探蝶逍遥記

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五月晴れのアゲハ探索(5月8日)

 昨シーズン、「撮らず嫌い」だった、アゲハ類の撮影を重点的に行ってみました。今シーズンも「アゲハ撮影キャンペーン」の続きで色々とトライしたいと思います。既にLuehdorfia属については、幸運にも2種撮影に成功し、今度はPapilio属の出番です。これまでナミアゲハ第一化♂♀吸蜜、クロアゲハ♂第一化♂吸蜜を撮影済。今回は神奈川県の渓谷に出向いてみました。

 早朝から五月晴れで条件は申し分ありません。現地7時40分着。朝方最初の吸蜜タイムを待ちます。8時30分過ぎ、予想通り、カラスアゲハ♂がかなり高所のウツギに出現。これはとても撮影できる距離ではありません。続いてオナガアゲハ♂がやや低いウツギに舞い始めました。少し遠いけどパチリ。                                          ++横位置画像はクリックで拡大されます++                       
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D90-34(トリミング)、ISO=400、F10-1/1600、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:8時46分

 流石に遠いのでトリミングでの掲載。♂である証拠を示す後翅前縁の横白班を何とか表現してみました。コレ、結構難しいんですよ。オナガ春型♂吸蜜は初撮影なので、嬉しい限りです。続いて、ようやく近くに来たところを必死に撮影。
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D90-34、ISO=400、F8-1/1600、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:8時46分

 若干複眼がピン甘(^^; これだからアゲハの撮影は難しいのです。オナガ♂の吸蜜タイムが終了すると、カラスアゲハ♂が登場。これも狙っていたウツギで吸蜜してくれました。
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D90-34(トリミング)、ISO=400、F7.1-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時04分

 これも遠いのでトリミングでの掲載。オナガもカラスも真っ白なウツギとの組み合わせは明るさのコントラストが強烈で、カメラマン泣かせですね。RAW現像でシャドウ部を引き上げたりして、何とか翅面のディテールを表現してみました。9時を過ぎるとバッタリと吸蜜が途絶えました。朝のウツギ吸蜜タイムが終了したと判断して、ツツジポイントに移動。しかし、ツツジの咲きがイマイチで、どうも季節の進行がやや遅れている様子。少し標高を下げつつ林道を車で流していると、前方で吸水する黒系アゲハの姿が。慌てて駐車しての撮影です。ミヤマカラスを期待しましたが、カラス♂でした。落ち着きのない子で、吸水時間が短いので仕方なく飛翔を撮影。
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D90-34(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/1600、-0.7EV、撮影時刻:9時04分

 やはりアキリデスの表翅は綺麗です!この子をなだめすかしながら、ようやく吸水画像を撮らせてくれました。
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D90-34、ISO=400、F5.6-1/1600、-0.7EV、撮影時刻:9時04分

 絞り込み不足でまたまた複眼がピン甘(^^; まぁ、とにかく春型カラス♂吸水シーンもこれが初体験で満足です。吸水は昼前後に来ることが多いはずですが、この日は気温の上がり方が急で時間帯が前ズレしたようです。この後は陽が翳ったこともあって、全く期待外れでした。

 このポイントで粘るのを諦め、方針変更してウスバシロチョウポイントに移動します。現地に着くと♂の最盛期のようで、相当な個体数が飛んでいます。フワフワとしたこの蝶を見ると、ムチャ飛翔を撮りたくなるのは何故でしょうね? でも何年トライしても、このアゲハの飛翔撮影は思い通りには行かないもんですねぇ。それでも何とかノートリでほぼ満足できる絵が得られました。
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D90-10.5-X1.4TC(ノートリ)、ISO=400、F8-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時40分
 
 五月晴れの青空を背景に、期待した「浮遊感」を表現できました。彼らは草地に潜んでいるであろう♀を必死に探しています。そこでカメラ目線も地面に目一杯下げて、低く飛行する彼らを表現してみました。
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D90-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F6.3-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時45分

「迎え撮り」でスイバの穂より相当に低い位置を飛行している雰囲気が出せました。お次は丁度水田の代掻きを背景にした絵。
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D90-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F7.1-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時56分

