探蝶逍遥記

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ミドリシジミの卍飛翔(6月上旬)

 昨年もミドリの卍にトライしましたが、上手く撮れておりません。今回はリベンジマッチ。気合を入れて2日間連続で川崎市内のポイントへ。閉翅・開翅は一切無視して、ひたすら卍飛翔開始時刻まで待機します。初日は16時頃からスタート。しかし、卍に気が付くのが遅く、更に置きピン設定値と実感覚にズレがあり、ピンボケの連続(^^; 17時頃からは卍形成ペアの数が増加しますが、一方、目線付近以下まで降下してくれるペアの数は逆に減少し、苦労させられます。それでも2日間粘ったせいで、何とか昨年よりまともな画像をゲットすることができました。最初は今回撮影分のベストショット。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-20,ISO=500、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:17時28分

 2頭のピントがまずまずで、両者共に金緑色の輝きを出すことができました。次はセカンドベスト。
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D71K-20,ISO=500、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:17時32分

 背景のハンノキ林が写って、環境描写としてはベスト。3枚目は1枚目の直前に撮ったコマ。
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D71K-20(トリミング),ISO=500、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:17時28分

 両個体が各々裏面と表翅の組合せでは、双方にピントを合わせるのが難しいですね。裏面の個体(手前)はジャスピンですが、向こう側は明らかに前ピンです。4枚目は緑色の輝きとしてのベストショット。
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D71K-20(トリミング),ISO=500、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:17時28分

 左下個体のメタリックな輝きとピントはベストの出来栄え。卍の相手は画面右上端にかろうじて写っております。もう少し右上個体が左下個体に接近しておれば、より迫力が出たと思います。5枚目は4枚目撮影直後のコマ。
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D71K-20(トリミング),ISO=500、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:17時28分

 1頭のみしか写っておりませんが、翅を打ち下ろした瞬間の絵は動感が増して好きですね。今回は久しぶりの「APS一眼+広角」の組合せでの撮影。やはりマイクロフォーサーズ超高速連射法に比較すると、トリミング時の粒状性荒れが目立たず、当面この手法を手放す訳にはいきません。
 なお、2日目には撮影仲間のGarudaさんもお見えになっていて、暫し蝶談義をしながら一緒に楽しく撮影できました。Garudaさん、色々と有難うございました。
by fanseab | 2016-06-15 20:33 | | Comments(2)

ミズイロオナガシジミの産卵(6月中旬)

 前回記事通り、ウラナミアカの産卵シーンは叶いませんでしたが、この日、思わぬ出会いがありました。クヌギ・コナラの疎林で待機中、コナラの幼木上を旋回する白っぽいシジミが登場。すぐにミズイロオナガ、それも明らかに産卵行動中の♀であると確信いたしました。もちろん、ミズイロオナガの産卵シーン撮影も昨シーズン以来の課題。胸が急に高まります。幼木上をクルクル旋回した後は、先ず葉上に舞い降りて、暫く静止しております。クヌギ葉上で休む母蝶です。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR、ISO=200、F10-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時37分

 数10秒ないしは1~2分間葉上に静止した後、枝先に移動し始めます。
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D71K-34VR、ISO=200、F10-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時39分

 この後、枝伝いに歩き、好みの場所を探索して行きます。
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D71K-34VR、ISO=200、F10-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時40分

 大きなお腹が見えていますね。好みの場所を探し当てると、ようやく産卵です。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=200、F10-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時40分

 ただ、産卵ポーズを一旦取っても、直ぐに中止して更に場所移動する行動は他のシジミチョウ♀の産卵パターンと一緒です。ミズイロオナガ越冬卵探索経験のある方なら理解できると思いますが、枝落ちした窪みの脇とか、彼女達が好みそうな産卵部位はそれほど沢山ある訳ではありません。暫く枝を歩き回って望みの部位が無いとわかると、再度飛び立ち、別の株を物色して、結構なスピードで幼木周辺を巡回飛行します。もう少し緩やかな飛行を予想しておりましたので、これにはビックリです。次はコナラの細枝表面凹部に産み付けようとするシーン。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=200、F10-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時52分

