探蝶逍遥記

後光?が射したスギタニルリシジミ

本日は、お天気も芳しくなく、在庫画像ネタです。
小生が愛読するブログ: 撮影日記のDさんが、5/4付けの日記でコツバメの逆光写真を報告されています。縁毛がブルーに輝き、「トリビアの泉」ではないですけど、「ヘー」と唸ってしまいました。

ところが、先日小生が但馬に出向いて撮影したスギタニルリでも同様な現象が観察されていますので、ご報告します。下の写真をご覧下さい。


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D70, ISO=500、F11-1/400、+0.3EV

コツバメに比べると煌びやかな感じには欠けるものの、後翅縁毛が、微妙にブルーに輝いています(オリジナル画像をphotoshopのトーンカーブ補正で目一杯暗くして「後光」を強調しています)。また、胸部(背中)に生えている毛も同様に青く光っています。いったい、どのような機構で光るのでしょう?個人的には縁毛の微構造に起因する青色光の選択散乱と睨んでいますが、興味深い現象です。

そこで、ブログ仲間の皆さんに提案です。
あらゆるシジミを逆光で撮影して、「○○シジミも青く光った!」、「××シジミは全く光らない」・・・と「後光」調査をしてみたら面白いと思っています、如何でしょうか?
何ですって?「俺はそんなに暇じゃない!」・・・イヤ~ごもっともです。でも珍品狙いでヌルった時、手ブラで帰るのもしゃくな時ってありますよね?そんな時のネタに小生提案の実験をされたら如何でしょうか?
※老婆心ながら付け加えますと、「後光」撮影時は裏面を正確に描写することが目的ではないので、かなりアンダー気味(例えば-0.7EV)に設定されることをお勧めします。

因みに昨年秋、播磨地方で撮影したシルビア♂も、前翅縁毛が微妙にブルーの「後光」が射しています(↓の写真)。表翅がブルーのシジミはすべて青く光る可能性がありそうです。ということは・・・、これから発生するアカやウラナミアカではどうなる?(橙色の後光?)はたまた、Cryso系ゼフ♂では金緑色に光輝く?等々、興味は尽きません。


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D70, ISO=500、F5-1/1600、+0.3EV

【お知らせ】
本体HPの「香港の蝶」ギャラリーを科別表示方式に変更し、新規に画像を追加掲載しています。お時間がありましたら、お立ち寄りください。今後、各地域別ギャラリーを同様に科別表示方式に変更し、掲載画像を大幅に増加する予定です。ご期待ください。
# by fanseab | 2006-05-13 11:53 | | Comments(10)

薫風に漂うパルナシウス

今年のGWは例年に比べ、天候に恵まれたようで、4月の土日、悪天候に辟易していたのが嘘のような、青空が続きます。5月の青空と言えば・・・、コイノボリではなく、もちろんウスバシロです。で、本日(5/5)、7年ぶりに神奈川県津久井郡のポイントに出向きました。7年の歳月でポイントが荒廃していたらとの不安がよぎりましたが、現地に到着すると心配ご無用とばかり、元気よくフワフワ舞いながら、相手が迎えてくれました。

快晴・無風。絶好のシチュエーション。このところ、レンズ沼ならぬ、「飛翔写真沼」に浸かり始めた(笑)小生としては、是非とも抑えたいのがFisheyeでの超広角画像。今回はテレコンをはずし、純粋に10.5mmの画像に拘る作戦。ストロボ未使用、ストロボ使用、さらには、ストロボ照射条件探索を延々と2時間。いくら相手の飛翔が緩いとは言え、ヘロヘロになりながら、ようやくゲットできた本日のベスト画像をアップします。ど真ん中にウスバシロが入り、バックの青空、周囲の風景、小生が狙っていたほぼベストイメージの画像です。こんな画像が偶に撮れてしまうから、飛翔写真沼の底は深いのです(笑)

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D70S-10.5, ISO=400, F11-1/500、-0.3EV、内蔵ストロボ(マニュアル発光、光量補正1/8)

