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探蝶逍遥記

アイノミドリシジミ(8月上旬)

 コロナ流行後、管理人は撮影行動を東京都・神奈川県内にのみ自粛・限定しておりました。鬱陶しい長い梅雨が明けたこと、および政府のGOTOキャンペーンに重い腰を押されて(^^)、ようやく長野県に1泊遠征をしてまいりました。最初のターゲットは昨年に引き続きアイノ♂。
 初日はポイントへ8時25分過ぎ到着。この日はピーカンだったので、当然相手はビュンビュン飛んでいます。既に撮影されていた若手のカメラマン2名にご挨拶した後、こちらも早速参戦。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
アイノミドリシジミ(8月上旬)_f0090680_14203919.jpg
EM12-P200(トリミング),ISO=200,F5.6-1/800、撮影時刻:8時31分

 ピーカン故、テリ位置に陣取った直後は全開翅するも、直ぐに半開翅状態になってしまいます。別のアングルからもう1枚。
アイノミドリシジミ(8月上旬)_f0090680_1421056.jpg
EM12-P200(トリミング),ISO=200,F5.6-1/800、撮影時刻:8時35分

 管理人が個人的に一番好きな色合いが出ています。時期的に汚損固体が多いことを心配しておりましたが、いずれの個体もまずまずの鮮度なので、一安心。活動時間帯の終盤になった10時過ぎ、とびきり新鮮な個体が舞い降りてきました。
アイノミドリシジミ(8月上旬)_f0090680_14212945.jpg
EM12-P200,ISO=200,F5-1/800、撮影時刻:10時11分

 ほぼ無傷で感激! 察するに最適占有位置を占拠してきた強者個体が梢上に舞い戻り、弱虫個体が「鬼の居ぬ間に・・・」こっそりと、入れ替わりで降りてきたのでしょう。撮影最適位置に陣取る個体がボロで歯ぎしりすることが、ゼフ撮影で良くありますよね。
 2日目は運悪くテリ張りがスタートする7時頃から雲が厚くなり、ドン曇り状態になってしまいました。前日撮影をご一緒された若手二人組の方も来訪し、長竿で樹冠を叩いて下す作戦を眺めておりましたが、飛出した個体は殆ど上空へ飛び去り成果が上がりません。10時頃、ようやく僅かな陽射しが出てきて少数個体が舞い始めました。何とか撮ったコマがこちら。
アイノミドリシジミ(8月上旬)_f0090680_14221728.jpg
EM12-P200(10コマ深度合成+トリミング),ISO=500,F5.6-1/800、撮影時刻:10時00分

 ただ撮影するのも面白くないので、深度合成にチャレンジ。翅の全面にピントが合うと臨場感が出るものですね。前翅中室部に損傷があったのが悔やまれます。陽射しが弱かったので色の仕上りは申し分なく満足しております。

 飛び立ちシーンにもチャレンジ。飛び出す方向がランダムなので置きピン位置は全くの手探り。殆どのコマは没画像になってしまいます(^^;
アイノミドリシジミ(8月上旬)_f0090680_14225098.jpg
EM12-P200(トリミング),ISO=640,F5.6-1/4000、撮影時刻:8時45分
アイノミドリシジミ(8月上旬)_f0090680_1423339.jpg
EM12-P200(トリミング),ISO=1000,F5-1/4000、撮影時刻:9時46分
アイノミドリシジミ(8月上旬)_f0090680_14231477.jpg
EM12-P200(トリミング),ISO=1000,F5.6-1/5000、撮影時刻:9時49分

 何故か背景がアンダー気味になる場所に止まるため、アングル設定も難しいものです。卍の準広角撮影にもチャレンジ。
アイノミドリシジミ(8月上旬)_f0090680_14235823.jpg
EM12-Z1240@25mm(トリミング),ISO=1250,F5-1/6400、撮影時刻:9時07分
アイノミドリシジミ(8月上旬)_f0090680_1424846.jpg
EM12-Z1240@19mm(トリミング),ISO=1250,F5.6-1/4000、撮影時刻:8時07分(2日目)

 2頭の輝きとピントのバランスが一致せず、これまた難しいものです。外部ストロボを使用した中速シャッターによる広角卍撮影にもトライしましたが、こちらは更新した外部ストロボとディフューザーの設定条件ミスで全滅(^^; ガッカリでした。もう一度設定を見直す必要がありそうです。
 現地でご一緒した若手カメラマンの方とは楽しくお話をさせて頂きました(もちろんマスクを付けての会話)。お一方は九州から遥々遠征されて来たとのこと。九州の山地ではアイノは霧の中を縫うように飛ぶそうです。「晴れてないとアイノは飛ばない」そんなこちらの常識を覆す貴重なお話でした。要は陽射しの強さではなく、気温が活動開始のトリガーになるのかもしれません。
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# by fanseab | 2020-08-12 21:55 | | Comments(0)

シタバガ亜科Mocis属の1種(7月中旬)

 多摩川中流域でギンイチ探索中、下草から褐色の蛾が飛び立ち、再度下草に舞い下りました。褐色を帯びたデルタ翼の蛾でした。この手の蛾は河川敷で良くみかけますが、これまであまり見たことが無かったので、思わずパチリ。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
シタバガ亜科Mocis属の1種(7月中旬)_f0090680_942735.jpg
EM12-P520@200mm,ISO=200,F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:8時59分

 帰宅後、早速、みんなで作る日本産蛾類図鑑(クリックでジャンプ)で調べてみました。門外漢の管理人には、手強い相手で、ヤガ科シタバガ亜科・Mocis属の1種であることまでは突き止めました。可能性の高いのは次の3種。
①ニセウンモンクチバ M.ancilla
②ウンモンクチバ M.annetta
③オオウンモンクチバ M.undata