 最初に母蝶を確認してから凡そ15分程産卵行動を行い、残念ながらその後、母蝶の姿を見失ってしまいました。母蝶が消え去った後で、カメラのモニター頼りに産まれた筈の卵を探索しますが、サッパリ発見できません。産卵シーン撮影ではよく経験することですけど、産卵シーン撮影に重点を置くと卵の位置確認が疎かになるパターンです。ミズイロオナガの越冬卵は撮影済ですが、「産みたて」の綺麗な卵を撮りたいのが人情。母蝶が訪問した6株を順番に検査し、最後に母蝶を確認したクヌギの幼木で、ようやく卵を発見。
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TG2@6.9mm、ISO=400、F8-1/40、+2.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:16時21分

 ただ、拡大像からも明らかなように、淡褐色に汚れた状態。ひょっとすると昨年産卵された未受精卵の可能性も否定できません。そこで更に調べてみると、何と同じ枝先から2卵を発見。こちらは色が真っ白で、産卵後、間もないことがわかりました。
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TG2@5.5mm、ISO=400、F8-1/40、+2.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:16時21分

 先ほど管理人が観察した母蝶が産んだか否かは定かではありませんが、とにかく新鮮な卵を発見できてホッといたしました。例によって、2卵の一つを超拡大撮影。
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GX7-P1442@42mm-P14R(トリミング+上段4コマ/下段6コマ深度合成)、ISO=200、F13-1/250、内蔵ストロボ+スレーブ2灯、撮影時刻:20時57分

 ユニークな金平糖形状はいつ見ても面白いですね。長径0.96mm、短径0.80mm。高さ0.37mm。同じミズイロオナガでも褐色に汚れた卵に比べ、新鮮な卵は凄く大きく感じられるものです。
 ウラナミアカシジミの産卵シーン目的で延べ2日間、クヌギ・コナラの疎林に待機・探索してみました。本年5月末からの雑木林観察では、ウラナミアカやアカの個体数が多く、逆にミズイロオナガは全く観察できておりませんでした。それが何と、今年最初に出会ったミズイロオナガ個体が産卵行動中の♀だったのは大変ラッキーでした。やはりフィールドで諦めずに粘れば、何かしらの成果が出るものだと痛感いたしました。
by fanseab | 2015-06-19 22:55 | | Comments(6)

Japonica属越冬卵(6月中旬)

 前週に引き続き川崎市内の里山公園を訪問。正午過ぎからウラナミアカシジミ産卵シーン撮影を目的にクヌギ・コナラの幼木植林地を探索しました。結局、この日目撃したJaponica属はたった1頭。遠目から目的種のウラナミアカかアカかは認識できませんでした。この1週間で対象種の個体数が激減したことを実感。産卵シーンが無理なら産卵されて間もない越冬卵でも探してみようと、無駄骨覚悟で小枝や休眠芽をチェック。やっとのことでクヌギ細枝上に産卵された1卵を発見。その状況です。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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TG2@5.5mm、ISO=400、F6.3-1/30、+1.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:16時03分

 ルーペで表面を観察し、Japonica属の卵であることを確信いたしました。先ずはコンデジ顕微鏡モードで超拡大像を撮影。
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TG2@18mm、ISO=400、F14-1/100、+1.3EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:16時02分

 ご覧のように有難いことに母蝶の卵表面隠蔽工作が殆どされておりません。数年前からゼフ越冬卵探索を見よう見まねでトライしてきましたが、同属越冬卵は全く発見できなかったのです。もちろん、樹皮の微毛で隠蔽工作されていて発見し難いことが原因の一つ。ですので、今回のように殆ど剥きだし状態での卵に遭遇したのは極めてラッキーでした。産卵後、周囲に微毛が不足していたのか、それとも産卵直後に蜂などの外敵に襲われて隠蔽工作ができなかったのか、詳細は不明ですが、お蔭様で表面構造を詳細に把握できるチャンスが訪れました。↑のコンデジ画像でも十分表面微構造は把握できますが、自宅に持ち帰り、マイクロフォーサーズでの超拡大撮影にトライ。
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GX7-P1442@42mm-P14R(トリミング+上段4コマ/下段5コマ深度合成)、ISO=200、F13-1/250、内蔵ストロボ+スレーブ2灯、撮影時刻:20時36分

