探蝶逍遥記

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ゼフ飼育メモ(1)クロミドリシジミ

 2月11日の記事で山梨のクヌギ伐採地から見出したゼフ越冬卵をご紹介いたしました。クロミドリとアイノの2種共に現地に放置した後、3月に入ってから回収、自宅冷蔵庫で保管しておりました。その後の飼育結果について、順次ご報告したいと思います。

 ゼフの越冬卵からの飼育は中学二年生以来、ん十年ぶり(笑)。当時、神奈川県某所のカシワ林から採卵したハヤシミドリシジミを育てたのが最初で最後?でございました。神奈川のハヤシは現在、レッドデータ扱いになりそうな珍品だと思います。久方振りのチャレンジで、飼育勘がなくなっている心配をしながら育てました。

 自宅近くのクヌギの芽吹きがスタートした4月13日に冷蔵庫から取り出し、室温保管に切り替えました。翌14日には精孔に孔が開き、孵化が迫っていることを知らせてくれました。尚、この際の画像は忙しさにかまけて未撮影です。そして15日、完全に脱出孔が開き、孵化したことが判明。孵化前画像と比較して示します。                                                                             ++画像はクリックで拡大されます++
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D7K-85VR-24R(トリミング+深度合成)、ISO=200~500、F29-1/400~1/640、-0.7~-1.3EV、
撮影月日:4月16日

 ただ幼虫は行方不明に(^^; 孵化翌日になって、ようやく細枝上を歩き回っている初齢幼虫を発見。体長は約1.5mm。
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D7K-85VR-24R(トリミング)、ISO=400、F29-1/640、-1.3EV、外部ストロボ、撮影月日:4月16日

 この日、クヌギの新芽を与えたところ、どうやら芽に潜入した様子。3日経過するとシジミの幼虫らしくなりました(孵化後5日目)。体長は約2.2mm。
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D7K-1855改@55mm(トリミング+4枚深度合成)、ISO=200、F29-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:4月20日

 体色は新芽に良く似ております。22日にクヌギの若葉と花穂を同時に与えましたが、若葉には移らず、花穂を食べ始めました。この頃どうやら2齢になった様子。花穂にまみれている状態だと脱皮殻が確認しずらく、齢の変化は糞の大きさの変化と体色の変化で見極めなければならず苦労しました。24日撮影分です(孵化後9日目)。体長は3.5mm。
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D7K-1855改@55mm(トリミング)、ISO=200、F29-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:4月24日

 この写真のように、この頃は若葉に台座を作って静止し、ここから花穂を食べに行く状態が続きました。27日には体型が草鞋型に変化していました。どうやら3齢になったのでしょうか?(孵化後12日目)体長は5mm。
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D7K-1855改@55mm(トリミング)、ISO=200、F29-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:4月27日
                                                       
 30日に眠に入り、翌5月1日に4齢(終齢)になったと思われます。この頃、冷蔵庫に保管していた花穂の在庫も尽き、どうしようかと思案しておりましたが、幸いにも若葉を食い始めてくれました。孵化後18日目の終齢幼虫の様子です。体長は17mm。
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D7K-85VR(トリミング)、ISO=200、F25-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月3日

 終齢幼虫の体色は灰色ベースに緑色が混じる独特なもので、クヌギやアベマキの樹肌に生える地衣類に擬態しているとされております。この画像には食痕も写っております。そして6日には無事前蛹になりました(孵化後21日目)。体長14mm。
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D7K-85VR(トリミング+画像合成)、ISO=100、F29-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月7日

 左側が頭部です。前蛹は体色がピンク色を帯びており、側面から眺めると黒い気門が大変目立ちます。その後8日に蛹化いたしました(孵化後23日目)。体長は12mm。
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D7K-85VR(トリミング+深度合成+画像処理)、ISO=100、F29-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月9日

 体色はご覧のようにほぼ真っ黒。クロミドリだから黒い・・・、それは冗談にして、この体色も独特なものだそうです。この体色のせいで困ったことがありました。羽化の前兆を大変把握し難いのです。通常、褐色を呈するシジミの蛹は翅が羽化直前に黒化する等の色変化があって、ここに着目すれば何となく羽化が近いことを実感できます。クロミの場合は、その変化が明確ではないのです。それでも腹端の一部が緩んでくるとか、それなりの前兆現象が認められました。そして5月25日、待望の♂が無事羽化いたしました(孵化後40日目)。
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D7K-85VR、ISO=200、F18-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月25日