 ご近所の方と思しき人物、それに伸びたスギナの穂も撮影した季節を物語り、少し説明的過ぎますが、広角飛翔ならではの雰囲気描写ができたと思います。この日は皐月晴れの好天でしたけど、時々雲に太陽が隠されました。すると急にウスバシロは活動を止めて、草地で休止します。そこを「斜め45度(?)」からダラっと翅を下したシーンをパチリ。
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D90-34、ISO=400、F4-1/3200、-0.7EV、撮影時刻:14時43分

 しかし、何度見てもウスバシロはアゲハとは思えませんね!この日、もう一つ嬉しいことがありました。例の図鑑プロジェクトの課題の一つ、ベニシジミ♀春型裏面撮影ができたことです。
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D5K-85VR、ISO=200、F10-1/800、-0.7EV、撮影時刻:13時27分

 この♀閉翅は既に4月24日に撮影済ですが、真横からのアングルでないのと、個体鮮度に問題がありました。今回撮影個体は将に羽化直で、まだ満足に飛翔できない状態でした。縁毛が完全だとどんなシジミチョウでも美しいのですが、改めてベニシジミの美点を認識し直した次第です。
by fanseab | 2011-05-10 22:23 | | Comments(10)

長野のヒメギフ探索(5月4日~5日):その2

 さて、2日目。朝からまずまずの日和です。前日のポイント撮影で結構体力を消耗したもんですから、そこはパスしてその他のポイントを巡ってみることにしました。しかし4箇所程度回ってみたものの1頭も飛んでおりません(^^; 焦り始めた頃、あるポイントで見覚えのある方と出会いました。ブログ仲間のヘムレンさん(ヘムレンのNature Photo)でした。お互い久しぶりでしたので、暫くヒメギフの情報交換。その後ヘムレンさんとギフも観察できる某ポイントに出向き、探索しますが、ギフはもちろん未発生。ヒメギフは帰りしなにようやく1頭飛ぶレベル。ここはパスしましょう・・・とその後、ヘムレンさんは出始めのギフを求めて某ポイントに。管理人はあくまでヒメギフ狙いで別ポイントに分かれました。

 ここでようやく2頭の♂を確認。例によって全く止まる気配がないので、飛翔一本に絞って撮影することを決意。ここは北アルプスの眺めが素晴らしく、更に丁度見頃の桜も綺麗なポイント。そこで、アウトプットイメージとして、「残雪残る北アルプスと満開の桜をバックに飛ぶヒメギフ」に設定し、機材は対角魚眼で勝負してみることにしました。北アルプスと桜を共に焦点深度内に捉えるにはこの選択しかなかったからです。置きピン位置を少し長めの20cmあたりに設定し、ヒルトッピングしてくる♂の蝶道に居座って真正面から撮る作戦。かなり規則的に飛び込んでくるのですが、置きピン位置直前でヒラリと回避するのには泣かされました。いずれも、かなりのトリミングをしているので画質の低さはご容赦下さい。最初は、ちょっと北アルプスの視界が悪いけど、イメージに近い雰囲気が出た絵です。                                     ++横位置画像はクリックで拡大されます++

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D90-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F7.1-1/2500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月5日、11時53分

 ヒメギフの右横に見えるのは白馬鑓ケ岳でしょうか?次はカラマツをバックに飛ぶヒメギフ。
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D90-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F7.1-1/2500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月5日、12時05分

 ほぼ置きピン位置に来てくれたので、ヒメギフの解像感はピカイチでした。
最後は2頭の絡み。
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D90-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F10-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月5日、12時40分

 短時間ですが、卍状態になったので、何とか2頭を画面内に捉えることができました。飛翔に夢中になっていましたが、一回だけ、スミレ吸蜜に来た個体を撮影するチャンスがありました。
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D5K-85VR、ISO=400、F10-1/1600、-0.7EV、撮影月日・時刻:5月5日、12時24分

 この個体、♀っぽい雰囲気です。スミレでは珍しく、合計35秒間程度吸蜜してくれたので助かりました。しかし、吸蜜に来ると分かっていたら、花弁周辺の剪定?作業を実施しとくべきでした。その後、別行動されていたkmkurobeさんと再会。他のポイントでの発生状況を情報交換。二人してこのポイントで桜吸蜜画像を何とか撮ろうと皮算用です。しかし徐々に風が強まってきて目論見は外れました(^^;  丁度その頃、風に押し流されてきた♂が草陰で風を避けて開翅日光浴。
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D5K-85VR、ISO=400、F10-1/800、-0.7EV、撮影月日・時刻:5月5日、13時51分