 直径は0.85mm。高さ0.42mm。ゼフの越冬卵は概ね、ウニの棘のような突起が存在するものですけど、この卵表面はほぼツルツル。まるでゴルフボールのようなディンプル(凹み)が散布されているだけです。そのディンプル直径も精孔周辺では小さく、周辺で増大する傾向が見て取れます。樹皮と卵の境界には濃褐色の接着物質がはっきり確認されます。これがウラナミアカ越冬卵なのか、それともアカなのか、管理人には知見がないので、ここではJaponica属卵として扱います。例によって、来春、飼育に供して判定を下す予定です。ゼフ研究界の権威・小岩屋敏氏の名著、「世界のゼフィルス大図鑑」を参照しても、両種卵形状の詳細な識別点については議論されておりません。寸法については、

ウラナミアカ:『日本産の卵の直径は0.82-84mm。高さは0.37mm程度。』
アカ:    『(同上)0.91-95mm。高さは0.43mm程度。』

の記述があり、平均寸法はアカが一回り大きいようです。確かブログ仲間の何方かが、「精孔部の凹み具合でアカ/ウラナミアカの識別判定可能」と述べられていたことも記憶しておりますが・・・・。さて、管理人採卵品はどちらでしょうか? 
by fanseab | 2015-06-16 22:19 | | Comments(0)

ミドリシジミの産卵・飛翔など(6月上旬)

 ウラナミアカシジミの産卵シーン撮影目的に川崎市内の里山公園に出向きました。「産卵時間帯は午後」と目鼻を付けて、ノンビリと出動。クヌギの幼木が多数ある斜面がポイントと睨んで張り込みますが、ウラナミアカは木蔭や下草でお休み状態。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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GX7-Z12、ISO=400、F9-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:14時30分

 結局、12時過ぎから18時までウロチョロしたものの、空振りに終わりました。昨年に引き続き空しく敗退。いつ産卵のトリガーがかかるのか?兆しが見えないと辛いものがあります。
 この日は丁度ミドリシジミ発生のピークでしたので、♀の挙動にも注目。ミドリシジミの産卵シーンは一昨年に初めて撮影(外部リンクしておりますので、今回は少し余裕があります。
 前回同様14時過ぎ頃からポツポツ♀がハンノキの幹を訪れ、頭部を下にして、伝い歩きで上から下へ降下しながら、産卵をしていきます。必ず上から下であって、逆はありません。一方、夏眠明けのメスグロヒョウモンは必ず幹の下から上へ飛びながら産卵して行き、逆は有りえません。種間毎に習性が異なるのは面白いですね。光線状態も良かったので、粘った末、「縁毛ブルー幻光産卵シーン」を撮影できました。
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D71K-34VR、ISO=400、F10-1/400、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時26分

 シジミチョウ産卵シーンで「縁毛幻光」まで捉えたのは初体験。これは嬉しい画像になりました。この日の♀は腹を曲げるそぶりも少なく、本当に「産卵シーン」と言い切れる画像を撮った自信がありませんでしたが、次は確実に産卵シーンと言えるものでした。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F10-1/250、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時47分37秒(左下囲みは同42秒)

 左下囲み矢印先に産卵直後の卵(緑色)が確認できます。この母蝶は腹端を曲げてから凡そ10秒要してようやく1卵を産み付けておりました。産卵時間帯は14~15時半頃が中心ですが、♂の乱舞がスタートする頃に産卵している個体もおりました。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=500、F11-1/125、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時55分

 管理人が観察した中では一番遅い事例でしょう。母蝶の左側(矢印)に既に産み付けられた卵が確認できます。卵の拡大像もコンデジで撮影。
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TG2@18mm、ISO=400、F14-1/100、内蔵ストロボ、撮影時刻:16時04分

 卵塊の最大数は3。未だ少な目で、もう少し後に更に産み足されていくのでしょう。
さて、♂のテリ張りは通常梢の高い位置で撮影に苦労しますが、この日は目線以下の低い場所でテリ張りする個体も多く、助かりました。しかし、個体数も多いので、折角翅を開いても、ちょっかいを出されてすぐに追尾発進するのも厄介な問題。最初はストロボ使用で。
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D71K-34VR、ISO=640、F11-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:17時07分

 続いて同じ個体をノンストロボで。
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D71K-34VR、ISO=640、F11-1/250、-1.0EV、撮影時刻:17時07分