 恐らく未明には羽化した模様で、撮影した頃にはビュンビュンと飛ぶ活発な状態になっており、ご覧のような殺風景な画像撮影を強いられました。実はこの日に備えてミニ植木鉢に枯葉を敷き詰め、クヌギ生枝を差す等、ジオラマ風の背景セットを準備しておりましたが、全く役立たず(涙)。それはともかく、管理人は屋外でこれほど接近して♂を観察したことはなく、赤銅色の綺麗な裏面を見て、ヤレヤレ無事飼育が終わったなぁ~と実感いたしました。次回はアイノミドリシジミの飼育メモをご紹介します。
by fanseab | 2012-05-29 22:33 | | Comments(8)

金環日食(5月21日)

 既にブログ仲間の多くの方も記事にされておりますが、管理人も世紀の天体ショーを川崎市内で観察いたしました。6時からスタンバイするも、食の開始時間(6時18分過ぎ)は全く雲に隠されて太陽は拝めない状態。全天を見渡すと、天気予報通り、北~北西の空は青空が拡がっており、関東北部ほど条件が良さそうだなぁ・・・と歯ぎしりしておりました。それでも6時30分過ぎあたりから、少し雲が切れてきて、既に欠け始めた太陽を観察できました。そして金環状態になるあたりでは雲が薄くなって、「あ~っ凄い~!」、「見える、見えるぅ!」等と管理人の周辺で観察していた女子中学生の歓声も上がりました。金環になる前後を300mmで撮影した合成画像をご紹介しておきましょう。                                           ++画像はクリックで拡大されます++

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D5K-34(トリミング+画像合成)-ND100000フィルター、ISO=200~800、F5~11-1/20~1/400、-0.7EV。図中に記載した時刻は日本標準時表示。

 日食の撮影はもちろん初体験。快晴の条件下でも、食の進行・後退と共に露出が変化していくはずですが、この日は時折厚い雲に太陽が遮られるため、無茶苦茶露出巾が変動して苦戦いたしました。金環状態でもそれなりに太陽光が漏れてくるのと、曇り空であることも相まって、周囲が暗くなる現象もさほど顕著ではなかったですね。やはり皆既日食とは事情が異なるようです。食が完了した時刻(9h02m15s)直後に撮影した太陽の全景です。
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D5K-34(トリミング)-ND100000フィルター、ISO=200、F11-1/250、-0.7EV、撮影時刻:9時02分18秒(JST)

 日食の撮影中から気が付いておりましたが、太陽の北半球側ほぼ同緯度帯に3群のやや規模の大きな黒点群が認められます。三脚に固定した300mmレンズ程度の機材でも、このような黒点観察ができるとは驚きでした。また、D5000を購入して以来、初めて本格的にバリアングルモニターでライブビューを見る使い方をしてみました。結構仰角の厳しい観測角度でしたので、バリアングルモニターはピント合わせ含めて重宝いたしました。6月6日の金星日面通過現象も今回の機材でできれば狙ってみたいと思います。
by fanseab | 2012-05-23 22:18 | 天体 | Comments(10)

初夏を彩る黒系アゲハ達(5月19日)

 土曜日は千葉県・房総半島で探索モードでの観察をしておりました。その過程で出会ったアゲハチョウを中心にご紹介したいと思います。最初はカラスアゲハの♂。                                                            ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D7K-34、ISO=200、F13-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時00分

 丁度、アザミにはダイミョウセセリ第1化がやって来ており、少し賑やかな画像になりました。ご覧のようにカラス♂はスレ品。別途出会った♀もアップするには忍びないご老体で、そろそろ時期遅れの様相でした。一番適期と思われたのはモンキアゲハです。先ずは♂の吸蜜シーン。
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D7K-34、ISO=400、F9-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:10時45分

 ムシトリナデシコは文字通り、アゲハを引き付ける磁石を持っているかのように、相当長時間吸蜜してくれたので、構図を選ぶ余裕がありました。半逆光撮影で後翅表裏の白紋が微妙にズレ、まるで白紋が滲んだかのような面白い効果が出たと思います。お次は♀。
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D7K-34、ISO=400、F8-1/1600、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時55分

