探蝶逍遥記

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ヤマトシジミの交尾(11月上旬)

 ウラナミシジミの飛翔を撮っていた現場で、ふと足元を見ると、ヤマトシジミのカップルが葉上に止まっていました。

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D500-40、ISO=200、F9-1/640、-0.7EV、撮影時刻:11時39分

 ♂(右側)がとびきり小さく、凸凹コンビ?に思わず笑ってしまいました。折角のチャンスなので、裏側に回って、逆光でも撮影。
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D500-40、ISO=200、F9-1/800、-1.0EV、撮影時刻:11時40分

 久しぶりの縁毛逆光ブルー幻光が撮れました。残念ながら♀個体の翅の向きが♂と一致しておらず、♀の縁毛まではブルーに光らせることができませんでした。♂も縁毛が擦り切れているので、幻光の鮮やかさもイマイチ(^^;;

 交尾飛翔のチャンスでもあるので、少し刺激を与えて飛んでもらいました。
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D500-40(トリミング)、ISO=1250、F9-1/6400、-1.0EV、撮影時刻:11時41分
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D500-40(トリミング)、ISO=1250、F9-1/6400、-1.0EV、撮影時刻:11時41分
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D500-40(トリミング)、ISO=1250、F9-1/6400、-1.0EV、撮影時刻:11時41分

 教科書通り、飛行形式は、「←♀+♂」でした。♀翅表に垣間見える濃いブルーがとても綺麗です。時期的に考えて、新生蝶の交尾シーンを撮影するのは、恐らく今シーズン最後かもしれません。ところでヤマトシジミ♀、晩秋は何時頃まで産卵するのでしょうかね?
by fanseab | 2017-11-13 21:17 | | Comments(2)

オスグロトモエなど(7月下旬)

 久しぶりに多摩川縁を歩いてみました。29,30の両日でようやく恵みの雨が降りましたが、それまでは日照り状態が続いて地面はカラカラ・・・。セセリ幼虫探索で、イネ科植物を見ても葉が乾燥してカーリングしており、幼虫探索は困難を極めます。ゴソゴソ草叢を歩いている際、急に飛び立った鱗翅類を発見。慎重に接近すると、オスグロトモエ(Spirama retorta)の♀でした。

+++画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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EM12-Z60、ISO=64、F3.5-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:14時46分

 真紅の裏面をプロキャプチャーモードで撮ろうと画策したのですが、ボヤボヤしている内に草叢に隠れてジ・エンド。蛾類も相当に敏感なので手こずりますね。
 少し暗い草叢でヒメジャノメの交尾ペアを発見。
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EM12-Z60、ISO=200、F3.5-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:15時02分

 そう言えば第2化の季節でした。ヒメジャノメ交尾ペアの撮影はこれが二回目。今回は葉被り無く撮れて満足しています。河原の遊歩道は殆ど湿り気がありません。そんな足元から褐色型トノサマバッタが飛び立ちました。慎重に接近して前方から顔面を接近戦で狙いました。
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EM12-Z60(自動深度合成+トリミング)、ISO=64、F8-1/50、外部ストロボ、撮影時刻:15時02分

 身じろぎもせず、良い子状態だったので深度合成で撮らせてくれました。乾燥した河原で生きているこの子にとっては、熱中症とも無縁なのでしょうね。でもトノサマバッタはやはり緑色型の方が恰好エエですね。
 クズの草叢上で急にアゲハの求愛飛翔がスタート。残念ながら広角レンズの持ち合わせがなく、仕方なく60mmマクロで飛翔撮影。
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EM12-Z60(トリミング)、ISO=640、F5.6-1/3200、撮影時刻:15時25分

 ♂が♀を先導するパターン。♂の閉翅と♀の開翅が丁度シンクロして面白い絵になりました。この求愛シーン、結構持続時間が長かっただけに広角の持ち合わせが無かったことを悔やみました。フィールドでは想定外の場面に時々遭遇します。やはり広角レンズとセットでお散歩撮影に挑むべきでした(^^;
by fanseab | 2017-07-30 20:06 | | Comments(2)

ヒメジャノメの交尾・産卵(5月下旬他)

 ヒメジャノメ第1化の個体数が増加してきた先月下旬、多摩川縁を探索してみました。予想通り沢山の個体が林床に集結しておりました。ふと、足元を見ると何と!いきなり交尾ペアに遭遇しました(上が♀)。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR,ISO=200、F7.1-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時38分(5月下旬)

