探蝶逍遥記

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アカタテハの産卵など(5月下旬)

 ウスバシロチョウの産卵行動を追跡していた谷戸では、同時にタテハチョウの産卵シーンも観察することができました。最初はアカタテハ第1化。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR、ISO=400、F9-1/500、外部ストロボ、撮影時刻:13時34分

 ウスバシロが全く姿を見せない曇り空の中、母蝶は元気に飛び回り、カラムシの葉上に産卵しておりました。卵の超拡大像です。
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TG4@18mm(自動深度合成+トリミング)、ISO=100、F4.9-1/100、+0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:13時44分

 TG4のファームウエアが最近更新され、自動深度合成撮影がより確実に実施できるようになりました。卵撮影を結構頻繁に行う管理人にとっては、本当に有難い改良です。
 アカタテハは明るい草地を飛び回っての産卵ですけど、林道脇の薄暗い環境で産卵行動を取っていたのはイチモンジチョウ第1化の♀でした。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F10-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時27分

 葉上をチェックしたのですが、残念ながら産んでおりませんでした。この産卵場所から東側へ15mほど離れた陽光の降り注ぐ地点には、スイカズラの群落があったのですけど、母蝶はそちらには無関心で、薄暗い一角にえらくご執心でした。イチモンジ♀の産卵行動を真面目に観察したのは、これが初めてで、もちろん、産卵シーン撮影も今回が初体験。第2化以降できちんと再観察をしたいものです。

 さて、アカタテハが飛び回っていた草地には、大きな蛹がいくつもぶら下がっておりました。ヒオドシチョウの蛹です。
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D71K-85VR、ISO=400、F10-1/250、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時02分

 ざっと観察して全7頭ほど。最寄りのエノキから10m以上は離れております。やはり、彼らは蛹化時に相当な距離を歩き回るようですね。鮮やかな緋縅色をもうすぐ観察できることでしょう。寄生で全滅・・・ってことのないように祈ります。
by fanseab | 2016-05-30 20:51 | | Comments(7)

アカボシゴマダラ第1化の産卵(5月中旬)

 既に第1化産卵シーンは撮影済ですが、運の良い事に拙宅庭での産卵シーンが撮影できました。エノキの幹を伝い歩きした後、産卵しました。

+++画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-85VR、ISO=400、F9-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時38分

 当初、樹肌上を調べても卵が発見できず、産卵を回避したのかと思いましたが、何と、庭木の管理目的で以前、エノキに掛けておいた細紐上(矢印の裏側)に産んでいました。その超拡大像です。
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TG4@18mm(自動深度合成+トリミング)、ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:13時12分

 母蝶は一旦、拙宅を離れたものの、1時間50分後に再度舞い戻り、葉裏に産卵。
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D71K-85VR、ISO=400、F9-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:11時23分

 しかし、卵は確認できず、今回は産卵を回避した模様。母蝶が再訪する直前、エノキ全体をチェックしてみると、樹肌に直接産んだ1卵を発見。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F9-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:11時19分

 同属のゴマダラチョウでも幹の上に直接産むのは普通なので、驚くには当たりません。この卵も超拡大してみました。
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TG4@18mm(自動深度合成+トリミング)、ISO=100、F4.9-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:12時59分

 これまで管理人がアカボシの産卵行動を観察した結果、葉上・葉裏はもちろん、樹肌上、枯木、枯葉、ドングリの皮等、凡そ場所に無頓着に産んでいることがわかります。それにしても、巨大で白化したアカボシ第1化♀の姿には都度驚かされます。擬態のモデルは中国大陸に棲むAporia属とされていますが、これほどまでにデカいと果たして擬態効果が有るのか疑問ですね。
by fanseab | 2016-05-29 15:56 | | Comments(2)

ウスバシロチョウの産卵行動(5月中・下旬)

 風薫る五月、五月晴れの空に映えるのは、やはりウスバシロの舞。今年も♀産卵シーンにチャレンジしてみました。最近通い詰めている東京都下の谷戸に都合3回出動。
 先ずは中旬に第1回目のトライ。この日は午前9時40分現地着。快晴で正午の気温は28℃に達しました。しかし、10時を過ぎてもウスバシロの姿はなし。全ての蝶発生が早い今年、ひょっとしてバシロの発生も終わったか・・・、とちょっと心配になりました。それでもようやく10時40分頃♀が登場してくれてホッと一息。ハルジオンでの吸蜜シーンです。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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GX7-Z12、ISO=200、F3.2-1/5000、-0.7EV、撮影時刻:10時43分(初日)

 この♀をマークするつもりでしたが、どこかに雲隠れ。その後3♀を発見するも午前中は産卵行動なし。昼過ぎまでは、♂飛翔シーン撮影等をしつつ♀が産気付くまで待ちます。
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GX7-Z12(トリミング)、ISO=400、F5-1/3200、撮影時刻:12時09分(初日)