 大輪のピンク色の芍薬とのコラボで豪華絢爛のショットに。モンキ吸蜜シーンは♂♀共にこれまでまともな画像がなかったので、ニコニコ顔の管理人でした。そのモンキ♀の飛翔シーンです。何とかノートリで収まりました。
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D90-20、ISO=200、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時08分

 モンキ同様、個体数が多かったのはオナガアゲハ。最初は♂の吸蜜シーンです。
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D7K-34、ISO=400、F4-1/1250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時25分

 続いて♀。
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D7K-34、ISO=400、F4-1/1250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時41分

 オナガのアザミ吸蜜シーンは関西在住時に兵庫・西播磨の渓谷沿いでよく撮影したのですけど、それ以来の久しぶりの絵になりました。♂♀共に絞り開放(F=4)で狙うも、♀は若干複眼がピンボケ状態。やはりハイリスクの撮影条件でした。続いてオナガ♀の飛翔シーン。
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D90-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時55分
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D90-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時56分

 一枚目はアザミにタッチダウン寸前のショット。五月晴れを無理やり入れたら背景にカラズザンショウも写っていました。オナガやカラスの食樹であることはご存じの通りです。2枚目は電信柱に電線も写りました。たまには人工物背景も良しとしましょう。

 黒系アゲハ以外に目立ったのは河畔のイラクサ類上空を飛んでいたアカタテハ。アカタテハってこんなに個体数が多かったっけ?と思う位舞っておりました。その♀の産卵シーン。
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D7K-34(トリミング)、ISO=400、F9-1/1000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時06分
                     
 今シーズンは科を問わず、産卵シーンを狙って撮影したいと思っておりまして、アカタテハはその最初のターゲットになりました。いつもながら、腹端が新芽や若葉に隠されるパターンで、産卵の全貌を表現するのに難しいタテハです。次いで目に留まったのが、この時期のシンボルとも言える、ヒメキマダラセセリ。鮮やかなオレンジ色が新緑に映えて、管理人お気に入りのセセリです。
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D7K-34、ISO=200、F5-1/1250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時35分

 丁度、♂の出始めのようで、♂同士で盛んにテリ張り合戦をしておりました。少し動くと汗ばむこの時期、黒いアゲハを追いかけ回す楽しさを味わった一日でした。

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<6月7日付け記事の解答>
形質A,B,Cいずれもサトキマの特徴を備えております。サトキマダラヒカゲ♂が正解。
by fanseab | 2012-05-21 20:33 | | Comments(18)

台湾遠征記:(15)11月22日午前中その5

 センダングサのお花畑にはタイワンキチョウも沢山集まっておりました。♀に狙いを定めて飛翔を撮影中、管理人より先に追跡し始めたのは♂でした。そのペアを追いかけて撮った画像です。                                                ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D7K-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=500、F5.6-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時45分

 それにしてもこの♂、これだけボロい♀を追いかけて交尾が成立可能だと考えているのでしょうか?次に1頭のクロボシセセリを追跡していると、もう1頭が絡みました。どうやら求愛シーンだったようです。
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D7K-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=640、F3.2-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時49分
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D7K-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=640、F3.2-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時49分

 共に右上が♀。クロボシの飛翔シーン撮影はこれが初めてとなりました。クロボシはすごく緩やかに飛んだと思うと、ビューっと超高速で飛翔したり、どうもリズムがつかめないセセリです。♂♀が卍飛翔のように絡んだのは幸いでした。

 林道の進行方向左手脇を注目していくと、結構樹液の出ている樹木が多いことに気が付きました。そのうち、台湾遠征の撮影ターゲットの一つ、ヒョウマダラ(Timelaea albescens formosana)の吸蜜個体を発見。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F3.6-1/30、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:11時02分

 ヒョウモンチョウのような斑紋のこのタテハ、実はコムラサキ亜科に属するのです。本種が記載された当初は幼生期も判明しておらず、やはり、斑紋に騙されてヒョウモンモドキの仲間(Melitaea ?)とされていたようです。この遠征記で以前ご紹介した故白水博士の名著、「原色台湾蝶類大図鑑」においてさえ、本種図版はタイワンキマダラの隣に配置されていて、ドクチョウ亜科扱いになっています。ただ、解説文では、「本属Timelaeaがコムラサキ亜科に属する根拠については別に三枝豊平氏と共著でその詳細を発表の予定」と書かれています(この図鑑の出版は1960年)。

