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探蝶逍遥記

ムラサキツバメ越冬集団の観察その2(12月上旬)

 暫く蝶観察をサボり気味で、前回の観察からほぼ1ヶ月が経過してしまいました(^^;
先ずは柑橘類をチェック。前回発見した3頭集団の姿はありません。やはり東向きで、朝方直射日光が長時間当たるため、適当な場所ではなかったのでしょう。次に6頭集団のあった場所を確認。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
ムラサキツバメ越冬集団の観察その2(12月上旬)_f0090680_20552994.jpg
D500-34VR(3コマ深度合成+トリミング)、ISO=1600、F8-1/640、外部ストロボ、撮影時刻:10時02分
ムラサキツバメ越冬集団の観察その2(12月上旬)_f0090680_20554455.jpg
D500-34VR(2コマ深度合成+トリミング)、ISO=1000、F8-1/640、外部ストロボ、撮影時刻:10時13分


 前回より少し数が増えたようです。画像を詳細に確認すると、ムラツ6頭、ムラシ3頭の混群でした。この場所は朝方完全に逆光になることもあり、画像にフレアが入り撮影に苦労しました。300mmVRレンズの特性なのか?ちょっと気になります。この後、新規集団を求めて付近をウロチョロ。やがて、アラカシの大木頭上に何やら怪しい影を発見!大きな枯葉に集団がいます。高さは6mほどでしょうか。距離が遠いので大幅にトリミングしてのご紹介。
ムラサキツバメ越冬集団の観察その2(12月上旬)_f0090680_20561272.jpg
D500-34VR(トリミング)、ISO=1600、F8-1/640、外部ストロボ、撮影時刻:10時05分
ムラサキツバメ越冬集団の観察その2(12月上旬)_f0090680_20562579.jpg
D500-34VR(トリミング)、ISO=2000、F8-1/500、外部ストロボ、撮影時刻:10時09分

 最初はムラツの集団かと思いましたが、実態はムラシの10頭集団。管理人が初めて出会ったムラシの二桁集団で、撮影後暫し昂奮状態でした。やはりムラシは緑色の葉よりも枯葉がお気に入りのようです。この場所、考えてみると、ムラツが混群を形成している柑橘類よりも風衝機能が遥かに高い絶好の塒になっています。恐らく昨シーズンも何らかの集団が形成されていた可能性があります。何せ頭上高い位置の集団なので、どうしても見逃す傾向にあるのは仕方ないですね。このムラシ集団が春まで生き残れるのか?ムラツ集団よりもむしろ興味ある追跡対象となってきました。

 同じポイントでウラギンシジミの越冬個体も探してみました。苦労した後、シラカシの葉陰にいる1頭のみ発見。
ムラサキツバメ越冬集団の観察その2(12月上旬)_f0090680_20564267.jpg
D500-34VR、ISO=1250、F8-1/400、外部ストロボ、撮影時刻:10時20分

 位置は完璧な北向きです。昨年は周辺で越冬している6個体を発見できたのに・・・。今年は不作かな?
by fanseab | 2017-12-10 20:59 | | Comments(8)
Commented at 2017-12-10 22:00
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Garuda→あーとまん at 2017-12-11 01:31
ムラサキシジミの10頭集団!
ダンダラさんの記事見て凄いなあと思ってましたが、まさか地元で?
これは是非とも見に行かねば。
とはいえ6mですか。見つけられるかな…。
それ以前にアラカシなんてどこにあったかしら?(まずそこから)

さて、せっかくなので情報を。
落葉とともに消滅する運命ですが、柑橘類の手前の方にある栗の木にも2箇所集団が出来ています。9日夕方の時点で6頭と9頭居ました。
Commented by clossiana at 2017-12-11 15:53

ムラシの10頭集団ですか。。う~む、何ともすごい光景ですね。実はダンダラさんの緑葉上の5頭集団を見させて頂いて唸り声をあげたばっかりだったのに、またまた唸り声を上げてしまいました。これらの集団は今までの、この種の常識をひっくり返してしまいましたね。暫し昂奮状態だったのは無理もないです。
一昨日ですがダンダラさんと話す機会がありまして「或る種に集合性があるかないかは、他個体の姿を見て寄ってくるかどうかが鍵なのではないか」と意見が一致したのですが、今回の場合は「近くにムラシの好きな枯葉が他にもありましたか?」(=他には適当な枯葉が無かったから一枚の枯葉に集中した?)「それともムラシは同種の他個体を見つけて集まってきた?」貴ご意見を伺えたら嬉しいです。
Commented by fanseab at 2017-12-11 21:07
鍵コメさん、久しぶりの現地訪問で、新しい場面に出会うと興奮しますね。
仲間をどのように認識して、寄り添って行く行動に出ていくのか?
下記clossianaさんが提起している問題はどうやったら解けるのでしょうかね。
Commented by fanseab at 2017-12-11 21:09
あーとまんさん、ご無沙汰しております。
この高さの集団を自力で探し当てたことがこれまでになく、その点でも
嬉しい出来事でした。新規情報も有難うございました。次回探索で確認させて
頂きますね。
Commented by fanseab at 2017-12-11 21:14
clossianaさん、最初見つけた時は恐らくムラツが5頭程度いる集団だろうと
思っておりました。ムラシが通常好む、「蜘蛛の巣で絡まった複数の枯葉の集まり」
のような場所とは全く別の越冬場所のようです。丁度ルーミスの越冬集団が集まる
雰囲気に似ているような。。。今回の事例はアラカシとしては最大の面積の葉が
枯葉で、しかも風衝ポイントにあったことが集合する遠因のような気がします。
Commented by himeoo27 at 2017-12-16 18:46
そちらでは
ムラサキツバメ、ムラサキシジミの方は
まずまずのようですが、
ウラギンシジミ1頭だけとは全体的に少
ないのでしょうか?それともこのポイント
だけの例外事項でしょうか?

こちら見沼田んぼの越冬蝶は今年全体的に
少ないものの特定の樹だけにウラギンシジ
ミが集まっています。
Commented by fanseab at 2017-12-16 21:06
himeooさん、こんばんは。
ウラギン個体数の多寡原因については、よくわかりません。
たまたまこのポイントで見つけきれていないのか?
小生の努力不足もあるかもしれません。但し、どこのポイントでも
ムラツ、ムラシの越冬集団の観察できる近辺では、ウラギンも集まる
傾向があるので、「不作かな~」と直感的に本文でつぶやいたのですよ。
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