 恐らく管理人にとって初撮影。♂♀でのサイズ差がよく分かる画像になりました。この直前、ペアにちょっかいを出す♂がおりました。
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D71K-34VR,ISO=400、F9-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時35分(5月下旬)

 この時のショックでペアは飛び立ち、一枚目の絵を撮影した経緯がありました。実は、2014年にヒメジャノメの交尾ポイントと2mも離れていない場所で、ヒカゲチョウの交尾(外部リンクも観察しております。ここは蛇目蝶♂達にとって、「大願成就」する聖地なのでしょう。
 6月に入ってから、♀産卵シーンにもチャレンジ。過去2回、9月下旬の第2化で撮影を試みており、第1化での撮影は今回初トライになります。参考までに過去記事は下記。

(1)2012年(外部リンク)
(2)2014年(外部リンク)


 産卵時間帯は正午以降と推測し、林床に待機して♀が「産気づく」タイミングを計ります。13時35分過ぎ、1頭の♀が動き始めました。地上高約30cmを保ち、小刻みに翅を振りながら、ゆったりとホストを探索していきます。最初のチャンスはアズマネザサ葉裏への産卵。
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D71K-85VR(トリミング),ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時39分(6月上旬)

 ヒメジャノメの産卵は通常地上高15cmほどのかなり低い位置になされますが、この時は地上高70cm。葉被りも無い絶好の状況でしたが、右側に回り込む時間が無く、腹端までの写し込みができませんでした。次に産卵状況。
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D71K-85VR(トリミング),ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時45分(6月上旬)

 TG4での拡大像も撮影。
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TG4@18mm(9コマ自動深度合成+トリミング),ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:14時30分(6月上旬)

 表面網目模様の描出が上手くできておらず、リング状ディフューザーの欠点である、ドーナツ状偽構造が出たB級画像ですね。光沢のある卵撮影は上記欠点を隠すため、相当神経を使います。
 さて、最初の産卵シーンに満足できなかったので、後日リベンジマッチ。今回もアズマネザサ葉裏でしたが、葉被りを避けるため、上方から狙うしかありません(^^;
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D71K-85VR(トリミング),ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時46分25秒(6月中旬)

 この21秒後に再度チャンスが。
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D71K-85VR(トリミング),ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時46分46秒(6月中旬)

 しかし、今回は産卵後、腹端を離した場面で、シャッターチャンスが遅れてしまいました。なかなか思い通りに撮らせてくれません。更にこの♀個体を追跡し、ようやく背景光、構図も理想通りの絵が撮れました。
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D71K-85VR(トリミング),ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時46分46秒(6月中旬)

 こちらはアズマネザサではない、イネ科の草本(種類不明)。しかし、母蝶が去った後、裏面を確認すると卵は無く、どうも産卵を回避した模様。なので、上の絵は「産卵シーン」ではなく、「産卵行動シーン」に格下げです(^^;

 今回観察した♀2個体は明らかに13時40分頃に「産気」付いておりました。ところが、林床を覗いてみると、この時間帯に全く動く気配の無い♀個体を数頭確認しております。どうやら産卵時間帯に相当の個体差があるように思えました。
 一方、ヒメジャノメ発生から少し遅れて発生するヒカゲチョウの場合は、午後3時過ぎ、複数の♀が一斉に産卵を始める行動を良く観察しております。まるで、「産卵祭りだ!それ行けワッショイ、ワッショイ・・・♪♪」とお祭り騒ぎのような時間帯があるのです。それに比べると、ヒメジャノメ♀の行動パターンは非常に読み難いですね。
by fanseab | 2016-06-17 22:56 | | Comments(0)

ジャコウアゲハの交尾(6月下旬)

 久しぶりに多摩川縁を散歩撮影。いつのまにかヒカゲチョウも♂が消え、殆どが♀個体です。毎年樹液を発生しているクルミの木をボンヤリ眺めていると、黒い塊が・・・。何と初めて観察するジャコウアゲハの交尾ぺア!

