探蝶逍遥記

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長野のヒメギフチョウ(4月28日)

 管理人は銀塩時代の10年前、岩手県でヒメギフを撮影したことがあります。デジタルでも何とか撮影してみようと長野県の既知ポイントに出かけてみました。大型連休での高速道の渋滞が嫌なので、平日での遠征です。前日からの大雨が上がり、空気はムチャ澄んでいますが、ちょっと風が強いのが気がかり。現地8時着。ほどなくヒメギフが飛び始めましたが、個体数が少なく苦労します。もうちょっとマシなポイントはないのだろうか?と一旦、ここを離れ、新規ポイント開拓でウロチョロしてみました。しかし、強風の影響もあって、結局新規ポイント発見には至らず、最初のポイントに戻りました。ちょっと風が弱まった頃、運よくカタクリ吸蜜画像がゲットできました。                                                                          ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D90-34、ISO=200、F10-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時00分

 この個体、恐らく♂だと思いますが、2本の尾状突起が取れたスレ品でした。どうやらこのポイントでの♂の適期は1週間ほど早かったようです。まぁ、しかし、デジタル一眼でのヒメギフデビュー画像としては御の字でした。完品での絵はこれからの楽しみに取っておきましょう(←これ、はっきり言って負け惜しみですね)。このポイントのカタクリ密度は結構なもんですが、こちらの開花盛期も過ぎており、萎んだ花弁が多くてガッカリしました。そのうち♂にしてはやや飛翔が緩いなぁと思って注目していた個体が舞い降りて開翅日光浴してくれました。
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D90-34、ISO=400、F10-1/1250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時28分

 前翅の形状から判断して恐らく♀でしょう。ギフと違って胸の襟巻状毛の色で雌雄区別ができないので、ヒメギフの雌雄同定はちょっと苦労しますね。この日は低気圧が通過した直後に寒気が入り込んでいるせいか、天気が安定せず、11時過ぎからお天気雨状態に(^^; 仕方なく、ビニール傘を差しながらの撮影になりました。↑の♀個体はフレンドリーで、何回も開翅日光浴をしてくれ、85mmマクロの射程距離にも舞い降りたので、慎重に撮影。
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D5K-85VR、ISO=200、F11-1/500、-0.7EV、撮影時刻:11時47分

 薄曇り状態だったので、ヒメギフの地の色であるベージュ色の微妙な発色が出せました。こうしてマクロ画像を見てみると、ギフと違って、後翅肛角から外縁側にかけての色彩は大変デリケートなグラデーションがついていて、ギフよりエレガントな印象を受けます。それに後翅の縁毛もかなり幅広くて、ベージュの縁毛がダブルで外縁部を飾っています。まるで上質なレース編みのような美しさがありますね。図鑑だとベージュ色の縁毛が背景色に紛れて消えてしまうので、このあたりの美しさはやはり、生態写真でないと表現できないと思いました。

 さて、俄雨も止み、天気が安定して気温が上がってくると、♀は活動が活発になり、カタクリと混生しているウスバサイシンへの産卵行動を開始しました。この時の様子を300mmで狙いました。最初は今回撮影した飛翔画像で一番のお気に入り。
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D90-34(トリミング)、ISO=400、F7.1-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時03分

 少し萎れたカタクリ花弁、食草のウスバサイシンを背景に優雅に舞う♀がいい感じでフレームに入ってくれました。ほぼジャスピンで♀腹部のスフラギス(交尾嚢)もきっちり写って大満足です。お次は急旋回するシーン。
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D90-34(トリミング)、ISO=400、F5.6-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時16分

 蝶の飛翔シーンで急旋回場面はいつも動感タップリとなることが多いのですが、急旋回するだけにジャスピンはなかなか期待できません。この絵もややピン甘ですが、雰囲気はよく出てくれました。3枚目はウスバサイシンの株上を飛行する♀。
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D90-34(トリミング)、ISO=400、F4-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時49分
 
 このポイントでのウスバサイシンの植生密度は結構高いのですけど、開ききった葉が多くて、♀が産卵に好む株は意外と少なく、しつこく探していた♀もストレスが溜まるのでは?と他人事(他蝶事かな?)とは言え、気になりました。一方、開翅日光浴と思って撮影した個体がもぞもぞ動いていたので、そのまま観察していると、どうも産卵行動だったみたいです。
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D90-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/1000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時05分

