200、F5-1/80、外部ストロボ、撮影時刻:12時41分

 遠目には、Papilio属若齢幼虫のように見えました。しかし、接近してみると明らかに蛾です。ハマキガあたりだろうか?と思いつつ、帰宅後調べたら、どうやらシャチホコガの1種、ツマキシャチホコ(Phalera assimilis)のようです。類似種にクロツマキシャチホコ(P.minor)がいます。クロツマキは後翅が明らかに黒いようですが、後翅色彩は確認できておらず、ここでは「ツマキ」としておきます。間違えていたらご指摘下さい。いずれもクヌギ、コナラ、アラカシと言った雑木林にありふれたカシ類をホストにしているようです。これまでこの子に出会えなかったのは単に興味がなかったのか、あるいはご覧のように枯木に擬態しているためでしょうか。側面からも撮影してみました。
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EM12-Z60, ISO=200、F5-1/80、外部ストロボ、撮影時刻:12時41分

 確かにこの子が雑木林の林床に落ちていたら、枯木と見間違えるでしょうね。少し刺激してみたら、サッと想定外のスピードで飛び去っていきました。
 因みに本種の種名assimilisは「類似した」を意味します。そう言えば、アカボシの種名も同じassimilis。分類上は、全く縁も所縁もないタテハとシャチホコガですが、何故か縁があって出会っていたような気がしました。
by fanseab | 2018-07-24 21:33 | | Comments(2)
Commented by Sippo5655 at 2018-07-25 21:52
ああ、この子私も先日見ました!!
見事に枝に擬態していますよねー。
たぶん、私もこれまで
多くの子たちを見落としてきたと思います
そう思うのは、こんな出逢いがあった時。
へえ、こんな子もいるんだ!!
すっごいなあって単純に嬉しくなってしまい
生物多様性の素晴らしさをその度に・・・
種名に「類似した」とつけられたアカボシゴマダラは
マダラチョウに擬態・・・
ということは、、「ゴ」って何??
Commented by fanseab at 2018-07-26 20:15 x
Sippo5655さん、発見した場所が場所だけに、枯枝には見えませんでした。
ただ、凄い違和感があったのです。アカボシゴマダラの種小名はゴマダラチョウ
(H.persimilis)に類似した意味でassimilisと命名されたのでしょう。
確かにアサギマダラに擬態していますが、種名とは無関係です。
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