探蝶逍遥記

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ツマキチョウ(4月中旬)

 アカタテハやテングチョウの産卵シーン撮影の合間に、草地を舞い飛ぶツマキチョウも撮影しました。いつもは延々と飛び続けて止まらないツマキですけど、この日は比較的フレンドリーな個体が多く、様々な植物で吸蜜してくれたので、久しぶりにツマキの撮影も堪能できました。最初は半逆光・半開翅での♂休止画像。

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D71K-34VR、ISO=200、F7.1-1/800、-1.0EV、撮影時刻:8時52分

 同じ個体を完全逆光・閉翅で。
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D71K-34VR、ISO=200、F8-1/500、-1.0EV、撮影時刻:8時55分

 後翅内縁のフサフサとした毛並がとても印象的です。次は吸蜜シーン。最初はクサイチゴ。
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D71K-34VR、ISO=200、F11-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時34分

 クサイチゴは混飛していたスジグロシロチョウも大のお気に入りです。次はタンポポ。
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D71K-34VR、ISO=200、F11-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時44分

 セイヨウタンポポではなく、在来種のように見えます。そしてダイコン。
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D71K-34VR、ISO=200、F11-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時49分

 やっぱり、ツマキは十字架植物への訪花が一番しっくり来るような・・・。最後はムラサキケマン。
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D71K-34VR、ISO=400、F7.1-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時30分

 色の組合せとしては、紫系の花が華やかな雰囲気になりますね。♀は♂に追い回されることが多く、じっくりと吸蜜シーンを撮影させてもらえません。やっとこさ、オオジシバリでの吸蜜シーンをゲットできました。
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D71K-34VR、ISO=400、F6.3-1/2500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時49分

 この日はツマキ吸蜜シーン画像ストックが一気に増えた気分で、とても嬉しかったのですよ!
by fanseab | 2015-04-30 22:46 | | Comments(4)

テングチョウの産卵(4月中旬)

 ヒオドシの産卵シーン狙いで出かけたこの日は、結局ヒオドシは出現せず。その代わり、複数他種の産卵シーンを目撃・観察することができたのは幸いでした。テング産卵シーンは以前にも撮影しておりますが、もう少し画像の質を上げるのが今回の目的。最初は前脚を確実に使用する「六本脚」状態で産卵していることの証拠画像。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時54分

 エノキの細枝に掴まる状況下で、前脚使用はバランスを取るのに有効と思われます。この母蝶は南向きに張り出している枝先に産んでおりましたが、やや薄暗い環境なので、どうも背景が暗くなりがちでした。春先の雰囲気を出すため、爽やかな新緑を強調した絵にもトライ。
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D71K-34VR、ISO=200、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時56分

 結構高い枝先に産むことが多いので、下から見上げるアングルがどうしても多くなります。こうなると産卵の瞬間を判断できかねます。
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D71K-34VR、ISO=200、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時02分

 それでも何とか粘って産卵の瞬間と判断できる絵が撮れました。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時03分

 この新芽は殊の外お気に入りのようで、3分後、更にもう1卵産卵した状況で、↑の画像で産み付けられた思われる卵(矢印)が写っておりました。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時06分

 ほぼ90%、新芽内部に織り込むように産むので、腹端と卵のツーショット画像撮影は至難の業ですね。一連の画像からわかるように、母蝶の産卵管は触角の向きとほぼ同じ、つまり160度程度前方側に曲がる能力を持っています。新芽内部に産み付けるため独特な産卵様式のため、産卵器官の機能分化が進んだのでしょう。お気に入りの新芽に集中して産むため、次のように孵化済卵殻(3卵殻確認できる)とのツーショット画像も簡単に撮れてしまいます。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時07分

 この日はこの後、産卵されたと思しき枝先を回収し、お持ち帰りで卵の拡大撮影を画策しておりましたが、諸般の手違いで、撮影を断念。現在は孵化した初齢~中齢幼虫の観察に注力しております。
by fanseab | 2015-04-27 22:39 | | Comments(0)

アカタテハの産卵(4月中旬)

