探蝶逍遥記

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モンシロチョウの産卵など(6月下旬)

 モンシロの産卵はここ数年、毎シーズン撮影しております。ただ、シロチョウ科共通の習性として産卵時間が結構短く、そんなに簡単な対象ではありません。今回は拙宅近くの多摩川縁で、意図的に半逆光の状態で産卵シーンを捉えてみました。最初は縦位置トリミングした絵。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時36分

 産卵植物はこの時期の定番、マメグンバイナズナ(Lepidium virginicum)です。モンシロを含め、シロチョウの産卵シーンでは翅のディテールをきちんと表現するための露出補正がポイントとなります。ストロボ照射で逆光側を潰さず表現しつつ、かつ白飛びを抑えるのが苦労する点。露出面でもモンシロは易しい対象ではないのです。次は背景をスッキリとさせての一コマ。
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D71K-34VR、ISO=400、F11-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時37分

 もう少し左側に回り込んで写したかったのですが、これが精一杯でした。最後はカメラ目線を結構落としての画像。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時41分

 カメラ目線を下げた分だけ背景が遠くなり、背景ボケを稼げる利点がありますね。モンシロは午前中の産卵をスタートさせると、結構長時間連続的に産んでいくので、シャッターチャンスは結構あります。卵の拡大像はこれまで何回も撮影済ですが、今回新規に導入したオリンパスのTG-4で再撮影してみました。
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TG4@18mm(トリミング+2コマ深度合成)、ISO=1600、F4.9-1/80、内蔵LED、撮影時刻:8時47分(産卵撮影日とは別に撮影)

 手軽に撮れる卵の超拡大像としては合格レベルの画像です。これまで管理人は同じタフシリーズのTG-2を使用してきました。実はTG-2を購入した直後にTG-3が発売され、悔しい思いをしました。ブログ仲間がTG-3で素晴らしい成果を出しているのを横目に、「TG-4が出るまでは我慢するぞ~!」と痩せ我慢を重ね、ようやく購入した次第(^^;  以下、TG-2とTG-4の機能比較をひとくさり・・・。

 先ず、今回モンシロ卵の拡大像を同一条件で撮影・比較したのが次の画像。
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左:TG2@18mm/右TG4@18mm(共にトリミング)、ISO=800、F14-1/100、内蔵ストロボ、撮影時刻:8時56分(産卵撮影日とは別に撮影)

 最大の差異は高感度特性。TG-2ではこの拡大倍率では画像荒れが目立ちます。顕微鏡モードでは被写体ブレを防止するため、シャッター速度を1/100sec.を切る必要があり、どうしてもISO=800まで上げることを余儀なくされておりました。しかし、画像荒れにはいつも悩まされておりました。ただTG-4でもISO=1600まで上げると、流石に画像荒れが酷く、何とかISO=800に留めたいところ。更に、購入してみて下記の問題点が明らかになりました。
(1)深度合成時の撮影条件制約
 深度合成機能はTG-3から新規導入され、タフシリーズ最大の利点でもあります。今回、TG-4になって「RAWファイル撮影も可能」との謳い文句に大いに期待しておりました。ところが、深度合成時には下記制約があることが判明。
(a)RAWは使えない。しかも最大画素数は800万画素に制限される。
(b)ISO感度はオートモードに設定されてしまう。
これまでTG-2の顕微鏡モード使用時に、LED照明・ストロボ照射でホワイトバランス(WB)が結構崩れることを経験しており、RAWで撮影して現像時にWB微調整しようと目論んでいただけにガッカリでした。もちろんISO設定が制限されるのも問題。更には、

(2)「深度合成」処理はEXIF情報に記載されない
 先ず、深度合成撮影時に僅かな手振れを起こすと、「合成に失敗・・」旨のメッセージが多発して悩まされました。さらに画像のEXIFファイルに「深度合成」を示す記録がされないので、画像一覧時に深度合成したコマを探すのにムチャクチャ苦労します。他のjpeg画像と峻別できないのは辛い(^^;

 そんなこんなで、卵の超拡大撮影時には結局、フォーカスブラケット(BKT)モードを使用し、パソコン上でオフライン深度合成をする方がベターな使い方だと納得しました。なお、BKTモードでもRAWは使用できませんが、少なくともISO感度のマニュアル設定が可能です。

 なお、モンシロ撮影の当日、イネ科のオギを探索すると、ミヤマチャバネセセリ第2化の卵を3卵確認できました。第2化品はそれほど個体数が多くないのですが、既に♀が発生している証拠のため、卵の画像をアップしておきましょう。
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D71K-34VR、ISO=400、F11-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時21分

 腰高な位置に産卵され、必ず葉の縁に産み付けられる特徴、なおかつ卵直径もデカいので、遠目からでもすぐに発見ができるのです。ミヤチャがいるならギンイチ第2化もいるだろうと成虫探索をしましたが、こちらは未発見でした。そもそもこのポイントではギンイチ個体数は少ないので、ちょっと無謀な試みではありました。
by fanseab | 2015-07-03 22:18 | | Comments(4)