探蝶逍遥記

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ウラゴマダラシジミの飛翔(5月下旬)

 ミスジチョウを撮影した後、更に場所を移動して東京都のウラゴポイントに向かいました。現地午後2時着ですから、開翅等は諦めて鼻から飛翔狙い。しかし未だ不活発状態なのか1頭も姿が見えません。そのうち出現したのはウラゴではなく採集者の方(^^; これはやばいパターンです(笑) 「ウラゴですか?」とストレートに質問すると、「2♂2♀を採集した」とのこと。ウーム、最初から個体数マイナス4で勝負せねばなりません。比較的フレンドリーな採集者の方でしたので、暫し雑談しながら待機していると、午後2時30分頃からようやく♂の探♀飛翔がスタートしました。さぁ、同時にこちらは「撮り採り合戦」のスタートです(爆)。しかし、この合戦、いつもそうですが、「撮り屋」には分が悪いです。いくら下手糞な採集者でも10回網を振れば1回はウラゴをゲットできるでしょう。一方、こちら飛翔撮影は300カット撮って1カット「当たり籤」が出ればいい方。日向と日陰側を縦横無尽、それも超高速で飛ぶウラゴは追跡するのが一苦労。動体視力が最近とみに衰えた事を自覚する管理人にとって、チャンスはやはりアワフキムシとか鳥の糞にまつわりつく時しかありません。この日は600カット強撮影したのですが、全く手応えが無く、自信喪失して帰宅したのでした。それでも自宅PCモニターで確認すると何とか4カット当たり籤(もちろん特等や1等賞ではありません)が混じっていて一安心。以下、その4カット。


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共通撮影条件:D71K-20(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/1600、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時11分
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撮影時刻:15時31分
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撮影時刻:15時31分
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撮影時刻:15時31分

 2枚目および3枚目の画面右下にアワフキムシの泡が写っています。極端な場合は泡に止まり確認する♂もおりました。活動全般を概観してみると、14時30分頃から探♀活動がスタートし、15時頃ピークになり、16時頃になると活動が終焉を迎えた感じがありました。この頃、頭上の梢に茶系のタテハが出現。今季初見のコムラサキ♂でした。
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共通撮影条件:D7K-34、ISO=500、F8-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時10分

 勇敢にも頭上を飛ぶツバメに何回となく戦闘行為を仕掛けておりました。コムラサキを撮影してまもなく撤収。何とか新鮮なウラゴ♂飛翔がゲットできてヤレヤレの心境でございました。
by fanseab | 2013-05-31 21:18 | | Comments(6)

ミスジチョウ他(5月下旬)

 ウスバシロの産卵シーンを狙って神奈川県北西部の丘陵地帯を訪れました。ウスバシロの活動時間になっても出現せず、他のポイントを巡って戻って来るとやっと1頭の♀が飛び始めました。ヨロヨロと地面に降りたので、それっとばかり接近するもどうも産卵の気配はありません。何となく腹部も細く感じられ、産み尽きた様子。仕方なく太陽をバックに飛翔を撮りました。

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D7K-20(ノートリ)、ISO=400、F5-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時10分

 ウツギの花も満開で黒系アゲハの訪花も期待したのですけど、サッパリ。暗いウツギの影からフワッと飛び出したのはアサギマダラの♀でした。
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D71K-34、ISO=400、F8-1/160、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時22分

 もちろんアサギマダラは今シーズン初撮影。しかも♀のまともな吸蜜シーン画像ストックがなかったので、ちょっぴり嬉しかったですね。このポイントを離れ、車で5分ほど離れた場所に移動。以前ミスジチョウを目撃したポイント付近をじっくり探索。暫くするとコンクリート補強された崖地にNeptisの影・・・。どうせコミスジだろうと思い接近すると、やったー!新鮮なミスジチョウ♂でした。吸水シーンと言えどもそれなりに敏感なので300mmで遠目から狙ってみました。
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D71K-34、ISO=100、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時12分
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D71K-34、ISO=100、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時12分
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D71K-34、ISO=100、F9-1/640、-0.7EV、撮影時刻:11時13分

 管理人はタテハチョウフリークでして、特にNeptisはお気に入り。国内外問わず、この手のグライダー滑空飛翔を見るとアドレナリンが湧いてきます。これまでミスジチョウはオオミスジ狙いで出かけた長野県で撮影したボロ品等含め、まともな絵が撮れていなかったので、ようやく溜飲を下げることができました。この後、飛翔を撮ろうとカメラを持ち替えている隙に姿を見失い、それっきり・・・(^^; それでも今回きちんとマクロで♂が撮れたので、次回は♀それも産卵シーンが撮れたらいいなぁ~と夢が拡がるのでした。
by fanseab | 2013-05-29 21:13 | | Comments(6)

