モンキチョウの産卵(3月20日)
ベニシジミがそろそろ出ているはずかな?との思いで多摩川縁を歩いてみました。最初に出会ったのはなんとモンキチョウの交尾ペア。幸先良いスタートです。
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D71K-85VR、ISO=100、F6.3-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:10時31分
下が♀。一般的な白色型ですね。広角でもパチリ。
D7K-20、ISO=100、F11-1/160、-0.7EV、撮影時刻:10時34分
交通量の多い幹線道路沿いでの交尾です。環境を選ばないモンキの繁殖力を象徴するような絵ですね。モンキ♀が発生していることがわかったので、ターゲットをベニシジミ探索から♀の産卵シーンに切り替えました。今シーズンは、年初に宣言した「撮らぬ蝶の翅算用」で種によらず産卵シーン撮影を目標に掲げております。で、突破口は先ずモンキから・・・で頑張ってみました。ほどなく産卵挙動の♀を発見。追いかけ回してみました。しかし、苦戦の連続です。♀はほぼ100%カラスノエンドウの新芽に産んでいきます。ところが、高さ5cm程度の丈の低い株を好むため、葉被り必死の状況。「頭隠して尻隠さず・・・」の諺がありますが、「頭(複眼)も尻(腹端)も隠れた」状態になってしまいます。その代表的なNG画像を示します。
D71K-85VR、ISO=320、F11-1/640、-0.7EV、撮影時刻:11時18分
枯枝の隙間に潜り込むように産卵しており、中脚と後脚の間に産卵直後の卵の姿を確認できます。それでも何とか粘って枯茎の間からピンポイントのアングルで複眼&腹端が揃った画像をゲット。
D71K-85VR、ISO=200、F11-1/400、-0.7EV、撮影時刻:11時11分
更に粘ってようやく納得の行く2枚をゲット。
D71K-85VR、ISO=320、F10-1/800、-0.7EV、撮影時刻:11時23分
D71K-85VR、ISO=320、F10-1/1250、-0.7EV、撮影時刻:11時23分
いかに地表スレスレに生えている株を好むかがご理解頂けると思います。孵化してきた初齢幼虫が、なるべく柔らかい新芽を食べられるように母蝶が本能的に取る配慮なのでしょう。産卵シーンを連続観察していると、産卵前の前脚連打行動(Drumming)に気が付きました。以前、ヒメアカタテハの♀で同じ場面の瞬間映像を捉えることに成功しました(外部リンク)が、今回もその様子を撮影できました。
D71K-85VR、ISO=320、F11-1/640、-0.7EV、撮影時刻:11時18分32秒
連打と言っても、葉を引っ掻き回す感じですね。その9秒後の産卵シーンです。
D71K-85VR、ISO=320、F11-1/640、-0.7EV、撮影時刻:11時18分41秒
数回の産卵が終わると傾斜日光浴か吸蜜をしておりました。ここではヒメオドリコソウからの吸蜜シーンをご紹介しましょう。
D71K-85VR、ISO=320、F11-1/400、-0.7EV、撮影時刻:11時17分
美味しそうに吸っていますね! シーズン開始直後、首尾良くモンキ産卵撮影のミッションを完了できました。次なる目標はモンシロの産卵ですけど、これも案外難しそう・・・。
なお、当初目的のベニシジミは結局確認できず。モンシロチョウ2♂が初見でした。それと冬の間継続観察していたコムラサキの越冬幼虫も樹肌の越冬場所から離れ樹上に登ったことを確認しました。春本番ですね。
ところで、この日から新機種ニコンD7100を導入いたしました(撮影データ上はD71Kと略記)。今回の機種変更でD7000とD7100をメインに使っていくことになります。D7000を使用していて気になっていた「モードダイヤルが不用意に動く」欠点はロックボタンが導入され、安心して使えるようになりました。更にD7000とLiイオン電池(充電アダプター)が共用できるのもユーザーにとって嬉しい配慮です。一方で、LCDモニター左下に「i(アイ)」ボタンが導入された関係で画像再生拡大/縮小ボタンの位置が上にシフトしました。これは良しとしても、問題なのは、拡大(+)ボタンと縮小(―)ボタンの上下関係が逆転したこと。これはD7000と併用する上で間違い易く、煩わしい欠点になります。何とかファームウエアの更新で、ボタン機能の上下入れ替えを是非検討して頂きたいものです。もちろん、センサー画素数が1620→2410万に増加したことにより、特にピクセル等倍で見た時の解像感がアップしているように思いました。また、D7100で採用されたローパスフィルターレスの効果(解像度アップ)については、管理人は未だ実感がありません。このタイプのセンサーでは、絞り込み過ぎるとモワレや偽色が発生しやすいとされています。超拡大撮影必須のゼフ越冬卵撮影あたりでどの程度の障害が出るか等、これからの検証材料です。
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D71K-85VR、ISO=100、F6.3-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:10時31分
下が♀。一般的な白色型ですね。広角でもパチリ。
D7K-20、ISO=100、F11-1/160、-0.7EV、撮影時刻:10時34分
