探蝶逍遥記

日本チョウ類保全協会関西地区写真展開催のお知らせ(速報版)

第1回 関西地区写真展『チョウが消えてゆく~絶滅の危機にあるチョウを守る~』

日本チョウ類保全協会の写真展を、関西地区では初めて、伊丹市昆虫館との共催により下記の要領で開催します。

 チョウの生態写真(約60点※)やチョウの保全に関するパネルを展示するとともに、期間中,展示室内の大型テレビで「関西の美しいチョウ」及び「ウスバシロチョウが消えた」などのテーマでデジタルスライドショーを行います。(※展示する生態写真は、当協会が2016年12月に東京・新宿御苑で開催した企画展で展示したものと同じものになります。)

 地元のチョウの魅力を知っていただくとともに、チョウが減少している状況、自然環境の現状や保全の課題について知るきっかけとなりましたら幸いです。お近くの方は、ご家族やご友人をお誘いの上、是非お越し下さい。(ミニ講演会も予定しており、詳細が決まり次第お知らせします。)

 名 称:プチ展示「チョウが消えてゆく~絶滅の危機にあるチョウを守る~」
 日 時:2017 年1月2日(月)~2月27日(月)9:00 ~ 16:30(入館受付は16:00まで,最終日は15:00 まで)
 場 所:伊丹市昆虫館 2階第2展示室
       伊丹市昆陽池3-1昆陽池公園内  電話 072-785-3582
       伊丹市昆虫館ホームページ: http://www.itakon.com/
 料 金:無料(ただし,昆虫館への入場料が必要です)
 休館日:火曜(祝日にあたるときは翌日,1月3日は開館)その他臨時休館日あり
# by fanseab | 2016-12-25 21:17 | | Comments(0)

ムラサキツバメの越冬集団観察:その1

 毎年この時期恒例の集団探しです。今年は少し早めに11月中旬にスタート。昨年大集団を見出した川崎市内のアオキポイントを先ず見て回ります。

+++画像は原則クリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D71K-34VR(2コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F10-1/320、外部ストロボ、撮影時刻:14時13分(11月中旬)

 集団を形成する葉が少し東側に移動し、個体数も8頭と凄く少な目。対角魚眼でも撮影。
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GX7-P8,ISO=400、F10-1/30、外部ストロボ、撮影時刻:14時33分(11月中旬)

 気温は13℃程度ですが、かなり活発になっていて、広角撮影の途中、パーッと散ってジ・エンド(^^;  気温が高いとこの手の集団観察は難しいです。
 少し間を置いて、12月初旬に再訪。個体数増加を期待したのですが・・・。
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D71K-34VR,ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、撮影時刻:9時21分(12月上旬)

 5頭に減っておりました。それと天気が良くて既に臨戦態勢。1頭また1頭と塒から出て、開翅日光浴を繰り広げ、30分程してほぼ全個体が塒から出て樹冠に向かっていきました。途中、仕方なく開翅撮影。♂と♀です。
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D71K-34VR(トリミング),ISO=400、F5.6-1/640、-1.0EV、撮影時刻:9時27分(12月上旬)
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D71K-34VR(トリミング),ISO=320、F8-1/500、撮影時刻:9時40分(12月上旬)

 いずれも新鮮な個体で絵になりました。
 さて、3回目は12月下旬、ブログ仲間のSippo5655さん(外部リンクをお誘いしての訪問。しかし、アオキポイントを見てビックリ! 塒は「蛻の殻」。鳥の食害でしょうか? 期待していたSippoさんもガックリ。これでは案内役の面目が立ちません。そこで以前、知人より得た情報を元に、比較的近い柑橘類(正確な樹種は不明)ポイントを探索。ここでやっと、15頭+1頭の集団を見つけ、ホッと一息。
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GX7-P8(トリミング),ISO=400、F11-1/30、内蔵ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻:9時58分(12月下旬)

 15頭集団の手前に入りきれなかった?♀1頭が独り寂しく葉で寝ておりましたが、少し陽が差した時、開翅してくれました。右上隅には同じ株で冬眠中のウラギンシジミを何とか同一視野に捉えることができました。なお、ウラギンシジミはこの子を含め、全体で6頭おりました。この株は越冬に大変適した環境のようです。その後、また陽が翳り、手前の♀は翅を寝かせて再度休眠モードに入りました。
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GX7-P8(トリミング),ISO=400、F11-1/30、内蔵ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻:10時24分(12月下旬)

 奥の15頭集団の拡大像です。
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D71K-34VR(3コマ深度合成+トリミング),ISO=200、F9-1/200、外部ストロボ、撮影時刻:10時05分(11月中旬)

 この株にはムラツ、ウラギン以外にムラシの5頭集団もおりました。
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GX7-P8,ISO=400、F11-1/30、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時17分(12月下旬)