 やはりストロボの有無で干渉色の出方や雰囲気が相当異なります。次はストロボ未使用で別のアングルから。
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D71K-34VR、ISO=640、F11-1/125、-0.3EV、撮影時刻:17時11分

 翅の輝きもブルー、背景もブルーに染まったので結構面白い絵に仕上がりました。♂テリ張りに注力した日は卍飛翔する♂が多数おりましたが、生憎その日は広角飛翔システムの持ち合わせが無く、日を改めて卍狙いで現地を訪問。しかし皮肉なもので、卍狙いで行くと今度は気温・照度の関係か、卍が殆ど成立せず、地表近くで卍を捉えるチャンスがありません。それでも何とか頑張って撮ったのがこれ。
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D71K-20(ノートリ)、ISO=640、F9-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:17時33分

 ノートリでいい塩梅の構図に収まったものの、明らかなピンボケ。最近古典的広角飛翔を真面目に撮影していないツケが一気に出たような(^^; ようやくジャスピンのコマが得られたと思ったら・・・。
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D71K-20(トリミング)、ISO=640、F9-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:17時55分

 今度は上の個体がボロボロで見栄えがしません。トホホ・・・でした。卍のチャンスが少ないのでハンノキの梢を探♀飛翔する♂に狙いを変えて撮影。こちらは飛翔速度がかなり低下するため置きピン位置に捕捉しやすく、歩留りは結構良かったです。
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D71K-20(ノートリ)、ISO=640、F9-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:18時04分
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D71K-20(ノートリ)、ISO=640、F9-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:18時05分

 ウラナミアカ産卵シーン撮影は次なる宿題になったものの、ミドリシジミの輝きを十分に楽しむことができました。なお撮影当日は多数のカメラマンの方が終結しており、特に撮影仲間のIさん、theclaさんとは楽しい蝶談義をさせて頂きました。またどこかでお会いしましょう。
by fanseab | 2015-06-10 23:15 | | Comments(6)

ハヤシミドリシジミの飼育記録

 昨年11月に富士山麓のポイントでカシワの一年枝に付いていたFavonius属の越冬卵を撮影(外部リンク、自宅に持ち帰り飼育をしてみました。越冬卵は原則現地で自然状態のまま撮影することにしておりますが、ハヤシかオオミドリかの区別が越冬卵微構造確認では判断付きかねるため、仕方なく飼育・羽化させて判定するのが目的でした。先ずは越冬卵の微構造です(再掲載)。

++横位置画像をクリックすると拡大画像を見ることができます++
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D7K-85VR-24R(トリミング+深度合成処理:上段5コマ、下段6コマ)、ISO=200、F29-1/160、-1.0EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影月日:2012年11月中旬

 冬場は定石通り冷蔵庫に保管しました。飼育は産まれていたカシワではなく、クヌギの花穂を前提に、近所のクヌギ芽吹き状況をウオッチしておりました。昨年クロミドリ(外部リンクアイノミドリ(外部リンク)を飼育した際、クヌギの芽吹きは4月10日頃でした。ところが本年は3月に入って異常に気温が高かったせいか、3月中旬過ぎには既に芽吹きが始まっていたので、3月20日に冷蔵庫から越冬卵を取り出し、室温保管に切り替えました。クロミの場合は冷蔵庫から出して2日後、アイノは4日後に孵化したので、今回も1週間以内に孵化するだろうと推測しておりました。ところが10日経過しても精孔部の孔開きが認められません。無精卵か死卵だったかとちょっと心配になりましたが、3月31日になってようやく孔が開きました。
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D71K-85VR-24R(トリミング+2コマ深度合成処理)、ISO=200、F29-1/320、-0.7EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影月日:3月31日

 孔は徐々に拡大し、4月2日に孵化しました。孵化直後の初齢幼虫です。
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D71K-1855@52mm(トリミング+2コマ深度合成処理)、ISO=100、F13-1/400、-0.3EV、外部ストロボ+スレーブ2灯、撮影月日:4月2日

