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探蝶逍遥記

コチャバネセセリ第2化(7月上旬)

 オオチャバネセセリの姿を求めて近くの里山公園へ。この日は生憎の雨。久しぶりビニール傘を差しての探索です。雨宿りしている個体を探すも坊主。代わりに見つけたのは、雨宿りしているテングチョウ。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
コチャバネセセリ第2化(7月上旬)_f0090680_2175538.jpg
EM12-Z60, ISO=200、F4.5-1/160、外部ストロボ、撮影時刻:10時24分

 佇み方が巧みに気配を消していて、あやうく見逃す所でした。雨滴まで写し込もうと思ったのですが、諦めました。アズマネザサの葉がビッショリ濡れてセセリ幼虫の巣を探すことも断念。その後、クロヒカゲ♂を発見。
コチャバネセセリ第2化(7月上旬)_f0090680_2181450.jpg
EM12-Z60, ISO=200、F4-1/60、外部ストロボ、撮影時刻:10時33分

 撮影時には新鮮な2化個体だと喜んでいたのですが、右後翅が結構大破していました。眼状紋周辺のブルーが綺麗に光っていたので、反対側に回り込んで写すべきでしたね。
 クズの葉上に黄褐色セセリを発見。新鮮なコチャバネセセリでした。
コチャバネセセリ第2化(7月上旬)_f0090680_2185917.jpg
EM12-Z60, ISO=200、F2.8-1/250、撮影時刻:11時06分

 想像以上にサイズがデカかったので、一瞬、ホソバ?かと思いました。前々回記事でコチャバネ終齢幼虫について述べました。前回訪問から丁度2週間、第2化発生がスタートしたようです。出会った個体はいずれも超新鮮な♂。クズ葉上で微かに開翅した個体を広角でも撮影。
コチャバネセセリ第2化(7月上旬)_f0090680_2192846.jpg
EM12-Z12, ISO=200、F4.5-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:11時35分

 その後、全開シーンを堪能。
コチャバネセセリ第2化(7月上旬)_f0090680_219461.jpg
EM12-Z60, ISO=200、F4.5-1/125、外部ストロボ、撮影時刻:11時46分

 縁毛は前翅がベージュと黒褐色の破線模様、一方、後翅はベージュ一色。この縁毛の塗り分け方もお洒落です。縁毛フェチの管理人が胸キューンとなる場面です。やはりセセリは縁毛が命。新鮮な個体に巡り会えて感謝! そのうちアザミで吸蜜。
コチャバネセセリ第2化(7月上旬)_f0090680_21101973.jpg
EM12-Z60, ISO=200、F2.8-1/400、撮影時刻:11時47分

 雨模様なので、しっとりした仕上がりになりました。アザミとセセリのコラボでは、陽射しが強いとアザミの色が白トビし易くて苦労しますが、曇天ならその心配も要りません。続いでアキノタムラソウでも吸蜜。
コチャバネセセリ第2化(7月上旬)_f0090680_21104569.jpg
EM12-Z60, ISO=200、F2.8-1/320、撮影時刻:11時58分

 これが、この日のベストショット。欲を言えば、ストローがもう少し長く伸びて欲しかった場面。セセリはシソ科の紫系花が大好きです。カメラマンの写欲を高めるフォトジェニックな場面をセセリ達も心得ているような・・・ この日、コチャバネのすぐ横のアザミで大型セセリを発見。追い求めていたオオチャバネセセリでした。
コチャバネセセリ第2化(7月上旬)_f0090680_2111198.jpg
EM12-Z60, ISO=200、F2.8-1/400、撮影時刻:11時48分

 残念ながら相当汚損した個体。当地での第1化発生時期の予想は当たっていたことになります。但し、2化に比較して個体数が非常に少ないようです。
by fanseab | 2018-07-08 21:07 | | Comments(2)
Commented by Sippo5655 at 2018-07-12 22:03
雨の日も傘さして探索・・・
頭が下がる思いです。
雨宿りする蝶、こんな日ならではの光景ですね。
雨の日って、それだけでまず出逢いへの期待は薄れているので
いきなり目の前に蝶が飛び込んでくると
晴天の出逢いよりもしっとりとした感動を覚えます。
コチャバネセセリ、縁毛、そんな色分けがあったとは、知りませんでした!
まん丸のお目目にばかり意識がいっていたから・・・
今後は縁毛にも着目してみます(*´∇`*)
オオチャバネはちょっと特別で、私いつも真横からお顔を撮影しちゃいます
真っすぐに黒いラインが入るのがかっこ良くて!
Commented by fanseab at 2018-07-14 21:55 x
Sippo5655さん、昔から結構傘差しての撮影やってます。
意外と面白い被写体や表情が出るんでやめられません。もちろん、土砂降りじゃあ、
やりませんけどね。それと発色は曇り日や小雨の日が明らかに勝っていますから。
セセリは高速で飛び回るせいか、縁毛の損傷が進みやすいように思います。
櫛の毛がちょっとずつ欠けていくように、蝶の魅力も半減していくように思います。
オオチャバネは年間通して真面目に追いかけたことがないので、化数で、これほど
個体数が変化するとは思いませんでした。
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