 開きすぎた株も好みではないけれど、逆にこの♀が産卵しようとした全く開いていない新芽も駄目なようです。それに新芽の高さが低すぎて、地面の枯れ枝が後翅を邪魔して折りたたむこともできず、♀の産卵態勢を取り辛いことも影響しているようでした。(※ダンダラさんのご指摘でこの新芽はウスバサイシンでない可能性があります。恐らく前脚で新芽をタッチして食草かどうか判定している最中の画像かもしれません。ダンダラさんコメント有難うございました。)
 カタクリが適期を過ぎていたことは既に述べましたが、逆に桜は満開状態でした。運よく♂が吸蜜に来たので、パチリ!
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D90-34(トリミング)、ISO=400、F8-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時34分

 距離が遠いので少しトリミングしてあります。カタクリ同様、どうして絵になる画像に来る個体はスレ品なんでしょうね(涙)。次回は春らしい絵に相応しい完品での撮影意欲が湧いてまいりました。何はともあれ不安定な天候に悩まされながら、デジ一でヒメギフを堪能できて満足できる遠征となりました。
by fanseab | 2011-04-29 22:08 | | Comments(20)

普通種の美しさを味わう(3)ベニシジミ

 このシリーズの3回目は春を謳歌するベニシジミ春型のご紹介です。以前に述べた通り、図鑑用画像としては、春型♂裏が「撮影済なるも画像評価は△」、同じく♀裏は「未撮影」状態となっております。そこで何とか両者を欲張って撮ろうとアゲハ撮影の途中にトライしました。

 タンポポ畑を歩いていると、草むらでもがいているベニシジミを発見。どうやら羽化直の個体のようです。前翅形を観察すると、おおっ!♂ではないですか!歩き方がおぼつかない♂が何とか草につかまっている所を激写。                                                               ++横位置画像はクリックで拡大されます++                       
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D5K-85VR、ISO=200、F11-1/800、-0.7EV、撮影月日・時刻:4月24日、8時01分

 複眼のピントが甘く、真横からの撮影になっていませんが、まずまずの絵でしょう。実は同種の春型♂は一昨年も撮影しておりました。これがその時の画像。
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D90、ISO=400、F13-1/320、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2009年3月28日、14時03分

 ただ、この絵は「前翅が後翅に畳み込まれていて図鑑画像としてはイマイチ」との図鑑編集長の厳しいツッコミがありまして、評価は「△」だったのです。まぁ、今回の絵は前翅が「引っ張り上げられた状態」ですので、何とか「○」の評価を頂けると嬉しいもんです。続いての課題の♀閉翅に挑戦。これがまた難しい。時期的に♀はそろそろ終盤戦で、草臥れた個体が多いのです。少しスレ品だけど、動きのノッソリとして個体を追跡して、何とか半開状態より閉翅っぽく、写してみました。
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D5K-85VR、ISO=200、F11-1/800、-0.7EV、撮影月日・時刻:4月24日、8時34分

 やや斜め後ろからのアングルでまたまた真横でないですが、まずまずではないでしょうか? ここで、今回撮影した♂♀閉翅を個体サイズを無視して、無理やり並べて画像処理したのがこちら。
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 前翅の鋭さの違い、複眼の大きさと翅の大きさのバランス等、♂(左)♀(右)の違いが確かに比較するとよく理解できますね。春型の課題はそろそろ時間切れです。今回アップした画像より図鑑用として優れた絵をお持ちの方は是非、保全協会にご連絡を!

 さて、♀閉翅画像を撮影中、反対側に回り込んで逆光で見てみると、「お約束」の逆光縁毛幻光が観察できました。
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D5K-85VR、ISO=200、F11-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影月日・時刻:4月24日、8時34分

 今シーズン初めてのブルー幻光ですが、ベニシジミの場合は赤とブルーのコントラストが強烈で絵になります。縁毛が完品だったらもっと、いい感じに仕上がったことでしょう。ベニシジミ、実は夏型♂裏面も未だ図鑑用画像がありません。これまた課題ですが、それはまた機会があったらご紹介しましょう。
by fanseab | 2011-04-27 22:57 | | Comments(6)

普通種の美しさを味わう(2)アゲハチョウ

 モンシロチョウと並んで普通種の代表格のアゲハチョウ。特に春型は、この時期、蝶屋はどうしてもギフを追いかけるので、ナミアゲハの撮影は疎かになりますね。例の図鑑プロジェクトにおいて、やはりと言うか、ナミアゲハ♂裏面が今春撮るべき課題に挙げられています。管理人はこの課題にも取り組むことにしました。先ずは、近所でと、モンシロを撮影した小川沿いを探索。運よく新鮮な♂開翅(表面)画像は何とか撮れました。最初は300mmで。                                                               ++画像はクリックで拡大されます++                          
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D90-34、ISO=400、F10-1/800、-0.7EV、撮影年月日・時刻:4月18日、9時18分