ツバメシジミの飼育記録(蛹化まで)

 首題シジミの飼育を昨年秋に実施し、終齢幼虫までの経過を既に報告しました。今回はその後の経過報告です。越冬態勢に入った昨年11月10日以降、飼育プラケース内に食草のマルバヤハズソウの枯草を敷詰め、その中に越冬幼虫を入れました。こんな状況で、黄色矢印の位置に越冬幼虫(個体識別#2)が静止しております。

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D71K-85VR(トリミング)、ISO=100、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:3月31日

 屋外での越冬環境をシミュレートした状況下に置いたわけです。それにしても幼虫の体色はヤハズソウの枯葉そっくりで見事に同化しております。幼虫の拡大像です。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=100、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:3月31日

 この時点では越冬スタート時と体色や皮膚表面の状況に変化がなく、無事越冬が完了したと思われました。なお、冬期間、プラケース内にはティッシュペーパーを湿らせて入れ、ティッシュが乾燥したら少し加湿する手法を採用しました。個体#1は本年3月30日に冬眠から覚めたようで、それまで静止していたヤハズソウの枯葉の上から湿ったティッシュの上に移動して静止しました。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=100、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:3月31日

 この頃、多摩川縁の発生地を訪ねてみると、マルバヤハズソウの新芽が出ておりましたので、これを摘まんでプラケース内に入れておきました。実は越冬世代のツバメシジミ幼虫が越冬明け後、摂食するか否かは全く不明でした。飼育をする際、頼りにしている図鑑(※)には、「終齢越冬は晩秋摂食をやめ・・・(中略)越冬する」とだけ素っ気なく書かれており、越冬後の摂食挙動については一切触れられておりません。ですので越冬明けの摂食も考慮に入れて、念のため新芽を供給しておきました。しかし、その後プラケースに入れたヤハズソウの新芽を摂食する気配はなく、4月10日頃、プラケースの隅に移動しました。そして4月14日に無事蛹化しました。
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D71K-85VR(トリミング+2コマ深度合成)、ISO=200、F13-1/160、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:4月15日

 この時点で既に屋外でもツバメ成虫は発生しており、室内飼育にしては随分と遅い蛹化だなと思いました。その後4月24日になって、やや蛹が黒化してきましたが、その後全体が黒化したものの結局羽化に至らず死亡しました。こうなると寄生の疑いも出てきたので寄生蜂(蠅)の発生も予測してプラケースの蓋をして継続観察しましたが、寄生種も発生せず、どうやらウイルス等の病死だろうと判断しました。一方、個体#2は4月に入っても冬眠から覚めず、結局幼虫は干からびて変色し、死亡しました。実のところ、越冬前にツバメ幼虫の温・湿度管理は相当難しいだろうと予測しておりましたので、一頭が無事蛹化した時は嬉しかったのです。しかし、羽化まで行き着かなかったので、何か問題があったのでしょう。素直に屋外放置すればよかったのかもしれません。恐らく夏場に飼育すれば小学生でも羽化まで簡単に辿りつける種類でしょうが、越冬幼虫に対しては相当な飼育ノウハウを必要とすることを改めて痛感いたしました。

※原色日本蝶類生態図鑑(Ⅲ)、pp302-305. 保育社
by fanseab | 2013-05-23 22:19 | | Comments(2)

アカボシゴマダラ春型の飛翔(5月中旬)

 アカボシはいつも2化~4化の夏型を撮影していて、春型はこれまでまともに撮っておりませんでした。昨年秋、多摩川縁でアカボシ♂が比較的多く集うポイントを見つけましたので、今回そこで飛翔中心に粘ってみました。高さ20mほどのクヌギの大木があり、西向きで中間の高さにある葉上が一番見張りに好都合らしく、この占有ポイントを♂同士が激しく争う様子が観察されました。午前中はパトロール飛翔が中心で、多摩川に沿って生えているエノキとクルミの混交林を周回飛行しております。夏型と異なり、高さ5-6mを好んで飛翔し、管理人の目線の高さには滅多に降りてきません。最初は広角飛翔を視野に入れて機材を準備しましたが、途中からは300mm一本に絞り飛翔を狙いました。正午頃、一旦活動がストップした後、午後からは占有活動が活発になり、午後2時30分頃活動のピークを迎えます。そして午後4時頃徐々に活動を終えるパターンでした。パトロール飛翔・占有行動、共に猛スピードですので、300mmで設定した置きピン合焦範囲はいとも簡単に通過してしまいます。結局1500コマ程撮影して見られるカットは僅か10コマ程度。キリシマミドリシジミの飛翔並みに難しい対象でした。最初はクルミの枝先を通過する個体。