 体長は1.5mm程度。クヌギの花穂へはそれほど迷わず食いついてくれてホッと一安心。実は初齢に与える餌はクヌギ等の新芽でも構わないのですが、クロミやアイノ飼育の経験から、新芽内に潜入されると初齢~2齢に至る過程の観察が困難になると思い、最初から花穂を与えたのでした。この作戦は大成功で、初齢眠から2齢に至る過程が正確に把握できました。クヌギ花穂に食いついている初齢幼虫です。
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D71K-1855@46mm(トリミング+上段3コマ/下段2コマ深度合成処理)、ISO=100、F13-1/400、-1.0EV、外部ストロボ+スレーブ2灯、撮影月日:4月7日

 画面左に頭部があり、体長は約2.3mm。背面の台形模様もはっきりとしてきました。体色はクヌギの花穂にそっくりです。4月8日に眠に入り、10日に2齢になりました。
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D71K-1855@35mm(トリミング+2コマ深度合成処理)、ISO=100、F11-1/250、-0.7EV、外部ストロボ+スレーブ2灯、撮影月日:4月13日

 体長は6mm弱。体型が扁平化してきましたが、体色にさほど変化はありません。4月14日に眠に入りました。面白いのは眠の際、花穂から離れ、湿らしたティッシュペーパー上に移動して静止する行動です。
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GXR@5.1mm、ISO=200、F7.2-1/25、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影月日:4月15日

 自然状態では枝の分岐とかに静止して眠状態を過ごすのでしょう。この生態は終齢(4齢)まで同じでした。4月16日に3齢になりました(左が頭部)。
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D71K-85VR(トリミング+3コマ深度合成処理)、ISO=200、F13-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:4月19日

 体長は10mm弱。3齢で体色にかなり変化が出てきます。全体に黒味を帯び、相対的に背面の楔型模様がくっきりと目立ってきます。第6腹節のそれは特に白く目立ちます。更に側面の白線も明確になります。4月21日に眠に入り、24日に4齢(終齢)になりました。
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D71K-85VR(トリミング+上段5コマ/下段3コマ深度合成処理)、ISO=100、F13-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:4月28日

 体色が更に暗化し、見た目真っ黒です。教科書(※)によれば、ハヤシの終齢幼虫の体色はバリエーションに富んでいて灰色から暗褐色まで確認されているようです。管理人の飼育個体は恐らく一番黒いタイプだったのでしょう。
※福田晴夫他、原色日本蝶類生態図鑑(Ⅲ)、p.171(保育社)
 4齢の斑紋を検して、ようやく飼育個体がオオミドリではなく、ハヤシであること確認でき、胸をなで下ろしました。オオミドリはもう少し体色が青味を帯び、第8腹節が横方向に拡がる等の特徴があるとされています。この絵では体長17mmほどですが、最終的には20mm程度まで成長し非常に巨大な印象を受けました。なお、終齢の途中で冷蔵庫保管してきたクヌギの花穂も在庫が尽きたため、最後はクヌギの若葉に切り替えました。その若葉の食痕です。
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D71K-85VR、ISO=200、F11-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月3日

 先端から食って中脈は残し気味、葉の1/2~1/3程度食して隣の葉を食うパターン。結果、矢尻型の食痕が残されます。孵化から31日目の5月3日、前蛹となりました(左が頭部)。
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D71K-85VR(トリミング+上段3コマ/下段4コマ深度合成処理)、ISO=200、F11-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月3日

 他のシジミ同様、淡い部分がピンク色を帯びています。面白いのは画面右端に写っている液体。アゲハの終齢幼虫が蛹化前に黒い液体を出すことを経験しておりますが、シジミ幼虫でもこのような体液(アゲハと異なり透明)を腹部から出すことを初めて知りました。5月5日、無事蛹化しました。
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D71K-85VR(トリミング+上段3コマ/下段2コマ深度合成処理)、ISO=100、F11-1/250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月7日

 体色は褐色、全体に小黒点が散布されていて特別特徴のある姿ではありません。5月21日あたりから翅面が黒化し、羽化の接近を知らせてくれました。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=100、F11-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月23日

 翅面が紫色を帯びたブルーに輝き、♂が羽化することを確信いたしました。そして孵化後51日目の5月23日、予想通り♂が無事羽化いたしました(蛹期は18日)。
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D71K-85VR、ISO=100、F11-1/100、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:5月23日

 カシワがないので、クヌギに何とか止まらせての記念撮影。この後、野外に移動し「飛び去るなよ~」って願掛けしながら(笑)、記念撮影。先ずは真正面からお見合い写真。
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D71K-85VR、ISO=400、F6.3-1/500、-1.0EV、撮影月日:5月23日