 菜の花とのコラボで春らしく仕上がりました。お次は85mmで図鑑用に。
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D5K-85VR、ISO=200、F9-1/500、-0.7EV、撮影年月日・時刻:4月18日、9時21分

 ただ、♂開翅は既にどなたかの撮影された画像で候補作品があるので、これは補欠用でしょう。この日は北風が吹くコンディションで、翅を閉じることもなく、閉翅撮影を狙っていた管理人の目論見は見事に外れました(^^;

 さて、日を改めて24日。この日は前日の大雨が上がって、好天が予想されました。新潟ギフも頭をよぎりましたが、敢えてナミアゲハ♂閉翅にチャレンジすることに。この時期、ギフをパスしてナミアゲハを選択するのは相当に勇気が要りますね(笑)。ポイントは柑橘類の多い場所から、神奈川県西部を選択。閉翅撮影をどうしたら実現できるか?少し考えてみました。可能性は次の3つ。①蛹から這い出た羽化直個体を狙う。②夕方の休眠直前を狙う。③吸蜜でホバリングしている最中の閉翅の瞬間を狙う。これらで一番現実的なのは、③だろうと睨んで彼らが吸蜜しそうな場所で待機することに。最初はタンポポ群落で待ちますが、全く出現せず。一度キアゲハ♂(これも閉翅が課題です)が飛んできたものの全くかすりもしません。ここを諦めてウロチョロすると、ダイコンの畑に飛来する個体を目撃。ここで暫く待機することにしました。これが正解でした。10時前後には、30分間隔で吸蜜に来てくれました。最初は♀。
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D90-34、ISO=400、F10-1/2500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:4月24日、9時45分

 少しスレ品ですが、春型をきっちり撮るのはこれが初体験。お次は問題の♂。
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D90-34、ISO=200、F5.6-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:4月24日、10時24分

 ここは敢えて裏面側をアップします。ギフの後翅肛角部赤班が外縁側に拡散する個体を「赤上がり」と呼ぶようですが、ナミアゲハ春型の裏面も赤班が滲むように拡散して、夏型とは別格の美しさだと思います。次いで、オーソドックスに半開翅の表情です。
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D90-34、ISO=200、F7.1-1/1600、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:4月24日、10時28分

 この画像は通常より大き目でのご紹介です(クリックして拡大画像を是非ご覧ください)。ナミアゲハ(Papilio xuthus)は「並」を冠していますけど、東南アジア全体を俯瞰してみると、分布が東アジアに極限された「並ではない」独特な存在です。フィリピン産の珍品、ベンゲットアゲハ(P. benguetanus)を除けば、この手の白黒の斑紋を有するPapilio属は他に存在しない訳で、日本人は少し拘って写すべきではないでしょうか? 薀蓄はさておき、別のアングルからの♂です。
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D90-34、ISO=400、F8-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:4月24日、10時37分

 アゲハのストローには、ダイコン花弁の黄色い花粉が沢山付いているのが面白いですね。ところで当初からトライしていた「吸蜜ホバリング中に閉翅状態を狙う」試みは相当に難しいことを痛感しました。どうもダイコン花弁の蜜量は思いの他少ないようで、吸蜜時間が極めて短く、1-2秒吸蜜しただけで、次の花弁に移動します。ここでご紹介した画像は飛翔撮影と同様に手当り次第に乱射した画像から何とか拾い上げたものです。結局、閉翅画像らしきものは、300mmでのトライでは難しく、たまたまトライした85mmで撮ることができました。
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D5K-85VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/2000、-1.3EV、撮影年月日・時刻:4月24日、10時57分

 しかし、この絵も後翅がこちら側に捲り上がっていて、ピントも甘いし、某図鑑編集長はNGとするでしょうね(笑) ブログ仲間(読者)の皆さん、ギフを撮るついでにアゲハ♂閉翅も是非頑張ってくださいね。今回トライしたダイコンの花はとても春らしくて、アゲハ春型との相性は良いように思いました。春らしいと言えば、やはりタンポポとのコラボも重要です。帰りしな、何とかボロ個体ですが、タンポポとのツーショットもゲットできました。
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D90-34、ISO=400、F8-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:4月24日、10時37分

 完品だったら、最高の場面でしたが・・・(^^;  タンポポの吸蜜時間も相当に短くて狙って撮れるものではないようです。最後は普通種同士の飛翔シーンで締めくくることにしましょう。
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D5K-85VR(トリミング)、ISO=200、F4-1/4000、-0.7EV、撮影年月日・時刻:4月24日、11時32分