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D71K-34(トリミング)、ISO=640、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:11時42分

 殆どのショットはシャッタータイミングが遅れて、このように後ろ姿を眺めるパターンです(^^; お次は今回撮影した中ではベストショット。
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D71K-34(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:14時42分

 白化した春型ですが、後翅亜外縁の淡いピンク班も何とか確認できます。次は高速右ターンの場面。一番スピード感が出たショットです。
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D71K-34(トリミング)、ISO=640、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:15時02分

 このスピード感は惚れ惚れするものがあります。次はクルミの樹冠付近を周回飛行する途中の姿。
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D71K-34(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:15時24分

 周回飛行だと、梢の影から突然対象が出現するので、一番合焦しずらいパターンで、この絵は奇跡的にピンが来ました。テリ争いを観察していると、1頭だけ小ぶりでやや黒っぽい個体が混じっていました。途中からその個体がゴマダラチョウだと気づきました。
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D71K-34(トリミング)、ISO=640、F8-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:14時58分

 ゴマダラの春型も夏型に比較すれば白いのですけど、異常に白化したアカボシ春型と比較すると「相当黒い」印象になります。当然の事ながら、アカボシとゴマダラの異種間バトルも発生。
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D71K-34(トリミング)、ISO=500、F8-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:15時53分

 アカボシ2頭をゴマダラが追尾するシーンです。ゴマダラは図体が一回り小さいながら、アカボシ以上に機敏で小回りが利く印象でした。冒頭に述べた通り、16時近くになると占有活動もやや不活発になり、葉上で全開翅して見張るパターンが増えてきます(活発時は半開での見張り待機ポーズが多い)。
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D71K-34、ISO=500、F5.6-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:15時49分

 この子はクワの木のかなり低い位置で開翅しておりましたが、恐らくベストの占有位置争いに負けて仕方なく低めのポジションを取っているように思えました。それにしても「歴戦の勇士」らしい姿ですね。アカボシゴマダラは「要注意外来生物」のレッテルを貼られ、やっかいな存在ですが、白くてデカく、そして抜群のスピード感・・・。このタテハの魅力には勝てず、ついついレンズを向けてしまうのです。
by fanseab | 2013-05-21 22:04 | | Comments(12)

高尾山麓にて(5月中旬)

 管理人も所属する日本チョウ類保全協会主催の「チョウの観察会」にスタッフ補助がてら参加してきました。当日は雲量30%以下の好天に恵まれ、この種の観察会としては絶好の日和。道すがら出会った蝶をご紹介しておきましょう。先ずは全員集合前に撮影したアカタテハの産卵シーン。

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D71K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時22分

 やや遠い位置からのショットなので、トリミングしております。今シーズン、タテハチョウ科の産卵シーンは、テングチョウ、ルリタテハに続き3種目になりました。今回は前玉外しレンズを持ち合わせていたので、拡大撮影も実施。
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D7K-1855@46mm(トリミング+2コマ深度合成処理)、ISO=100、F10-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ+スレーブ2灯、撮影時刻:14時34分

 以前撮影したヒメアカタテハ卵の微構造(外部リンク)にそっくりですね(縦筋の数はヒメアカよりも少ない)。実は帰りのバス発車時刻が14時41分で、この絵を撮り終えてから必死に停留所へ駆けだした思い出に残る画像となりました(^^)

 全員集合場所の広場脇の斜面にはウスバシロチョウが舞っておりました。ただ全体にスレ気味で明らかに盛期は過ぎている印象。最も完品に近い♀個体のハルジオン吸蜜画像です。
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D71K-34、ISO=100、F5-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時34分

 既に交尾嚢も付いております。♂同士のバトルも観察できました。
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D71K-34(トリミング)、ISO=500、F4-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時35分

 ご覧のように♂は既にボロボロの状態。林道奥の方はやや鮮度がマシな個体が多かったようです。そこで出会った黒ずんだ♀です。
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D71K-34、ISO=200、F9-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時13分

 時間の制約もあり、産卵シーンには出会えませんでした。広場に戻った午後、♂が必死に♀に絡む求愛シーンも目撃いたしました。
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D71K-34、ISO=200、F8-1/640、-0.7EV、撮影時刻:13時49分51秒
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D71K-34、ISO=200、F8-1/640、-0.7EV、撮影時刻:13時49分53秒
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D71K-34、ISO=200、F8-1/640、-0.7EV、撮影時刻:13時49分55秒