 実はLEDライトを照射して開翅を目論んだのですが、言うことを聞いてくれませんでした(^^; 仕方なく真正面から垣間見えるウルトラマリンの輝きをちょっぴり写し込むことに。続いて真横から。
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D71K-85VR、ISO=400、F6.3-1/500、-1.0EV、撮影月日:5月23日

 ここに至るまでの過程で結構ビュンビュン羽ばたきをして暴れていたので、縁毛もちょっぴり痛んでしまいました。僅か1個の越冬卵からの飼育は非常にリスクが高いのですが、昨年のクロミドリ、アイノに引き続きハヤシの飼育に成功し、暫し達成感を楽しんだのでした。実はハヤシの飼育は中学生以来、ん十年振りなのです。当時は神奈川県に細々と残るカシワ林から今回同様僅か1卵採卵し、何とか♀を羽化させました。その時の展翅標本は奇跡的に未だ保管できていて、いずれ標本画像をご紹介したいと思います。当時、ゼフの飼育は「これで最初で最後だろう」と思っておりましたが、いいおっさんになってから再度飼育するとは夢にも思わなかったのです。結果、前回は♀、今回は♂で「一姫二太郎(?)」と飼育仕分けが出来たのもラッキーでした(^^)
by fanseab | 2013-06-11 20:27 | | Comments(0)

ゼフ飼育メモ(2)アイノミドリシジミ

 クロミドリシジミが孵化した2日後の4月17日にアイノが孵化しました。孵化前画像(2月11日記事掲載分)と比較して示します。
                                                                                          ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D7K-85VR-24R(トリミング+深度合成)、ISO=400、F29-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、
撮影月日:4月20日

 ただ孵化はしたものの、幼虫は与えたクヌギの新芽に潜り込んだ様子で確認できません。新芽の表面にうず高く積もった糞で、幼虫の無事を確認できるのみ(孵化後3日目)。
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D7K-1855改@55mm(トリミング)、ISO=200、F29-1/400、外部ストロボ、撮影月日:4月20日

 新芽をこじ開けて幼虫を撮影することもできますが、虎の子の初齢幼虫を傷つけたら元も子もないので、ここは我慢です。暫くしてようやく初齢幼虫の姿を拝めました。孵化後6日目で、体長は2.7mm。
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D7K-1855改@55mm(トリミング)、ISO=200、F29-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:4月23日

 体色はややピンクがかった褐色。中胸部と第10腹節に黒色紋が目立ちます。初齢から2齢にかけての色彩は同時に飼育していたクロミドリとよく似ていて、飼育ケースに入れ間違えたのではないか?と慌てたこともありました。クロミ同様、若葉には見向きもせず、ひたすら花穂を食べ続けます。孵化後8日目の様子です。体長は3mm。
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D7K-1855改@55mm(トリミング+深度合成)、ISO=200、F29-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:4月25日

 静止している際は、このように花穂にしがみつくように体を丸めています。幼虫の体色および大きさが花穂と瓜二つなので、幼虫の姿を見失うことがしばしばありました(^^) 本当に見事な擬態です。その後、どうやら26日頃に2齢になった模様です。孵化後10日目の状況です。体長は5.7mm。
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D7K-1855改@34mm(トリミング)、ISO=100、F29-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:4月27日

 2齢の体色・斑紋は初齢と基本変化はありませんが、中胸部と第10腹節にあった黒色紋が消えます。そして29日前後にどうやら3齢になったと思われます。孵化後14日目、体長は11.5mm。
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D7K-1855改@34mm(トリミング)、ISO=200、F29-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月1日

 2齢から3齢への齢変化は脱皮殻が花穂に混在して確認できず、クロミ以上に困難を伴いました。3齢の斑紋パターンも2齢と類似しておりますが、胸部が暗赤褐色に変化し、第8・9腹節側面が白味を帯びる点が異なります。↑の画像の撮影後、眠に入り、翌5月2日に4齢(終齢)になりました。孵化後16日目、体長13mm。
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D7K-85VR(トリミング+一部深度合成)、ISO=400、F25~29-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月3日