 ダイコン畑でアゲハ♂を追尾するモンシロ♂です。共に普通種ですが、モンシロと比較することで、春型アゲハ♂の大きさがよくわかる絵になったと思います。それにしても、いざと言うときのモンシロの飛翔スピードは凄く速いものですね。何はともあれ、春型ナミアゲハの美点を堪能することができました。
by fanseab | 2011-04-26 00:19 | | Comments(14)

普通種の美しさを味わう (1)モンシロチョウ

 管理人が所属する日本チョウ類保全協会では、現在、フィールドで簡単にチョウの同定が可能な図鑑作成プロジェクトが進行中です。管理人もその作業にちょっと関わっておりまして、図鑑用画像の収集に協力しております。迷蝶も含めて国内産約280種の蝶、それも♂♀表裏全てを生態図鑑で網羅する計画になっております。この作業、実は相当に大変な作業なのです。迷蝶や珍品は当然ながら、モンシロチョウやベニシジミといった普通種はブログ仲間や撮影仲間の皆さんもそれほど熱心に撮影されないので、意外と画像が集まりにくいのです。

 管理人はベニシジミについて、一昨年頑張って、春・夏型♂♀表裏の8枚コンプリートセットにチャレンジしましたが、春型♀裏、夏型♂表はどうも満足のいく画像がありませんでした。そこで、今春、必死に春型♀裏画像収集をやっているのですが、どうにもまだ成功していないのです。先日、東京都のとある長閑な小川縁を歩きながら、ベニシジミを求めて探索してみました。しかし、結果は坊主。既に♀はかなりスレ品で、とても図鑑用に提供できる絵は撮れません。
 そこで、沢山飛んでいたモンシロチョウ春型をきちんと撮ってみることにしました。既にモンシロ春型は他の撮影仲間の方が図鑑用としてOKレベルの絵を撮られているので、ここではあくまで保険用としての撮影です。根性入れて撮ろうとすると、鮮度の悪さが目立ちます。何とか草陰に隠れていた羽化直後の♀を見つけ、慎重に裏面を撮影してみました。                                            ++画像はクリックで拡大されます++
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D5K-85VR、ISO=200、F7.1-1/400、-0.7EV、撮影年月日・時刻:4月18日、10時40分

 自宅でこの画像をモニター上で見た瞬間、モンシロチョウってこんなに綺麗だったのか?と溜息をついてしまいました。モンシロの春型、特に♀の裏面は黄色味を強く帯びるのですけど、この色合いはもはや、「紋白蝶」ではなくて、「ウスイロモンキチョウ」でしょうね。それにこれも春型の特徴である翅表基部の黒化ですが、マクロ画像で見ると、黒色鱗粉は翅表のみならず、後翅裏面全体にも散布されていることが良くわかります。また、前翅端付近は上質なシルクを連想させる滑らかな質感で、艶めかしい美しさとでも言えましょう。皆さんはどう思われますか?因みに黒色鱗粉散布の様子を明確にするため、少しトリミングで拡大した画像がこちら。
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 中室の外側部分では特に黒色鱗粉の密度が高いのですね。今後、シーズン中ではありますが、折に触れて、普通種の美しさをテーマに取り上げていこうと思っております。
by fanseab | 2011-04-22 22:29 | | Comments(6)

新潟のギフチョウ(4月14日):その2

カタクリ吸蜜画像を撮影していた時間帯は、ギフがカタクリ群落の上を飛び交っていたので、85mmで飛翔も狙ってみました。                                                          ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D5K-85VR(トリミング)、ISO=400、F5.6-1/3200、-0.7EV、撮影時刻:9時37分

 何とか雰囲気が出せたでしょうか?お次は、「ピンク色の絨毯の上を駆け抜けるギフ」をアウトプットイメージにした作例。
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D5K-85VR(トリミング)、ISO=400、F5-1/3200、-0.7EV、撮影時刻:9時39分

 作画意図に近い位置にギフが飛び込んできましたが、もうちょっと、ギフが大きく写ればいいのですけど・・・。

 さて、吸蜜を狙ってカタクリの前でじっと待機していた場所から40m程下った林道付近が、ギフの好むポイントらしく、杉林に囲まれた林道に沿って、常時数頭の♂が占有合戦を繰り広げていました。カタクリに来る気配が消えた10時過ぎから、彼らのパトロール軌道の中間点に陣取って、居ながらにして飛翔を狙うスタイルを取ってみました。最初は「お約束」の太陽バック画像。管理人は、なにしろ、飛翔を撮る場合は、太陽を無理やり入れたがるのです(笑)。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F7.1-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時02分

