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探蝶逍遥記

キタテハの飛び立ち(3月上旬)

 暖かさを増した多摩川縁の河川敷では、越冬キタテハも飛び交うようになりました。シーズンインに備え、飛び立ちシーンをプロキャプチャーモードで練習撮影。

+++画像はクリック・タップで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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撮影条件は全て同一:EM12-Z60(トリミング), ISO=320、F3.2-1/6400、撮影時刻:14時11分

 キタテハは飛び出し時、斜め前方概ね40度方向に上昇する傾向を確認。そこで、予めキタテハを画面右下に配置、半押しで待機。予想通り、画面対角線左上方向に飛び出してくれたので、翅表を数コマ得ることができました。

 最近、オリンパスE-M1 MarkⅡのファームウエアバージョンアップがなされ、プロキャプチャーモードでのプリ撮影コマ数が従来の14コマから35コマに増加されました。フレームレートは従来通りの60コマ/秒。飛び立ち場面の撮影では、バージョンアップのメリットが一見ありそうですが、これは錯覚に過ぎません。プリ撮影コマ数を最大の35コマ(0.58秒相当)に設定しても、①飛び立つ前の静止シーン、②飛び立ち後、フレームアウトして蝶の写っていないコマのみ増加するだけ。今回のキタテハの場合、飛び立ちの瞬間からフレームアウト迄、最も「美味しい」部分は、せいぜい5-6コマに過ぎません。このコマ数はプリ撮影コマ数増加とは無関係なのです。フレームレートが一定なら、「美味しい部分」のコマ数に変化がないからです。仮にフレームレートが120コマ/秒にでも増加すれば、飛び立ち時のより細かい場面が撮影できるのですが、それは「MarkⅢ?」の登場まで待たねばならないのでしょうね。

 むしろ、今回のファームアップは、置きピン・追い撮りでの通常飛翔撮影に極めて有効と思われます。飛翔撮影では、経験上、シャッターを押すタイミングが遅れるため、蝶がカメラマンから後退する場面が殆どなのですが、プリ連射数が増加した結果、カメラマンに前進して来る、迫力ある絵を捉える確率が増加しそうです。このあたりの効果検証は順次実施していきたいと思います。
by fanseab | 2018-03-07 22:05 | | Comments(2)
Commented by otto-N at 2018-03-08 17:44 x
プリ撮影を置きピンで出来るなら、広角レンズでの追い撮りには威力を発揮しそうですね。これまで、プロキャプチャーでは望遠やマクロでの飛び立ち画像ばかりしか見ていなかったので、置きピン撮影はできないものと思っていました。私はレリーズラグがあるためシャッターを切りながら近づいたり追いかけたりしてますが、古典的方法では失敗ばかりです。
Commented by fanseab at 2018-03-09 21:40 x
otto-Nさん、小生は元来EM1-MKⅡのプロキャプチャーモードを殆ど飛立ちでは使用
しておりません。ご指摘の通り、絵がワンパターンになって、面白くないからです。
で、殆どは通常の追い撮りに活用しておりました。実際にどの程度、効果があるかは、
今後のお楽しみです。
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