 管理人はこれまで枯葉上の5頭集団を観察した経験がありますが、成葉上でムラツと同様な様態で越冬するムラシ集団は初めての出会いでした。

 この冬は気温の上昇・下降が顕著で、ムラツの集団保持にとっては好適な条件ではないように思われます。上記集団が何時まで集団を保持できるのか注目してきたいと思います。同行して頂いたSippoさん、色々と楽しいお話を有難うございました。またいつか撮影をご一緒しましょう。
# by fanseab | 2016-12-24 21:49 | | Comments(10)

台湾台東縣遠征記(13)タテハチョウ科その7:コムラサキ亜科など

 本遠征記、実は本年1月に配信した「遠征記(12)(外部リンク」以降、管理人の体調不良もあって、中断しておりました。気の抜けた炭酸飲料のようで申し訳ないですが、シーズンオフに再開です。今回は、タテハチョウ科のラストとして、コムラサキ・フタオチョウ・テングチョウ各亜科のご紹介です。コムラサキ亜科のトップバッターはヒョウマダラ(Timelaea albescens formosana)♂。

+++原則画像はクリックで拡大されます(モニター環境に依存)+++
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年5月12日、7時44分

 知本森林遊樂區内の建物壁から栄養分を補給している個体です。前回4年前は林道沿いに相当数の個体を観察できましたが、今回出会ったのはこの♂のみ。化数の狭間か発生初期だったのでしょう。次は前回も多数の個体を観察できたタイワンコムラサキ(Chitolia chrysolola formosana)♂。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=200、F6.3-1/640、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2015年5月14日、9時36分

 本種も前回遠征に比較して個体数少な目でした。3種目は今回初めて出会えたシロタテハ(Helcyra superba takamukui)♂。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/800、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年5月14日、11時01分

 ある程度、期待はしていたものの、個人的には珍品だと思っていたので昂奮状態で撮影。最初、目撃した時はイシガケチョウと見間違えました。しかし、イシガケよりも遥かに俊敏かつ滑らかな滑空状態を保持する飛翔形態は明らかにコムラサキの仲間。予備知識がなければ、「どうせイシガケかぁ~」と見逃すところでした。世界中を見渡してみても、「白無垢」を基調とするタテハは珍しく、南米のシロモルフォ(Morpho polyphemus)など極少数に限られます。本種の裏面はほぼ真っ白。本来、白は膨張色のはずですが、前翅表のかなりの面積が黒色で覆われているため、飛翔中は実体より小さく見えます。アップした画像は今回遠征の「ご神木」の樹液に来た個体。残念ながら5月14日のみ出現し、接近戦での画像、および表翅は撮影できませんでした。

 お次は同じく初撮影のキゴマダラ(Sephisa chandra androdamas)♂。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F8-1/640、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年5月11日、14時31分

 実は前回遠征で本種を目撃したものの撮影には失敗。リベンジが叶ったのですが、ご覧の通りの大破個体。位置も遠いし、光線状態も最悪。所謂証拠画像ですので、再リベンジの対象です。この子も5月11日限定で出現。シロタテハ同様、タイワンコムラサキよりは個体数が少ないと思われます。和名通り、ゴマダラチョウの地色の一部が橙色に変化したような独特な斑紋を有しております。
 次は久しぶりに出会ったフタオチョウ(Polyura eudamippus formosana)。タイワンコムラサキ♂と仲良く吸汁しておりました。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/500、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年5月14日、10時55分

 本種を北タイで撮影したのは2006年(外部リンクですから9年振りの出会いです。
この個体も結構古びておりますが、前翅外縁がかなり直線性を有することから♀と推定されます。♀となれば、初撮影になります。これまたご神木での撮影で、遠目の樹液ポイントで吸汁しておりました。接近戦が狙える場所に何故来ないか!と歯軋りしながらシャッターを切っていたのですよ(笑) なお、前回撮影できたヒメフタオチョウ(P.narcaea)は今回目撃できず、ガックリ(^^;

 最後は日本でもお馴染みのテングチョウ(Libythea lepita formosana)。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=500、F10-1/500、+0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2015年5月13日、8時20分

 高木上空で追尾飛翔している♂2頭と思われます。テングは終始樹冠近くを占有していて低い場所に降りてこないのが印象に残りました。

 今回遠征で目撃・撮影したコムラサキ・フタオチョウ・テングチョウ亜科の種をまとめます。黄色着色種は管理人の初撮影種。
(1)ヒョウマダラ(Timelaea albescens formosana)
(2)タイワンコムラサキ(Chitolia chrysolola formosana)
(3)シロタテハ(Helcyra superba takamukui)
(4)キゴマダラ(Sephisa chandra androdamas)
(5)フタオチョウ(Polyura eudamippus formosana)
(6)テングチョウ(Libythea lepita formosana)
 今回でタテハチョウ科は終了。本科の観察・撮影種は全39種(目撃のみ1種)、管理人の初撮影種は7種でした。次回からシジミチョウ科のご紹介です。
<次回へ続く>
# by fanseab | 2016-12-19 22:11 | | Comments(0)