探蝶逍遥記

ギンイチモンジセセリ第3化探索:(9/2-3)

 待ちに待った第3化を探しに週末の2日間を多摩川の畔で遊びました。
土曜日は所用で外出できず、夕方4時からの異例に遅い出撃です。フィールドに出ると、イチモンジセセリの数が増し、秋の訪れを感じます。空も澄み渡り、流れる雲も高く、ヒンヤリとして2週間前、うだるような暑さに辟易したことが嘘のようです。

 さて、ススキの原に足を踏み入れると、いました、いました、パタパタと独特の飛翔が目に飛び込んできました。待望のギンイチです。数は少ないものの、どちらかと言えば♀が多い感じ。一番別嬪さんにモデルになってもらい、第3化であることを強調すべく、秋雲をバックに縦位置広角でまとめてみました。
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=800, F14-1/80、-0.7EV、内蔵ストロボ(調光補正-0.3EV)、撮影時刻17時32分

 この時間はそろそろ♀の休眠タイムなのでしょう。さて、♂はと言うと、17時を回っても例のごとく、探雌行動に余念がありません。それではと、飛翔狙いで追い回してみました。飛翔写真も秋の空と雲を背景に入れることに拘ってみました。3連発でのご紹介です。
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D70S-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=500, F11-1/500、-0.7EV、内蔵ストロボ(調光補正-0.3EV)、撮影時刻16時54分

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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=500, F8-1/500、-0.3EV、内蔵ストロボ(調光補正-0.3EV)、撮影時刻17時17分

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D70S-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=500, F8-1/320、-0.3EV、内蔵ストロボ(調光補正-0.3EV)、撮影時刻17時20分

 夕刻故,背景側光量が不足するので、どうしてもギンイチ裏面が露出オーバーになって、露出バランスが難しいものです。日も暮れたので、今日はこれにてお終い。

 さて、翌日は朝6時40分から行動開始。狙いは♂です。ところが、数は少なく苦労します。ようやくまずまず新鮮な個体を見つけ、90mmマクロで。腹端についた朝露がご愛嬌です。
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D70, ISO=500, F7.1-1/320、撮影時刻6時59分

 引き続き、開翅を狙います。結構♂は敏感で、接近戦に持ち込めません。おまけに天気はピーカン状態。ようやく撮れたショットですが、モデルになった♂はちょっとくたびれているのが残念です。♂開翅シーンはヒメヒカゲ表翅同様、本当に表現が難しいです。
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D70, ISO=500, F9-1/800、-0.3EV、撮影時刻7時56分

 その後、昼前まで粘るものの、どこかに雲隠れ状態になったので、撤収です。近くの草地ではキバナコスモスが満開。ヒメアカやキタテハが集う光景はもう完全に秋です。これらのタテハをしつこく追い回していたのがジャコウアゲハの♂。こちらはジャコウを追い回し、コスモスをバックにパチリ。
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=500, F14-1/500、-0.7EV、内蔵ストロボ(調光補正-0.3EV)

 ススキの原の入り口では、ミヤマチャバネがまだ元気な姿で日光浴。でも、もう見納めでしょうね。
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D70, ISO=500, F7.1-1/640、-0.3EV

 今日目撃したセセリはギンイチ、ミヤマチャバネ、チャバネ、イチモンジ、キマダラの5種類。当地に住むセセリがフルキャストで観察できるのも、この時期しかないようです。とにかく、好天に恵まれた週末に感謝です。 
# by fanseab | 2006-09-03 23:41 | | Comments(18)

本体HPの更新(8/29)