 草叢の中ではなく、広場での求愛シーンでしたので、克明に捉えることができました。
観察会は広場を起点に林道を巡っていきます。その過程で一番個体数の多かったのはオナガアゲハの♂でした。ただ蝶道を形成して比較的高く飛ぶ個体が多く、吸蜜源のウツギ類に訪花する個体が少なかったので一般参加者の方にとっては他の黒系アゲハとの見分けが厳しかったかもしれません。広場近くのエニシダに訪花していた♂がこの日唯一の至近距離観察可能な状況でした。その雰囲気を飛翔で切り撮ってみました。
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D71K-34(トリミング)、ISO=500、F8-1/640、-0.7EV、撮影時刻:9時58分

 ロングショットですが、♂のシンボル、後翅の白班もチラリと見えてお気に入りの画像となりました。林道に吸水にやって来たのは、コチャバネセセリ、コミスジ。そしてこの日は出始めと思われるイチモンジチョウ♂が参加者を楽しませてくれました。
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D71K-34、ISO=400、F9-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時13分

 最後にコミスジとイチモンジチョウの吸水シーンを皆で取り囲んでの撮影シーンをご紹介しておきましょう。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F6.5-1/200、-0.7EV、撮影時刻:13時44分

 デジ一派もコンデジ組も皆和気藹々と撮影。こんな風景も和やかでエエですね。今回観察会で案内役・スタッフを担当された協会員の皆様、そして参加者の皆様、大変お疲れ様でした。
by fanseab | 2013-05-19 23:52 | | Comments(8)

房総で出会った蝶(4月下旬/5月上旬)

 ヤマキマ探索の過程で出会った蝶をいくつかご紹介しておきましょう。最初はアゲハ類から。ゴールデンウイーク前半戦あたりはオナガアゲハ♂の盛期でした。咲きそろったフジをバックに飛ぶオナガの♂です。

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D7K-20(ノートリ)、ISO=400、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時56分

 狙って撮った訳ではありませんが、季節感タップリの飛翔画像になりました。アオスジアゲハもハルジオンに頻繁に吸蜜に訪れておりました。
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D71K-34、ISO=400、F4-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時13分
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D71K-34、ISO=400、F11-1/800、-0.7EV、撮影時刻:11時23分

 ストロボ使用・未使用画像共に、これまで管理人が撮影したハルジオン吸蜜画像としてはベストの仕上がりになりました。運よく、ジャコウアゲハ♀の産卵シーンに出会うこともできました。
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D71K-34、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時37分

 オオバウマノスズクサへの産卵です。この食草に産む画像は初撮影。河川敷に生えるウマノスズクサとは異なり、藪の上下方向に長く蔓が掛っているのと、葉が巨大なので、腹端が草被りしないで撮れる利点がありますね。とにかく、今シーズン、アゲハチョウ科としては産卵シーン初物でした。この時も産卵前に前脚連打行動(drumming)を観察することができました。
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D71K-34、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時36分

 しつこく叩くのではなく、軽く1,2回の接触で判断しているような雰囲気でした。産まれた卵の様子も広角で撮影。
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D7K-20、ISO=400、F11-1/160、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時42分

 葉の面積がデカいため、産卵位置は常に葉の外寄りになります。現地で拡大撮影システムを持ち歩いていなかったので、卵を自宅に持ち帰り、後日、前玉外しで拡大撮影をいたしました。
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D71K-1855@55mm(トリミング+深度合成:左3コマ/右4コマ)、ISO=100、F11-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ+スレーブ2灯増灯、撮影月日:5月12日

 ジャコウ卵の側面形状は、橋の欄干にある「擬宝珠(きぼし)」に譬えられます。擬宝珠の頂点から底面に複数伸びる隆起に沿って小さな粒が付いていて、まるでイクラか数の子のような質感ですね。
 サトキマ♂が飛び出したBポイントの薄暗い林床に黒系ヒカゲがゆっくりと舞っておりました。久しぶりに見るコジャノメ♀でした。
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D71K-34、ISO=200、F11-1/250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時04分

 確かコジャノメ♀開翅を撮影するのは国内では5年振りでしょうかね。縁毛に一つの欠けも無い完品で多分数時間前に羽化した個体だと思います。ここでは♂も目撃しましたけど、すぐに行方不明に。やや明るい環境のAポイントではヒメジャノメ♂が神経質に飛んでおりました。
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D7K-20、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時20分