 ご覧のように終齢は独特な斑紋に変化します。先ず前胸部背面に淡いピンクを帯びた菱型模様が出現し、第6腹節の背面側の楔紋が著しく白化します。また腹節全体が暗色化するため、白い気門が大変目立ちます。クロミの記事でも述べたように、丁度この頃、花穂の在庫も尽き、屋外の花穂も完全に萎れた状態になってしまいました。アイノの終齢は既に黴が生えたような花穂にも固執して、若葉には全く食いつくそぶりもありません。クロミに比較すると花穂への執着が尋常ではないと言えます。6日になって流石に花穂は不味くなったのか、若葉に食いついてくれました。孵化後20日目の姿です。体長は18mm。
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D7K-85VR(トリミング)、ISO=100、F29-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月7日

 食痕は中脈を残していくタイプ。8日(孵化後21日目)に前蛹になりました。体長は11.5mm。
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D7K-85VR(トリミング+一部深度合成)、ISO=100、F29-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月9日

 2日後の5月10日に無事蛹化いたしました。孵化後23日目、体長は10mm。
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D7K-85VR(トリミング+一部深度合成)、ISO=100、F29-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月10日

 背面部の模様は終齢幼虫の斑紋パターンを踏襲したような感じです。ここでちょっとした失敗に気が付きました。今回は終齢幼虫が生葉上で前蛹→蛹化しましたが、生葉だと、葉が萎れるに従い、カーリングして蛹の側面を隠してしまい、↑の画像のように側面全貌を把握できません。蛹化が近づいた時点で枯葉を飼育容器内にセットし、蛹化が枯葉上で行われるように誘導すべきでした。管理人はこのような飼育観察をする際のノウハウを保有しておらず、今後の飼育観察に向けて良き教訓となりました。アイノはクロミと異なり蛹の体色は基本褐色ですので、羽化の前兆は把握しやすく、翅面に顕著な変化が現れました。
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D7K-85VR(トリミング)、ISO=100、F29-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月25日

 翅全面が干渉色と思われる赤銅色に輝き、♂が羽化することが示唆されました。そして翌日、5月26日午後、予想通り♂が無事羽化。孵化後39日目でした。
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D7K-85VR、ISO=100、F29-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:5月26日

 羽化は夜明け頃と推定しておりましたが、予想に反し、午後2時頃でした。所用で外出している隙に羽化が行われてしまいました。それでも羽化後間もないこともあり、未だ満足に飛べない状況だったので、ジオラマ風の背景で撮影できました。肩口から覗く金緑色は紛れもないCrysozephの輝きですね。残念ながら開翅する様子もなかったので、屋外に持ち出して記念撮影(笑)にもトライ。
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D7K-85VR、ISO=400、F6.3-1/320、-1.0EV、撮影月日:5月26日

 たまたまヒメウラナミジャノメ♂が誤求愛でアイノ君にちょっかいを出しましたが、「驚いて開翅・・・」を目論んだ管理人を後目に、堂々として全く開いてくれませんでした(^^; またこの日の夕方は風も強いこともあって、薄日が差しても開翅するそぶりも見せませんでしたので、諦めました。やはり、今シーズンは屋外でアイノ♂の輝きをじっくり堪能したいものです。

 さて、クロミ、アイノ共に僅か1卵の飼育で不安もありましたが、何とか両種共に成虫羽化までこぎつけてホッとしております。来シーズンはできればメスアカミドリあたりの飼育にチャレンジしたいと思います。
by fanseab | 2012-06-01 22:11 | | Comments(8)

ゼフ飼育メモ(1)クロミドリシジミ

 2月11日の記事で山梨のクヌギ伐採地から見出したゼフ越冬卵をご紹介いたしました。クロミドリとアイノの2種共に現地に放置した後、3月に入ってから回収、自宅冷蔵庫で保管しておりました。その後の飼育結果について、順次ご報告したいと思います。

 ゼフの越冬卵からの飼育は中学二年生以来、ん十年ぶり(笑)。当時、神奈川県某所のカシワ林から採卵したハヤシミドリシジミを育てたのが最初で最後?でございました。神奈川のハヤシは現在、レッドデータ扱いになりそうな珍品だと思います。久方振りのチャレンジで、飼育勘がなくなっている心配をしながら育てました。

