探蝶逍遥記

中国四川省成都近郊遠征記:その1

 2015年7月に実施した首題遠征記をシリーズで書くことにします。実は2016年の1月頃から記事を書こうと思っていた矢先、同年1月末に突然内耳系眩暈を発生し、その後の体調不良で、企画が頓挫してしまったのです。気の抜けたビールにならない内にメモとして記録に残すことにしました。

(1)成都市近郊のクロオオムラサキ
 今回遠征の主目的はクロオオムラサキ(Sasakia funebris)の撮影。管理人はタテハ類、それも巨大なタテハが大好きです。国内の蝶では、もちろんオオムラサキ(S.charonda)が一番のお気に入りですし、アジア遠征でも、先ず目を向けるのは大型イナズマ類(LexiasEuthaliaなど)の種群になります。色々と蝶図鑑を眺めているうちに、やはりオオムラサキの唯一の兄弟、クロオオムラサキを撮影せねばと思い始めました。本種を撮るには中国大陸に足を踏み入れなければなりません。大陸には過去、出張で上海に一回行ったきりで、蝶撮影として初体験の場所。色々と不安があるので、公共交通インフラが比較的整備された中国四川省成都市近郊のポイントを訪れることにしました。
 同地はかつてプロの昆虫写真家、青山潤三(※1)、渡辺康之(※2)、松香宏隆(※3)の各氏が訪れ、それぞれ詳細かつ魅力的なレポートを残されています。それらの画像を眺めながら、本種の勇姿を是非ともわが手で・・・との思いが募りました。
※1 青山潤三,1998.中国の蝶ー海の向こうの兄弟たち. 東海大学出版会,東京.
※2 渡辺康之,2008.中国のオオムラサキとクロオオムラサキの生態. 月刊むし(449):16-22.
※3 松香宏隆,1992.黒の哨戒機 クロオオムラサキ.サイアス(科学朝日)(52):68-71

(2)東京→成都へのアクセス
 遠征した2015年時点で、東京→成都への直行便はANA(NH947)以外に皆無。但しこの便、成田(NRT)17:25→成都(CTU)22:20で成都到着が深夜に近いのです。管理人は初めての遠征地では、到着時刻が深夜近くになるのはリスク管理上敬遠しております。そこで止む無く羽田(HND)出発、北京(PEK)乗継の便を選択しました。

中国国際航空CA0184(コードシェアNH5731):HND8:30→PEK11:20
同上CA1407:PEK16:00→CTU19:00

 当初、PEKでの乗継時間を約1時間半の便で予約したのですけど、中国人の友人が「それは間隔が短すぎ!PEKの乗継は時間がかかるから、もうちょっと余裕を持たせた方が良い」とのご宣託で変えました。結果的にこれは正解でした。
<現時点でのアクセス利便性>
 その後、中国人観光客の日本来訪者が激増したこともあって、直行便が増便され、選択肢が増えました。今、東京から成都へ行くなら、下記の便をお勧めします。

CA460(コードシェア:NH5765):NRT8:50→CTU13:20

また、現役サラリーマンの方なら、四川航空(3U)もお勧め。

3U8086:NRT20:30→CTU00:50

 この便なら、金曜日に退勤後、成田に直行。月曜日に有休を取り、3U8085で帰国するプランもありです。2泊3日のクロオオムラサキ撮影突撃ツアー?は如何でしょう。いずれにせよ残念なのは、羽田出発の成都行直行便が現在でもないこと。

 さて、羽田に駐機中のCA184便。機体はエアバスA321。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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TG4@11.8mm, ISO=100、F14-1/80、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、7時48分

 定刻50分遅れで離陸し、暫くして朝食(ブランチ?)が提供されました。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/200、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、10時04分

 機内食は不味いとの噂を聞いておりましたが、味はともかく、美味しく見せる工夫が全くされていない点がNGです。PEKへ向け降下中の景色。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2.8-1/2000、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、11時17分(以下現地時間)

 画面中央右上に写っている飛行場は「北京市通州机场」。軍事基地ですね。北京国際空港はこの画面左前方に位置します。PEK到着11:26(定刻6分遅れ)。国際線が到着するT3の各ゲートから乗客は一旦、検疫のある一角に集められます(下の画像の右手奥)。
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TG4@6.86mm, ISO=400、F2.8-1/2000、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、11時40分

