ボルネオ・グヌンムル公園遠征記(15)タテハチョウ科・イチモンジチョウ亜科①
イチモンジチョウ亜科にはお気に入りの種類が多いので本連載では記事を2つに分けます。最初に登場するのはラリアチビイシガケチョウ(Chersonesia rahria rahria)。
++画像はクリックで拡大されます++
D7K-34(トリミング)、ISO=400、F7.1-1/320、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、16時02分
チビイシガケは北タイで撮影(外部リンク)して以来の出会い。intermediaとrahriaは酷似しておりますが、↑の個体はrahriaと判定しました。間違っていればご指摘願います。滞在2日目の夕方、コウモリ観察所の近くで遊歩道に止めてあった台車の上に飛来し、しきりに吸水しておりました。次は管理人お気に入りのNeptisの一種、ドゥリョダナコミスジ(Neptis duryodana duryodana)。
D90-85VR、ISO=200、F6.3-1/1000、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2012年3月11日、10時42分
sapphoに似た仲間は同定に苦慮する種類が多いけれど、これだけ完品だと種同定も間違いなくできます。本種の生息環境を対角魚眼でも撮影しました。
D7K-10.5-X1.4TC、ISO=800、F9-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月11日、10時30分
いかにもNeptisが好きそうな林縁環境でした。同属のクリニアミスジ(Neptis clinia ila)を飛翔で狙いましたが、酷い出来でした(^^;
D5K-10.5-X1.4TC、ISO=640、F4-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、14時51分
改修中のコンクリート製遊歩道で、新規に上塗りしたコンクリートのミネラルを求めてやって来た個体です。ここにはアカエリトリバネも時々登場しました。
最後に登場するのはイナズマチョウのグループ。最初はコイナズマ(Tanaecia属)。しかし、この仲間は個体変異も多く、同定が難しい!ペレア(T. pelea lutala)もしくはムンダコイナズマ(T. munda munda)と思しき♂♀個体を図示します。
D7K-34、ISO=400、F7.1-1/160、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、9時11分
D7K-34(トリミング)、ISO=400、F10-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、10時51分
この仲間は朝方、樹上高いところでノンビリと日光浴状態で、陽射しが強まると目線に近い高さに降りてきます。しかし、♂は暗いジャングルの陽だまりから陽だまりにホッピングするように飛んでなかなか静止せず、撮影に苦労します。それでも独特の矢尻模様を眺めると熱帯アジアに来たことを実感させてくれるタテハです。やや大型のドゥンヤリクイナズマ(Bassarona dunya dunya)にも初めて出会うことができました。
D7K-34(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/250、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2012年3月11日、10時47分
D7K-34、ISO=400、F6.3-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月13日、8時54分
共に♂でした。本種は高さ3~4m程度の葉上でテリを張っていて、接近するとすぐに樹間に姿をくらましてしまいます。地上に降りて吸汁するチャンスもあるはずで、いずれ接近戦でものにしたいところです。お終いは管理人もお馴染みになったディルテアオオイナズマ(Lexias dirtea opicus)♀。
D7K-34、ISO=400、F7.1-1/400、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、15時47分
赤いストローが印象的です。この仲間は圧倒的に♂より♀に出会うことが多いですね。この個体の後翅は綺麗に破損していて所謂バードビーク(野鳥の攻撃で翅が食いちぎられた跡)なのでしょう。
<次回に続く>
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D7K-34(トリミング)、ISO=400、F7.1-1/320、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、16時02分
チビイシガケは北タイで撮影(外部リンク)して以来の出会い。intermediaとrahriaは酷似しておりますが、↑の個体はrahriaと判定しました。間違っていればご指摘願います。滞在2日目の夕方、コウモリ観察所の近くで遊歩道に止めてあった台車の上に飛来し、しきりに吸水しておりました。次は管理人お気に入りのNeptisの一種、ドゥリョダナコミスジ(Neptis duryodana duryodana)。
