探蝶逍遥記

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ヤマトシジミの交尾(11月上旬)

 ウラナミシジミの飛翔を撮っていた現場で、ふと足元を見ると、ヤマトシジミのカップルが葉上に止まっていました。

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D500-40、ISO=200、F9-1/640、-0.7EV、撮影時刻:11時39分

 ♂(右側)がとびきり小さく、凸凹コンビ?に思わず笑ってしまいました。折角のチャンスなので、裏側に回って、逆光でも撮影。
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D500-40、ISO=200、F9-1/800、-1.0EV、撮影時刻:11時40分

 久しぶりの縁毛逆光ブルー幻光が撮れました。残念ながら♀個体の翅の向きが♂と一致しておらず、♀の縁毛まではブルーに光らせることができませんでした。♂も縁毛が擦り切れているので、幻光の鮮やかさもイマイチ(^^;;

 交尾飛翔のチャンスでもあるので、少し刺激を与えて飛んでもらいました。
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D500-40(トリミング)、ISO=1250、F9-1/6400、-1.0EV、撮影時刻:11時41分
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D500-40(トリミング)、ISO=1250、F9-1/6400、-1.0EV、撮影時刻:11時41分
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D500-40(トリミング)、ISO=1250、F9-1/6400、-1.0EV、撮影時刻:11時41分

 教科書通り、飛行形式は、「←♀+♂」でした。♀翅表に垣間見える濃いブルーがとても綺麗です。時期的に考えて、新生蝶の交尾シーンを撮影するのは、恐らく今シーズン最後かもしれません。ところでヤマトシジミ♀、晩秋は何時頃まで産卵するのでしょうかね?
by fanseab | 2017-11-13 21:17 | | Comments(2)

ウラナミシジミなど(11月上旬)

 40mmマクロでの飛翔撮影に習熟するため、日を改めて河川敷のセンダングサ群落へ。10月頃、雨の合間にクズ群落の上を飛び交うウラナミシジミを目撃しております。昨年秋と比較して個体数は非常に多い印象でした。但し、♂の殆どは飛び古した個体で、とても撮影する気になれなかったのです。11月に入ると、ウラナミの個体数は激減、でもこの日、1頭のそれなりに綺麗な個体が目に入ったので、この子と遊んで(遊ばれて?)みました。

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D500-40、ISO=100、F6.3-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:11時32分

 縁毛が微妙にスレていることも考慮し、あまり接近せずに自然な雰囲気になるように仕上げました。と言うか、40mmマクロは意図せずとも、肉眼で見たままの情景を上手く切り取る描写をしてくれます。次いで飛翔。
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D500-40(トリミング)、ISO=2000、F9-1/6400、-0.7EV、撮影時刻:11時16分
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D500-40(トリミング)、ISO=2000、F9-1/6400、-0.7EV、撮影時刻:11時28分
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D500-40、ISO=100、F6.3-1/1600、-0.7EV、撮影時刻:11時31分

 ピンク色を帯びた独特なブルーは綺麗ですね! このポイントにはスジグロシロチョウ♀も緩やかに舞いながら、センダングサで吸蜜をしておりました。
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D500-40(トリミング)、ISO=2000、F9-1/6400、撮影時刻:11時25分
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D500-40(トリミング)、ISO=2000、F9-1/6400、-0.7EV、撮影時刻:11時26分

 ウラナミを追いかけた後で、この子の飛翔を撮ると、大きさに騙されて置きピン感覚が狂ってしまいます。結果、緩やかな飛翔の割にはピンが来ないコマが多くてガッカリでした。ここでアップしたコマはいずれも露出オーバー。しかし、ラチチュードが広いD500のセンサーに助けられ、問題無く補正処理ができました。特にISO=2000の高感度でのRAW現像時、γコントロールによるコントラスト調整でも色相が破綻しないので助かります。D90あたりの機種性能とは流石に一線を画した仕上がりに満足です。
by fanseab | 2017-11-10 21:24 | | Comments(2)

キタテハの飛翔など(11月上旬)