 コツバメ産卵シーン観察の前に撮った首題産卵シーンをご紹介しましょう。この時期、越冬明けアカタテハの産卵シーンをしばしば観察することができます。ただ、春先は食草のカラムシの丈が低く、群生する若葉も立ち気味のため、葉被りはもちろん、周囲の草叢と干渉して、複眼・腹端の双方を写し込むことは結構難しいものです。更に腹端と卵とのツーショットは難易度が相当高くなります。先ずは最初の作例。

+++画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR、ISO=200、F11-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時41分

 背景は綺麗に抜けましたが、腹端が葉に隠れてしまいました。次は母蝶の表情が一番上手く把えられた作例。
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D71K-34VR、ISO=400、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時56分

 この時、産まれた卵です(矢印#1)。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時56分

 画面上には更に2卵確認できます(矢印#2,3)。さて、この日のベストショットはこちら。
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D71K-34VR、ISO=200、F11-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時42分

 複眼・腹端、更には産み終えた直後の卵まで全て表現できました。ただ欲を言えば、画面中央右を垂直に走る枯枝が邪魔でした。ストロボ光を使うと、キャッチアイ(一点が輝く)の効果で、卵の存在を明確に表現できると思います。この絵でも左後脚前方に別の卵が見えます。次回はテングチョウの産卵シーンをご紹介したいと思います。
by fanseab | 2015-04-22 23:41 | | Comments(2)

コツバメの産卵(4月中旬)

 ヒオドシチョウの産卵シーン狙いで、東京都下の谷戸に出向きました。気温は暖かく、タテハの産卵にとっては最高の日和。正午過ぎと推定される産卵タイムまでは、アカタテハやスジグロシロチョウ等の産卵シーン撮影。前回、卵塊を発見したエノキの枝先が一番産みそうなので、ここで待機します。しかし、結局、母蝶は出現せず、空振りに終わりました。
 この日はまだコツバメ♂がテリ張りをしておりました。以前から、ここのコツバメのホスト(食樹)に関する疑問が。。。。定番はアセビ。しかし、このポイントにはアセビの群落はありません。植栽のツツジはまだ花が咲いておらず、ユキヤナギの植栽もありません。その時、目に留まったのが真っ赤に目立つ植栽のシャクナゲです。駄目元で12時半頃から待機していると、期待通り、鈍いブルーのシジミがシャクナゲの周囲を飛び始めました。真っ赤な花に潜り込むと15秒以上は花弁から出てこないので、居場所を見失うことしきり。腹端の曲げを確認し、「おぉ!産卵だ!」とこちらが意気込んでも、「頭隠して尻も隠れる」パターンが続出(^^;

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D71K-34VR、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時34分

 ようやく全身を捉えた!と思ったら、今度は腹端がはっきり確認できません。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時42分

 花弁の中央で腹端も曲げずに静止していることもあります。モニターでよく確認すると吸蜜しておりました。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時34分

 花弁に潜り込んで産卵行動が終わると、♂同様の傾斜日光浴をして暫し休憩。
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D71K-34VR、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時43分

 何回か粘って、ようやく産卵したと確信できるシーンを撮影できました。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時44分

 腹端を曲げて3秒以上静止した場合は産卵しているようです。13時頃、母蝶が去った後、シャクナゲの花弁を詳細に調査。翡翠色の卵を確認した時は本当にホッといたしました。
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TG2@5.9mm(囲みは18mm)、ISO=200(同左800)、F2.4(同左4.9)-1/50(1/160)、内蔵LED、撮影時刻:13時00分

 開裂した花弁の隙間に押し込むように産み付けられております。飼育前提でお持ち帰りし、定番の超拡大撮影です。
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GX7-P1442@42mm-P14R(トリミング+上段:2コマ/下段:3コマ深度合成)、ISO=200、F13-1/100、内蔵ストロボ+スレーブ2灯

