探蝶逍遥記

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カシワ林のゼフ探索(7月18日)

 この日はブログ仲間の、 kmkurobeさんにご案内頂き、ゼフ探索をしました。一番の狙いはこれまできっちり撮影したことのないウラジロミドリシジミ。待ち合わせ場所に5時過ぎに到着。現地で、お馴染みの ダンダラさんとご友人のNさん、そして蝶山人さんも加わって5名でポイントへ。ポイントには既に愛知のKさん他1名が撮影中で合計7名の大撮影会となりました。

 kmkurobeさんが叩き出し役になって、降りてきたゼフを皆で探す方式なので、相当効率的に撮影ができました。ただ、この日は到着時点ではヒンヤリとした早朝の天気も6時頃から強烈な真夏の朝日が差し込む状況で、開翅撮影にはあまり条件が良くなかったように思います。最初は念願のウラジロ♂開翅。                                              ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D90-85VR、ISO=640、F9-1/1600、-1.0EV、撮影時刻:6時04分

 ただ、アングルが良くなく、ウラジロの輝きはイマイチ。不満の残る絵です。続いてカシワ葉上での♂開翅。
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D90-34、ISO=320、F10-1/640、-1.0EV、撮影時刻:8時06分

 こちらの絵もウラジロが太陽に対し正対していないので、輝きは鈍いですね。続いて♀開翅。
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D90-85VR、ISO=320、F10-1/640、-1.0EV、撮影時刻:6時06分

 ♀はまずまずの絵です。構造色が無いと楽ですが、太陽光線が強いので、色再現性というか、シットリ感に乏しいのが悩みです。お次はカシワ葉上での♂閉翅です。
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D90-34、ISO=400、F10-1/400、-1.0EV、撮影時刻:7時27分

 黄色いストローを出してしきりに吸汁しておりました。こうした吸汁は多くの♂個体で観察できました。ススキに舞い降りた♂の吸汁シーン。
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D90-34、ISO=400、F10-1/1000、-1.0EV、撮影時刻:7時43分

 それにしてもウラジロの裏面の表現は難しいです。この日のように強烈な陽光では、ただでさえ白飛びしやすい裏面のディテールが失われがちです。RAW現像でコントラストを弱めに設定して何とか表現してみました。しかし、ウラジロ♂で期待したサファイアブルーに輝く複眼の表現はどうやら失敗に終わっています。もう少し薄曇りの条件で再トライしたいですね。ススキに舞い降りたこの個体を縦位置広角でも撮影。
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D40-10.5-X1.4TC、ISO=400、F8-1/200、-0.7EV、撮影時刻:7時51分

 ご覧のように下草がススキで覆われたカシワの疎林風景は、数年前に訪れた岡山県のゴマシジミ、クロシジミ、ハヤシミドリのポイントとそっくりでした。ハヤシミドリは♂がちょっと最盛期を過ぎた感じで、開翅撮影に成功した個体も翅に痛みが目立つものでした。
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D90-85VR、ISO=320、F10-1/320、-1.0EV、撮影時刻:6時09分

 さて、ススキに舞い降りたゼフを探すべく、叩き棒で軽くスイーピングしていると、見慣れないゼフが飛び立ち、すぐにススキに止まりました。何だろうと思って覗き込むとクロシジミの♂でした。
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D90-85VR、ISO=320、F10-1/320、-1.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:6時21分

 どうやら♂は盛期を過ぎていたようです。ここではウラミスジシジミも出てきましたが、いいアングルでは撮影できなかったので、ここでは割愛します。そろそろ別のターゲットを撮りましょう・・・とのkmkurobeさんのご提案で、このカシワポイントを離れ、フジミドリ探索に向かいました。結局フジは発見できませんでしたが、この林道は何か珍品が出そうな雰囲気タップリでした。林道入り口付近ではジョウザンミドリシジミの卍飛翔がそこここに見られました。ちょうどジョウザンのテリ張りシーンを撮影されていた蝶山人の奥様の帽子にジョウザンが止まり、テリを始めましたので思わずパチリ。
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D90-85VR、ISO=400、F11-1/1000、-1.0EV、撮影時刻:8時55分