 何故か、ムチャ敏感でした。また春型はコジャノメがヒメジャノメに優先して発生することを思い知らされました。ヒメジャノメが飛ぶすぐ横のハルジオンにはコチャバネセセリ♀がやってきて長時間吸蜜しておりました。
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D71K-34、ISO=200、F9-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時50分

 少しスレた個体ですね。♂は殆どがボロ品で、恐らく♂は4月20日頃には発生していたものと思われます。
by fanseab | 2013-05-16 22:13 | | Comments(6)

続々・房総半島のヤマキマダラヒカゲ(5月上旬)

 前回(外部リンクの宿題事項解決のため、房総に向かいました。午前中の産卵ピーク時間とされる10時過ぎに現地到着。今回は先ずCポイントに直行し、樹液近辺での産卵シーンを期待することに。途中、田んぼの畔で吸水している新鮮なNeopeに遭遇。

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D71K-34、ISO=400、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時13分

 明らかにサトキマの♀でした。サトの♀が出るほど既に季節進行が進んでいることを意味しております。Cポイントの樹液酒場でも状況は一緒でした。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F7.1-1/500、-0.7EV、内蔵ストロボ+LEDライト、撮影時刻:10時51分

 画面中央の個体はヤマキマ♂のスレ品で、残りは全てサトキマでした。肝心のヤマキマ♀が樹液には見当たらず、周囲のメダケが生える林床で産卵挙動を示すNeope♀もおりません。樹液吸汁と産卵を交互に繰り返す行動パターンを予測したのですけど、見事に裏切られました(^^; 仕方なくBポイントに移動します。ここは適度に下草のメダケに陽が差す環境で、産卵にはベストと思われたからです。林道から3頭のNeopeが飛び出しますが、1頭を確認するとサトキマの♂。ここにはヤマキマ♀はいないだろうと判断し、Aポイントで暫く探索。スダジイの樹液酒場を覗くと吸汁している個体数が前回より減っています。メダケの低い位置にのっそりと飛ぶヤマキマ♀を発見。思わせぶりな行動です。
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D71K-34、ISO=200、F11-1/250、-0.7EV、撮影時刻:11時14分

 葉に直交して止まっており、このまま産卵態勢に移行してもおかしくない雰囲気でしたが、結局このままじっと動かず。根負けして一旦ランチ休憩。再度Cポイントまで一往復してAポイントに戻り、少し湿った歩道を歩くとNeopeが吸水しておりました。
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D71K-34、ISO=500、F9-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時58分

 ヤマキマの♀でした。午前中出会ったサトキマ♀を含め、Neopeは♀も吸水行動を示すのですね。午前11時過ぎ頃はヤマキマ♂も相当活発に探♀行動を示し、特にスダジイの幹をぐるぐると螺旋状に探す行動が目立ちます。ただ正午過ぎになるとパタッと活動を止め、ひたすら樹液を吸っている状況に変化します。ヤマキマ♂と♀の樹液吸汁でのツーショットです。
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D71K-34(トリミング)、ISO=500、F10-1/1000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時26分

 上♂、下♀で、この時期の両者鮮度の違いがはっきり分かる絵になりました。また、このスダジイにはサトキマ♀もやって来ておりました。
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D71K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時28分

 まだ出始めですから超新鮮な個体ですね。この直後、ヤマキマ♂がやって来て、樹液ポイントの陣地争いがスタート。バシャバシャ撮影していたら、偶然ヤマキマ♂の全開画像が撮れました(ヤマキマの向こう側がサトキマ♀)。
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D71K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時28分

 飛翔で狙わなくても、樹液酒場の陣地争いの過程で表翅を撮影できるチャンスがありそうです。この樹液酒場からサトキマ♀が飛び去った後、今度は右後翅を大破したヤマキマ♀がやって来て吸汁。更にスレたヤマキマ♂が飛来し、陣地争い。しかしどうも様子が変で、どうやら陣地争いではなく、求愛行動の様子です。
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D71K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時55分23秒

 時折激しく羽ばたき、♀にのしかかるような行動も取ります。
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D71K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時55分57秒
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D71K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時56分34秒

 この間、♀が積極的に♂を樹液ポイントから追い出さなかった行動から、ライバルを樹液から蹴散らすよりは、♂の求愛を軽くいなしていると推測しました。♀は相当草臥れた個体であり、さしずめ「こんな老いぼればあさんが未だ処女だと思っているのかねぇ~」と呟きながら、中年♂?をあしらっていたのでしょう。この求愛?も突然大きな羽音と共に訪れたオオスズメバチ女王様の登場でジ・エンド。
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D71K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時56分38秒