 「ウンモン」はもちろん『雲紋』で、前翅の赤褐色部に配されたボンヤリとした紋形状に因むのでしょう。なかなか味のあるデザインです。同図鑑で図示された各種個体の「雲紋」も相当個体変異があり、これ以上の同定はできません。この図鑑の欠点は画像中に識別点の説明がないこと。『フィールドガイド日本のチョウ』と同様なスタイルで説明書きがあれば、素人にも同定がし易くなるのでしょうけど・・・、ちょっぴり残念です。同定作業には後翅表面および、裏面も撮れれば良いけど、そのためには無理やり飛ばして、プロキャプチャーモードで撮るしかないでしょう。しかし、そこまで深追いする時間はありませんでした。
 同定に関してどなたか、お詳しいかたがおられましたら、ご教示ください。
# by fanseab | 2020-08-07 20:57 | | Comments(2)

ギンイチモンジセセリ第2化:その2(7月中旬)

 前回首題観察から2週間ほど経過しました。今回は多摩川中流域で最も個体数が多いポイントへ参戦。しかし、梅雨寒と降雨続きでその後の発生経過が読めません。朝方の雨がようやく止んで、9時過ぎから探索開始。オギ群落の株高さは2mを超え、群落に突入すると前方視界が遮られるほどです。一回りしても全く相手の姿無し。気温は20℃を超えていますが、陽射しが無いので♂は全く飛翔しない状態と推測。仕方なく、長竿でオギをペシペシやりながら、ギンイチを飛び出させる作戦を敢行。突然、かなり新鮮な個体が飛び出して、すぐに葉に止まりました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
ギンイチモンジセセリ第2化:その2(7月中旬)_f0090680_1712329.jpg
EM12-P520@200mm,ISO=200,F5.6-1/400、撮影時刻:9時15分

 いきなりの♀でした。裏面は綺麗ですが、縁毛はスレ始めております。腹部も比較的細いので、既に相当数の産卵をした個体なのでしょうね。この子は結構すばしこく、すぐに姿を見失いました。この後、2個体目の探索に結構苦労。ようやく飛び出したのはスレた♂。
ギンイチモンジセセリ第2化:その2(7月中旬)_f0090680_1713522.jpg
EM12-P520@185mm(トリミング),ISO=200,F5.6-1/400、撮影時刻:9時55分

 草被りを避けるのに一苦労。曇天なので、すぐに開翅もしてくれました。縁毛も擦り切れており、マクロで撮るのは遠慮して広角でパチリ。
ギンイチモンジセセリ第2化:その2(7月中旬)_f0090680_17132183.jpg
EM12-Z1240@12mm,ISO=200,F3.5-1/400、撮影時刻:9時55分

 この個体に少し飛んでもらって、飛翔撮影。
ギンイチモンジセセリ第2化:その2(7月中旬)_f0090680_17133720.jpg
EM12-Z1240@18mm(トリミング),ISO=1250,F5.6-1/4000、撮影時刻:9時58分

 この子を追跡中、不意に別の新鮮な♂個体が絡みました。慌てて、新鮮個体を追跡。
ギンイチモンジセセリ第2化:その2(7月中旬)_f0090680_17135145.jpg
EM12-Z1240@18mm(トリミング),ISO=1250,F5.6-1/4000、撮影時刻:9時59分

 静止した同じ個体の飛び出し場面も撮影。
ギンイチモンジセセリ第2化:その2(7月中旬)_f0090680_1714680.jpg
EM12-Z1240@40mm(トリミング),ISO=1250,F5.6-1/4000、撮影時刻:10時00分

 表翅は傷が少ないですが、意外にも縁毛は既にかなりスレています。この個体をもうちょっと追跡したかったのですが、オギの丈が高く姿を見失ってジエンド(^^; 泣く泣く別個体を探索。何とか2♂を発見。やや新鮮な個体を選んで飛翔撮影。
ギンイチモンジセセリ第2化:その2(7月中旬)_f0090680_17142548.jpg
EM12-Z1240@14mm(トリミング),ISO=1250,F5.6-1/4000、撮影時刻:9時59分

 置きピン位置を短めに欲張り過ぎたため、失敗コマが多かったのは反省点でした。
 さて、ギンイチ探索中、ミヤマチャバネセセリ第2化が出ていないか?注意しておりました。『おぉ!♂がテリ張りしている』・・・と慌てて撮影してみたら、チャバネセセリの♂でした。
ギンイチモンジセセリ第2化:その2(7月中旬)_f0090680_1715235.jpg
EM12-P520@200mm,ISO=200,F5.6-1/640、撮影時刻:10時35分

 これにはガックリ。結局ミヤチャ成虫は全く坊主。何とか川縁のオギ(もしくはセイバンモロコシ)の葉先端に作られた巣(矢印)より3齢幼虫を発見。
ギンイチモンジセセリ第2化:その2(7月中旬)_f0090680_17234918.jpg
EM12-Z1240@12mm,ISO=200,F5.6-1/4000、撮影時刻:10時17分
ギンイチモンジセセリ第2化:その2(7月中旬)_f0090680_17241889.jpg
EM12-Z1240@40mm(トリミング),ISO=200,F7.1-1/160、撮影時刻:10時18分

 体長13mm。ミヤチャ幼虫巣も本来もう少しみつかるものですが、極端に少ない感じ。幼虫の齢数から逆算すると、第2化が6月下旬頃には始まっていたと推測。それにしてもミヤチャ成虫個体数は2化になっても増加せず、やや下流域での定点観測ポイントと同じ結果になりました。ちょっと心配な状況です。
# by fanseab | 2020-07-24 22:15 | | Comments(2)