 11月に入ってから関東地方は、それまでの悪天候が嘘のように好天が続いております。この日も多摩川縁のセンダングサ群落で飛翔撮影。今回はD500とマイクロニッコール40mmF2.8Gの組合せでトライ。40mmレンズは4月のツマキチョウ飛翔撮影に使用して以来、久しぶりの登場。最初はキタテハ。

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D500-40(トリミング)、ISO=1600、F8-1/8000、撮影時刻:11時11分
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D500-40(トリミング)、ISO=1600、F8-1/8000、撮影時刻:11時11分
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D500-40(トリミング)、ISO=1600、F8-1/6400、撮影時刻:11時19分

 追いかけ撮りになるので、思い描いたイメージが上手く得られません。それに、やはり慣れていないレンズだと、置きピン感覚が全くズレていて、殆どのコマはピンが来ていません。ここ数年、(マイクロフォーサーズ一眼+高速連射機能)で飛翔を撮っているので、APS一眼での焦点深度の浅さを改めて認識することに・・・。

 次は久しぶりのモンキチョウ。
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D500-40(トリミング)、ISO=1600、F8-1/8000、撮影時刻:11時16分
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D500-40(トリミング)、ISO=1600、F8-1/8000、撮影時刻:11時16分

 モンキって、追いかけてみると、やはり速いなぁ~って感じます。40mmレンズで最適置きピン位置を探ってみると、どうやら50~60cmにあることが判明。ところが、本レンズ距離環の刻印は「0.4(40cm)」の次はいきなり「∞(無限遠)」! 50もしくは60cmでスパッと設定ができないのが辛いところです。一方、利点としては、肉眼で見たままに近い自然な描写と適度な背景ボケが得られる点ですね。フルサイズ換算では60mm。銀塩時代の標準レンズ(50~55mm)に相当する画角は、やはり描写がナチュナル。今後、上手く使いこなしたいと思っております。

 さて、拙宅に戻ってみると、エノキの葉裏にアカボシゴマダラの前蛹準備個体を発見。
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D500-40、ISO=200、F7.1-1/1000、撮影時刻:12時07分

 皆さん、どこに前蛹がいるか分かりますか?画面中央右下で角状突起を下にしてぶら下がっている黒い影がその正体。この時期に蛹化すると、蛹期は概ね1ヶ月。早くても12月上旬になるでしょう。その頃、エノキの葉は大半が落ち、鮮やかな緑色の蛹は嫌でも目立ちます。例年の観察だと、シジュウカラの食害に遭う事例が多いのです。この子は果たして無事羽化できますでしょうか?
by fanseab | 2017-11-06 21:15 | | Comments(2)

秋晴れに翔る蝶(10月下旬)

 今日から早いもので、もう11月。10月を振り返ってみると、何だか毎日雨が降っていた感覚でしたね。週末には2週連続で台風も来襲。多摩川縁も水浸しで河川敷の景色が一変しました。ようやくカラッと晴れた正午前後に河川敷に出てみると、陽光を待ちわびた蝶達が澄み切った青空を翔け抜けておりました。最初は、モンシロチョウの♀。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z12(トリミング)、ISO=1250、F6.3-1/5000、撮影時刻:11時54分

 センダングサの群落は吸蜜に集う蝶達の楽園状態。しかし、この時期、センダングサの実がズボンにごっそりと付いて、落とすのに一苦労(^^;  次はモンシロの求愛シーン。
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EM12-Z12(トリミング)、ISO=800、F6.3-1/5000、撮影時刻:12時07分
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EM12-Z12(トリミング)、ISO=800、F6.3-1/5000、撮影時刻:12時07分

 久しぶりの置きピン飛翔撮影で、置きピン感覚が微妙にズレ気味です。まぁ、背景のオギの穂も垂れていて、秋らしい雰囲気は何とか出せたようです。
 セイタカアワダチソウにバタバタ吸蜜している蝶を発見。何とアオスジアゲハの♀!
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EM12-Z12、ISO=200、F7.1-1/400、撮影時刻:11時57分