 正午前、ハルジオン上で♂(画像下の個体)に迫られて悲鳴を上げている(?)♀を発見。
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D71K-85VR、ISO=200、F6.3-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時57分(初日:5月中旬)

 しつこい♂の攻撃をかわした♀は暫くしてようやく産卵行動をスタート。低い飛翔高度を保ちながら、急に下草に舞降ります。下草伝いに地面に降りて、産卵場所を探索しているシーンです。
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D71K-85VR、ISO=200、F8-1/500、-0.7EV、撮影時刻:12時10分(初日)

 この時は気に入った場所がなかったのか、産卵はせず、再度浮上した後、2回目も産卵を回避、3回目にようやく好みの場所が見つかったようで、産卵してくれました。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F8-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時11分(初日)

 概ね、茂みのややこしい場所に入り込むので、側面からの撮影を諦め、偶々ポッカリ空いた茂みの隙間を通して上方から撮るしか方法がありません。これがウスバシロ産卵シーン撮影の最大の難点です。しかも、↑は産卵直後に腹端を離した状態の絵。同様な産卵行動モードを取るヒメウラナミジャノメ同様、普通種の中でも撮影が最難関の種と言えましょう。この後、4回目の産卵行動で茂みに潜り込んだ際、この個体の姿を見失ってしまいました。それでも4回、連続的に産卵行動を取ったので、撮影チャンスに恵まれました。産卵直後の卵の拡大像です。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=200、F9-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時21分(初日)

 ノシラン(Ophiopogon jaburan)と思しき常緑性草本の葉裏に産み付けてありました。産卵直後は淡いピンク色を呈していて、産卵時に使用された接着物質が未乾燥の状態にあります。超拡大像は以前撮影済ですが、上手く撮れていなかったので、再撮影。
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GX7-P1442@42mm-P14R(トリミング+上段5コマ/下段4コマ深度合成)、ISO=200、F13-1/250、外部ストロボ、撮影時刻:13時58分(初日)

 直径1.55mm、高さ0.78mm。時間経過と共に卵はピンク→ベージュ色に変化していきます。この時点では精孔部にまだ赤い色素が残っているようですね。真球かつ表面が平滑な他のアゲハ類とは一線を画した微構造を有し、超拡大撮影したくなる対象です。

 結局、初日は正午以降、午後2時まで粘るも♀は全く産卵行動を示さず、仕方なく帰宅。1週間後に再チャレンジ。しかし、この日は朝からドン曇り。正午の気温は24℃。9時30分~14:00まで粘るもウスバシロの姿はなし。流石に発生は終わったかと思った終了間際、ようやく1♀が舞い降りましたが、すぐに樹冠に消えました。気温がある程度あっても、日照に恵まれないと産卵行動のトリガーがかからないことを実感しました。

 翌日、晴間が期待できるので、3回目のチャレンジ。この日は朝から快晴で、正午の気温は29.9℃まで上昇。10時丁度に1♀が樹冠から下草に舞い降りました。この日は全体で3♀を確認。結構黒化した個体もおりました。その子の吸蜜シーンです。
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D71K-85VR、ISO=200、F9-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時13分(3日目:5月下旬)

 気温が高いと直ぐに翅を閉じるので、このような全開吸蜜シーンって、結構撮り難いのですよ。狙いを付けたのはこの子ではなく、比較的白い個体。10時15分に最初の産卵行動がありました。しかし、撮影不可能な草叢下だったので撮影は断念。草叢から再浮上した♀は悔しいかな、♂の攻撃を受けてしまいました。
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D71K-85VR、ISO=200、F9-1/320、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時17分(3日目)

 下草に逃げた♀(右側個体)を♂が必死に追跡して格闘しております。ようやく♂から逃れた♀は暫く草上で休憩。その後吸蜜行動を取りますが、直ぐには産卵行動に移りません。♂からの求愛拒否行動で体力を相当消耗するのでしょうね。結局♂の攻撃から逃れて30分経過後に、ようやく2回目の産卵行動。今回は草丈が低かったのですが、産卵したかは確認できませんでした。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=200、F10-1/320、外部ストロボ、撮影時刻:10時48分(3日目)

 草叢から這い上がった♀は暫く日光浴。その後は全く産卵行動を示さず、こちらも痺れを切らして13:00に撤退。初日に出会った♀は連続的に産卵行動を取ったのですが、3日目の個体は産卵間隔が異常に長く辟易しました。産卵間隔時間差は単なる個体差なのか、あるいは卵巣内に残存する卵数に依存しているのか、興味のある点です。結局、2年連続でウスバシロ産卵シーンをトライしたものの、2009年に撮影した画像の質を凌駕できておりません。参考のため、2009年撮影画像もご紹介しておきます。
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D90、ISO=200、F9-1/200、-1.0EV、内蔵ストロボ、撮影年月日・時刻:2009年5月10日、9時52分

