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探蝶逍遥記

阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(3)オオルリシジミ飛翔

 阿蘇の草原を舞い飛ぶオオルリの飛翔シーンは以前から憧れの撮影対象でした。そんな経緯もあって、今回も拘っての撮影です。初日、nomusanにご案内して頂いたポイントに到着したのは正午前で、結構気温が高目でした。「あっ、あそこに飛んでいますよ~」ってnomusanが指差す先にルリシジミをちょっぴり大きくしたブルー系シジミが飛んでいます。「想像したより小さいな」が第一印象。ゴマ程度の大きさを想定していたので、小さめの印象になったのかもしれません。それにしてもムチャ高速で飛び回っています。「こりゃ、飛翔は無理やな~」と思ったのです。
 それでも、その後の観察で、活動開始直後を狙えば飛翔スピードも速くないことがわかりました。ただし、食草のクララを踏まないように留意しながらの追跡はそれなりに苦労しました。先ずは♂飛翔の4連発。以下♀画像も含めすべて画像はトリミングしております。   ++いずれの画像もクリックで拡大されます++    
阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(3)オオルリシジミ飛翔_f0090680_2347299.jpg
D40-24, ISO=400, F3.5-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月2日、14時30分
阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(3)オオルリシジミ飛翔_f0090680_23304631.jpg
D40-24, ISO=400, F4.5-1/4000、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月3日、8時31分
阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(3)オオルリシジミ飛翔_f0090680_2331146.jpg
D40-24, ISO=400, F6.3-1/4000、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月3日、8時31分
阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(3)オオルリシジミ飛翔_f0090680_2331125.jpg
D40-24, ISO=400, F5.6-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月6日、8時48分

 1枚目は地表スレスレを飛ぶシーン。これから右旋回をしようとする直前で、頭部を右に傾けています。翅先端が微妙に撓んでいることにもご注目ください。2枚目も探雌行動中で、地表スレスレをなめるように飛行しています。3枚目は朝の草原の雰囲気が良く出ましたので、少し大きめの画像でのご紹介。朝日に輝くオオルリのブルーは何度見ても素晴らしい眺めでした。最後は表翅に限定すればベストショットですが、画面の縁でした(^^;;

 お次は♀飛翔の4連発。 
阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(3)オオルリシジミ飛翔_f0090680_23314613.jpg
D40-24, ISO=400, F5.6-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月3日、11時25分
阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(3)オオルリシジミ飛翔_f0090680_2332348.jpg
D90-10.5-X1.4TC, ISO=400, F2.8-1/2500、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月3日、11時49分
阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(3)オオルリシジミ飛翔_f0090680_23321954.jpg
D90-10.5-X1.4TC, ISO=400, F3.2-1/2000、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月3日、12時02分 
阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(3)オオルリシジミ飛翔_f0090680_23323265.jpg
D40-24, ISO=400, F6.3-1/2500、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:5月6日、8時45分

 ♀は食草のクララに強く依存し、その周辺から離れずに飛ぶので、♂より撮影は楽です。ただクララとの距離を上手く画面内に入れ込むのに苦労します。1枚目は管理人お気に入りのアングルですので、大き目の画像でのご紹介。2-3枚目はクララをなめるように飛ぶ♀です。曇り空だったので、ブルーの色再現は良好でした。最後は翅を打ち下ろした瞬間の画像。後翅のオレンジ帯、さらにブルーの逆光縁毛幻光も出て、これまたお気に入りの画像となりました。