 そのヒョウマダラ、結構個体数は多かったですね。飛び方はタイワンコムラサキに比較すると遥かに緩やかで、ちょっと不規則な飛び方をする印象でした。最初に見つけた樹液酒場から程遠くない場所でもう1頭を発見。
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D7K-34、ISO=400、F11-1/200、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時03分
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D7K-34、ISO=400、F11-1/200、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時04分

 本種は♂♀の斑紋に変化がないので性別判定が難しい部類ですが、上の2枚に限って言えば、前翅外縁が丸みを帯びていることから♀だと思います。コムラサキ亜科に属する種のストローは鮮やかな黄色・橙色を呈するのが多いように思います。ただヒョウマダラのストローは細くて結構地味ですね。ところで、最初にヒョウマダラを見出した樹液酒場にはカナブンとクワガタも離れた場所で吸汁しておりました。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F3.6-1/25、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:11時03分

 そのクワガタをちょっと失礼して掌上で接写してみました。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F3.6-1/90、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:11時04分

 クワガタにそれほど詳しくない管理人にはDorcus属の♀のように見えますが、如何でしょう。詳しい方がおられましたらご教示下さい。

 ほどなく林道の明るい場所に飛び出して全開したジャノメがいました。
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D7K-34、ISO=400、F11-1/250、-1.0EV、撮影時刻:11時09分

 コジャノメ(Mycalesis fracisca formosana)の高温期型♀だと思います。右前翅第2室眼状紋の左側にダニとは異なる小昆虫が付着しておりました。一体なんなのでしょう?  <次回に続く>
by fanseab | 2012-05-16 22:19 | | Comments(6)

オナガシジミの幼虫など(5月13日)

 日曜日はハイシーズンに備えて山梨各地をウロチョロ探索しておりました。2月4日付けの記事でご紹介したオナガシジミ越冬卵のその後の状況も確認してみました。枝先にテープで目印をしておいたので、すぐに幼虫を発見できました。                                                                        ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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GXR@5.1mm、ISO=100、F9.1-1/40、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:14時55分

 幼虫は、オニグルミの新葉の裏、基部付近に静止しておりました。幼虫が静止している葉の下側の葉に略円形にくり抜かれた食痕が見えます。これがどうやらオナガの食痕かな? 大きさ比較のために10円玉(直径23.5mm)とのツーショットも撮りました。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F6.5-1/25、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:14時57分

 体長は5.5mmほど。2齢後期あたりでしょうか? クルミの葉にそっくりの鮮やかな淡緑色です。続いて拡大像。
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D7K-85VR-X1.4TC(トリミング)、ISO=200、F20-1/320、-0.7EV、内蔵ストロボ+外部ストロボスレーブ1灯、撮影時刻:15時13分
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D7K-85VR-X1.4TC(トリミング)、ISO=200、F20-1/320、-0.7EV、内蔵ストロボ+外部ストロボスレーブ1灯、撮影時刻:15時14分

 スレーブストロボの照射アングルを変えて撮ったショットです。全体像は2枚目の方が把握しやすいのですけど、幼虫の体毛とか雰囲気は1枚目のように意図的にシャドウを付けた方が映える感じがします。この辺のライティングは対象により様々な工夫が必要で難しいですね。オナガについては、終齢幼虫までできれば観察してみたいと思います(蛹化は地上に降りてなされるので、流石に蛹探索は無理かも)。

 さて、このオナガシジミ幼虫ポイントの草叢にルリタテハ♂がしきりに徘徊しておりました。♀でもいるのか?と思って接近すると、そこにいたのは羽化直のトラガ(Chelonomorpha japana)。
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D7K-20、ISO=200、F13-1/160、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時22分

 普段、あまり蛾にはレンズを向けない管理人も思わずパチリとするほど、新鮮で綺麗でした。この蛾、飛び立って初めてカバマダラに擬態しているのではないか?と思いました。初夏に出る昼行性のヤガ科とのこと。飛翔を撮るのを忘れて悔しくなりました。それほど飛翔中の姿も鮮烈でした。飛翔と言えば、クルミ林にツマキチョウ♀も舞っておりましたので、クルミの葉を背景にパチリ。
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D7K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時49分

