タテハ越冬幼虫2題
新年初撮りは越冬中のタテハチョウ科イモムシ探し。最初はコムラサキ。2シーズン前、偶然拙宅近くの多摩川河川敷ポイントで一株から7頭程度みつかるご神木を発見しました。ここは自転車で15分程度かかるので、もうちょっと気楽に観察できる場所を探してみました。実は昨年、拙宅から徒歩で10分程度のヤナギから1頭見出していたので、同じ柳の下のドジョウ、もとい、柳の幹のコムラサキを狙って探索。5分程度で4頭を発見(^^) 慣れてくるとこの幼虫もすぐに発見できます。先ずは85mmマクロで。
+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
D7K-85VR(トリミング+2コマ深度合成)、ISO=200、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻: 11時54分(1月初旬)
しかし、いつ見ても擬態の見事さに感心します。幼虫の体色は濃褐色に灰、赤味がかった黒、わずかな苔色、様々な配色がされて周囲の環境に完璧に溶け込んでいます。魚露目で周辺環境も写し込みました。
D7K-1855VR@55mm-gy8(トリミング)、ISO=200、F29-1/320、-0.7EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻: 12時03分(1月初旬)
幼虫の潜んでいる場所、お分かりでしょうか? さて、次は堤防の土手でヒメアカタテハの幼虫探し。こちらはヨモギに巣を造っているので、巣があれば発見はコムラサキより楽です。しかし、肝心の巣が見当たりません。晩秋の頃、ヨモギの新芽をチェックすると無数の卵が産みつけられておりますが、2ヶ月程経過すると、討死する幼虫が多いのでしょうね、巣の姿が激減してしまいます。ようやく日当たりの良い場所で一つ発見。
D7K-85VR、ISO=100、F7.1-1/41000、-0.7EV、撮影時刻: 12時18分(1月初旬)
続いて魚露目で周辺環境をパチリ。
D7K-1855VR@55mm-gy8(トリミング)、ISO=200、F29-1/80、-0.7EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻: 12時29分(1月初旬)
ご覧のように、土手の直ぐ横は幹線道路です。申し訳ないですけど、撮影のため、巣を開封してみました。
D7K-1855VR@55mm-gy8(トリミング)、ISO=200、F29-1/100、-0.7EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻: 12時35分(1月初旬)
体長6mmほどの黒い幼虫が寒そうにじっとしておりました。恐らく2齢後期あたりだと思います。巣の下には糞が数粒。自分の居室内に糞を同居させておくのも面白いですね。確か台湾で観察したバナナセセリも巣内に大量の糞を蓄えていたような・・・。糞塗れ環境にめげず、このまま無事越冬して元気な成虫になってほしいものです。
さて、昨年の大晦日。コムラサキ幼虫探索の際、ヤナギの高木から突然猛禽類が飛び立ちました。慌てて300mmで撮影。
D7K-34(トリミング)、ISO=500、F10-1/500、-0.7EV、撮影時刻: 14時44分(12月下旬)
最初はオオタカかと思いましたが、後にネットで調べるとどうやらノスリのようです。間違っていたらご指摘願います。管理人は国内で撮影した猛禽類はトビだけでしたので、嬉しい初ショットになりました。この後、この子は悠々と旋回飛行をしていたのですが、カラス2羽に追撃されて這う這うの体で逃げていきました。
D7K-34(トリミング)、ISO=500、F11-1/3200、-0.7EV、撮影時刻: 14時46分(12月下旬)
食物連鎖ピラミッドで頂点に位置づけられる猛禽類ですが、カラスとの力関係で言えば、カラスの方が明らかに上。カラス達の凄まじい生命力を改めて感じた次第です。
+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
D7K-85VR(トリミング+2コマ深度合成)、ISO=200、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻: 11時54分(1月初旬)
しかし、いつ見ても擬態の見事さに感心します。幼虫の体色は濃褐色に灰、赤味がかった黒、わずかな苔色、様々な配色がされて周囲の環境に完璧に溶け込んでいます。魚露目で周辺環境も写し込みました。
D7K-1855VR@55mm-gy8(トリミング)、ISO=200、F29-1/320、-0.7EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻: 12時03分(1月初旬)
幼虫の潜んでいる場所、お分かりでしょうか? さて、次は堤防の土手でヒメアカタテハの幼虫探し。こちらはヨモギに巣を造っているので、巣があれば発見はコムラサキより楽です。しかし、肝心の巣が見当たりません。晩秋の頃、ヨモギの新芽をチェックすると無数の卵が産みつけられておりますが、2ヶ月程経過すると、討死する幼虫が多いのでしょうね、巣の姿が激減してしまいます。ようやく日当たりの良い場所で一つ発見。
D7K-85VR、ISO=100、F7.1-1/41000、-0.7EV、撮影時刻: 12時18分(1月初旬)
続いて魚露目で周辺環境をパチリ。
D7K-1855VR@55mm-gy8(トリミング)、ISO=200、F29-1/80、-0.7EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻: 12時29分(1月初旬)