 自宅近くのクヌギの芽吹きがスタートした4月13日に冷蔵庫から取り出し、室温保管に切り替えました。翌14日には精孔に孔が開き、孵化が迫っていることを知らせてくれました。尚、この際の画像は忙しさにかまけて未撮影です。そして15日、完全に脱出孔が開き、孵化したことが判明。孵化前画像と比較して示します。                                                                             ++画像はクリックで拡大されます++
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D7K-85VR-24R(トリミング+深度合成)、ISO=200~500、F29-1/400~1/640、-0.7~-1.3EV、
撮影月日:4月16日

 ただ幼虫は行方不明に(^^; 孵化翌日になって、ようやく細枝上を歩き回っている初齢幼虫を発見。体長は約1.5mm。
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D7K-85VR-24R(トリミング)、ISO=400、F29-1/640、-1.3EV、外部ストロボ、撮影月日:4月16日

 この日、クヌギの新芽を与えたところ、どうやら芽に潜入した様子。3日経過するとシジミの幼虫らしくなりました(孵化後5日目)。体長は約2.2mm。
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D7K-1855改@55mm(トリミング+4枚深度合成)、ISO=200、F29-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:4月20日

 体色は新芽に良く似ております。22日にクヌギの若葉と花穂を同時に与えましたが、若葉には移らず、花穂を食べ始めました。この頃どうやら2齢になった様子。花穂にまみれている状態だと脱皮殻が確認しずらく、齢の変化は糞の大きさの変化と体色の変化で見極めなければならず苦労しました。24日撮影分です(孵化後9日目)。体長は3.5mm。
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D7K-1855改@55mm(トリミング)、ISO=200、F29-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:4月24日

 この写真のように、この頃は若葉に台座を作って静止し、ここから花穂を食べに行く状態が続きました。27日には体型が草鞋型に変化していました。どうやら3齢になったのでしょうか?(孵化後12日目)体長は5mm。
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D7K-1855改@55mm(トリミング)、ISO=200、F29-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:4月27日
                                                       
 30日に眠に入り、翌5月1日に4齢(終齢)になったと思われます。この頃、冷蔵庫に保管していた花穂の在庫も尽き、どうしようかと思案しておりましたが、幸いにも若葉を食い始めてくれました。孵化後18日目の終齢幼虫の様子です。体長は17mm。
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D7K-85VR(トリミング)、ISO=200、F25-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月3日

 終齢幼虫の体色は灰色ベースに緑色が混じる独特なもので、クヌギやアベマキの樹肌に生える地衣類に擬態しているとされております。この画像には食痕も写っております。そして6日には無事前蛹になりました(孵化後21日目)。体長14mm。
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D7K-85VR(トリミング+画像合成)、ISO=100、F29-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月7日

 左側が頭部です。前蛹は体色がピンク色を帯びており、側面から眺めると黒い気門が大変目立ちます。その後8日に蛹化いたしました(孵化後23日目)。体長は12mm。
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D7K-85VR(トリミング+深度合成+画像処理)、ISO=100、F29-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月9日

 体色はご覧のようにほぼ真っ黒。クロミドリだから黒い・・・、それは冗談にして、この体色も独特なものだそうです。この体色のせいで困ったことがありました。羽化の前兆を大変把握し難いのです。通常、褐色を呈するシジミの蛹は翅が羽化直前に黒化する等の色変化があって、ここに着目すれば何となく羽化が近いことを実感できます。クロミの場合は、その変化が明確ではないのです。それでも腹端の一部が緩んでくるとか、それなりの前兆現象が認められました。そして5月25日、待望の♂が無事羽化いたしました(孵化後40日目)。
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D7K-85VR、ISO=200、F18-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月25日

 恐らく未明には羽化した模様で、撮影した頃にはビュンビュンと飛ぶ活発な状態になっており、ご覧のような殺風景な画像撮影を強いられました。実はこの日に備えてミニ植木鉢に枯葉を敷き詰め、クヌギ生枝を差す等、ジオラマ風の背景セットを準備しておりましたが、全く役立たず(涙)。それはともかく、管理人は屋外でこれほど接近して♂を観察したことはなく、赤銅色の綺麗な裏面を見て、ヤレヤレ無事飼育が終わったなぁ~と実感いたしました。次回はアイノミドリシジミの飼育メモをご紹介します。
by fanseab | 2012-05-29 22:33 | | Comments(8)