 命からがら逃げ出す♀(画面右上隅)と♂でした。Aポイントではこの日も飛翔にトライ。お見せできるのはこの一枚のみ。
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D7K-20(トリミング)、ISO=400、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時14分

 帰宅してから画像をチェックしてビックリ! なんと新鮮なヤマキマ♂でした。この子が近くで静止してくれたら当初目的である、①新鮮な♂撮影のミッションコンプリートでしたが、ちょっと残念。この日は午後4時まで粘り、再度A~Cポイントまで往復探索をするものの、結局産卵行動を取る♀には出会えず、仕方なく撤収いたしました。当初の目的である①新鮮な春型♂裏面撮影、③♀産卵シーン撮影は宿題事項として残りました。①を撮影するのであればフライング覚悟で来年4月中旬頃現地を訪問すべきでしょう。また、③については夏型で再トライしようと思います。夏型は恐らくサトキマ同様、産卵のピーク時間帯が午後4時から5時あたりに来ることが予想され、時期的に藪蚊との戦いを覚悟せねばなりません。ですので、できれば産卵シーンは春型で決着を付けておきたかったのです。
 まぁ、しかし、吸水シーンやら求愛シーンと思しき生態まで撮影できたので、それなりの成果が出た遠征でありました。<房総ヤマキマ春型探索の記事はこれにて了>
by fanseab | 2013-05-14 22:48 | | Comments(0)

ミヤマチャバネセセリの求愛行動(5月上旬)

 先日、ギンイチモンジセセリの産卵行動を追跡していた際、偶然、首題セセリの求愛行動現場に出会いました。その記録をご紹介しましょう。新鮮な♀(左上)の脇にボロの♂(右下)が止まりました。

++画像をクリックすると拡大画像を見ることができます++
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撮影条件は5枚共通。最後の画像以外は全てトリミングしております。D71K-34、ISO=400、F11-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時40分30秒

 次の瞬間、♂はサッと飛び立ち、羽ばたきながら「どう、俺イケメンでしょ?」とアタック開始。
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撮影時刻:13時40分35秒

 勝手に「俺のプロポーズが受け入れられた」と思い込んだ♂は腹端を曲げて交尾にトライ。
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撮影時刻:13時40分39秒

 ところが、無情にも♀は隣の葉に逃げ移ります。
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撮影時刻:13時40分47秒

 失恋を悟った♂は近くに飛び移り、♀はノイバラの木陰に身を寄せて♂が諦めて飛び去るのをじっと待っているシーンです。
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撮影時刻:13時41分27秒

 僅か20秒余りの儚い求愛シーンでした。このような場合、求愛する♂がボロであればあるほど、惨めな♂に感情移入してしまいますね(^^) この日は秘かにミヤマチャバネの産卵シーンを期待した管理人でしたが、こちらも管理人の「方思い」に終わり、産卵シーンには出会えませんでした(^^;
by fanseab | 2013-05-12 22:00 | | Comments(6)

続・房総半島のヤマキマダラヒカゲ(4月下旬)

 昨年、首題ヒカゲに初めて挑戦し、何とか成果(外部リンクを得ることができました。同時に課題も生まれ、春型については、①新鮮な♂撮影、②♀の撮影、③♀産卵シーン撮影の3点が重点課題になっておりました。今回はこれら3点のクリアを目標に掲げ、現地を訪れました。昨年5月に初めて見出したスダジイ樹液ポイント(ポイントAと呼称)、および8月に再訪し、新たに見出した雑木林ポイント(ポイントB)の二箇所を中心に新規ポイントの開拓も行ってきました。正午前、最初に夏型の個体数が多かったBポイントに直行。しかし、1頭も姿がありません。おかしいなと思い少し捜索範囲を拡げてやっとのことでボロのヤマキマ♂を発見。時期が少し遅いかと思いましたが、混棲するサトキマも見かけないので(房総の混棲地では春型はヤマキマに遅れてサトキマが出現する)、たまたま早く出現した♂個体の様子。仕方なく、Aポイントに戻ってみると、ここには昨年同様、多数の個体が樹液に群れておりました。しかし、メインの樹液ポイントが高い場所にあって、トリミングしてもこんな有様。

++横位置画像をクリックすると拡大画像を見ることができます++
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D71K-34(トリミング)、ISO=640、F7.1-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時26分

 5頭吸蜜している中で、少なくとも3頭はヤマキマのようです。それでも観察を続けると、低い位置に降りて来てくれる個体も増えて助かりました。比較的のっそりとした挙動の個体がメダケに止まっており、先ずはパチリ。
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D71K-34、ISO=200、F8-1/250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時00分