 ただ、D40だと、CCDのダイナミックレンジが狭いので、太陽が点で示されず、ボンヤリと写ってしまう欠点があります。お次は杉林を背景にした縦位置カットで。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F2.8-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時17分

 杉林の林床には残雪が見えています。この小丘の北側の林道にはまだかなりの残雪があり、無理やり車で突っ込んで行った管理人は往生してしまいました(^^; ほぼ同じ角度での横位置シーンはこちら。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F2.8-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時18分

 背景を単純化させる作画意図で、敢えて逆光で狙っていますが、ギフの毛並が上手く出たこともあって、この絵もお気に入りです。お次は撮影した画像を見て度胆を抜かれたショット。
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D40-10.5-X1.4TC(ノートリ)、ISO=400、F2.8-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時32分

 皆さん、よくご覧ください。この個体は背面宙返り飛行をしています。管理人の対角魚眼レンズの反射光がブルーを呈す多層膜コーティング処理をしているのと、魚眼の前玉に写る自分の影をライバルと間違えてギフは時々レンズに突っ込んでくる挙動を取っておりました。途中から相手がカメラと気づいて?大慌てでカメラを避ける動作をするのですが、その際、宙返りのように身を翻しているものだと思います。この一連の動作は高速動画で撮影すると面白いのかもしれません。最後は「迎え撮り」の作例。飛翔は相手を追いかけて撮る「追い撮り」と、相手がこちらに向かってくる場面を待機して撮る「迎え撮り」に区分されます。撮影成功確率は「迎え撮り」が圧倒的に少ないもので、よほどのことがないとチャレンジしませんが、蝶が向かってくるだけに上手く撮れると迫力が出るので管理人は「迎え撮り」に拘って撮影しております。さて、前置きはこの位にして、作例をご紹介しましょう。
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D40-10.5-X1.4TC(ノートリ)、ISO=400、F2.8-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時33分

 これ、これまで管理人が撮影したギフ飛翔画像で最もお気に入りの画像になりましたので、いつもより大き目のサイズでのご紹介です。なお迫力を出すため、置きピン位置をレンズ前面15cmに設定しております。この置きピン位置はハイリスクハイリターン。とにかくピントが浅いので、殆どが没画像になりますが、上手く嵌れば劇的な効果を産み出します。何とかノートリで、このギフがパトロールしていた杉林周辺の雰囲気も上手く描写できて、納得のいく仕上がりになりました。次回は何とか、カタクリ群落を飛ぶギフの広角飛翔画像にトライしたいものです。<おしまい>
by fanseab | 2011-04-18 21:57 | | Comments(12)

新潟のギフチョウ(4月14日):その1

 ギフのリベンジは本場で実行しよう!と年休を取って豊産地の新潟に出陣しました。実は新潟ギフは11年前、銀塩時代に訪れたことがあり、それ以来の遠征になります。例によって、2万5千分の1の地図、衛星画像で「美味しそうなポイント」を机上で事前探索。場所を3箇所位絞っての現地探索です。早朝から快晴無風の好コンディションの中、2箇所目で雰囲気の良い小丘に出会いました。崖地にはイカリソウトキワイカリソウ(BANYANさんのご指摘で、訂正します。BANYANさん、有難うございました)が咲いておりました。                                                                    ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D5K-85VR、ISO=200、F5.6-1/1250、-0.7EV、撮影時刻:8時25分

 福井のギフポイントでも、この花が咲いていることは丁度、ギフの適期を意味します。尾根筋に上がるとお約束のカタクリ群落がありました。
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D5K-85VR、ISO=200、F5.6-1/1250、-0.7EV、撮影時刻:8時45分

 久しぶりに見るカタクリはやはり綺麗です。気温も徐々に上がってきて、ヒルトッピングしてくるギフを待ちます。9時過ぎになって待望のギフが出現。しかし、予想以上に動きが速く、あっという間に見失います。カタクリの前で待機するも、全く別の場所でパトロール飛翔を始める始末で、管理人に接近してくれません。イライラが募るころ、突然♂がやってきて待望の吸蜜です。やったー!!
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D5K-85VR、ISO=400、F5.6-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:9時37分

 何を隠そう、管理人はまだまともなギフのカタクリ吸蜜シーンを撮影したことはありませんでした。ようやく願いが通じた一瞬です。引き続きこの個体は吸蜜にやって来て、待望の正面からの画像をゲット。
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D5K-85VR、ISO=400、F5.6-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:9時38分