 この黄色い花弁での吸蜜シーンは初体験です。例年、近所のマンション植え込みで観察できるアオスジの終見日は、10月中旬ですから、これまでの終見記録を更新しそうです。雨模様で吸蜜できなかったのでしょう、広角レンズを目一杯接近させても全く無関心で、無心に吸蜜しておりました。続いて飛翔。
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EM12-Z12、ISO=1250、F6.3-1/4000、撮影時刻:11時58分
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EM12-Z12、ISO=1250、F6.3-1/4000、撮影時刻:11時58分

 雲一つない青空を翔け抜けるアオスジの躍動感が堪りません。セイタカアワダチソウの後は、センダングサ食堂にも立ち寄ってくれました。
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EM12-Z12、ISO=200、F7.1-1/800、撮影時刻:12時02分

 アオスジの背景は、多摩川河川敷。オギなどの群落は全て濁流で下流側に曲げられ、平板状になっています。台風で水嵩が増えた時の流れの勢いには驚かされます。
 短い時間でしたが、ようやく訪れた秋晴れをチョウ共々楽しませて頂きました。
by fanseab | 2017-11-01 21:21 | | Comments(2)

オスグロトモエなど(7月下旬)

 久しぶりに多摩川縁を歩いてみました。29,30の両日でようやく恵みの雨が降りましたが、それまでは日照り状態が続いて地面はカラカラ・・・。セセリ幼虫探索で、イネ科植物を見ても葉が乾燥してカーリングしており、幼虫探索は困難を極めます。ゴソゴソ草叢を歩いている際、急に飛び立った鱗翅類を発見。慎重に接近すると、オスグロトモエ(Spirama retorta)の♀でした。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60、ISO=64、F3.5-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:14時46分

 真紅の裏面をプロキャプチャーモードで撮ろうと画策したのですが、ボヤボヤしている内に草叢に隠れてジ・エンド。蛾類も相当に敏感なので手こずりますね。
 少し暗い草叢でヒメジャノメの交尾ペアを発見。
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EM12-Z60、ISO=200、F3.5-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:15時02分

 そう言えば第2化の季節でした。ヒメジャノメ交尾ペアの撮影はこれが二回目。今回は葉被り無く撮れて満足しています。河原の遊歩道は殆ど湿り気がありません。そんな足元から褐色型トノサマバッタが飛び立ちました。慎重に接近して前方から顔面を接近戦で狙いました。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=64、F8-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:15時02分

 身じろぎもせず、良い子状態だったので深度合成で撮らせてくれました。乾燥した河原で生きているこの子にとっては、熱中症とも無縁なのでしょうね。でもトノサマバッタはやはり緑色型の方が恰好エエですね。
 クズの草叢上で急にアゲハの求愛飛翔がスタート。残念ながら広角レンズの持ち合わせがなく、仕方なく60mmマクロで飛翔撮影。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F5.6-1/3200、撮影時刻:15時25分

 ♂が♀を先導するパターン。♂の閉翅と♀の開翅が丁度シンクロして面白い絵になりました。この求愛シーン、結構持続時間が長かっただけに広角の持ち合わせが無かったことを悔やみました。フィールドでは想定外の場面に時々遭遇します。やはり広角レンズとセットでお散歩撮影に挑むべきでした(^^;
by fanseab | 2017-07-30 20:06 | | Comments(2)

渓谷で出会った蝶(7月上旬)

 フタスジの産卵を追跡していた場所は標高1300m超の渓谷沿いでした。到着してすぐに足元の草地から飛び立ったのは何と、ウスバシロチョウ。これはカメラに収めることはできませんでしたが、このポイントで出会った蝶をご紹介しておきましょう。
 最初はミスジチョウ。路上での吸水・樹冠で探♀飛翔をする♂を沢山みかけました。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/3200、撮影時刻:10時10分

 探♀時の飛翔速度はフタスジとは比較にならないほど、敏速です。お次はシータテハ。
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D500-34VR(トリミング)、ISO=200、F7.1-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:9時00分
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D500-34VR(トリミング)、ISO=200、F7.1-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:9時02分

 本種に出会うのは久しぶりでした。ヒョウモン類は殆どみかけず。アサギマダラは丁度産卵のタイミングだったようです。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時59分