 撮影中、じっと帽子を動かさずに静止して頂いた奥様、有難うございました。山から降りるとランチタイムでしたので、皆さんでkmkurobeさんお勧めのパン屋さんで腹ごしらえ。ピザやハンバーガー始め、手作りパンはとびきり美味しく、皆さんで楽しく蝶談義ができました。この後、ダンダラさん達はキマダラモドキ狙い、管理人はミヤマ・クロツ狙いでそれぞれ次の目的地に向かったのでした。早朝からご案内頂いたkmkurobeさんには、厚く御礼申し上げます。また、撮影をご一緒した、ダンダラさん、Nさん、蝶山人さんご夫妻、Kさん他、皆様お疲れ様でした。<続く>
by fanseab | 2010-07-30 22:38 | | Comments(8)

上高地のコムラサキ(7月17日)

 オオイチモンジのポイントには、多数のコムラサキ♂が群れていました。それもそのはずで、梓川河畔にはそれこそ無数のヤナギ類が繁茂していて食樹には恵まれています。これだけ個体数が多いと撮影も楽でした。最初は獣糞からの吸汁シーン。                                              ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D90-85VR、ISO=200、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:8時50分

 肛角部の欠損が残念な絵になりました。お次はダブル開翅。
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D90-85VR、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、撮影時刻:9時22分

 吸汁中、彼らは結構クルクルと回転しますので、2頭が同時にシンクロして同じ方向を向くチャンスは少ないのです。粘って何とか紫色幻光が出現するアングルで撮影できました。次は単独で究極の幻光表現にトライ。
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D90-85VR、ISO=200、F13-1/200、-0.7EV、撮影時刻:9時24分

 ようやくデジタルで紫色が一番輝く絵が撮れたように思います。同じ開翅を図鑑プロジェクト用のアングルで撮影すると・・・・。
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D90-85VR、ISO=200、F8-1/500、-0.7EV、撮影時刻:9時25分

 やはり、紫色が出現せず、これでは♂か♀か判別しずらい画像ですね。
さて、コムラサキはタテハですから、テリ張りでの開翅シーンに最も緊張感が出るように思います。ここは300mmでやや遠目から狙いました。
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D5K-34、ISO=400、F10-1/500、-0.3EV、撮影時刻:9時32分

 おしまいは飛翔画像。テリ張り中の周回飛行はある程度周回ルートが決まっていて、その軌道を読みながらの狙い撃ちもまた飛翔撮影の醍醐味です。一発必中で狙ったら、思い通りのコマが得られました。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F5.6-1/2500、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時03分

NIKONの10.5mmレンズの解像度にはいつも感心させられます。今年管理人が撮影した飛翔画像の中でも個人的優秀賞をプレゼントしたい仕上がりに満足しております。次回は安曇野のカシワ林で撮影したゼフ類をご紹介しましょう。<続く>
by fanseab | 2010-07-27 23:45 | | Comments(10)

上高地のオオイチモンジ(7月17日)

 クラッシュしたPCを新機種に更新し、ようやくブログをアップできる環境が整いました。いろいろ迷った末、機種はWindows7搭載機にしました。メモリーも従来の1GB→4GBにアップしたため、RAW現像ソフトの処理スピードが極めて快適になったのは有難いことです。

 さて、7月17日、早朝3時06分自宅発で一路上高地を目指します。ターゲットはオオイチモンジ。実は管理人は上高地を訪れるのはこれが初体験。いつか行きたいな~と思っていたのだけれど、チャンスがなくて行きそびれていたのです。沢渡からエコバスに乗り換えるシステムはよく考えられていると思います。上高地バスターミナル7時10分着。自宅から4時間は意外と近い印象でした。有名な河童橋からの風景もこの日の好天を期待させてくれるものでした。                                              ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D40-10.5-X1.4TC、ISO=200、F3.5-1/500、-0.7EV、撮影時刻:7時28分

 ポイントに着くと、早速1頭のオオイチ♂がお出迎え。活動当初から吸水活動をしているようです。
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D90-85VR、ISO=200、F9-1/1000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:8時43分