交通量の多い幹線道路沿いでの交尾です。環境を選ばないモンキの繁殖力を象徴するような絵ですね。モンキ♀が発生していることがわかったので、ターゲットをベニシジミ探索から♀の産卵シーンに切り替えました。今シーズンは、年初に宣言した「撮らぬ蝶の翅算用」で種によらず産卵シーン撮影を目標に掲げております。で、突破口は先ずモンキから・・・で頑張ってみました。ほどなく産卵挙動の♀を発見。追いかけ回してみました。しかし、苦戦の連続です。♀はほぼ100%カラスノエンドウの新芽に産んでいきます。ところが、高さ5cm程度の丈の低い株を好むため、葉被り必死の状況。「頭隠して尻隠さず・・・」の諺がありますが、「頭(複眼)も尻(腹端)も隠れた」状態になってしまいます。その代表的なNG画像を示します。
D71K-85VR、ISO=320、F11-1/640、-0.7EV、撮影時刻:11時18分
枯枝の隙間に潜り込むように産卵しており、中脚と後脚の間に産卵直後の卵の姿を確認できます。それでも何とか粘って枯茎の間からピンポイントのアングルで複眼&腹端が揃った画像をゲット。
D71K-85VR、ISO=200、F11-1/400、-0.7EV、撮影時刻:11時11分
更に粘ってようやく納得の行く2枚をゲット。
D71K-85VR、ISO=320、F10-1/800、-0.7EV、撮影時刻:11時23分
D71K-85VR、ISO=320、F10-1/1250、-0.7EV、撮影時刻:11時23分
いかに地表スレスレに生えている株を好むかがご理解頂けると思います。孵化してきた初齢幼虫が、なるべく柔らかい新芽を食べられるように母蝶が本能的に取る配慮なのでしょう。産卵シーンを連続観察していると、産卵前の前脚連打行動(Drumming)に気が付きました。以前、ヒメアカタテハの♀で同じ場面の瞬間映像を捉えることに成功しました(外部リンク)が、今回もその様子を撮影できました。
D71K-85VR、ISO=320、F11-1/640、-0.7EV、撮影時刻:11時18分32秒
連打と言っても、葉を引っ掻き回す感じですね。その9秒後の産卵シーンです。
D71K-85VR、ISO=320、F11-1/640、-0.7EV、撮影時刻:11時18分41秒
数回の産卵が終わると傾斜日光浴か吸蜜をしておりました。ここではヒメオドリコソウからの吸蜜シーンをご紹介しましょう。
D71K-85VR、ISO=320、F11-1/400、-0.7EV、撮影時刻:11時17分
美味しそうに吸っていますね! シーズン開始直後、首尾良くモンキ産卵撮影のミッションを完了できました。次なる目標はモンシロの産卵ですけど、これも案外難しそう・・・。
なお、当初目的のベニシジミは結局確認できず。モンシロチョウ2♂が初見でした。それと冬の間継続観察していたコムラサキの越冬幼虫も樹肌の越冬場所から離れ樹上に登ったことを確認しました。春本番ですね。
ところで、この日から新機種ニコンD7100を導入いたしました(撮影データ上はD71Kと略記)。今回の機種変更でD7000とD7100をメインに使っていくことになります。D7000を使用していて気になっていた「モードダイヤルが不用意に動く」欠点はロックボタンが導入され、安心して使えるようになりました。更にD7000とLiイオン電池(充電アダプター)が共用できるのもユーザーにとって嬉しい配慮です。一方で、LCDモニター左下に「i(アイ)」ボタンが導入された関係で画像再生拡大/縮小ボタンの位置が上にシフトしました。これは良しとしても、問題なのは、拡大(+)ボタンと縮小(―)ボタンの上下関係が逆転したこと。これはD7000と併用する上で間違い易く、煩わしい欠点になります。何とかファームウエアの更新で、ボタン機能の上下入れ替えを是非検討して頂きたいものです。もちろん、センサー画素数が1620→2410万に増加したことにより、特にピクセル等倍で見た時の解像感がアップしているように思いました。また、D7100で採用されたローパスフィルターレスの効果(解像度アップ)については、管理人は未だ実感がありません。このタイプのセンサーでは、絞り込み過ぎるとモワレや偽色が発生しやすいとされています。超拡大撮影必須のゼフ越冬卵撮影あたりでどの程度の障害が出るか等、これからの検証材料です。
by fanseab
| 2013-03-23 20:36
| 蝶
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Comments(10)
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hemlenk at 2013-03-23 20:55
モンキの交尾、産卵、吸蜜とナイスです。
先日、産卵に出会いましたが潜り込んでしまってペケでした(^_^;)
なかなか生態として妥当な画像って難しいですね。さすがです。
D7100、いいですねー。最初は慣れないと思いますが、きっと素晴らしい戦力になると思います(^_^)/同じニコンでもモデルチェンジのたびに微妙に違うんですね。
まだまだ小生は使いこなしていないのがわかります(^_^;)勉強しないと(笑)
先日、産卵に出会いましたが潜り込んでしまってペケでした(^_^;)
なかなか生態として妥当な画像って難しいですね。さすがです。
D7100、いいですねー。最初は慣れないと思いますが、きっと素晴らしい戦力になると思います(^_^)/同じニコンでもモデルチェンジのたびに微妙に違うんですね。
まだまだ小生は使いこなしていないのがわかります(^_^;)勉強しないと(笑)
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himeoo27 at 2013-03-23 21:32
ドッキングシーンも産卵シーンも、バッチリ!