 卵の直径は0.69mm。高さは0.42mm。表面を覆う網目模様は一見、ヒメシジミ族卵に類似しておりますが、卵の扁平度はヒメシジミ族とは異なり、ややずんぐりしております(コツバメはカラスシジミ族)。いつもなら、精孔部を真上から覗き込む正面像と真横からの側面像を撮り分けるのですけど、産卵状況から側面上方からの画像しか撮影できません(↑上段の画像)。何とか精孔部も撮りたいと思い、花弁開裂部を少し裂いてみたところ、卵が花弁から脱落しそうになったので中断(↑下段の画像)。母蝶は産卵時に腹端から出す接着剤で花弁に固着させる訳ですが花弁との接着力はとても弱いようです。逆に卵表面には接着剤がきちんと付いているので、譬え精孔部を真正面から覗き込んでも、今回の状況では接着剤が邪魔して綺麗な拡大像が撮れないのです。結局、正面像を綺麗に撮るためには、アセビやドウダンツツジのように、卵を蕾(もしくは花弁)表面に産み付ける状況下で再トライせねばならないことを悟りました。

 それにしても真紅の絨毯に包まれるように産み付けられた翡翠色の卵は華麗です。これまで卵の超拡大像を種々撮影してきましたが、コツバメほどフォトジェニックな産み方をする種類は知りません。とにかく、今回ようやく念願だったコツバメ産卵シーン撮影と卵拡大像撮影を実現することができました。今後、飼育にもトライし、成功した暁には再度ご報告したいと思います。
by fanseab | 2015-04-20 23:17 | | Comments(8)

ウラクロシジミの越冬卵(4月中旬)

 越後でのギフ撮影の途中、林道沿いに丁度黄色いマンサクの花が咲いておりました。尾根筋だったため、果たしてウラクロが見つかるか、ちょっぴり疑問でしたが、ウラクロ越冬卵の探索をやってみました。結局管理人は坊主だったものの、同行したベテランのM氏は素早く2卵を発見。「尾根筋とは言え、林道脇に溝があり、降雨時には水路となるため湿度確保に有利なポイントとして母蝶が好むはず」とはM氏の推察。なるほどと思いました。管理人にとってウラクロ越冬卵撮影はこれが初体験。それも憧れていた黄色い花とのツーショットを残雪バックに撮ってみました(矢印が越冬卵)。因みにこのマンサクは積雪で樹高1m程に圧せられておりました。

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TG2@18mm-gy8、ISO=100、F6.3-1/200、内蔵ストロボ、撮影時刻:11時54分

 卵の表面は相当汚れていて、枝先表皮の色合いと混然とし、更に咲き始めた黄色い花弁が邪魔をして卵の位置を見落とすリスクがありますね。ギフ撮影メインの探索なので、拡大撮影に時間を割くことができません。そこで飼育前提でお持ち帰りし、帰宅後撮影した産卵状況画像です。
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D71K-1855改@55mm(トリミング+3コマ深度合成)、ISO=200、F13-1/320、-0.7EV、内蔵ストロボ+スレーブ2灯、撮影月日:4月14日

 背景色をもう少し早春らしい色合いにセッティングすべきだったと反省しております。次に超拡大像です。
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GX7-P1442@42mm-P14R(トリミング+4コマ深度合成)、ISO=200、F13-1/100、内蔵ストロボ+スレーブ2灯、撮影月日:4月14日

 ここまで拡大すると、相当に汚れが激しいことがわかります。それでも比較的太く長い、針状突起の特徴が出ていると思います。やはり産みたてに近い真っ白な越冬卵の撮影をしたいものです。直径0.83mm、高さ0.43mm。
 さて、飼育上の課題は餌の調達方法。栽培種(外来種)のシナマンサクは食わないようなので、どうしたものか・・・。M氏からは代用案の秘策を授かりましたが、イマイチ不安です。さて、結果はどうなりますやら・・・。楢食いのゼフならともかく、ホストの調達が難しい種はゼフ飼育初級者の管理人にとって、試練ですね。
by fanseab | 2015-04-18 22:14 | | Comments(6)

越後ギフ探索(4月中旬)