 今シーズン、初めてのツマキ画像でした。この日は朝からの山梨探索で色々と情報収集できました。ただ、帰宅時の中央高速の渋滞には閉口。2月のゼフ越冬卵探索の頃は余裕でスイスイ行けたのに、「小仏トンネルを先頭に談合坂付近まで渋滞17km」なんて渋滞情報を聴くのも嫌なものです。まぁ、蝶もハイシーズンに突入したので、行楽シーズンも真っ盛り。中央高速の渋滞も仕方ないことですかね。
by fanseab | 2012-05-14 23:53 | | Comments(4)

岡山のシルビアシジミ(5月5日):その2

 ♀の撮影に夢中になっている途中、スイバの花序にシルビア交尾ペア(上が♀)を発見!                                                  ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D7K-85VR、ISO=400、F10-1/1600、-1.0EV、撮影時刻:9時58分

 シルビア交尾シーン撮影は久しぶりでした。この日、皐月晴れに薫風吹き渡り・・・と言えば聞こえはいいのですが、スイバの穂先は風にゆ~らゆ~ら、全く止まりません(^^; 高速シャッターでもピンボケの連続で苦労しました。そのうち、ヤマトシジミの♂がペアにちょっかいを出した拍子に、上手い具合に草むらに移動してくれました。これ幸いと横広角で撮影(右下が♀)。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F6.5-1/640、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時01分

 風に邪魔されず、じっくり撮影できました。この後も再三、ヤマトやツバメ♂の攻撃を受けて、時々場所移動しておりました。振り返ってみると、♂はこのペアで見かけたのが唯一の個体だったような・・・。もちろん、管理人の目は「節穴」だらけですから、♂を見逃していた可能性もあります。ミヤコグサに産卵行動を取っていた♀は地面に沿って、相当ゆっくり飛びますので、飛翔の歩留りはいつもよりも上がった感じがありました。最初は表翅全開モード。
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D7K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時15分

 前回の記事でご紹介した♀に比べると青鱗粉が拡がった個体ですね。次は同じ個体がレンズに向かって突進してくる場面。
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D7K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時15分

 管理人は蝶がレンズに向かってくる飛翔撮影を「迎え撮り」と呼んでいます。通常は蝶を追いかけて飛翔を撮影する(「追い撮り」)ので、どうしても蝶が後ろ向き(腹端が手前側)で見栄えがしません。一方、蝶がレンズに向かうと、とても動感が出ていい感じに仕上がります。もちろん、「迎え撮り」ショットは偶然の産物ですが、蝶の飛翔パターンを先読みして、なるべく蝶より一歩先んじてカメラスタンスを維持することが必要です。こうして狙い通りの絵が出来ると大変嬉しいものです。特に精悍なタテハ類は「迎え撮り」にいつも拘ってしまいます。さて、3枚目はポイントの土手の際を低空飛行するシーン。
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D7K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時15分

 母蝶の視線はこれから産むべきミヤコグサに向けられているのでしょう。おしまいは皐月晴れの空を意図的に入れてみた構図。上手いことに、ノートリで仕上がりました。
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D7K-20、ISO=200、F13-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時15分

 このポイントにはヤマト、ツバメも混棲しておりますので、両者の飛翔も撮影。最初はヤマト♂。
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D7K-20(トリミング)、ISO=100、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時28分

 これまで撮影したヤマト♂飛翔画像の中ではベストの仕上がりになりました。流石にヤマト♂とシルビア♂の輝きは異なりますので誤認することはないのですが、ツバメ♂にはちょっと誤魔化されそうになりました。
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D7K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時16分

 深みのあるブルー。これはこれで大変美しいシジミですね。このシルビアポイントは本当に小さな土手で発生しております。造成工事でも入れば一発で消滅するポイントのようです。今回、ポイント周辺の畔・土手を結構丹念に探索しましたが、シルビアの姿はありませんでした。まぁ、だいだいシルビアポイントはこんな感じで危うい箇所が多いのですけど、メタ個体群を維持しうるミヤコグサ群落が近くにあれば、生き伸びられる可能性があるのでしょう。10年先、20年先、このポイントはどうなっていくのでしょうね?