素敵です。
71kとありましたのでD7100を導入されたのだと思いましたが、やはりそうでした。
DXでいくとおっしゃっていましたから、成程と思いました。
大分改良されたようですね。
これからの写真も期待 大です。
素敵です。
71kとありましたのでD7100を導入されたのだと思いましたが、やはりそうでした。
DXでいくとおっしゃっていましたから、成程と思いました。
大分改良されたようですね。
これからの写真も期待 大です。
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fanseab
at 2013-03-24 23:11
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ヘムレンさん、交尾は狙って撮影できないだけに嬉しかったですね。普通種と言えども交尾シーンはなかなか出会えないですから。このポイントでの産卵は夏場だと恐らくシロツメクサになるはずですが、この時期はカラスノエンドウがお気に入りのようです。シロツメクサなら、もう少し撮影難易度が下がるような気がします。
ボディもモデルチェンジ毎に微妙に操作方法が異なるので注意が必要ですね。
ボディもモデルチェンジ毎に微妙に操作方法が異なるので注意が必要ですね。
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fanseab
at 2013-03-24 23:14
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himeooさん、産卵シーン撮影は課題としているのですが、結構長い時間、相当な頻度で産み付けていたので、シャッターチャンスは結構ありました。これが別の種で一回こっきりしか産まない種類だともっと苦労しそうです。
最後の絵はたまには体の一部だけ切り取る絵もありかな?と思っての作画でした。
最後の絵はたまには体の一部だけ切り取る絵もありかな?と思っての作画でした。
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fanseab
at 2013-03-24 23:16
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22wn3288さん、コメント有難うございます。
D7100は外観上はD7000と殆ど見分けがつきませんが、中身はかなり進化しております。やはり最新機種は使用していて爽快感がありますね。
D7100は外観上はD7000と殆ど見分けがつきませんが、中身はかなり進化しております。やはり最新機種は使用していて爽快感がありますね。
交尾写真は黄色タイプのメスかと思ったのですが違うんですね。
1枚目の交尾と4枚目の産卵、きれいな写真ですね。
1枚目の交尾と4枚目の産卵、きれいな写真ですね。
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fanseab
at 2013-03-25 22:21
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naoggioさん、実は小生も最初黄色型♀と思っておりましが、広角撮影直後に結合が解け、その時、初めて白色タイプであると気が付きました。白色タイプでも裏面が黄色のものと白色が勝るものと両方共存するみたいでややこしいです。
交尾はモンキと言えどもいつでも撮れる訳ではないので、丁寧に撮影しました。
交尾はモンキと言えどもいつでも撮れる訳ではないので、丁寧に撮影しました。
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yoda-1 at 2013-03-26 19:10
いつも目標をもって、結果が出ているは素晴らしいですね。
黄色型雌♀の産卵シーンも期待しています。
しかし、前脚チェックの行動があるとは今まで気がつきませんでした。
ニコンのD7100はこの画素数で秒7コマとはすごいです。
最近キヤノンが結構離されてきている感じで、焦っております。
黄色型雌♀の産卵シーンも期待しています。
しかし、前脚チェックの行動があるとは今まで気がつきませんでした。
ニコンのD7100はこの画素数で秒7コマとはすごいです。
最近キヤノンが結構離されてきている感じで、焦っております。
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fanseab at 2013-03-26 22:48
yoda-1さん、黄色型♀はやはり♂と紛らわしくて、産卵挙動の個体を見つけるのに苦労しそうです。D7100連写性能で7コマ/秒はクロッピングした時で画素数は1500万程度に下がります。飛翔撮影に便利そうですが、有効画面が狭くなるため、本当に有効かはまだ確証がありませんね。