 実はこれ、この日、最初で最後の静止画像でした(笑)。この後、ヘムレンさんが頑張っているヒメギフポイントに向かいます。途中、河川敷に掛けられた雄大な鯉のぼりを鑑賞。
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D5K-85VR、ISO=200、F10-1/800、-1.0EV、撮影月日・時刻:5月5日、14時56分

 「そうかぁ、今日は子供の日だったんだ~!」とアホなことを考えました。白馬鑓も杓子(左から)も未だ冬山の様相ですね。鯉のぼりのはためく姿に撮影時の風の強さが象徴されています。

さて、ヘムレンさん・kmkurobeさんと再合流して夕刻のカタクリ吸蜜を狙いましたが、これも冷たい北西風の影響で願いが叶いませんでした。結局、15時40分に現場を撤収。連休の帰省ラッシュのピークを覚悟しましたが、途中一般道も使ったこともあって、予想より早く21時30分には自宅に無事到着。

 この日、お世話になったヘムレンさん、また、2日間にわたりご案内頂いたkmkurobeさんには改めて御礼申し上げます。お蔭様でヒメギフを堪能させて頂きました。有難うございました。<おしまい>
by fanseab | 2011-05-09 20:41 | | Comments(14)

長野県北部のヒメギフ探索(5月4日~5日):その1

 1泊2日で白馬村周辺のヒメギフチョウ探索に遠征しました。自宅4時発、連休中で渋滞を心配しましたが、順調に現地7時着。駐車場から見た八方尾根の眺めです。                                                            ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D5K-85VR、ISO=200、F4-1/4000、-1.0EV、撮影月日・時刻:5月4日、7時15分

 この時点の気温は5℃。流石に寒いです。「そう言えば、昔、兎平でコブ斜面を高速ウェーデルンで滑り降りたこともあったなぁ」と暫し感慨に浸っていると、今回のガイド役、「安曇野の蝶と自然」のkmkurobeさんが登場。ご一緒に最初のポイントに移動します。ご案内頂いた場所は、豪雪で根曲りしたブナの林床をびっしりとカタクリが覆い、所々にキクザキイチゲが咲く、夢のような世界が広がっていました。
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D90-10.5-X1.4TC、ISO=200、F10-1/400、-0.7EV、撮影月日・時刻:5月4日、11時10分

 現地では、既にブログ仲間の kenkenさん、また 「蝶の生態写真」のSさん、更にご両人の蝶友のFさんが奮闘されています。Sさん、Fさんと名刺交換しながら、お聞きすると個体数はかなり少ないとのこと。現地で最初にカタクリの絨毯を見た瞬間、これはもう、カタクリ吸蜜シーンも撮れたのも同然・・・と、管理人も一瞬皮算用しましたが、皆さんのコメント通り、肝心のヒメギフが殆ど飛びません。やっとこさ現れた♂を追いかけますが、いつもの通り、探♀パトロールを高速で繰り返し、静止画像すらままならない状況が続きます。現地に到着して2時間以上経過して、ようやく静止した♂を撮影できました。
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D90-34、ISO=400、F10-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月4日、10時43分

 丁度、強風が吹いて閉翅状態になっています。通常の静止はベタな全開モードになるので、閉翅が撮れて嬉しい限りです。しかし、この後が続かず、1頭の♂が出現してから次の個体が出るまで20分から30分は待たねばなりません。♂のパトロール範囲は相当に広大で、それなりの時間がかかるにしても、待ち疲れ状態に。仕方なく、一旦尾根を下がってみることにします。改めてカタクリの群落を覗いてみると、至る所に食草のウスバサイシン(画面左下)が混生しています。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F7.2-1/250、-0.7EV、撮影月日・時刻:5月4日、11時50分

 丁度、kenkenさんが、1頭の個体をしつこく追跡しておりました。「これ♀ですね。産卵したがってますよ~」とのご宣託。皆で追跡すると、すぐに産卵を開始したので、全員で撮影大会です。先ずは300mmで。
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D90-34、ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月4日、11時00分