 前翅外縁の形状等、総合的に勘案してヤマキマ♀のようです。左前後翅の損傷を除けばまずまずの鮮度です。これで取敢えず課題の②はクリア。反対に♂は鮮度良好な個体が見出せません。平均的にはこんな状態。
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D71K-34、ISO=400、F9-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時48分

 こうして、逆光で透かしてみると、前翅中央部は黒く透過光が遮られており、♂性標の存在がわかります。お次は傾斜日光浴する♂。
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D71K-34、ISO=400、F9-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時39分

 この個体は鮮度が申し分なかったのですが、このような傾斜日光浴態勢だと、全貌が表現できません。フラフラと飛び立った個体が丁度咲き誇っていたフジの花弁に止まりました。こりゃ吸蜜かぁ!と慌てて駆け寄って撮影。
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D71K-34、ISO=200、F11-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時55分

 残念ながらただ静止しているだけでした。でも、いかにも春型らしい絵になりました。Aポイントから再度Bポイントに向かい、更に林道を奥に進むと、コナラの疎林が出現し、いい感じのポイント(Cポイントと呼称)であると直感。すぐに樹液が出ているコナラを発見し、覗いてみるとNeopeが吸汁しておりました。
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D71K-34、ISO=200、F10-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時19分

 ヤマキマであることに間違いはなく、問題は性別。Neopeの♂♀判定を裏面から判断するのは結構骨が折れます。この絵のように前翅外縁側の全貌が隠されて判断材料がない場合は特に同定に苦慮します。ここでは後翅の眼状紋列と後翅外縁部の相対的な距離が遠いこと、複眼と翅のバランスを総合的に勘案して♀と判断しました。縁毛もバッチリで新鮮な個体です(^^) 縦広角でも撮ってみました。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F6.5-1/80、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:14時37分

 この個体が吸汁している同じコナラの株で、70cmほど離れた樹液酒場にもう1頭のNeopeが吸汁しておりました。
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D71K-34、ISO=200、F10-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時42分

 こちらは超新鮮なサトキマの♂で、「なるほど、ヤマキマの後にサトキマが出現するのだなぁ」と実感させる絵になりました。飛翔も撮影しました。しかし、下草に留まっている個体を飛ばして撮れるBポイントと異なり、Aポイントでは探♀飛翔で高速に飛ぶ個体を追跡せねばならず、歩留りは最低でした。何とか撮れたのがこちら。
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D7K-20(トリミング)、ISO=400、F14-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時09分

 前翅斑紋から♀であることには間違いないですが、この絵から直ちにヤマキマかサトキマかの判断はできません。ただ、この日のNeope属発生状況を考慮して、ヤマキマ♀の可能性が高いと思います。この日、AポイントからCポイントまで数往復する探索を続けました。しかし、Bポイントではただの1頭もNeopeを見かけず、恐らく春型と夏型で中心となる活動場所を棲み分けているのでしょう。8月下旬~9月にかけて発生する夏型は暑さを避けてBポイントのように暗い雑木林の下草付近に潜む生活を好むのだと思います。一方、昨年・今年と2年続けての観察で春型は殆どの時間を樹液吸蜜に費やしているのではないかと思われるほど、樹液に執着しているように思えました。
 さて、♀の産卵です。房総ヤマキマの権威・高橋真弓先生の原著論文(※)では、屋外ケージ内での観察の結果、「春型では午前中から午後にわたり、午前10時ごろと午後3時ころに小ピークがあると思われた」との記載があります。実はこの日、この時間帯を意識して遠征したのですが、ゴールデンウイーク前半の好天日ともあってアクアラインの入口・出口付近でとんでもない渋滞に巻き込まれ、到着がほぼ正午になってしまいました。そこで午後4時まで粘って、夕刻のチャンスを待ちましたが、結局、産卵挙動を示す♀には出会えず、ガッカリして撤収したのでした。
 今回の課題に対して、②♀の撮影はクリアできましたが、①新鮮な♂個体静止画像の撮影、③産卵シーン撮影の二点は宿題事項として残りました。こちらは再度5月上旬にトライすることにしました。<次回に続く>

高橋真弓・青山潤三、1989、房総半島産ヤマキマダラヒカゲについて(Ⅲ)、蝶と蛾 40(2), 117-131.(外部リンク)
by fanseab | 2013-05-10 22:07 | | Comments(8)

ギンイチモンジセセリの産卵(5月初旬)