 ところで、前日の4日は、変わりやすい天気の中、河川堤防に棲むシルビアを求めてウロチョロしておりました。その過程でエエ感じの堤防土手を発見。
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GXR@5.1mm

 草刈りも丁寧かつ、広範囲に実施されていて、南~西向き。土手の傾斜もそれなりにきつく、水はけもよさそうです。ここにミヤコグサが生えておれば、「シルビア貰った!」となるのですが、びっしりと生えていたのは、ミヤコグサ(Lotus japonicus)でなく、同じマメ科のウマゴヤシ(Medicago polymorpha)でした(↑の絵で囲みに図示)。この草、田んぼの畔等でもよく見かけます。日本本土のシルビアはご存じの通り、ミヤコグサ以外にヤハズソウ、シロツメクサ等を食う個体群が知られています。過去の記録ではウマゴヤシもホストになった事例がありますが、仮にウマゴヤシへの食草転換がもっとスムーズに行われたなら、シルビアはレッドデータ入りせずに、本州中部以西の畔道や土手に普通に見られるシジミチョウになっていたのでしょう。それにしてもメインの食草である、ミヤコグサが欲しがる生息環境って、よくわかりませんね。土壌のpHが支配的なのか、はたまた燐・窒素等の栄養バランスなのか? 結局、4日~5日にかけてミヤコグサ探索をしておりましたが、一カ所も新規ポイント発見に至りませんでした。まだまだ修行が足りないのかな?           
<了>
by fanseab | 2012-05-10 21:00 | | Comments(10)

岡山のシルビアシジミ(5月5日):その1

 連休後半は昨年に引き続き岡山県東部でクロツ、シルビアの探索をしておりました。
クロツ、シルビア共に新ポイント発見はできず、昨年見出したマイシルビアポイントで撮影に取り組みました。この日は好天で気温高め。ちょっと出遅れてポイントに9時過ぎに到着。草地に飛び込むと先ず発見したのはシルビアではなくて、ヒメウラナミジャノメの交尾ペア。                                      
++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D7K-85VR、ISO=200、F11-1/320、-1.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:9時13分

 ヒメウラナミの交尾ペアは銀塩時代以来の撮影。普通種ですけど、あまり縁がなかったですね。ビックリしたのは♂(右)の縁毛幻光。ブルーが見えています。シジミ以外ではあまり見ることのできない光景です。今シーズンどこかで新鮮な♂で再度トライ予定です。ここは、シルビア以外にヤマト、ツバメも混棲しています。暫く観察しましたが、どうやらシルビア♂は見当たらず、♀のみのようです。そう言えば昨年も同様な状況でしたので、このポイントで新鮮な♂を狙うには4月中旬過ぎに来なければいけないようです。先ずは♀の半開翅を撮影。
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D7K-85VR(トリミング)、ISO=200、F10-1/400、-0.7EV、撮影時刻:9時26分

 シルビア♀の表翅は通常漆黒ですが、クロツ同様、強い光線下で怪しげな幻光を放ちます。前縁から外縁にかけて虹のように段階的に色彩が変化するのが見どころ。この♀はスレ品ですので、完品を求めて探索。やっと見つけた完品で、「究極のシルビア♀開翅画像」にチャレンジ。
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D7K-85VR、ISO=100、F4-1/2000、-0.7EV、撮影時刻:9時39分

 ほぼ狙い通りの作画が出来て満足しております。青鱗粉の載りは控えめですが、微かに幻光を示すシルビア♀の品格ある姿にはウットリです。続いて管理人定番?の縁毛ブルー幻光。
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D7K-85VR、ISO=100、F5-1/1250、-1.3EV、撮影時刻:9時42分

 前翅が上手く光りません。もう少し左手下側からレンズを向けたいのですけど、土手の傾斜がきつくてこれ以上の表現は無理でした。充分日光浴して体が温まった♀は産卵をスタートさせました。ここの食草は標準的なミヤコグサです。
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D7K-85VR、ISO=100、F6.3-1/400、-1.0EV、撮影時刻:9時49分

 この時期、ミヤコグサの草丈は低く、ただでさえ難易度の高いシルビア産卵シーン撮影はより難しかったですね。カメラアングルを決めて、「さぁ、シャッターを押すぞ!」のタイミングで、母蝶はクルリと向きを変えてしまいます。腹端を食草に曲げる瞬間にバランスを崩して向きを変えてしまうのですね。別の産卵シーンで、没画像にしようと思った絵にシルビアの卵と思しき姿(矢印先の水色の卵)が写っていました。
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D7K-85VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/320、-0.7EV、撮影時刻:12時07分