 背景にホストのイケマらしき姿も写っております。もう少し真剣に探せば卵・幼虫も見つかったかもしれません。ただ、フタスジ産卵に注力した関係でそこまで手が回りませんでした。
 半木蔭の草地を歩いていると、足元からパタパタとジャノメチョウ類が飛び立ちました。しかし、高さ30cmまで達しないうちに、すぐ草地に落下。何と、羽化直のウラジャノメ♀でした。
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EM12-Z60、ISO=200、F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:9時48分
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EM12-Z60、ISO=200、F5.6-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:9時50分

 新鮮なウラジャノメを撮影したのはデジタルにしてから初めて。しかも♀と認識して撮るのも初めてでした。この子、本当に羽化して時間が経過しておらず、飛ぶ練習中だった様子。この♀を撮ってから改めて気が付いたのですが、フタスジチョウの周辺を擦れたヒカゲチョウが舞っておりました。未だ夕方でもないのに何で♂が飛び回っているのだろう。。。そう、彼らはウラジャノメ♂だったのです。彼らの探♀行動も結構しつこく、樹木の周囲を舐めるように探して飛んでおりました。

 渓谷沿いの草地にはヒメキマダラセセリが多産しています。ウツギで吸蜜を繰り返す姿が目立ちました。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/3200、撮影時刻:9時32分
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/200、撮影時刻:11時24分

 今回新鮮なシータテハを観察できたものの、この時期、山梨の山域で定番のクジャクチョウを全く見ることができませんでした。最近、発刊された日本チョウ類保全協会の機関誌、「チョウの舞う自然:24号」で、海野和男さんが、本種について解説されております。それによると、小諸周辺で2015年10月以降、クジャクを一切撮影できていないのだそうです。鹿の食害が原因なのか不明ですが、クジャクチョウが絶滅危惧種の仲間入りなんて、想像もできません。早い復活を期待したいものです。

 さて、遠征の帰路、下界に降りると猛烈な暑さが車内に籠って汗ダクダク(^^; この時期、冷涼な高標高地での撮影は体に優しく感じました。
by fanseab | 2017-07-15 20:25 | | Comments(2)

クロアゲハの求愛飛翔(6月下旬)

 先日、ヒカゲチョウの占有飛翔を撮影中、産卵行動中と思われるクロアゲハ♀が暗い林床に出現。その姿を目で追っていると、突然♂も現れて直ぐに、求愛飛翔が始まりました。目線より下の空間でスタートしたので、慌てて広角で撮影開始。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z12(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/80、外部ストロボ、撮影時刻:15時47分20秒

 少し、シャッター速度が遅すぎました。向こう側の♂が手前の♀を先導するパターンになっております。シャッター速度を早めに設定し直した頃、徐々にペアは上昇に転じました。
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EM12-Z12(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:15時47分43秒

 今度は順番が逆になり、アザマネザサに止まっている♀(右)の後ろ側から♂(左)が迫っています。その僅か1秒後、今度はもう一度、順番が入れ替わっておりました(右下が♂)。
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EM12-Z12(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:15時47分44秒

 背景はこの辺りでは珍しいクヌギの大木です。次第に上昇して、広角レンズではそろそろ追跡できない高さに移動しました。
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EM12-Z12(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:15時48分19秒

 ♂のすぐ後ろに重なるように♀が飛んでおります。このショットの直後、急に♀が猛スピードで左方向に逃走、慌てて♂も続きましたが、視界から消え、その後の状況は把握できませんでした。求愛飛翔の持続時間は約1分30秒。モンキチョウ等シロチョウ類に比較して黒系アゲハの求愛シーンは暗い環境で続くので、観察も撮影も難易度が高いですね。今回の撮影で確認してみると、一見単調な求愛飛翔シーンですが、飛翔中の♂♀の順番は結構な頻度で交替していることが分かりました。
by fanseab | 2017-07-02 21:32 | | Comments(4)

ヒカゲチョウの占有飛翔(6月中・下旬)