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-85VR、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時15分

 丁度装着していたレンズは85mmだったので、これが精一杯。折角のチャンスなので、一旦自宅に戻り、300mmを装着して再出陣。「解けるなよ~!」の願いが通じたのか、未だ動く気配が無く助かりました。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=640、F11-1/250、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時45分

 地上高約3.5m。それにしても場所が悪く、脚立を使用しても葉被りを避けるのに苦労します(^^; 状況を広角で記録しようとミラーレスでリモート撮影をトライしたところ、カメラを接近させた瞬間に飛び立ちました。50mほど飛んだ後、運良く低い位置に着地したので、今度はやや余裕を持って撮影。
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D71K-34VR、ISO=320、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時05分

 この後、ちょっとしたショックで再度飛び立ち、木蔭に消えてジ・エンド。♀が力強く♂を引っ張って飛ぶシーンが印象的でした。
 ところで、アゲハチョウ科の交尾シーンはウスバシロ・ギフを除き観察し難い対象だと思っております。今回のジャコウアゲハも恥ずかしながら初体験だったのです。管理人のこれまでのストック画像を見てもPapilio属は皆無。せめてナミアゲハは撮りたいものですが・・・。次なるチャンスはいつ訪れるのでしょうか?
by fanseab | 2015-06-29 23:03 | | Comments(2)

ヒカゲチョウの交尾・産卵など(9月下旬)

 マイフィールドの多摩川縁では現在、ヒカゲチョウ第2化のハイシーズン。例年よりムチャ個体数が多く感じられ、場所によっては蠅が飛ぶように乱舞しております。夕刻の産卵シーンを狙って笹薮付近をウロチョロしていると、急にバサバサと茶色の塊が飛び出してきました。何と管理人初体験のヒカゲチョウ交尾ペア!

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-85VR、ISO=320、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時00分

 アレチウリの葉裏に隠れるように止まりました(右側が♀)。15時頃は♀の産卵活動のピーク時間帯に当たりますが、恐らくもう少し早い時間帯に交尾が成立しているものと思われます。次いで産卵シーンの撮影。ヒカゲチョウの産卵場面は時間帯を選べばそれほど難易度高くなく撮影可能です。
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D71K-85VR、ISO=500、F11-1/250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時21分

 地上高15cm程度のアズマネザサへの産卵です。葉裏を捲って見ると、何と同じ葉に4卵産まれておりました(↑の母蝶はこの時、1卵のみ産卵)。
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D71K-85VR、ISO=400、F11-1/250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時37分

 よほど母蝶が好むような条件の良い葉だったのでしょう。但し、これらは産卵時期が異なっているはずで、その後、孵化が近づいた際の変色挙動から産卵時期は#1→#2→#3→#4の順で#4がアップした産卵シーンの卵に相当します。また、4卵を比較すると、#1,2と#3,4では卵直径が異なり、(#1,2)<(#3,4)となっております。恐らく4卵は異なる母蝶(少なくとも2個体)が産み付けたのでしょう。産卵シーン撮影では種類によらず、母蝶の腹端と卵を同時に写し込むことが重要ですが、ヒカゲチョウの場合は簡単ではありません。ネザサ群落に入り込み、ほぼ瞬間芸で産んでいくので、必要とされるアングルにレンズを向ける余裕がありません。精一杯頑張って写したのが次のショット。
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D71K-85VR、ISO=400、F11-1/250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時07分

 腹端と卵をもうちょい右側に移動して撮りたいのですけどねぇ・・・・・。
 ♀とは別に沢山飛び回っている♂を追跡していると、アレチウリの花で熱心に吸蜜している個体が多いことに気が付きました。
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D71K-85VR、ISO=200、F7.1-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時40分

 ヒカゲチョウの栄養源と言えば、直ぐに樹液吸蜜を連想しますが、このように花からの吸蜜は初めて観察したような気がします。アレチウリの黄色い花粉まみれになっているストローが可愛いですね!
by fanseab | 2014-09-26 00:00 | | Comments(0)

ホシミスジの交尾(7月上旬)

 ヒメシロの産卵撮影前に立ち寄った草地にシモツケ群落があり、恐らくホシミスジがいるのではないか?と思ってウロチョロすると、程なく数頭の個体が舞いあがりました。気温の上昇と共に数を増し、全体では10頭ほど確認することができました。蛹や終齢幼虫もいるかもしれないと思い、枝先を仔細にチェックしていくと、何と交尾ペアが鎮座しておりました。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-85VR、ISO=400、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:8時36分