 まだ5月前半で、この時期食草のミヤコグサは開花しておりません。やはりジシバリとか黄色系の花を好むようで、最初はカタバミでの吸蜜シーンです。
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D7K-85VR、ISO=200、F13-1/800、-0.7EV、撮影時刻:11時47分

 お次はパープル(紫)系のムラサキサギゴケからの吸蜜シーン。
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D7K-85VR、ISO=200、F11-1/640、-0.7EV、撮影時刻:12時08分

 因みにムラサキサギゴケの吸蜜はこれが初撮影になります。今回、♂の姿はなかったものの、綺麗な♀が開翅・吸蜜・産卵と色々なポーズで楽しませてくれました。次回は飛翔他のシーンをご紹介しましょう。              <続く>
by fanseab | 2012-05-08 21:35 | | Comments(10)

ギンイチモンジセセリ(4月30日)

 前日にミヤマチャバネを確認しているので、ほぼセットで登場するギンイチも出ているはず・・・との読みで、30日も多摩川へ。場所はいつもよりほんのちょっぴり上流側でこれまで訪問したことのないポイント。オギ群落の多そうな場所に適当に踏み入ってみると、早速飛び出しました。この日は曇り空ながら気温は比較的高め。先ずは♂の縦広角を撮影。                                                              ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D90-20、ISO=200、F13-1/125、-0.7EV、撮影時刻:8時57分

 ちょうど、♂の最盛期のようで、時間の経過と共に個体数は増加していきます。例によって♂は探♀飛翔で殆ど止まりません。飛翔中心の撮影をしているうちに、足元からよろよろと飛び立ったのは♀でした。♀は出始めのようです。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F9.1-1/160、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時15分

 そのうち、別のヨロヨロ個体を見っけ! こちらはピカピカの♂でした。飛んでもせいぜい50cmで着地する、ホンマもんの羽化直個体のようです。無傷の開翅撮影絶好のチャンスと睨み、陽射しが強くなるのを待ちます。暫くして全開翅してくれました!
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D7K-85VR、ISO=200、F10-1/200、-0.7EV、撮影時刻:10時39分

 目論見として「究極のギンイチ♂開翅画像」を狙ったのですが、まぁ、究極ではないにしても完全無傷の♂開翅はこれが初めてで、これまでのベストの仕上がりに満足です。
 さて、新鮮なギンイチにはとってもお洒落なポイントがあります。皆さん、何処にあるか、ご存じですか? 実は前翅前縁の基部側に橙色の縁取りがあるのです。裏面はご存じの通り、黄褐色で、表翅はほぼ漆黒に近い黒褐色。その境界線にある前翅前縁部は隠れたチャームポイントになっています。その前縁部を強調するようなアングルで撮影してみました。
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D7K-85VR、ISO=200、F8-1/320、-0.7EV、撮影時刻:10時54分

 チャコール色の地味なジャケットを着込んだ紳士のカッターシャツの襟元をふと見ると、ワンポイントアクセントでハッとさせられる・・・。決して派手ではないけれど、じっくり観察すると気品のある配色なのです。この橙色は飛び古すとすぐに色褪せていきます。今度はギンイチの頭上からパチリ。
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D7K-85VR(トリミング)、ISO=400、F9-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時11分

 こうして見ると、アンテナの先端も橙色で、前翅前縁のチャームポイントと御揃いですね。それと、パルピ(下唇鬚)も二又でそれなりに長いこともわかります。このギンイチ君、撮影の合間におしっこ(体液の放出)をしておりました。羽化して間もない証でもあります。
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D7K-85VR、ISO=400、F9-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時12分

 飛翔は合計800カット超撮影、没を免れたのは12カット程度。その中からのご紹介です。
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D90-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時15分

 ギンイチを追跡していると、時々急旋回して行方を見失うことがあります。↑の絵は右手に急旋回する瞬間でしょう。ヨタヨタ飛ぶ割にフェイントをかますように急旋回するので結構骨が折れるセセリです。お次は連射で捉えた3カット。モデルは先にご紹介した羽化直♂です。
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D90-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時31分
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D90-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時31分
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D90-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時31分

