探蝶逍遥記

ビョウヤナギ

本日は花の話題です。
小生の居住地、兵庫県・六甲山麓は阪神大震災の影響で町並みが大きく変わったとされています。震災の教訓から、立て込んだ住宅の周囲に延焼を防止するための小公園や緑地が計画的に配置され、幹線国道沿いにも緑が積極的に植えられています。丁度、現在、国道沿いの緑地に「ビョウヤナギ」の黄色い花が咲き誇っています。茶筅(せん)のように密集した細長いオシベが大変艶やかな花です。
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D70-10.5-X1.4TC, ISO=400、F11-1/250、+0.3EV

↑の写真のように、トラックの運行規制がかかるほど交通量の多い国道脇で、すさまじい排気ガスに晒されながら元気に咲くタフな花でもあるのです。ネットで調べてみると、この花、江戸時代に中国からもたらされたオトギリソウ科の草本で、和名は「未央柳」もしくは「美容柳」の当て字が使われるとか。カタカナで「ビョウ」ですから、当初、小生は画鋲の「鋲」を連想し、「鋲柳」と勝手に漢字をあてがっていました。何故この花が鋲に似ているんだろう?と暫く合点がいきませんでしたが、美容と聞いて納得です。でも「美容」なら『ビョウ』ではなく『ビヨウ』と『ヨ』を全角で書くべきだろ、とついツッコミを入れたくなります。

さて、丁度この花が咲き始める頃、関西ではウラゴマダラシジミやアカシジミといった平地性ゼフィルスが出現し始めます。そうして艶やかな黄色い花が色褪せて枯れる頃、関西の平地~低山地産ゼフも発生末期を迎えていることでしょう。ウラゴあたりの撮影に出撃したいのはやまやまですが、今週は自宅でゴロゴロしながら、のんびりとブログ仲間の画像を楽しみたいと思います。もちろん、お目当ては出始めのゼフ達。皆さん素敵な写真を期待してますよ~♪
# by fanseab | 2006-06-03 20:04 | | Comments(2)

紫色の幻光を求めて

昨日(5/30)は久しぶりの年休。遠征の疲れも残っていて静養する予定でしたが、良い天気にじっとしていられず、大阪・淀川河川敷へコムラサキの探索に出かけてきました。

ポイントに到着してみると、沢山のヤナギが有り、いい雰囲気。でも川岸はと言うと、発泡スチロールの塊やペットボトルが山のように漂着してゴミ溜め状態。こんな環境で本当にいるのか?と訝しげに探索すると、柳の梢を黒いシルエットが・・・。やはりいました!しかし梢のてっぺんを飛翔するので首を上げたままお預け状態。そのうち1頭が柳の茂みに潜り込み、探してみると、コゴメヤナギ?の樹液を吸っていました。この時期、彼らにとって貴重な吸汁源なのでしょう。風でそよぐ茂みの間からピンポイントに蝶を狙わねばならず苦労したショットです。
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D70S-VR84@400mm, ISO=500、F11-1/400、-0.3EV、内蔵ストロボ

しばらく歩き回ると結構個体数は多いものの、テリ張り位置は川面の柳の葉上。撮影可能な場所は極めて限られます。ようやくのことで、ぎりぎり狙える角度に完品の♂が止まってくれました。それでも400mmレンズでなければ確実に撮影困難な位置で、望遠ズーム様々のショットです。光の回り込みが絶妙で、いい雰囲気に仕上がりました。
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D70S-VR84@400mm, ISO=500、F8-1/500、+0.3EV

さらにウロウロ探し回ると、上手い具合に90mmマクロの射程距離にこれまた新鮮な♂がモデルになってくれました。所謂「斜め45?度開翅」ポーズで、タテハチョウが最も凛々しい表情を見せるシーンを切り取ることができました。この角度からの写真としては、これまで小生が撮影した中でもお気に入りの作例となりましたので、少し大きめの画像でお見せしましょう。
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D70, ISO=500、F5.6-1/500、+0.3EV

さて、問題は首題幻光色の撮影です。川面に向かってテリ張りするので、今日はチャンスがないかな?と諦め半分でしたが、昼過ぎ、川岸の砂地に♂が吸水にやってきました。シャッターを押しながら、紫色が見える角度は局限されることを実感しました。何とか一番輝いた画像を貼っておきます。残念ながら、後翅肛角部が揃って欠けた(バードビークか?)個体でした。恥ずかしながら、小生、このタテハの幻光色撮影はこれが初体験。まあ最初はこんなもんでしょう。完品撮影は第2化以降のチャンスに賭けることにします。
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D70, ISO=500、F13-1/800
# by fanseab | 2006-05-31 21:41 | | Comments(12)

本日もお姫様を追っかけ

午前中晴間が広がる予報を信じて、昨日と全く同じポイントへ。本日の狙いは昨日トライできなかった開翅と飛翔です。勝負時を考え、現地7時前着。朝方の雨を浴びた下草にびしょ濡れになりながらお姫様を探します。

薄日が差し始めると早速1頭目が飛び始めました。ただ開翅ポーズは簡単に披露してくれません。待てば開くと言うものではなく、止まった瞬間にパッと開いてすぐ終わりとか、どうにもタイミングがはかれません。ようやくご開帳すると、意外にスレていたり、ギンイチモンジセセリ同様、この手の暗いモノトーン表翅撮影の難しさを実感します。で、本日のベストショットはこちら。
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D70, ISO=500、F7.1-1/1250、-0.3EV

お次は90mmマクロでの飛翔写真。昨日に比べると弱いものの風が収まらず、時々風に流されるため、緩い飛翔のわりには難儀しました。表と裏が見えるのを貼っておきます。
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D70, ISO=640、F5.6-1/1250、+0.3EV
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D70, ISO=640、F6.3-1/1250、+0.3EV

昨日、「眼状紋の個体変異が楽しみ」とコメントしましたので、バリエーションの1種をご紹介しましょう。後翅裏面眼状紋の内側を彩る白帯の基部側が濃く縁取られるタイプで、第2室の眼状紋内部の銀白点が欠落しています。これだけ千差万別の斑紋を見せつけられると、個体識別に利用できそうで、個体群の行動半径研究等に応用可能でしょう。
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D70, ISO=500、F14-1/320、-0.3EV

晴間が濃くなった9時半過ぎ、突風が吹き始めたので早めに撤収です。対面の山並みから「ケーン」と甲高いキジの鳴き声や「テッペンカケタカー♪・・」とホトトギスの囀りを聞きながら草原を後にしました。2日間、追い回されたお姫様達。今晩はゆっくりとお休みあれ。
# by fanseab | 2006-05-28 21:08 | | Comments(10)