一休みしていると、ポイントにデジ一眼をぶら下げた初老の男性が。早速、名刺交換すると神奈川県で有数の同好会、「○○の蝶を語る会」のAさんでした。毎年、この地域に通い詰めているAさんによれば、林道の拡幅工事等でウスバシロの好ポイントが軒並み減少しつつあるとのこと。フィールドでの蝶談義は本当に楽しいものです。Aさん、貴重なお話、有難うございました。

さて、お次は90mmマクロでの飛翔写真。通常1/1250で撮影するシャッター速度を天気が良いので1/1600に上げ、飛翔の瞬間を正確に切り取ることに腐心しました。ややアンダー気味に設定したので、「薄羽」の和名由来となっている翅の透明感が何とか表現できたと思っています。
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D70, ISO=640, F8-1/1600、-0.3EV

帰路、車道沿いを歩いていると、褐色の小型タテハが足元を飛んでいます。新鮮なサカハチチョウの春型でした。テングチョウは殆ど姿を消して、季節が確実に移っていることを実感できました。
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D70S-10.5(トリミング), ISO=640, F7.1-1/1250

吸水シーンで見せる春型表翅のエレガントなダンダラ模様も小生のお気に入りです。
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D70, ISO=500, F13-1/250、+0.3EV

実は本日の遠征、秘かにミヤマカラスアゲハ吸蜜シーンを目論んでいたんですが、カラス♂2頭、オナガ♂1頭を目撃するに留まりました。まだ早いのかな?

とまれ、成果が挙がってなにより。一日歩き詰めで喉も渇いたし、某ブログのnさんの決めゼリフではないが、「今日はビールぢゃ!!(笑)」
# by fanseab | 2006-05-05 21:51 | | Comments(16)

セセリ2題: 神奈川県川崎市

GW前半は定点観測している多摩川河川敷に、ギンイチモンジセセリとミヤマチャバネセセリの様子を見に行きました(5/1および5/3)。

まずは、ギンイチです。5/1は気温の上昇が殊の外高く、8時前からパタパタ飛び始めました。ボロ♂が多く、目論見の開翅シーンはさすがに控えました。そこで半開翅でギンイチらしい画像を一つ。

f0090680_1955326.jpg
D70, ISO=500, F8-1/400

お次は飛翔写真。このセセリの生息環境はススキ原ですから、枯れたススキの間を飛ばれると追いかける度、枯茎に足元を取られ、ヨタヨタ飛ぶ蝶を追いかけるこちらもヨタヨタ(笑)。ヘロヘロになってしまいます。
翅を畳んだシーンと開いたシーンの両方を貼っておきます。

f0090680_19562084.jpg
D70, ISO=640, F6.3-1/1250、+0.3EV

f0090680_19564583.jpg
D70, ISO=640, F7.1-1/1250、+0.3EV

ギンイチは昨年に比べ、やや個体数が少なく、訪花シーンや交尾場面は残念ながら撮影できませんでした。

一方、ミヤマチャバネはいつも忽然と現れます。ススキの原が開けた見通しのいい場所でテリ張りしていました。

f0090680_19574191.jpg
D70S-10.5-X1.4TC, ISO=500, F11-1/250、+0.3EV

このポーズだと、この蝶らしくないので、裏面がはっきり見える閉翅ポーズはこちら。
第一化の個体は後翅裏面の白斑も全般に大きめで見栄えがします。

f0090680_1958866.jpg
D70, ISO=500, F13-1/250、+0.3EV

引き続き、飛翔写真にトライ。ギンイチに比較すれば、はるかにこちらは難物。テリ張りに戻ってくる際に緩やかな周回飛行に移行する時がチャンスですが、ギンイチと違って予測がつかない飛び方をするので大変。やっとこさ、視野に飛び込んできた、ピン甘の画像を貼っておきます。これが、現状の実力精一杯の結果でしょう。

f0090680_19584050.jpg
D70, ISO=640, F7.1-1/1250

このポイントは5年ほど前に河川改修で従来2本に分かれていた川の流れを強制的に一本化したため、ススキの群落が分断、減少し、ギンイチの数が激減しました。ミヤマチャバネはもともと個体数が多くない蝶なので、それほど数の変動はないのですが、両種共に今後が心配です。お役人の皆さん、何とか河川敷を無用にいじくるのは止めてほしいです。蝶屋からの切なる願いです。
# by fanseab | 2006-05-03 20:01 | | Comments(12)