 ブッシュの枝が邪魔してアングルが制限される中、管理人初の産卵シーンがゲットできて大喜びでした。皆さんが一通り撮影された後で、デジ一広角でも撮影させて頂きました。
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D90-10.5-X1.4TC、ISO=400、F10-1/250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月4日、11時03分

 ただ、少し♀を刺激したようで、この後すぐに♀は飛び立ちました。実はこの♀、後翅表の「赤上がり」が素晴らしい個体でした。管理人は撮影できませんでしたが、kenkenさんや、kmkurobeさんのブログにいずれアップされると思うのでご覧になると良いでしょう。

 未だカタクリ吸蜜シーン撮影を果たせない管理人は、♂の蝶道脇にひたすら待機しておりました。撮影をご一緒したFさんと協力して、「そっちに行ったよ~!」と数少ない個体の出現時に連絡し合って、何とかものにしようとお互い必死です。それでも全く止まりそうにないので、300mmで飛翔にトライ。一枚だけ何とかイメージに沿った絵が撮れました。
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D90-34(トリミング)、ISO=400、F4.5-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月4日、11時21分

 蝶道が見えていても、やはり300mmで狙うのは厳しいものがあります。かと言って、広角飛翔を狙って駆けずり回る体力もありませんでした(^^; お昼過ぎに持参したおにぎりでそそくさとランチを済ませ、ウロチョロしますが、パッタリと蝶影が消えました。見かけるのは越冬後のシータテハ、それにルリシジミ♂のみ。おまけに少し雲が広がってきて、やばい雰囲気に。14時過ぎになって、また陽射しが戻るとボチボチ飛び始めるようになりました。そうして我慢すること40分余り、ようやく念願のカタクリ吸蜜シーンをゲットできました。
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D90-34、ISO=400、F10-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:5月4日、14時47分

 今回、改めてヒメギフの♂♀判定には悩みました。前翅の翅形と胴体&腹部の体毛の多少で見分けようとトライしても、一発判定能力が管理人にはありません。↑の絵は♂と判定しましたが、どんなもんでしょうか?何はともあれ、尾状突起が完全なヒメギフのカタクリ吸蜜シーンを撮影できて、ホッと胸をなで下ろしたのでした。

 さて、kenkenさん曰く、「結構16時頃にも吸蜜が期待できることが多い・・・」とのこと。このコメントを信じて、暫くFさんと二人で待機します。期待に応えて再度登場した♂(と思われる個体)は、カタクリに吸蜜せずに葉上で日光浴しましたので、コンデジ縦広角でパチリ。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F7.2-1/200、-0.7EV、撮影月日・時刻:5月4日、15時19分

 15時30分過ぎ、風向きが北風に変わり、流石にあたりもヒンヤリとしてきたので撤収しました。現地で撮影をご一緒したkenkenさん、Sさん、Fさん、楽しい蝶談義も含め大変お世話になりました。また現地のご案内および生態情報について詳しくご教示頂いたkmkurobeさんには心から御礼申し上げます。なお、2日目については、次回ご紹介することにいたしましょう。<続く>
by fanseab | 2011-05-07 14:25 | | Comments(28)

岡山県東部のシルビア探索(4月30日~5月1日)

 ちょっと思うところがあって、普段はあまり狙わないシジミ類のポイント探索で岡山県まで遠征してきました。目的は2つあって、中国地方山間部に生息する、所謂「山クロツ(クロツバメシジミ)」の新規ポイント探索。それと、同じく低山地の耕作地に生息しているであろうシルビアシジミの新規ポイント探索です。探索ルートの関係上、初日は山クロツ、2日目はシルビアを求めて、それこそウロチョロ逍遥しておりました。