 4月に入ってから低温・降雨の連続で、蝶観察ができない日々が続いておりました。ようやくピンポイントに晴れるチャンスを狙って越後に出向きました。今回は初めてご一緒するメンバーも含め、いつもよりノンビリとした蝶撮影を楽しむのが目的。最初のポイントへはちょっとした手違いもあって、午前11時前頃に到着。着いてすぐ、目の前をシロチョウが横切ります。ヤマトスジグロあたりかな?と思って撮影すると、モンシロチョウでした。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR、ISO=320、F10-1/640、-0.7EV、撮影時刻:10時51分

 フキノトウとの組み合わせは初体験。今シーズンのモンシロチョウ初撮影でもありました。毎度のことながらモンシロを綺麗に撮るのは難しいですね。 
 さて、ギフはボチボチ出現しますが、どうも個体数が少ない様子。陽射しがやや弱いせいか、気温の上がり方が緩やかなのか、ギフの飛翔速度も穏やかでした。最初はキクザキイチゲに止まった♂。
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D71K-34VR、ISO=200、F10-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 吸蜜していたら最高でした。それに花弁が開いてないのがちょっぴり残念。少し林道を詰めて、昨年個体数が多かったポイントに赴くと未だ残雪が残っていて、どうやら季節進行が昨年に比べ1週間ほど遅れている様子。カタクリの量も少な目でした。それでは残雪背景の飛翔でも・・・と企んだものの、残雪部分を避けて飛ぶので、つまらない背景の絵が撮れただけでした。
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D71K-20(トリミング)、ISO=500、F9-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:11時33分

 正午頃、一旦ギフの活動が止んだので、場所を移動し、途中蕎麦屋さんで名物のヘギソバを賞味。いつもはコンビニのお握りで済ます管理人にとって、贅沢なランチとなりました。2番目のポイントに到着したのは14時過ぎで、気温が下がるのを心配しながらの探索。ここにはブログ仲間や知り合いの方が合計5名ほど集結していて、戦果をお聞きしながらの撮影会となりました。最初はオオヤマザクラでの吸蜜シーン。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=640、F9-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時25分
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=640、F9-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時25分

 桜吸蜜はいつも下から見上げるパターンで、絵作りが難しいですね。カタクリの上を飛び回るシーンも無理やり300mmで飛翔を狙いますが、所詮当たり籤が出るはずもなく、何とか一枚かすっただけ(^^;
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=320、F8-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:14時46分

 せめてギフ前方に位置するカタクリが萎れていなかったら、雰囲気が出たのですけどねぇ~。14時30分から15時過ぎにかけてはカタクリ吸蜜タイムに突入したようで、皆さんの一斉カメラ放列も熾烈を極めます。ところがカメラマンの期待に反し、カメラに正対して開翅するチャンスはさほどありませんでした。何とか写し込んだ3枚をアップしておきましょう。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=320、F10-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時37分
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=320、F10-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時42分
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時00分

 裏面側を覗き込む撮影経験はさほどありませんが、ギフの裏面もじっくり観察すると、本当に綺麗ですね。この日は午前中から観察した個体は全て♂。それでも撤収直前になって、ようやくフラフラと新鮮な♀が登場。
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D71K-34VR、ISO=200、F11-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時03分

 恐らく羽化直に近い個体で飛び方もぎこちない有様。せめてカタクリに止まってくれないかな~と念じたものの、どうも歩道がお好きな様子で、願いは叶いませんでした。そろそろ活動が終結しそうな15時半過ぎに撤収いたしました。当日ご一緒したメンバーの方、お疲れ様でした。またカタクリ吸蜜シーン撮影をご一緒した皆様、楽しいお話を有難うございました。
by fanseab | 2015-04-14 23:05 | | Comments(6)

ヒオドシチョウの卵塊(4月上旬)

 最近、BANYANさん(外部リンク)がヒオドシチョウの素晴らしい産卵シーンを撮影されています。これに刺激を受けて、管理人も最近足繁く通っている東京都下の谷戸に出向いてみました。しかし、この日はムチャ寒く、とても蝶が飛び出す気候ではありません。仕方なく、産卵済みの卵塊でも見つけてみようか・・・とムチャを承知でエノキを探索。母蝶が産みそうなエノキはあまり本数がなく、大木から南向きに張り出している枝先を取敢えずチェックしたところ、何と一発ツモ(?!)。先ずは魚露目で状況描写です。