 多摩川縁の河川敷は基本オープンランドで、まとまった森林は多くありません。それでも拙宅から程近い場所に、野球・サッカー用両グラウンドに挟まれた緑濃いスポットがあります。二つのグラウンドの境界線に100m程の通路があって、両脇のフェンスには夏場クズが生い茂り、真夏でも薄暗く、涼しさを提供してくれます。フェンス下はアザマネザサの林床環境で、ヒカゲチョウ達の絶好の住処になっております。彼ら第1化♂の最盛期に、この通路で暫く遊んで(遊ばれて?)みました。
 ヒカゲチョウ♂の占有空間巾は、上記通路の幅に一致し、ほぼ2m。空間長さは7~8m位。午後3時頃から、高さ1.5m程の位置に静止し、占有空間を4-5回、回遊パトロール飛翔をしています。占有場所に静止している♂の姿です。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z12,ISO=400、F6.3-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:15時58分(6月下旬)
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EM12-Z12,ISO=320、F6.3-1/30、外部ストロボ、撮影時刻:16時13分(6月下旬)

 このように、通路の両脇に陣取って、門番のように管理人を見張っている感じです。上記した回遊飛翔の様子を何とか表現してみようと、2日間、(APS一眼+広角レンズ+外部ストロボ)の組合せで、合計1300ショット乱射してみました。その結果、何とか記事にアップできるショットが10枚ほど得られたので、ご紹介したいと思います。最初は、カメラマンに向かって突進して来る瞬間。
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D500-20(トリミング),ISO=500、F11-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時04分(6月中旬)

 やや前ピンですが、迫力があります。この画像を撮った直後、向かって左側に舵を切った瞬間の画像がこちら。
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D500-20(トリミング),ISO=500、F11-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時04分(6月中旬)

 今回撮影した中でのベストショットになりました。次は、静止場所から飛び立つ瞬間の画像。
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D500-20(トリミング),ISO=500、F10-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時54分(6月中旬)

 明るい環境なら、オリンパスのEM1-MarkⅡに搭載されているプロキャプチャーモードで、いとも簡単に撮れますが、ここではド根性入れて初めて可能な?『手動キャプチャーモード』で撮影できました(^^;

 ♂が占有する空間の境界線上では、当然♂同士のバトルが起きます。絡んだ直後に卍状態になりますが、ゼフと異なり、卍は直ぐに上昇に転じ、決して再下降してきません。従って、♂同士の絡みを写し込むには、結構ハードルが高い作業となります。何とか撮れた2コマをご紹介しましょう。
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D500-20(トリミング),ISO=500、F11-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時01分(6月中旬)
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D500-20(トリミング),ISO=500、F10-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時01分(6月中旬)

 1400コマ近く乱射していると、時には思わぬ場面に遭遇します。藪から飛び出してきた個体はやけにデカく、アララと思って確認すると、何と交尾ペアでした!
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D500-20(トリミング),ISO=500、F10-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時32分(6月中旬)

 交尾飛翔形式は、←♀+♂。管理人初体験の本種交尾飛翔画像になりました。フィールド歩きで、このようなご褒美が貰えると嬉しいものです。
by fanseab | 2017-06-21 21:33 | | Comments(0)

ミドリシジミの卍飛翔(6月上旬)

 昨年もミドリの卍にトライしましたが、上手く撮れておりません。今回はリベンジマッチ。気合を入れて2日間連続で川崎市内のポイントへ。閉翅・開翅は一切無視して、ひたすら卍飛翔開始時刻まで待機します。初日は16時頃からスタート。しかし、卍に気が付くのが遅く、更に置きピン設定値と実感覚にズレがあり、ピンボケの連続(^^; 17時頃からは卍形成ペアの数が増加しますが、一方、目線付近以下まで降下してくれるペアの数は逆に減少し、苦労させられます。それでも2日間粘ったせいで、何とか昨年よりまともな画像をゲットすることができました。最初は今回撮影分のベストショット。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-20,ISO=500、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:17時28分

 2頭のピントがまずまずで、両者共に金緑色の輝きを出すことができました。次はセカンドベスト。
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D71K-20,ISO=500、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:17時32分