 当然ながら、ウスバシロ産卵シーンは、来シーズンに再リベンジ予定です。
by fanseab | 2016-05-26 20:16 | | Comments(2)

アオスジアゲハの産卵(5月上旬)

 拙宅付近に棲む平地性アゲハ類の中で、唯一産卵シーンをゲットできていなかったのは、今回取り上げるアオスジアゲハです。♂♀共に俊敏なこのアゲハ、♀産卵シーンは何回か目撃しておりますが、撮影には至っておりません。今回は一念発起して、下記に示すように、6日間を費やしてトライしてみました。以下、撮影順に画像をご紹介します。撮影地は川崎市内の拙宅から徒歩圏内にあるマンション付近。植栽のクスノキにやって来る個体を狙いました。

+++画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F9-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時46分(初日)

 これは午前中にクスノキにやってきた個体(右下囲みは卵付近の拡大像)。赤い新芽を好み、茎や葉裏に産み付けていきます。この事例では前後ショットのEXIF情報から計算して、着地から産卵終了までわずか2.5秒。2秒弱で完了することも多く、本当に厳しい撮影対象です。管理人は産卵シーンに対して独自の自己評価基準を持っています。つまり、「尾端と卵の同時写し込み」が出来て、初めて『A級ショット』と判定しています。故に↑の画像はB級ショット。産卵の直前にシャッターが切られてしまっています。次は2日目の画像。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F9-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時05分(2日目)
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F9-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時07分(2日目)

 クスノキには多数の実生(ヒコバエ)がありますが、母蝶は幹から直接顔を出しているような真っ赤な新芽を好む傾向にあります。1枚目は将にそのような状況で、幹に直接産み付けたようなポーズを取っております(実際に産んだか否かは未確認)。2枚目はバランスよく仕上がりましたが、いかんせん遠過ぎます。これも産卵直前にシャッターを切っていて卵は写し込めておりません(^^;  次は4日目の撮影分。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F8-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時36分40秒(4日目)
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F8-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時36分44秒(4日目)

 一枚目は産卵場所を探索する母蝶。この4秒後のショットが2枚目。空抜け画像なので、発色が悪いです。これまた卵と腹端の同時写し込みには失敗。最後に5日目の画像。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F8-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時56分(5日目)

 これまたやや遠目のショットですが、ようやく光の周りが良く、今回写した中でのベストショット。そうは言っても卵は写っておらず、『A級ショット』を求めてリベンジマッチが必要ですね。

 今回は産卵時間帯を探索するため、相当労力をかけての撮影となりました。マンションの植栽クスノキは合計50本ほどあり、このうち、東側・南側の約20本に着目し、両側約100mの距離をトランセクト調査法のように、ゆっくり往復歩行し、回遊産卵して来る母蝶を待機する作戦。以下探索時間帯・天候等のメモです。

初日:10:30-12:00、晴れ
   10:46産卵撮影
2日目:13:00-15:10、曇り21℃
   14:03-07産卵撮影
3日目:10:30-12:00、14:15-15:10、晴れ強風
   ♂テリ張り行動のみ観察、♀坊主
4日目:10:45-12:15、13:30-14:00(降雨中止)、曇り21.5℃、東風強い
   13:36産卵(撮影失敗)
5日目:9:30-11:00、12:00-15:30、快晴、風強い、24.5℃→29.9℃
   産卵9:36、9:56(撮影)、10:30の3回観察
6日目:9:25-11:15、13:00-15:45、快晴→晴れ、風やや強い、25℃→28.9℃→25℃
    9:47(吸蜜含む)および10:12/10:30の3回産卵観察(14:10に♂吸蜜)

 観察時間の合計は17時間40分。そこで出会った母蝶の産卵行動合計時間は僅か10分弱。文字通りの「骨折り損の草臥れ儲け」でした。少なくとも午前9時30分~11時頃に産卵時間帯のピークがあるように思います。正午前後はこちらがランチタイム休憩しているので、産卵するのかは不明。以前真夏の第3化?の産卵シーンを目撃したのはいずれも午後2~3時頃で、今回も1時30分過ぎおよび2時過ぎに観察・撮影しており、この時間帯に2回目のピークがあるように思えますが、確証はありません。予想通り、強風が吹き荒れる日は産卵行動を中止するようです。
 撮影地のクスノキは年に数回、定期的な剪定が実施されます。晩秋に必ず一回実施される剪定作業で、アオスジ越冬蛹の多数個体が犠牲になるはずですが、当該剪定のお蔭で、5月初旬頃には大量の実生が株に付きます。第1化母蝶発生個体数は少ないものの、2化世代の発育にとっては好ましい状況を提供するのです。一方、夏場の剪定前はクスノキの成葉が物凄く茂って、アオスジ産卵シーンの撮影は葉被りで苦労します。そんな背景もあって、今回第1化に注目して撮影にトライしたのです。しかし、個体数が♂♀共に非常に少なく、撮影をより困難なものにしてしまいました。
 最終日に観察した産卵シーン直後に、園芸植物で吸蜜する母蝶の姿もアップしておきましょう。
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D71K-34VR、ISO=400、F8-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時48分(6日目)