+++画像はクリックで拡大されます+++
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TG2@18mm-gy8、ISO=200、F6.3-1/100、内蔵ストロボ、撮影時刻:9時44分

 地上高3mほどで、一脚で枝を手繰り寄せて何とか撮影できる高さでした。LED補助照明をしなかったため、ピントが思い切り背景に引っ張られて恥ずかしいピンボケ画像(^^; 不安定な姿勢になるため、現場での超拡大撮影は諦め、飼育前提でお持ち帰りすることに。帰宅後撮影した卵塊アップ画像です。
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TG2@18mm(3コマ深度合成)、ISO=800、F4.9-1/25、-0.7EV、内蔵LED、撮影月日:4月10日

 卵塊の長さは約1cm。総数は100卵以上でしょう。枝の周囲に均一に産み付けるのではなく、ある方向に偏って重ねていくため、出来損ないのアイスキャンディーみたいな外観です。次に定番の超拡大画像。
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GX7-P1442@42mm-P14R(トリミング+4コマ深度合成)、ISO=200、F13-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ+スレーブ2灯、撮影月日:4月10日

 これまで撮影経験のあるタテハチョウ亜科に共通する形状で、精孔部から放射される縦隆起条が卵高さの1/2ほどで消滅するのが特徴でしょう。縦隆起条は9本。ここで過去に撮影済のルリタテハ卵と比較してみました。
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ルリタテハ卵の拡大像はD71K-85VR-24Rで撮影。

 隆起条数はルリが1本多い10本。高さはルリタテハがやや高い程度の差(ヒオドシ:0.93mm、ルリ:0.96mm)ですが、形状は相当異なっています。ヒオドシはルリよりかなりスリムなビヤ樽型。察するに単独卵で産むルリとは異なり、卵塊で産むヒオドシは卵の集積効率を上げるため、円柱形に近い形状に進化させたように思います。同じ卵塊で産むキベリタテハやクジャクチョウの卵形状と比較してみたくなりました。もちろんチャンスがあればヒオドシ母蝶の産卵シーンも是非ものにしたいものです。
by fanseab | 2015-04-11 23:15 | | Comments(4)

梅に集う(3月下旬)

 気温の乱高下が著しい季節になって来ました。読者の皆様も体調管理にご留意下さい。
さて、テング吸蜜を撮影していた白梅にはテング・コツバメ以外にも吸蜜目的で蝶が集まってきました。最初はヒオドシチョウ。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR、ISO=500、F11-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時33分
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D71K-34VR、ISO=200、F10-1/400、外部ストロボ、撮影時刻:12時57分

 一瞥して♀と分かる個体でした。後翅のボリューム感は貫禄がありますね。やはり真正タテハ類の♀は魅力的です。恐らくこの頃(正午過ぎ)、吸蜜と産卵を繰り返していた可能性がありますが、残念ながら産卵シーンの観察はできませんでした。
 コツバメを追跡していると、急に巨大な個体に遭遇。おかしいなぁ~と確認してみるとムラサキシジミでした。
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D71K-34VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時24分

 梅に引き寄せられるのは蝶だけではありません。定番のメジロも結構大群で押し寄せて来て、比較的至近距離で吸蜜していたので、何とか表情まで捉えることができました。
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D71K-34VR、ISO=200、F10-1/800、撮影時刻:12時48分

 それにしても、メジロはチョロチョロ細かく動いて捕捉が難しいですね。もちろん鳥屋さんなら簡単に撮影してしまうのでしょうけど、肝心の目がカメラを向いてくれるチャンスが意外とありません。飛翔同様、連射モードで狙うのが良いのだと撮影後に反省させられました。
by fanseab | 2015-04-07 23:13 | | Comments(2)

六本脚のテングチョウ(3月下旬)