 上が♀。Neptis属の交尾画像はオオミスジに次いで2番目。ホシミスジは初体験。因みに普通種のコミスジは未撮影だったと思います。交尾ペアがいれば、必ず♂がちょっかいを出しに来ます。魚露目でその場面をパチリ。
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TG2@18mm-gy8、ISO=250、F18-1/100、内蔵ストロボ、撮影時刻:8時44分

 TG2と魚露目の組合せは周辺のボケが少ないので、縦位置構図でも像破綻が少なく重宝します。♂が去った後で、♀が開翅した瞬間を広角で。
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TG2@4.5mm、ISO=400、F8-1/320、+0.3EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:8時48分

 この日は♀の羽化ラッシュだったらしく、新鮮な個体が目立ちました。かつて真剣に写したフィールド図鑑用開翅アングルで一枚。
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D71K-85VR、ISO=500、F6.3-1/320、-0.7EV、撮影時刻:9時09分

 縁毛は完璧ですが、右前翅に多少の傷がありました。どんなNeptisでも♀はサイズがデカい分、風格がありますね。ここでは先ほどの交尾ペアとは別のペアも見出しました。この日は交尾ラッシュでもあった訳です。そのペアを無理やり飛ばして交尾飛翔を撮りました。
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GX7-10.5(トリミング)、ISO=640、F4-1/3200、撮影時刻:9時05分

 ホストのシモツケから離れないで飛んでおります。飛翔パターンは←♀+♂です。次いで40コマ/秒で連射撮影した連続する4コマをGIF動画にしてみました。撮影間隔は250msec.です。
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GX7-10.5(トリミング+4コマGIF動画合成)、ISO=640、F4-1/3200、撮影時刻:9時05分

 40コマ/秒連射のお蔭で、GIF動画での羽ばたきも比較的スムーズに表現されております。ご覧の通り、♂は交尾中、ずっと頭を下にしている訳で、交尾飛翔中もこんな態勢で♀に導かれるままに翅を羽ばたくことなく、じっと我慢しています。交尾は最低でも2時間近くは持続するのですから、人間だったら頭に血が逆流してフラフラになるでしょうね。♀にさんざんアタックしてフラれ、ようやく「大願成就」して♀と交尾完了しても、♂は苦難の姿勢を強いられる訳です。国民的映画、寅●郎シリーズに譬えれば、「男はつらいよ、交尾大願成就編」ってとこでしょうか。
 さて、この日はできればホシミスジ産卵シーンも狙いたい所ですが、時間的な制約もありましたので、後ろ髪を引かれつつ、ヒメシロポイントへ向かいました。次回は更に時計を巻戻して、朝一番に訪問したコヒョウモンモドキについてアップいたしましょう。
by fanseab | 2014-07-12 20:32 | | Comments(2)

ヒメシロチョウの産卵など(7月上旬)

 アサマの産卵シーンを狙ったこの日は、早朝コヒョウモンモドキのポイントを訪問(後日記事にアップ予定)、その後ヒメシロポイントへ移動し、更にアサマポイントへと分刻みのスケジュールで撮影しておりました。もっともアサマの産卵シーン撮影を主目的にしていたので、ヒメシロポイントには正午までしか滞在できません。しかも、ヒメシロの産卵時間帯は正午前後にあるため、午前中に産卵してくれる個体に期待するしかありません。現地には午前10時過ぎに到着。飛んでいるシロチョウはモンキのみでヒメシロの姿がありません。周辺の草地を飛び交っているヒョウモン類を撮影しながら待機していると、ようやく10時30分頃からヒメシロが飛ぶようになりました。ただ第2化発生初期のためか個体数は非常に少なく、厳しい状況。それでもツルフジバカマを求めて飛ぶ♀をようやく発見し、何とか産卵シーン撮影に成功しました。

+++画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=500、F11-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時45分