 黄色の色載りが良く、新鮮なカタクリとの組み合わせも本当に艶やかで、満足の行く絵になったと思います。この後、広角でも狙おうと下心を出したのが悪かったのか、結局カタクリの吸蜜チャンスは上記2枚以外にありませんでした。本当に吸蜜シーンは水物だと思いました。時期的に♂の出始めのようで、いずれも新鮮な個体が飛び回っておりました。殆ど、静止する暇もなく探♀とパトロール飛行を繰り返しておりましたが、ようやく枯葉に止まったところを正面からパチリ。
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D90-34、ISO=400、F10-1/2000、-0.7EV、撮影時刻:10時21分

 前脚で顔のお化粧をしております。ギフのこの行動、よく見かけますね。続いて真横から。
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D90-34、ISO=400、F10-1/800、-0.7EV、撮影時刻:10時25分

 逆光に輝くギフの毛並がとても綺麗でした。尾根筋にはルリタテハやヒオドシが盛んに占有行動と日光浴を繰り返しておりました。ヒオドシがカタクリ群落に舞い降りた場面を撮影。
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D5K-85VR、ISO=200、F8-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:10時41分

 豪雪の新潟の冬を耐え忍んだボロボロのヒオドシを、春の妖精が優しく見守っている構図でしょうか? ここで今回訪れたカタクリ群落を広角画像でご紹介しておきましょう。
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D40-10.5-X1.4TC、ISO=200、F10-1/160、-0.7EV、撮影時刻:11時18分

 想定上は、真ん中下のカタクリ花弁に華麗なダンダラ君がぶら下がるはずでしたが・・・(^^;  まぁ、広角画像は次回のお楽しみに取っておけとのことなのでしょう。何はともあれ、待望のカタクリ吸蜜画像をゲットできて、満足できる遠征になりました。次回は飛翔シーンをご紹介したいと思います。<続く>
by fanseab | 2011-04-16 22:11 | | Comments(18)

ちょっぴり寂しいスプリングエフェメラル(4月11日)

 昨年は3月下旬にミヤマセセリ飛翔を撮ろうと無理して転倒、左手を負傷し、ギフはお預けでした。今年は撮らなあかんな~と、おっとり刀で神奈川のポイントに出陣。と言っても有名ポイントではなく、その周辺で新規開拓です。しかも土日は所用で身動きが取れず、年休を取っての遠征です。 
 終日晴れの予報を期待して現地に到着するもドン曇り。時たま陽は差すものの、10分も続けば良い方。気分が萎えます。それでも涸れ沢に降りて歩くと、テングチョウが次々を飛び立ちます。次いで小さなコツバメも登場。コツバメを追いかけていると、やや飛翔の緩い、シジミを発見。スギタニルリシジミでした。岩の上での日光浴をパチリ。                                                  ++横位置画像はクリックで拡大されます++          
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D90-85VR、ISO=200、F11-1/640、-0.7EV、撮影時刻:8時46分

 極めて敏感でとても苦労しました。吸水していると鈍感ですけど、単なる日光浴状態ではなかなか接近できませんね。それにコツバメと同等、もしくはそれ以下の小さい個体ばかりでビックリしました。この沢から程遠くないポイントではルリシジミ並みの大きさなのに、不思議です。食樹が違うんでしょうかね? コツバメもテリ張り日光浴する場所は低い岩の上で苦労しました。
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D90-85VR、ISO=200、F11-1/640、-0.7EV、撮影時刻:8時49分

 スギタニもコツバメもスレ品が多く、縁毛逆光幻光撮影はパスしました。尾根筋を登ってギフがヒルトッピングして来そうな場所で待ちますが、日差しは弱く、暫くはミヤマセセリと遊びました。ミヤマはいずれも鮮度が良くて、満足できる個体でした。先ずは♀。
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D5K-34、ISO=200、F8-1/640、-0.3EV、撮影時刻:10時17分

 陽射しが弱いのが幸いして、長時間じっとしてくれて助かりました。続いて♂。
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D90-85VR、ISO=200、F11-1/200、-0.7EV、撮影時刻:10時36分

 ♂はそれなりに敏感でちょっぴり苦労しました。少し陽射しが強くなった時、尾根筋に跳ねるような独特な飛翔のギフが登場。しかし、あっという間に高所に飛び去ってジ・エンド。春の女神は気難しいもんです(^^; 結局、正午になって、諦めて下山。再び桜が満開状態の別の沢筋で待機します。コンクリート舗装の林道上をミヤマセセリ♂が低く飛んでいます。暫く追跡すると、路上で吸水を始めました。
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D40-24、ISO=200、F10-1/1250、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:12時55分