 コツバメと遊んだ日はテングチョウ♀を少し拘って探してみました。前回は全く確認できず、少し時間帯を遅くして午後まで粘ってみたところ、成果が出ました。最初は白梅での吸蜜シーン。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34VR(トリミング) 、ISO=400、F10-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時38分

 ファインダーで覗いている時は気が付かなかったのですが、モニターで拡大してビックリ! 前翅基部から中室を避けるように青緑色の幻光が伸びています。実は先日、ブログ仲間のSippoさん(外部リンクが記事で発表されていた個体と全く同じ現象を示しています。この日、10頭以上の吸蜜個体でチェックしましたが、青緑色に光っていたのは、この子だけでした。何故このように光るのか、仮説(私見)を述べてみると、
①閉翅して越冬する際、前翅基部側がもっとも空隙間隔が広く、ここに水滴や汚れが付着しやすい。水分が乾燥して薄膜状の汚れが形成された後、干渉色として青緑色に光る。汚れ方は個体差があり、全ての個体で現象は出現する訳ではない。
②本来、テング表翅の鱗粉は2層構造であり、2層目(下層)にはミドリシジミ類と同様な干渉色を示す鱗粉が存在するが、1層目(上層)に被覆されているため通常は干渉色が観察されない。①と同様な越冬中の環境変化により1層目が脱落するため、2層目が剥きだしになり、干渉色が発現する。羽化直の第1化新鮮個体でこのような幻光が観察されない事実とも符合する。
 なんちゃって的な私見ですが、果たして事実はどうでしょうか?因みに東南アジアにはムラサキテングチョウ(Lybithea geoffroyi)が棲んでいて、この子は和名通り、前後翅の広い範囲に青紫色の幻光が拡がり、「モルフォチョウ」を連想させます。ただ、ムラサキテングの干渉色と今回のテング表翅の色合いは全く異なります。
 面白いことに裏面が光る個体もおりました。
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D71K-34VR 、ISO=400、F11-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時58分

 逆光で透かしてみると、いつでも観察できる現象なのか?それは管理人にも分かりません。ともかく白い梅の花、澄み切ったブルーの空を背景にとても素晴らしい眺めではありました。因みに上記2個体共に♀と思われます。

 さて、この日一番に発見した♀は、地を這うように飛んでいて、♂とは明らかに挙動が異なっておりました。
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D71K-34VR 、ISO=200、F10-1/800、-0.7EV、撮影時刻:10時09分

 画像右下囲みに拡大像を挿入しましたが、前脚をきちんと出して枯草を掴んでおり、「六本脚」状態です。タテハの♀は産卵行動の際、前脚連打時に臨時的に前脚を出すことが知られていますが、単に静止している時に六本脚で立つのはテングチョウだけでしょうね。白梅で吸蜜する際、前脚はどうしているのか確認してみました。
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D71K-34VR(トリミング) 、ISO=200、F10-1/800、外部ストロボ、撮影時刻:12時49分
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D71K-34VR 、ISO=400、F11-1/640、-1.0EV、撮影時刻:13時09分

 いずれのケースでもきちんと前脚を出して花弁等をしっかりと掴んでいるようです。特に2枚目のような止まり方だと前脚で花弁の縁を支えないとバランスが取り難いのでしょうね。♀にとって大切な栄養源を摂る吸蜜行動時に「六本脚」システムは大変有利に働くと思った次第。この日は撮影できませんでしたが、恐らく産卵行動時にもバランスを取る意味で、前脚を上手く利用しているのだと思います。

 この日は昼頃は初夏を思わせる陽気になったためか、吸水個体も目立ちました。こちらは♂の吸水シーン。
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D71K-34VR(トリミング) 、ISO=100、F11-1/500、-0.7EV、撮影時刻:11時55分

 ♂は「四本脚」で止まっております。最後に白梅バックでトライした飛翔シーンを貼っておきましょう。
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D71K-20(トリミング) 、ISO=500、F8-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時58分

 テングの飛翔も結構難易度の高い撮影対象ですが、吸蜜前後で飛翔スピードが多少緩やかになっていたので助かりました。
by fanseab | 2015-04-02 23:19 | | Comments(8)