 白い園芸植物はセリ科のホワイトレースフラワー:別名ドクゼリモドキ(Ammi majus)でした。セリ科と言えば、多摩川の河川敷にはこの時期、ハナウド(Heracleum moellendorffii)が沢山咲いています。しかし、ハナウドにアオスジ第1化がやって来たのを見たことがありません(※)。同じセリ科でも選好性があるのですね。ドクゼリモドキは地中海原産だそうですから、地中海沿岸に棲んでいないアオスジが遠目から吸蜜源として選好できるのも大変不思議です。

※5/22追記:
 先日、ハナウドで吸蜜するアオスジを目撃しました。小生の経験不足だったようです。但し、ハルジオンとハナウドが共存している環境下では、ハルジオンをより好むことも観察できました。上記該当部分を線引きしておきました。
by fanseab | 2016-05-15 20:46 | | Comments(2)

モンシロチョウ第1化の増加(4月中旬)

 マイフィールドの多摩川中流域では毎春3月中旬過ぎにモンキチョウ第1化♂が飛び始め、それから2週間ほど経過してからモンシロチョウ同♂が発生します。いずれも言わずと知れた最普通種ですが、この場所に限って言えばモンシロチョウは珍品なのです。モンキ個体数を10とした場合、モンシロはせいぜい多く見積もって2程度。以前、第1化モンシロ撮影のために、わざわざ東京都まで「プチ遠征」したこともあった位です(2化以降はモンシロとモンキの個体数は同等になる)。

 ところがこの春は様子が一変し、モンシロの個体数が著しく増加したように思います。モンシロは蛹越冬ですから、昨年秋最終化世代の個体数が増えたためなのでしょう。直接の原因としては、ホストであるアブラナ科、とりわけ「菜の花」群落が増えたためと推測しています。先月撮影した多摩川中流域の情景です。

+++画像はクリックで拡大されます+++
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GX7-Z60、ISO=200、F2.8-1/3200、-0.7EV、撮影時刻:16時21分

 河原はこれまで見たこともない程、黄色一色に覆われていました。昨年秋、豪雨が降った際、上流から菜の花が大量に運ばれたのか、増加した理由は不明です。さて、一口に「菜の花」と言っても、実体はセイヨウカラシナ(Brassica juncea)もしくはセイヨウアブラナ(B.napus)、あるいは在来種のアブラナ(B.rapa)の可能性がありますし、3種間相互のハイブリッド種もあるようなので、ナノハナ(Brassica sp.)と記載しておくのが妥当なのでしょう。晴天時、この黄色に染まった一角を訪れると最大で10頭ほどのモンシロが戯れておりました。最初は♂の飛翔。
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GX7-Z12、ISO=400、F5.6-1/3200、撮影時刻:10時03分

 背景とのバランスがベストでしたが、こんな時に限ってスレ個体が飛ぶのですね(^^; 次はほぼ完品ですが、菜の花が遠すぎました。
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GX7-Z12、ISO=400、F5.6-1/3200、撮影時刻:11時11分

 しかし、春先第1化のモンシロ♂はとんでもなく速く飛びますね。待ち構えて高速連写しても、あっという間に飛び去ってしまいます。次は♀。こちらはホスト探索(産卵行動)の際、スピードが落ちるので遥かに楽に撮影できます。最初は菜の花をチェックしている個体。
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GX7-Z12(トリミング)、ISO=400、F5.6-1/3200、撮影時刻:9時42分

 お次はカラスノエンドウをチェックしている個体。
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GX7-Z12(トリミング)、ISO=400、F5.6-1/3200、撮影時刻:10時52分

 流石にマメ科には産みませんでした。菜の花が増加した影響でしょうか、ツマキチョウの個体数も増加傾向にありました。
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GX7-Z12、ISO=400、F5-1/3200、撮影時刻:11時19分

 こちらの飛翔も足場が悪いこともあって、歩留り悪かったです。最後に菜の花繋がりで、無理やり菜の花群落を背景にしたギインチモンジセセリの飛翔です。
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GX7-Z12(トリミング)、ISO=400、F5-1/3200、撮影時刻:15時35分

 この春はギンイチ、ミヤマチャバネ共に真面目に追跡していなかったので、両種の動向はよくわかりません。2化以降に調査してみたいと思います。
by fanseab | 2016-05-10 22:08 | | Comments(2)