 次回は吸蜜・吸汁シーンのご紹介です。
by fanseab | 2009-05-12 23:34 | | Comments(14)
Commented by maeda at 2009-05-13 06:09 x
素晴らしい飛翔ですね。
オオルリはさすがにゴマくらいはないですが、こちらのカバイロと同じくらいのサイズです。
カバイロはブルーがもっと淡い感じです。
久しぶりにオオルリにも会いたいです。
Commented by fanseab at 2009-05-13 07:08 x
maedaさん、毎度どうも。初めて見る蝶のサイズは図鑑から想像するのと異なることが多いですね。カバイロも渋く光るブルーの表現が難しそうですが、一度チャレンジしたい対象です。
Commented by ダンダラ at 2009-05-13 09:56 x
オオルリは斑紋からヒメシジミあたりを想像していくてかなり大きく感じますけど、ゴマと比較すると確かに小さく感じるかも。
蝶の飛翔を撮るとどうしても進行方向の空間が詰まってしまうのですが、どれもちゃんと撮れていますね。雄の最後の写真もぜんぜんOKです。
Commented by kmkurobe at 2009-05-13 19:47
雌の1枚目雄大ですね。こちらもそろそろ発生期です。
なんとかお手本にしてアルプスバックを狙ってみたいものです。
Commented by kenken at 2009-05-13 22:10 x
♀の飛翔写真4連発の1枚目がえぇねぇ~
背景に草原や山が入って最高の雰囲気です。
ちらっと写し込まれているクララが涙ちょちょぎれます。
吸蜜シーンの表現が楽しみです。
Commented by cactuss at 2009-05-13 22:48
飛翔写真、きれいに止まっていて、すばらしいですね。
外部ストロボを弱めに光らせるのがいいのでしょうか。
Commented by fanseab at 2009-05-14 07:08 x
ダンダラさん、最初に目撃した♂個体がえらく小さく見えました。ただ巨大な♂もいて、サイズはいろいろですね。飛翔は「追い撮り」だとどうしても蝶の前方空間が詰まってしまいます。なので、なるべく「並走」スタイルでの撮影か、待ち伏せしての「迎え撮り」を心掛けています。
Commented by fanseab at 2009-05-14 07:15 x
kmkurobeさん、♀の1枚目に1票頂き有難うございます。広角で狙う飛翔は蝶の舞い飛ぶ背景とか雰囲気が分かるアングルで撮影したいと思っています。安曇野のポイントだと今月の下旬か6月の初めになるのでしょうか?
Commented by fanseab at 2009-05-14 07:23 x
kenkenさん、♀の1枚目のアングルは小生がいつも心掛けている理想的なアングルに近い画像となりました。曇り空の雲のディティールまで表現できたので満足しています。吸蜜は難しくてあまり期待されると困ります(^^;
Commented by fanseab at 2009-05-14 07:36 x
cactussさん、毎度どうもです。オオルリも含めて一般的なシジミ類なら、晴天・順光・ノンストロボの条件下、1/2500sec.で十分翅を止めて写せると思います。小生がストロボを併用しているのは、曇り空とか逆光時でも一定の露出を与えることができるためです。ご指摘の通り、デュフィーザーを用いて弱めにストロボを焚いて、違和感のないように配慮しています。
Commented by nomusan at 2009-05-15 06:19 x
飛翔画像、素晴らしいですね。
こちらで拝見して、改めてオオルリシジミって綺麗な蝶だなぁって再認識しています(笑)。そうですね、結構大きさには差がありますね。
雌の一枚目が特に気に入りました。クララが入ってるのが流石ですね~。
Commented by fanseab at 2009-05-15 07:13 x
nomusan、撮影ポイントであれだけ群飛んでいると、普通種と錯覚しますが、日本全国では阿蘇が貴重な発生地ですよね。滅多に見れない蝶なので、今回は異例の長期戦でお世話になった訳です。♀1枚目のクララは偶然写し込まれたものですが、あれだけ高密度で生えていると、画面のどこかに必ずクララが入ります。
Commented by chochoensis at 2009-05-15 08:15 x
fanseabさん、=オオルリシジミ=の飛翔写真!驚きました。今迄、静止写真しか見たことがなかったので、新しい驚きでした、とても新鮮な感覚で拝見しました。すばらしいです。
Commented by fanseab at 2009-05-16 06:14 x
chochoensisさん、いつもコメント有難うございます。御指摘の通り、飛翔写真の魅力は蝶の舞う雰囲気を写し止めることだと思います。ただその雰囲気を出すには撮影アングルとか、いろいろな条件が揃わないと駄目ですね。その難易度がまた挑戦意欲を掻き立てるのです。
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