 神奈川県下は、ゴールデンウイーク後半も好天に恵まれました。前回撮影に失敗したギンイチ産卵シーンをゲットすべく、二度多摩川縁に出撃しました。初日、この日も個体数が少なくやっとのことで♀を発見。どうやら産卵行動の途中の様子。しかし、直ぐに藪の中に入って、カラスノエンドウで吸蜜を開始。

++横位置画像をクリックすると拡大画像を見ることができます++
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D71K-34、ISO=400、F11-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時28分

 ちょっと角度が不満ですが、♀のカラスノエンドウ吸蜜シーンはこれが初撮影なので良しとしましょう。ところがこの後、急に雲量が増し、気温が低下すると、♀は活動をパタッと休止してしまいました。雲から薄日が差すと開翅して体温を温めますが、飛び立つ様子はありません。休止中の様子を広角で撮影してみました。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F6.5-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:14時51分

 15時前になって、やや陽射しが回復し、一旦飛び立ってノイバラで吸蜜をしました。
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D71K-34、ISO=400、F11-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時40分

 茎被りの酷い絵ですが、ノイバラ吸蜜も初撮影なので、証拠画像としてアップしておきます。結局、この日は産卵する気配がないので16時前に撤収です。撤収前にススキ?の枝に掴まって警戒している野鳥を撮影。ヨシキリでしょうかヘムレンさんより「セッカ」とのご指摘を頂きました。ヘムレンさん、有難うございました。
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D71K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/800、-0.7EV、撮影時刻:15時45分

 両脚を目一杯拡げたポーズが面白いので思わず撮影してしまいました。
さて、帰宅してから、ブログ仲間のダンダラさんが32年前(1981年)に発表されたギンイチに関する生態報文を再読してみました。♀の産卵行動については、「晴天の日の正午前後が多い」と書かれています。してみると、初日は現場に到着するのが少し遅すぎたようです。その反省を生かし、2日目は現場に10時前に到着。しかし、♀の姿がありません。どうやら遠距離に移動したようで、諦めて他の個体を見つけることに。ところがギンイチの姿はどこにもありません。ようやく♀を見つけたと思ったら茂みに隠れて見失う始末。次に発見したのは♂でこれはパス。そうしてようやく3個体目を発見。今度は♀でこの個体を徹底追跡することにしました。しかし、丁度この頃、強い南風が吹き始め、♀は活動を止めて閉翅状態に。
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D71K-34、ISO=400、F10-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時53分

 快晴で気温が高くても風が強いと活動を休止することを知りました。数分後に風が止むと再度飛び立ち、産卵の気配。何とかそのシーンをゲット。
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D71K-34、ISO=400、F10-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時57分

 角度が悪く、左側に回り込んでもう一枚・・・、と思った瞬間に飛び立ってしまいました。産卵時間は2.5秒程度でしょうか?その後、情けないことに再度この個体を見失ってジ・エンド(^^; ガッカリです。ただ、運良く産卵位置を覚えていたので、マクロで卵の撮影ができました。
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D71K-85VR、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時25分

 産んだのはイネ科に間違いないですが、ちょっと同定できていません。85mmマクロでトリミングせずにこれだけ大きく写るのですから、ギンイチの図体と比較して相当デカい卵です。念のため自宅に持ち帰り拡大撮影しました。特に微構造がないので、stacked lens法ではなく、前玉外し系で撮影。
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D71K-1855改-42(上)/55mm(下):共にトリミング、F29-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時57分(上)/16時04分(下)

 底面は長径1.06mm、短径0.91mmの略楕円形で、高さは0.84mm。精孔部に向かって尖ったような、「おむすび型」を呈しております。ゼフのように微構造がある訳ではないので、拡大撮影の妙味はありませんね。この卵は今後、飼育に供してみたいと思います。ギンイチの飼育は終齢幼虫からのステージでの経験はありますが、卵からのフルステージは初体験です。果たして首尾よく成功するでしょうか?
 春型ギンイチ産卵シーンについては、とりあえず、今回で打ち止め。もう少しまともな絵は第2・3化で頑張ってみたいと思います。なお、ツバメシジミの産卵シーンも撮影できたので、こちらもアップしときましょう。
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D71K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時39分

 ツバメシジミは産卵態勢に入ってから産卵に至るまでの時間が長いので、ギンイチに比較すると遥かに撮影が楽ですね。なおアカツメクサへの産卵シーンはこれが初撮影(以前、シロツメクサへの産卵シーンを撮影済)です。
by fanseab | 2013-05-06 23:50 | | Comments(14)