 この絵は正直B級ショット(^^; もう少しスッキリした場面で撮りたかったのですが、この時期はススキも含め他の草本類の草丈も高く、草叢内に潜り込むように産卵するので、結構アングルが規制されて難しいものですね。その後この母蝶は連続産卵することなく、飛び去っていきました。この母蝶を追跡後、産卵場所に戻ってみましたが、産卵位置を確認できず、卵の拡大撮影には失敗。産卵シーンを優先してしまうと卵画像が撮れない敗戦パターンです。ヒメシロの飛翔はご存知の通り、フワフワと緩やかで、♂の探♀飛翔と♀の産卵行動中の飛翔パターンが酷似しているため、遠目から♀を見分けるのが難しいものだとつくづく思いました。結局相手に接近して前翅端の黒班の状態を観察して♀個体を追跡するしかなく、探索効率が下がります。結局1時間30分滞在中、産卵シーンを観察できたのは僅かに一回でした。ここでもダラダラと発生が続きそうですし、第3化品で再度産卵シーンを狙うことにしました。個体数が少なかったものの、♂が♀(下)に言い寄る求愛シーンはここでも観察できました。
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D71K-85VR、ISO=500、F11-1/500、-1.0EV、撮影時刻:11時03分

 ♂の「大願成就」はならず、「感情移入」のみで終わったのはいつものパターンですね。さて、♀はノンビリと吸蜜に専念することが多かったので、これまできちんと撮影していなかった吸蜜シーンも撮影。
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D71K-85VR、ISO=200、F5.6-1/1600、-1.0EV、撮影時刻:11時26分

 ヒメシロ以外のシロチョウとしては、スジボソヤマキの♂♀を撮影。
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D71K-85VR、ISO=500、F11-1/500、-1.0EV、撮影時刻:10時52分
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D71K-85VR、ISO=200、F7.1-1/1600、-0.3EV、撮影時刻:11時35分

 ヤマキ類裏面には翅脈間に繊細な襞模様があります。上質な和紙を連想させる皺模様は、いつ見ても不思議な美しさだと思います。
 さて、ヒョウモン類では圧倒的にウラギンが多く、その次にメスグロ♂♀、ミドリ♂、数が少ないもののオオウラギンスジ♂を確認。
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D71K-85VR、ISO=500、F10-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時22分

 この手の個体を見ると、贔屓目でどうしても「ウラギンスジ」だと思いたくなりますが、残念ながらオオウラギンスジでした。その他、クモガタ♀もおりました。
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D71K-85VR、ISO=500、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時32分

 夏眠前のクモガタ♀もあまり撮影した記憶がありません。後翅への「花被り」がちと残念!ヒョウモン類が群れ飛ぶ草地にはヒメシジミも、それこそ蠅が飛ぶように多数群れておりました。で、すぐに交尾ペアを発見。
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D71K-85VR、ISO=500、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時55分

 ヒメシジミの交尾シーンって、ヤマトシジミのそれよりも観察頻度が多いような気がします。次回は時計を更に巻き戻して朝方実施したホシミスジの観察結果についてご紹介したいと思います。
by fanseab | 2014-07-10 21:07 | | Comments(4)

ウスバシロチョウの産卵・交尾など(5月中旬)

 ウスバシロの産卵狙いで、東京都下の谷戸へ出撃。ゴールデンウイーク前半戦から既に♂が飛び始めていることは確認済ですので、♀狙いには丁度良いとの判断です。現地に出向くとムチャ多数の♂が飛翔しております。昨年は個体数が激減していたので、心配しておりましたが、ここ数年で最も豊作の年と思われ、一安心。♂は見向きもしないで、ひたすら♀探索。原則、白色鱗粉少な目が♀の特徴ですが、中には♂同様白い個体もいて、騙されます。ようやく黄色味を帯びた♀を発見。フワフワ飛びながら、突然ストンと落ちるように草叢に降下します。これが産卵行動開始のシグナルです。落下後、ガサゴソ草叢の中を動き回り、枯葉や枯茎の類を見つけると前脚で確認作業を行っていきます。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-85VR、ISO=200、F11-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時28分

 残念ながらこの枯葉は好みでないようで、パスしていきました。その直後、今度は草丈の高い草本(恐らくキンポウゲ科のタガラシ)の根際に潜り込み産卵です!
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時30分

 しかし、露出を間違え大幅アンダー。おまけに葉被りで酷い画像ですが、腹部を曲げている産卵ポーズが何とか写せた証拠画像です(^^; 産卵場所の全景がこちら。
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D71K-85VR、ISO=200、F11-1/800、-0.7EV、撮影時刻:10時28分

 矢印で示した根際の枯れたスギの蕾上に3卵産んでおりました。卵の拡大像も撮影。
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GX7-P1442@42mm-P14R(トリミング+上段のみ2コマ深度合成)、ISO=640、F20-1/125、LEDライト、撮影時刻:13時46分