 本来、中国国内線乗継カウンターがこの近辺にあるべきですが、何故か無く、狐に摘まれた感じで、シャトルに乗車。両替を両替所ではなく、手数料原則無料の銀行窓口に拘ったことが敗因で、ムチャ時間を消費しました。これが中国銀行窓口での整理券。
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TG4@4.5mm, ISO=1600、F2.8-1/20、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、13時40分

 既に8人待ち(^^; 大慌てで何とか両替を済ませ、CTU行便のゲートに辿りついたらヘロヘロでした。つくづくデカい飛行場だなぁ~と実感。それと機内持込手荷物検査で、カメラリュック内のカメラ、レンズ、電池他を全て出さねばならぬルールには閉口しました。窃盗犯から見たら管理人は絶好のカモに見えたことでしょう。CA1407便は16:25離陸。成都18:46着陸。途中で出た機内食です。
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TG4@4.5mm, ISO=100、F2.8-1/250、-2.0EV、内蔵ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、17時12分

 中国に来たなぁ~と実感するようなメニューです。胡瓜の漬物が微妙に嬉しかったですね。成都空港も想像以上に大きいものでした。ここからホテルまではタクシーで。駐車場に100台以上のタクシーが整然と客待ちしている姿に驚きました。いずれも緑と白のツートンカラーで統一され、白タクが混じっていないようで安心感もありました。成都南站に近いホテルまで30分、料金は42元(当時の換算レートで、約830円)でした。

 さて、ホテルのフロントで一悶着。中国のホテルに宿泊する際、押金(ya jin)なるデポジットをチェックイン時に支払わねばなりません。管理人はこの予備知識がなかったので、ビックリしたのです。宿代はクレジットカードで既に決済済なのに、何故別途現金を要求するのか当初は理解できず、フロントとやり合いました。しかも英語が全く通ぜず、拙い中国語(普通話)でやり取りするので、余計に疲れました。基本1泊分で、ホテルによって異なりますが、100-400元程度です。宿泊したビジネスホテルは造りも新しく清潔で快適だったので助かりました。
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TG4@4.5mm, ISO=200、F2.8-1/30、内蔵ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年7月10日、20時01分

 コンセントボックスです。
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TG4@4.5mm, ISO=400、F2-1/15、撮影年月日・時刻:2015年7月11日、6時58分

 上が二股のAタイプ。下が三股のBFタイプ。Aタイプは変換プラグ不要で、日本と同様のプラグがそのまま差し込めます。コンセントボックスが金メッキ?されているのが、いかにも中国らしいですね。
<次回へ続く>
by fanseab | 2018-01-30 21:34 | 旅行記 | Comments(4)
Commented by Sippo5655 at 2018-01-31 21:41
中国の食事って、こんなんなんだ~
日本ってやっぱり食事レベルは最高ですよね!
日本のコンビニで中国産梅干しシートを買いあさっている中国人、
産地まで見てないのかなあ・・・?
クロオオムラサキなる蝶がいるなんて!
オオムラサキより大きいのでしょうか!
Commented by himeji555 at 2018-02-01 13:12
クロオオムラサキのレポ、楽しみに拝見します!
旅の微に入り細に入り現地情報は、特に熱烈歓迎です。(笑)
中国銀行の整理券ですが、漢字で書いてある部分もあるけど、全く何言ってるのか想像もつきませんね。
地方に行くと、トイレ門番さんは未だ健在なのでしょうか?
Commented by fanseab at 2018-02-01 21:16 x
Sippo5655さん、こんばんは。
<中国の食事って、こんなんなんだ~
これは機内食、それも北京の業者が提供しているもので、中国の食事を代表するもの
ではありません。但し、一般的な中国人が特に不満と思わない平均的なメニュー
内容になっているのではないかと思います(中国国際航空の想定する平均的サービス)。
中国に入ったら、食材が汚染されているか等、不安を抱いたら旅行できません。
短い旅なら無害・・・と割り切るしかありません。
クロオオムラサキはオオムラサキとほぼ同じ体躯です。別途、詳しくレポートします。
Commented by fanseab at 2018-02-01 21:23 x
himeji55さん、ご無沙汰しております。
銀行や口座運用、資金出し入れに関する用語は小生にも難解です。
ただ、ここは注意書きでして、無視しておいて問題ない部分です。
中国の銀行窓口処理はとんでもなく、待たされる・・・、これは
良き経験でありました。手数料無料に惹かれて、結局時間を浪費した。。。
本末転倒でした。小生が今回旅行した世界遺産拠点では、トイレに門番は
おりませんでしたよ。
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