D90-85VR、ISO=200、F6.3-1/1000、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2012年3月11日、10時42分
sapphoに似た仲間は同定に苦慮する種類が多いけれど、これだけ完品だと種同定も間違いなくできます。本種の生息環境を対角魚眼でも撮影しました。
D7K-10.5-X1.4TC、ISO=800、F9-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月11日、10時30分
いかにもNeptisが好きそうな林縁環境でした。同属のクリニアミスジ(Neptis clinia ila)を飛翔で狙いましたが、酷い出来でした(^^;
D5K-10.5-X1.4TC、ISO=640、F4-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、14時51分
改修中のコンクリート製遊歩道で、新規に上塗りしたコンクリートのミネラルを求めてやって来た個体です。ここにはアカエリトリバネも時々登場しました。
最後に登場するのはイナズマチョウのグループ。最初はコイナズマ(Tanaecia属)。しかし、この仲間は個体変異も多く、同定が難しい!ペレア(T. pelea lutala)もしくはムンダコイナズマ(T. munda munda)と思しき♂♀個体を図示します。
D7K-34、ISO=400、F7.1-1/160、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、9時11分
D7K-34(トリミング)、ISO=400、F10-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、10時51分
この仲間は朝方、樹上高いところでノンビリと日光浴状態で、陽射しが強まると目線に近い高さに降りてきます。しかし、♂は暗いジャングルの陽だまりから陽だまりにホッピングするように飛んでなかなか静止せず、撮影に苦労します。それでも独特の矢尻模様を眺めると熱帯アジアに来たことを実感させてくれるタテハです。やや大型のドゥンヤリクイナズマ(Bassarona dunya dunya)にも初めて出会うことができました。
D7K-34(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/250、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2012年3月11日、10時47分
D7K-34、ISO=400、F6.3-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月13日、8時54分
共に♂でした。本種は高さ3~4m程度の葉上でテリを張っていて、接近するとすぐに樹間に姿をくらましてしまいます。地上に降りて吸汁するチャンスもあるはずで、いずれ接近戦でものにしたいところです。お終いは管理人もお馴染みになったディルテアオオイナズマ(Lexias dirtea opicus)♀。
D7K-34、ISO=400、F7.1-1/400、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、15時47分
赤いストローが印象的です。この仲間は圧倒的に♂より♀に出会うことが多いですね。この個体の後翅は綺麗に破損していて所謂バードビーク(野鳥の攻撃で翅が食いちぎられた跡)なのでしょう。
<次回に続く>
by fanseab
| 2013-02-12 22:04
| 蝶
|
Comments(2)
ドゥリョダナコミスジという蝶はなかなかいいですね。
じっと見ているとコミスジ属と他のタテハを繋ぐ何かを感じてしまいます。2つずつ並んでいる白班が何ともいいですね。
イナズマチョウの撮影はなかなか難しそうですがきれいに撮られていてさすがです。
↓のクラリッサビロードタテハも素晴らしくきれいですね。
じっと見ているとコミスジ属と他のタテハを繋ぐ何かを感じてしまいます。2つずつ並んでいる白班が何ともいいですね。
イナズマチョウの撮影はなかなか難しそうですがきれいに撮られていてさすがです。
↓のクラリッサビロードタテハも素晴らしくきれいですね。
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fanseab
at 2013-02-13 22:20
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naoggioさん、ご指摘の通り、ドゥリョダナは前翅の白斑の外縁側に更に取り巻く円弧状の白班がとってもお洒落な感じがします。
コイナズマは飛翔はそれほど速くないのですけど、なかなか止まらないのが難点です。イナズマ類の活動時間帯はグループによって、マチマチで、その生態を良く知らないと接近戦で撮影できません。
コイナズマは飛翔はそれほど速くないのですけど、なかなか止まらないのが難点です。イナズマ類の活動時間帯はグループによって、マチマチで、その生態を良く知らないと接近戦で撮影できません。