 最初はこの日のベストショット。やや前ピンでピン甘ですけど、カラスノエンドウの群落、オギの枯れ茎が背景に入り、第1化らしい仕上がりになりました。2枚目はジャスピンかつ、表翅は無傷。この絵のように草や枯れ茎を縫うように飛ぶので、仮にジャスピンで捉えても葉被り、茎被りで没画像になることが多いのがギンイチ飛翔の難しいところ(^^; 3枚目は曇り空背景になっていますが、青空なら申し分ないところでした。この後、正午頃に訪れるであろう、吸蜜シーンも撮影したかったのですが、所用で止む無く帰宅しました。この日、長時間付き合ってくれた羽化直♂君に感謝です。

<追記>
 本日、5/3は前夜からの土砂降りの影響で多摩川はプチ氾濫状態。今回観察したポイントも多少冠水した可能性がります。ちょっと心配。
by fanseab | 2012-05-03 21:07 | | Comments(16)

越冬明けのコムラサキ幼虫(4月29日)

 「フィールドガイド日本のチョウ」出版記念パーティに出席した疲れもあって、29日は近場での探索です。3月3日の記事でご紹介した首題越冬幼虫は、ヤナギの芽吹きに丁度合わせたかのように、3月下旬~4月上旬にかけて幹の樹肌から徐々に姿を消していくことを確認済でした。多摩川の河川敷にある「ご神木」と睨んだヤナギ(タチヤナギ?)を含む群落に到着し、かれこれ2時間ばかり探索してみました。その結果、5個体を確認できました。ご神木と言っても、それは幹上にある程度固まって越冬していた頃の話で、各枝に分散した後のこの時期の探索は相当に大変でした。低い所の枝から確認していきますが、全く見つかりません。次に3m程の高さの枝を一脚で手繰り寄せながら、じっくりと探っていきます。最初に見出した個体は高さ2m程で、枝のほぼ先端の葉に付いておりました。                                                                          ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D7K-85VR、ISO=400、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時02分

 こうして写真にすると大きく見えますが、体長はわずか15mmほど。アカボシゴマダラ幼虫とは異なり、背面突起も一対で、それも申し訳程度に付いている感じ。ですので、この幼虫の姿は完璧、葉に紛れて見つけ難いのです。広角で環境を写してみました。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F9.1-1/160、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:15時15分

 この日の午後は風が強く、この広角画像1枚を撮るのに50カットほど費やしました(^^;
時より陽射しが強まるので、逆光でも撮影。
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D7K-85VR、ISO=400、F16-1/125、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時04分

 実は現場に行く前、↑の絵のように葉を太陽にかざし、幼虫の影を頼りに探索しよう・・・と作戦を練っていたのですが、強風で、かつ曇り空になったため、目論見通りには行かなかったのでした。暫く探索するうちに葉影に隠れている、もう1頭を発見。
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D7K-85VR、ISO=400、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時05分

 こちらは体長30mmほど。個体間の成長は結構バラつきがあるもんです。越冬時点での齢数も関係しているのでしょう。次に縦広角で環境描写です。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F6.5-1/160、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:15時55分

 以上ご紹介した2個体以外は既に死亡しておりました。これがその事例。
f0090680_21433846.jpg
D7K-85VR、ISO=400、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時07分

 寄生ではなく、サシガメ等の昆虫に体液を吸い取られて干からびたような外観です。
もう1頭の事例がこちら。
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D7K-85VR、ISO=100、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時21分

 こちらもまだ外形は保持されていますが、同じような外敵にやられたのでしょう。結局5個体中、3個体がここで図示したような死体でした。越冬後、成虫まで辿りつける幼虫は結構少ないのでしょう。今回見出した幼虫は何とか終齢幼虫・蛹化あたりまで継続観察できればと思っております。

 コムラサキの幼虫観察を終えて、自転車置き場まで戻る途中、多摩川の土手に怪しい影が・・・。やはりいました!いました! 今シーズン初見のミヤマチャバネセリの♂でした。
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D7K-85VR、ISO=100、F8-1/320、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:16時39分

 縁毛もバッチリでほぼ羽化直。夕方の休眠場所で休息しているのだろうとそろりと接近したら、猛スピードで逃げられました。ミヤマチャバネが出始めると、多摩川ももう初夏を迎えます。すぐにでもヒメウラナミジャノメも出てくることでしょう。
by fanseab | 2012-05-01 21:47 | | Comments(14)