 ミヤマの吸水画像はこれが初撮影。ここは以前、スギルリも吸水しており、恐らくコンクリートからアルカリやアルカリ土類金属イオンを吸収していたのだと思います。期待したギフは、13時過ぎに登場し、満開の桜を周回しますが、期待した吸蜜には至りません。結局、ここでも彼女に(時期的にはまだ彼にか?)振られました。丁度、アカタテハ♀がカラムシの新芽に産卵に訪れていました。
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D5K-34、ISO=400、F8-1/1000、-0.3EV、撮影時刻:13時01分

 ギフ撮影の時期、どの地域でもアカタテハの産卵場面に出会いますが、周囲の枯葉が邪魔したり、いい絵が撮れません。ここでも、カラムシの葉が邪魔して肝心の腹部を隠し、イマイチの画像になりました。♀の左下の葉上に既に産卵された2卵が確認できます。この株はとてもお気に入りのようで、後から勘定したら、合計8卵産み付けられていました。

 管理人の考えでは、この時期の春の妖精(スプリングエフェメラル)は、ギフ、コツバメ、ミヤマセセリ、スギタニルリシジミの4種です。この4種が競って早春を演出するような気がします。音楽に例えれば、弦楽四重奏(カルテット)でしょうか?演奏をリードするのは、もちろん第一バイオリン格のギフチョウ。縦横無尽に音階上を奏でるバイオリンに似て、雑木林を跳ねるように飛んでいきます。この日はダンダラ模様のバイオリン、ちと元気が良すぎて、管理人の視界からどこかに消え去ってしまいました。ヤレヤレ(^^; まぁ、しかし、残りの3種はきっちり撮影できたんで、良しとしておきましょうね。

 ギフを期待した林道の日陰にはキケマンがひっそりと咲いておりました。
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D90-85VR、ISO=200、F5.6-1/320、-0.7EV、撮影時刻:11時32分

 平地で出会う、背丈が伸びたキケマンは色気も無いですけど、崖地にこじんまりと咲いた花弁は、スプリングエフェメラルそのものでした。
by fanseab | 2011-04-13 00:52 | | Comments(10)

ベニシジミの求愛行動(4月2日)

 ベニシジミ閉翅を狙っていると、別の個体がちょっかいを出して来て、もつれながら地面を歩き出しました。                                                                      ++画像はクリックで拡大されます++                          
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D90-85VR、ISO=200、F4.5-1/4000、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時50分

 この絵ですと、前翅の尖り方の特徴から両者が♂のように見えます。PCモニター上で、最初誤求愛かと思いました。ところが、その後の画像で腹部の特徴を検証した結果、先頭を歩く個体はどうも♀のようです。典型的な♀は前翅の尖りが少なく、丸みを帯びますが、後ろを歩く♂個体の尖りは緩く、むしろ後ろの個体が♀のようにも見えます。前翅の尖りの個体差は結構あるみたいで、ベニの雌雄識別は意外と難易度が高いですね。そのうち、追いかけられている個体はタンポポで吸蜜開始。このチャンスをちゃっかりものにしようと、♂は腹部を曲げて、交尾を迫ります。
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D90-85VR、ISO=200、F9-1/1250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時51分

 しかし、必死に♂が粘るものの、上手くいきません。そんな♂を無視するかのように、♀個体は無心に吸蜜しております。
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D90-85VR、ISO=200、F9-1/1600、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時52分

 ちょうど、図鑑用閉翅画像に相応しいアングルですね。複眼および後翅の大きさとのバランスから左の個体は、やはり♀と判断していいでしょう(間違っていたら指摘願います)。この後、更に♂は諦めきれず、全開翅で後方から最後の突撃を試みます。
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D90-85VR、ISO=200、F9-1/1000、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時53分

 後方から迫っている♂個体は後翅の青色班が発達してとても綺麗です。結局3分間に及んだ♂の努力空しく、交尾は成功せず、ペアは分かれていきました。最後に明らかに♀と判定できる翅形を有する個体のマクロ画像を参考までご紹介しておきましょう。
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D90-85VR、ISO=200、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時50分
by fanseab | 2011-04-07 00:02 | | Comments(8)

多摩川の春の蝶(4月2日)

 震災の被害映像を見る度に心を痛めている方も多いことでしょう。直接被害に遭われた方はもちろん、今回の震災は日本全国に深刻な影響を及ぼしています。管理人の勤務する会社でも計画停電の情報に神経を尖らせながら、当面の電力負荷調整をどうやって凌ぐか?また、この夏の電力負荷をどのように削減していくか?連日シミュレーションをやっております。4月1日付けで入社する新人連中も急拠、東京近辺での実習を回避し、関西の拠点実習に変更になって、総務・労務系の人達も右往左往しております。そんなこんなで疲れが溜まり、週末はとても遠出する気力もありません。そこで、近場の多摩川を散歩してみることにしました。

