探蝶逍遥記

ヒメウラナミジャノメの飛翔(4月下旬および5月上旬)

 五月晴れの下、草叢をピョンピョンと踊るように舞う・・・、ヒメウラナミジャノメはこの季節の代表的な蝶でしょう。もちろん多化性の蝶ですから、真夏にも多摩川縁を飛んでいるのですけど、この可愛らしいジャノメは初夏に最も似つかわしく感じられるのです。
 さて、本種の飛翔を一度でもトライされた方なら、経験済みでしょうが、飛翔速度が緩い割に難易度が高い蝶です。飛翔軌道が読めそうで読めない不規則な飛び方がその原因。今回のテーマは冒頭に述べたような情景、つまり、
『初夏の光が差し込む草叢。。。ダンスを舞うように♀を探して飛び回る♂達』
が、アウトプットイメージ。そこで、以下の作戦を取りました。

①先ずは逆光で、光が差し込む明るい草叢を表現。
②逆光なので、ストロボ等を使って背景と蝶のコントラストバランスを調整。

 最初は、2頭が絡むシーン。高速連射で切り取りました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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両者共通:EM12-Z12(トリミング), ISO=1000、F4-1/4000、撮影時刻:10時26分

 このような決定的な一瞬の捕捉は、60コマ/秒の独壇場ですね。特に2枚目は今回のテーマに沿ってバランス良くまとまったと思います。次に単射でもトライ。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時16分

 こちらは背景にハルジオンが入って季節感が出ました。次は単独個体の飛翔。高速連射で本種の飛翔モードを確認すると、一旦翅を打ち下ろし、ピョンと飛びあがると、閉翅状態のまま放物線飛行をし、落ち際に再度翅を打ち下ろすパターンです。ですから、単射で撮影すると、殆どのコマは閉翅状態になります。最初は草叢を縫って飛ぶ感じが一番表現できた作例。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時13分

 次はアカツメクサ付近を飛ぶ個体。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時18分

 羽化直の♀は恐らく地表近い場所に潜んでいるのでしょう。♂は草叢の生え際を舐めるように探していきます。カメラでヒメウラナミを追い撮りしていると、突然Uターンして、カメラに突進して来るチャンスがあります。
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EM12-Z12(トリミング), ISO=200、F10-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:10時24分
 
 これが将にその場面、ベニシジミが時々、産卵に潜り込むギシギシ周辺を探る♂です。最後はAPS一眼での単射作例。
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D500-20(トリミング), ISO=100、F8-1/4000、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時09分

 蝶の配置、翅の開翅タイミングは絶妙でしたが、惜しむらくは、後翅の破損。なかなか上手くは行きませんね(^^; 多摩川縁の草叢も定期的に草刈りを受けます。恐らく今月末頃、第一回目の草刈りを受けて、撮影した現場も丸坊主になる筈です。意外と本種の飛翔を撮影できるチャンスが少ないのは残念です。
by fanseab | 2018-05-12 21:49 | | Comments(2)
Commented by himeji555 at 2018-05-13 13:22
fanseabさん、『初夏の光が差し込む草叢。。。ダンスを舞うように♀を探して飛び回る♂達』がまさしく撮れてますね!
よく見かけるけど撮るのは到底無理と諦めきっていた光景を画像で拝見できて、流石お師匠様☆彡
特に2枚目は、近くの葉先で観戦してるテントウムシになりきって魅入ってしまいました。
撮影データを真似ても、こんな世界は撮れそうもないですが、トライしてみようかな~?!と。
ただ問題は、60コマ/秒で撮った画像の中から選り出す作業を思うと・・・眼精疲労が。。。
まぁ撮れそうもないから要らぬ心配でしょうが、志だけは高く大きく。
どうもありがとうございました!
Commented by fanseab at 2018-05-13 22:06 x
himeji555さん、広角飛翔は望遠と異なり、置きピン距離が短いこともあって、少し
難易度が上がります。それに伴い、蝶の飛翔軌跡を予測することが成功のポイントに
なるんです。その点、ヒメウラナミジャノメは予測不可能な動きをするので悩ましい
のですよ。EM-1MarkⅡでは、連射画像の一括消去やモニターができないので、仰る
通り、選別作業が大変ですね。志を持って、是非トライしてみて下さい。
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