 背景のハンノキ林が写って、環境描写としてはベスト。3枚目は1枚目の直前に撮ったコマ。
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D71K-20(トリミング),ISO=500、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:17時28分

 両個体が各々裏面と表翅の組合せでは、双方にピントを合わせるのが難しいですね。裏面の個体(手前)はジャスピンですが、向こう側は明らかに前ピンです。4枚目は緑色の輝きとしてのベストショット。
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D71K-20(トリミング),ISO=500、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:17時28分

 左下個体のメタリックな輝きとピントはベストの出来栄え。卍の相手は画面右上端にかろうじて写っております。もう少し右上個体が左下個体に接近しておれば、より迫力が出たと思います。5枚目は4枚目撮影直後のコマ。
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D71K-20(トリミング),ISO=500、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:17時28分

 1頭のみしか写っておりませんが、翅を打ち下ろした瞬間の絵は動感が増して好きですね。今回は久しぶりの「APS一眼+広角」の組合せでの撮影。やはりマイクロフォーサーズ超高速連射法に比較すると、トリミング時の粒状性荒れが目立たず、当面この手法を手放す訳にはいきません。
 なお、2日目には撮影仲間のGarudaさんもお見えになっていて、暫し蝶談義をしながら一緒に楽しく撮影できました。Garudaさん、色々と有難うございました。
by fanseab | 2016-06-15 20:33 | | Comments(2)

ダイミョウセセリの産卵(5月下旬)

 ウスバシロ産卵シーン現場で同時にダイミョウセセリ第1化♀も産卵しておりましたので、狙ってみました。最初は♀の飛翔シーン。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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GX7-Z12,ISO=400、F5-1/3200、撮影時刻:11時46分

 ダイミョウ♂の占有飛翔はスピードが速いので結構難しい対象です。ただ、♀のホスト探索→産卵の際は、ホバリングをするので、かなり楽です。ここでは思い切って置きピン20cmでトライし、迫力が出ました。母蝶の背景にヤマノイモ属の茎と若葉が写っており、母蝶の右上葉上には既に産卵された1卵が確認できます。

 産卵シーンは数回チャンスがありました。最初は茎上に産んだ珍しい場面。
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D71K-85VR,ISO=400、F10-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時36分
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D71K-85VR,ISO=400、F10-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時36分

 これまで管理人はダイミョウの産卵は何度も観察しておりますが、葉上ではなく、茎に産み付けたのは初体験です。若葉が未だ少ない状態の株だと、茎に産まざるを得ない場合も多いのでしょう。茎上に産まれた卵の拡大像です。
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TG4@18mm(9コマ自動深度合成+トリミング)、ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:11時53分

 母蝶腹端の毛で隠蔽工作された状況がよく分かります。↑の飛翔画像に写っている1卵の横に母蝶がもう1卵産み付けました。その拡大像がこちら。
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TG4@18mm(9コマ自動深度合成+トリミング)、ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:11時49分

 画面向こう側の卵が新規に産み付けられたもの。結果的に2卵塊の様相を呈しています。このようなダイミョウの卵塊も今回初めて確認しました。この場合、先に孵化した初齢幼虫がこの葉で巣を造り、後で孵化した子は、巣作りの葉を求めてウロチョロしなければなりませんね。
 2個目の卵を産み付けるまでの様子を動画にまとめてみました。下記youtube動画でどうぞ。画面中央の再生マーク(3角印)をクリックすると再生がスタート。再生後、画面右下の「youtube」ボタンを押すと、youtubeサイト上での大画面再生が可能です。



 動画の前半は産卵する葉に着陸するまでを40コマ/秒で高速連射した絵をスライドショー化したもの、後半は動画で、最後に2卵塊の拡大像でまとめております。12mm広角レンズで高速連射した後、そのまま動画撮影に移行しています。腹端をグルグル回しながら隠蔽工作する様子はやはり広角ではちょっと分かり難いですね。できれば、60mmマクロで描写すべきでした。これは次回以降の宿題です。
by fanseab | 2016-06-13 20:15 | | Comments(4)