 本日のターゲットは協会の図鑑プロジェクト用としてベニシジミ春型♂♀の閉翅画像。管理人はこれまで同種の♂♀夏型開翅・閉翅、および春型♂♀開翅を提供し、残りを撮影すれば完全制覇?になるので、それなりに張り切っての出陣です。ところが、空模様は薄曇りで、蝶影は薄く、ちょっと心配になりました。10時過ぎになって、ようやく陽が差すと、最初に登場したのは、ベニシジミではなくて、モンキチョウでした。彼らは探♀をスタートする前の栄養補給のため、タンポポで一生懸命吸蜜してくれ、良い被写体になってくれました。                                                           ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D90-85VR、ISO=200、F13-1/800、-1.0EV、撮影時刻:10時37分

 ようやく、納得の行くモンキ♂吸蜜シーンが撮れて満足でした。モンキ♂の個体数は結構多くて暫く彼らと遊びましたが、そのうち♀が登場。草地を低く飛ぶ♀を追跡すると、カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)の新芽に産卵開始です。
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D90-85VR、ISO=200、F10-1/800、-0.7EV、撮影時刻:11時09分

 モンキ♀産卵シーンもこれまで撮影した中ではベストショットで、素直に嬉しかったですね。午前中は汗ばむほど、気温が上がっていましたが、日差しが翳ると、モンキはパタッと活動を止めて、下草に潜り込んで静止してしまいます。まるでParnassiusのような挙動は興味深いものがあります。
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D40-10.5-X1.4TC、ISO=200、F10-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時27分

 ♂はライバルが出現すると、しきりと追尾飛行をしておりました。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F7.1-1/2500、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時32分

 昨年3月にルリシジミを撮影したポイントに出向きますが、全くの坊主。ポイントの環境は昨年と全く変化がないのにどうしたことでしょう。このポイントをウロチョロしていると、モンシロチョウ♂が登場。例によって、なかなか止まる気配を見せませんが、薄曇りの天候が幸いして何とか、枯葉上で日光浴。慎重に接近しての撮影です。
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D90-85VR、ISO=200、F10-1/1000、-1.0EV、撮影時刻:11時50分

 図鑑プロジェクト幹事役のK氏より、「今年はラストチャンスなので、モンシロ春型撮影にご協力を!」の檄文が飛んでいたので、幹事補佐役の管理人も必死の撮影でした。♂の腹部形状も分かる満足すべき絵が撮れました。この日出会ったモンシロはこの1個体。マイフィールドでモンシロは珍品なので、仕方ありません。その後、この個体はハナニラで吸蜜してくれました。
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D90-85VR、ISO=200、F10-1/800、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時52分

 先日の観察ではキタテハが好んで吸蜜していたハナニラですが、モンキチョウは全く見向きもしませんでした。同じシロチョウでも嗜好の差が色々あって面白いです。ドン曇り状態が改善されないので昼前に一旦撤収。自宅に戻ってランチの後、午後1時過ぎから日差しが回復したので、再び出陣です。多摩川に出る前の民家の花壇に小ぶりのモンシロが訪問しておりました。何か飛び方が異様だなぁ~と思ってよく見ると、何とツマキチョウ♂でした!!当地でツマキはモンシロ以上に珍品ですので、昂奮しての撮影。
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D90-85VR、ISO=200、F10-1/1000、-1.0EV、撮影時刻:14時27分

 ツマキに会えて本当にラッキーでした。少し気分が高揚して多摩川に出ると、ベニシジミの数が増していました。しかし、気温が高めで予想通り、数はいるけれど、全て止まると直ぐに開翅してしまい、肝心の閉翅画像が撮れません。それでも午前中、仕方なく土手で半開翅している♂個体を斜めから仰ぎ見るような恰好で、何とか「閉翅」らしく撮影。
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D90-85VR、ISO=200、F5-1/3200、-1.0EV、撮影時刻:10時43分

 ♀も登場しますが、やはり直ぐに開翅モードで閉翅撮影のチャンスは訪れません。そこで広角でちょっと遊んでみました。
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D40-10.5-X1.4TC、ISO=200、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時13分

 最後に♂開翅を逆光で撮影。
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D90-85VR、ISO=200、F4.5-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時45分

 何とかターゲットであるベニシジミ♂閉翅を撮影。それに副産物としてモンシロ♂開翅も撮ることができました。しかし、最大の成果はやはりツマキ♂吸蜜シーンをゲットできたことでした。
by fanseab | 2011-04-03 22:05 | | Comments(16)