ご覧のように、土手の直ぐ横は幹線道路です。申し訳ないですけど、撮影のため、巣を開封してみました。
D7K-1855VR@55mm-gy8(トリミング)、ISO=200、F29-1/100、-0.7EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻: 12時35分(1月初旬)
体長6mmほどの黒い幼虫が寒そうにじっとしておりました。恐らく2齢後期あたりだと思います。巣の下には糞が数粒。自分の居室内に糞を同居させておくのも面白いですね。確か台湾で観察したバナナセセリも巣内に大量の糞を蓄えていたような・・・。糞塗れ環境にめげず、このまま無事越冬して元気な成虫になってほしいものです。
さて、昨年の大晦日。コムラサキ幼虫探索の際、ヤナギの高木から突然猛禽類が飛び立ちました。慌てて300mmで撮影。
D7K-34(トリミング)、ISO=500、F10-1/500、-0.7EV、撮影時刻: 14時44分(12月下旬)
最初はオオタカかと思いましたが、後にネットで調べるとどうやらノスリのようです。間違っていたらご指摘願います。管理人は国内で撮影した猛禽類はトビだけでしたので、嬉しい初ショットになりました。この後、この子は悠々と旋回飛行をしていたのですが、カラス2羽に追撃されて這う這うの体で逃げていきました。
D7K-34(トリミング)、ISO=500、F11-1/3200、-0.7EV、撮影時刻: 14時46分(12月下旬)
食物連鎖ピラミッドで頂点に位置づけられる猛禽類ですが、カラスとの力関係で言えば、カラスの方が明らかに上。カラス達の凄まじい生命力を改めて感じた次第です。
by fanseab
| 2014-01-03 12:15
| 蝶
|
Comments(8)
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himeoo27 at 2014-01-03 12:44
コムラサキ幼虫の擬態お見事ですね!
諸先輩や観察指導員に何度か見つけて
もらいましたが、目を離すたびに見失って
しまうヒメオオです。
諸先輩や観察指導員に何度か見つけて
もらいましたが、目を離すたびに見失って
しまうヒメオオです。
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fanseab
at 2014-01-05 17:11
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himeooさん、コムラサキの幼虫は発見しても、一度目線を切ると、見失うことがしばしばあります。数ある擬態の中でも完成度が高いですね。探すコツが上達する度合と、老眼が進んで発見が厳しくなる度合のバランスとで、一概に探索効率が上昇しているとは言い難いところが辛いです(^^;;
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fanseab
at 2014-01-05 17:14
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22wn3288さん、コムラサキは越冬幼虫が好みそうな幹の太さがあることを知り、その経験があると比較的容易に発見できるようです。この日は快晴でしたので、苦労はしました。やはり探すなら曇り日の方が楽です。サシガメ類はヤナギの窪みあたりで越冬するので、いくら上手に隠れても彼らに吸汁されてしまうリスクはあるのでしょうね。
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ainomidori443zeph at 2014-01-06 20:45
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Sippo5655 at 2014-01-06 21:23
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
コムラサキ越冬幼虫、課題です・・・
未だ見つけることができないでいます。
いつか実現(≧∇≦)
ノスリの飛翔も精悍ですね!
私も以前、カラスに追いまくられる何かの鳥を
撮影したことがありました。
鳥かぁ。。
虫いないし、機会あったら鳥に目を向けてみようかな^^
今年もよろしくお願いいたします。
コムラサキ越冬幼虫、課題です・・・
未だ見つけることができないでいます。
いつか実現(≧∇≦)
ノスリの飛翔も精悍ですね!
私も以前、カラスに追いまくられる何かの鳥を
撮影したことがありました。
鳥かぁ。。
虫いないし、機会あったら鳥に目を向けてみようかな^^
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fanseab
at 2014-01-07 22:13
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fanseab
at 2014-01-07 22:15
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Sippo5655さん、明けましておめでとうございます。
コムラサキ幼虫はコツがわかれば意外と発見可能です。ノスリはカラスに追跡されるまでは精悍な飛翔をしておりました。ノスリは狙って撮れるのでないので、得をした気分です。
今年もよろしくお願いします。
コムラサキ幼虫はコツがわかれば意外と発見可能です。ノスリはカラスに追跡されるまでは精悍な飛翔をしておりました。ノスリは狙って撮れるのでないので、得をした気分です。
今年もよろしくお願いします。