 照明方法の差でかなり様相が異なるものの、表面は他のアゲハチョウとはまるで異なり、シジミチョウの卵を連想させる細かな表面模様が特徴的です。直径も1.51mmで、ナガサキアゲハと同等の巨大なサイズ。なお、この撮影はミラーレス用に新たにレンズ系を改良した超拡大撮影システムを用いました。手法の詳細は別途記事でご紹介したいと思います。産卵直後はピンク色で、直ぐにご覧のようなクリーム色に変化します。更に時間が経過すると白色に変わり、越冬状態でも同じ色相のはずです。

 この後、2時間近く♀を追跡しました。しかし、草叢に潜入するシーンは目撃するものの、肝心の産卵挙動には至らないケースのみで、結局↑の画像以外は撮影できませんでした。とにかく産卵場所として日陰を好むのと、草叢に潜入する産卵スタイルなので、撮影はアゲハチョウ科の中でも極めて難しい部類に属すると思います。いずれ再撮影にチャレンジしなければなりません。同じParnassiusでも大雪山で観察したウスバキチョウは燦々と陽が降り注ぐ露岩上に産み付けるので、よほど撮影は楽だと思いました。
※以前撮影に成功したウスバシロ♀の産卵シーンは こちら(外部リンク)

 ♀を追跡しながら、♂の飛翔も撮影。風薫る五月晴れの空の下、フワフワ飛ぶウスバシロは無性に飛翔を撮りたくなる対象ですね。
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GX7-10.5(ノートリ)、ISO=200、F4.5-1/3200、撮影時刻:10時14分
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GX7-10.5(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/3200、撮影時刻:10時14分
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GX7-10.5(トリミング)、ISO=200、F5.6-1/3200、撮影時刻:10時20分

 いずれも40コマ/秒連射によるもので、操作法にも慣れてきたので、戦力になってきました。1枚目のようにノートリで撮影できれば画質はなかなかのものです。3枚目は♀の飛翔。♀の飛翔画像はこれまでの画像ストックの中になかったので、これは嬉しい絵になりました。定番のハルジオン吸蜜シーンも撮影。
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D71K-85VR、ISO=200、F8-1/1250、-0.7EV、撮影時刻:11時24分

 さて、♀を追跡中、フト地面を見るとバタバタしているウスバシロを発見。団子状態になっている求愛中の2頭の♂と♀(中央左上)でした。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時36分

 そのうち、1頭の♂は諦めて飛び去り、交尾成立。♂がバルバを引っ掛ける直前のシーンです。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時36分

 交尾中の姿(上が♀)をTG2に魚露目を付けて撮影。
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TG2@18mm-gy8、ISO=400、F18-1/100、内蔵ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻:13時12分

 他のブログ仲間の画像から期待しておりましたが、魚露目との相性は良好のようです。♀の左後翅には赤褐色の小斑点が付いております。恐らく羽化後に放つ赤褐色の蛹便が付着したのでしょう。羽化直に♂に襲われてもがいている最中に蛹便が翅を汚したと推察されます。読者の方はご存知の通り、ウスバシロの♀腹端には交尾後、♂の分泌物質により交尾栓(スフラギス)が形成されます。ここで交尾後36分および99分後の結合部(下が♂)を比較してみました。
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D71K-85VR(トリミング+画像合成)、ISO=400、F8~11-1/320~1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時12分および14時15分

 36分後には何もついておりません。交尾時間が2時間だとして、後半戦から♂が分泌を始めるのでしょうか?次回チャンスがあればスフラギス形成の詳細過程を連続撮影したいものです。ご覧のようにスフラギスは形成直後、半透明の寒天細工のような風合いをしております。これが継時的に白色→褐色→黒色に変化していくのですね。スフラギスがほぼ白色の個体も追跡しましたが、産卵挙動を行ったものは皆無でした。ある程度スフラギスが黒化した個体でないと、産卵行動をスタートできないのかもしれません。なお、この日、現地では保全協会でお馴染みの撮影仲間、Mさんも訪問されておりました。時間の経過も忘れてMさんと蝶談義をしながらの撮影を楽しみました。
by fanseab | 2014-05-14 21:46 | | Comments(4)