5月中旬を過ぎると、多摩川の堤防沿い草地にチガヤの穂が立ち始め、やがて沢山の白い穂が風になびいて目を引きます。この白い穂が立つ頃、平地性ゼフが飛び始めます。
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EM12-Z1240@20mm、ISO=100,F2.8-1/1250、撮影時刻:15時08分
多摩川は一級河川なので、国土交通省が管轄しており、堤防管理上、定期的な草刈りが実施されております。そのためチガヤ群落が保持されています。草刈りがないと、セイタカアワダチソウやセイバンモロコシのような丈の高い外来種があっという間に侵略し、チガヤは滅亡します。
風が吹くと穂の白い綿毛がフワッフワッ~と舞い飛び、4月下旬頃に見られるヤナギの「柳絮(りゅうじょ)」を思いだします。

EM12-Z1240@21mm、ISO=100,F3.2-1/1600、撮影時刻:15時14分

EM12-Z1240@40mm、ISO=100,F3.2-1/4000、撮影時刻:15時17分
多摩川縁にはチガヤを含め、外来種主体に多くのイネ科食物が見られますが、同科草本の同定は本当に難しいです。葉や茎形状だけでの同定は事実上不可能で、やはり花穂の構造を見るのが一番楽です。そのため穂が出る時期をきちんと見極めて観察・撮影・記録せねばなりません。でもメンドイのでなかなか実行できませんね(^^;
「ナヨクサフジと鱗翅目」シリーズ、今回はモンキチョウ。
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EM12-Z145@400mm、ISO=400,F6.3-1/1250、撮影時刻:12時10分
羽化直レベルの完品♀個体が来てくれました。これで何とかモンキチョウ版はミッションコンプリートかな?この個体、クサフジから直ぐにアカツメクサに移動して相当長時間吸蜜してくれたのでバシャバシャ連射!

EM12-Z145@328mm、ISO=500,F6.3-1/1600、撮影時刻:12時15分
薄日が差す半逆光の条件が、別嬪さん個体をより一層艶やかに演出してくれたようです。これまで管理人が撮ったモンキチョウ吸蜜シーンの中でも、お気に入りの画像をゲットできて満足しております。
本種第2化の産卵対象はかなり限定されます。この時期、アブラナ科の適当なホストが少ないからで、多摩川縁ではマメグンバイナズナに集中して産卵しております。
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EM12-Z145@218mm(トリミング)、ISO=640,F6.3-1/1250、撮影時刻:11時38分
微妙に葉被りはありますが、まぁ良しとしましょう。春先の第1化は主として菜の花に産みますが、この場合は大き目の葉裏の葉陰に好んで産み付けるので、複眼・腹端を同時表現する絵作りに苦労します。その点、マメグンバイナズナは葉も小さいし、穂先にも産んでくれるので本種産卵シーン撮影としては、やや楽ですね。