 ブログを開設してから、本体HPの更新頻度が滞るようになってしまいました(^^;; それでも8月中に何とか1回はせねば・・・と思い、下記を更新しました。お時間がありましたら、覘いて下さい。
シンガポールの蝶
 ギャラリーの画像を科別表示方式に変更し、新規に4科7種を追加しました。個人的なお勧めは、奇怪な風貌の「マルモラタキネアシシジミ」、セセリファンにはたまらない魅力を持った「マネシセセリ」あたりでしょうか? お気に入りを探してみてください。
リンク集
 拙ブログにもコメントをお寄せ頂いているお三方、「虫林」、「BANYAN」、「furu」各氏のホームページを相互リンクさせて頂きました。いずれも魅力タップリのサイトです。リンクさせて頂いた管理人の皆さんにこの場を借りまして御礼申しあげます。
# by fanseab | 2006-08-29 22:52 | | Comments(4)

鈴鹿山中での探索(8/26)

 今シーズン3回目の鈴鹿行きです。今回のターゲットは産卵前のキリシマミドリシジミ♀の生態観察。産卵は一般的に9月過ぎとされているので、発生からほぼ1ヶ月経過したこの時期、どんな様子か?探りに行きました。

 前回、見出したポイントに午前7時前着。長竿で叩き出すと、すぐに♀が飛び出してビックリ。しかし、飛び出した後、周回飛行をした後、梢の高い所に飛び去って、とても撮影できる位置ではありません。♂と異なり、独特な裏面模様(茶と白のツートーンカラー)で、アカガシの葉に止まっても、一部が茶色に変色した葉との見分けがつかず、目線を切るとすぐに見失ってしまいます。それでも目の前を飛行した際には、翅表の大きな青色班と裏面模様がフラッシングして見事な眺め。飛翔も♂に負けず劣らず俊敏で、周回飛行中、急に加速度的にスピードを上げる運動能力に脱帽です。このクイックモーションの際に飛翔方向も極端に変化するので、視界から急に消えることも多く、やっかいなシジミです。

 さらに叩き出した♀を追跡すると、葉上に30秒ほど止まった後、また直ぐに飛び立ち、林内に潜ったり、結構活発に動き回っていました。図鑑等で「♀は不活発で・・・」の記述をよくみかけますが、これは、♂の最盛期(7月下旬~8月上旬)に当てはまる事実で、8月以降~産卵時期までの間は意外とウロウロしているのかもしれません。結局、延べ6頭ほどの♀を確認しましたが、撮影はできませんでした。

 ♀を求めて叩き出しをしていると、妙に白い♀が飛び立ち驚きました。追跡してみると、何と♂!まだ生きていたのか?と二度ビックリです。盛期から1ヶ月経過していますから、それなりにスレていますが、翅表の独特なブルーは色褪せていません。
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D70S-VR84@400mm(トリミング), ISO=640, F5.6-1/800

 ↑の写真の個体の下にアカガシの休眠芽とドングリが見えています。アカガシのドングリはずんぐりむっくりの変わった形ですね。例によって複数の♂によるバトルも健在でしたが、さすがにくたびれているのか、敬老者運動会?の趣で、バトルの継続時間もすぐに終わります。探♀行動もしていましたが、この時期、ほとんどの♀は交尾済みでしょうから、徒労に終わるのでしょうか? ♂の本日の延べ観察数は7頭でした。

 ♀が産卵するアカガシの休眠芽の状況もチェックしました。全般にまだ発育段階で、やはり9月頃まで時間がかかるのでしょう。日当たりの比較的良い場所では↓の画像にように結構大きくなっていました。
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D70-SMZ, ISO=1250, F9-1/125、-0.3EV、内蔵ストロボ(調光補正-1.7EV)

 前回の探索で、イチモンジチョウの2令~終齢幼虫を見出した渓谷沿いのタニウツギ?の葉裏をチェックすると、イチモンジチョウの蛹が付いていました。残念ながら寄生個体のようですが、蛹は初撮影です。まるで蝙蝠がぶら下がっているような奇怪な風貌ですね。
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D70S-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=500, F8-1/250、+0.7EV、簡易レフ板使用

 今回の探索ポイントは、♀の個体数も多いようなので、9月に入ってから産卵行動の観察に再度訪れてみるつもりです。
# by fanseab | 2006-08-26 22:46 | | Comments(10)