 先ずクロツです。過去に行った兵庫県・広島県山間部での探索経験から、ポイントは古い民家の石垣、および棚田の石組みあたりが狙い目になります。そこで、車をゆっくりと流しながら、それらしき場所を探します。はたから見ると、本当に不審者そのもので、時々通行者から訝しげな視線を浴びながらの行動です。さらに主要道(と言っても地方ですからそれほど道幅が無い)をゆっくり走っているもんですから、後続車からクラクションを鳴らされる等、神経を使う探索です。結局、初日の2時間探索に費やしたものの日没時間切れ・敗退となりました。ウーン、結構難しいもんです。この日の成果と言えば、たまたま民家の植え込みのシバザクラに吸蜜にやって来た新鮮なナミアゲハ♂を激写したこの一枚。                                                               ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D5K-85VR、ISO=400、F4.5-1/4000、-0.7EV、撮影月日・時刻:4月30日、16時12分

 例の図鑑プロジェクトの課題であった春型♂裏面用としてまずまずの画像になったと思います。シャッター優先を意識し過ぎて絞り込み不足になり、複眼がピン甘でしたが、何とか採用されるでしょう。シバザクラは花弁の高さが揃っているので、背景が整理しやすく、この手の課題用画像コレクション用には大変好都合な対象だと思いました。

 さて、2日目です。生憎、前日晩から降り始めた雨が朝方まで残っていて、ビニール傘を差しての探索。管理人が関西在住時に播磨でシルビアを探索した経験から、ポイントは田畑の畔、溜池・河川の土手になります。所謂「土手ビア」って奴です。岡山県の場合、南西部に有名ポイントがありますが、どうも広範囲に分布しているようで、それを信じて、あっちをウロチョロ、こっちをウロチョロ、そのうち雨も上がって薄日も差してきました。帰宅のタイムリミットが迫って来た14時過ぎ、ようやく新規ポイントを探り当てることができました。周囲に棚田が拡がっているどこにでもある風景です。
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FC150@6.4mm、ISO=100、F9.5-1/20、撮影月日・時刻:5月1日、14時27分

 ポイントの土手です。
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FC150@6.4mm、ISO=100、F8.5-1/60、-0.3EV、撮影月日・時刻:5月1日、14時26分

 経験上、土手の傾斜角度は45度程度のかなり急傾斜が狙い目ですね。角度が緩い土手は水はけが悪くてミヤコグサやの生育に適さない感じがします。飛翔していた個体はシルビアらしい渋いブルーを呈していましたが、それにしても少し渋すぎると思ったら、結構スレた♂個体でした。開翅してくれたので、パチリ。
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D5K-85VR、ISO=400、F8-1/1600、-0.7EV、撮影月日・時刻:5月1日、14時18分

 ♂の開翅撮影は本当に久しぶりになります。やはり綺麗な個体で撮影したいですね。この開翅を撮影した後、また暗い雨雲が漂ってきて、彼らは活動を止めてしまいました。♂は時期が遅くてスレ品が多かったのですが、何とかまずまずの鮮度の個体を発見し、慎重に閉翅状態を撮影しました。
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D5K-85VR、ISO=400、F4.5-1/1600、-0.7EV、撮影月日・時刻:5月1日、14時23分

 管理人はシルビア裏面の斑紋の特徴にそれほど詳しくはないですが、まぁ、平均的なお顔かな?と思います。詳しい方、コメント頂ければ有難いです。別の個体の裏面もご紹介しておきましょう。
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D5K-85VR、ISO=400、F8-1/640、-0.7EV、撮影月日・時刻:5月1日、14時38分

 左後翅は軽い羽化不全のようです。活動を休止したシルビアのある個体は翅を水平面に平行に寝せておりました。
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FC150@6.4mm、ISO=100、F8.5-1/60、-0.3EV、撮影月日・時刻:5月1日、14時26分

 この姿勢、雨が降ってくると、雨滴を直撃する翅の配置ですが、どうもシジミ類はこの手の休止姿勢を好むようです。2年前、阿蘇で観察したオオルリシジミでも、このような生態を観察できました。どんな意味があるんでしょうね。

 実は、管理人は、5月の第1化シルビアを観察したのがこれが初めてです。多化性のシジミの発生時期は読みが難しいですが、何とかシルビアマイ新規ポイントを見つけることができてヤレヤレでした。辛気臭い地味な探索ですが、中国地方の田舎の家並みや里山風景は心癒されるものがありました。古民家の木組みとか、古いお蔵のデザインを楽しみながらノンビリとした探索も蝶屋の隠れた楽しみですね。
by fanseab | 2011-05-03 00:24 | | Comments(10)