 ストロボを使ったせいでしょうが、後翅裏面内縁部に青緑色の幻光が出現していて、独特なこのタテハの裏面をゴージャスな雰囲気にしていると思います。撮影に夢中になっていて、ふと頭を上げると前方にカメラマンの姿が・・。愛知のMさんでした。ご自宅を1時に出発して来られたとのこと。頭が下がります。いろいろとお話しをお伺いしながら、二人でじっくりオオイチを楽しみました。お次は開翅。
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D90-85VR、ISO=200、F10-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:8時50分

 複眼のサイズと翅のバランス、また腹部長さと後翅のバランス、いずれをとっても普通のタテハなら♀と判定して良い形状です。しかし後翅の白帯が狭いことから、これは明らかな♂個体。このような胴体と翅の特異なバランスがこのタテハに風格を与えているものと思います。ストロボを使ったので、後翅外縁部のブルーが鮮やかに出てくれました。苔からの吸水シーンも多く観察できました。
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D90-85VR、ISO=500、F5-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時13分

 しかし彼らが最も好むのは獣糞でした。ここはコムラサキの個体数も大変多く、紫色幻光を魅せるコムラサキとのダブル開翅ショットも撮れました。
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D90-85VR、ISO=200、F13-1/320、-1.0EV、撮影時刻:9時26分

 この日、獣糞には最大5頭の吸汁集団が観察されましたが、ここではコムラサキ、コチャバネセセリ、ヒメシジミとの異種吸汁集団を広角でご紹介しましょう。
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D40-10.5-X1.4TC、ISO=200、F11-1/160、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時30分

 吸汁時には本当に夢中になっていて、魚眼レンズの先端が触れてもびくともしませんでした。最後に飛翔を4連発。最初は85mmマクロでの撮影。「ジャスピンコマは必ず画面の端に来る・・・」嫌なジンクス通りでしたが、トリミングしたら浮遊感が良く出て納得です。
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D90-85VR(トリミング)、ISO=500、F5-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時12分

 お次は梓川をバックに滑空飛翔するシーン。
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D90-85VR(トリミング)、ISO=500、F8-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時19分

 水面の丸ボケが上手く演出されて、とても雰囲気満点に仕上がりました。3枚目は広角で。
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D40-10.5-X1.4TC、ISO=400、F8-1/2500、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時02分

 必死に太陽とのツーショットを狙って、トリミングで何とか見られる絵に仕上げました。ちょっとピントが甘いですね(^^;; おしまいは、この日一番のお気に入りショット。
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D40-10.5-X1.4TC、ISO=400、F6.3-1/2500、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時06分

 これまた画面の左端ですが、ご一緒に撮影していたMさんの足が画面右に配され、結果オーライの迫力ある絵になりました。対角魚眼の飛翔は置きピンミスによるリスクが高いけど、一発嵌れば凄い絵を叩き出す魅力があります。

 初めての上高地、初めてのオオイチモンジでしたが、好天にも恵まれ楽しい撮影行となりました。ご一緒したMさん、楽しいお話有難うございました。またいろいろと情報を頂きましたブログ仲間の皆さんにも厚く御礼申し上げます。この後、上高地バスターミナルに到着する直前に物凄いスコールが襲ってきました。折り畳み傘で難を逃れましたが、本当に山の天気はわかりません。それでも沢渡に降りると、今度は嘘のように青空が広がっており、一息入れた後、次の目的地、安曇野に向かったのでした。<続く>
by fanseab | 2010-07-25 15:22 | | Comments(20)

嗚呼、パソコンクラッシュ(7月19日)

 梅雨明けして、凄い猛暑がやってきました。避暑を兼ねて、17-18日と一泊で信州遠征をしてきました。大量の画像を本日整理している途中、変なメッセージがPC画面に・・・。嫌な予感でアレコレいじってみましたが、Windowsを再インストールもできない最悪の状態であることが判明。管理人の愛機は、2年前のクラッシュ時は、再インストールで何とか復帰も、いよいよご臨終のようです。Windows7でいくか、XPでいくか?新機種パソコン探索を始めなければなりません。

 という訳で、暫く更新ができません。良い出だしの3連休でしたが、最後にド壷に嵌ったようです。
トホホ・・・(^^;
by fanseab | 2010-07-19 23:59 | 機材 | Comments(10)

オオムラサキ探索その2(7月4日)

 当日撮影した飛翔シーンをご紹介しましょう。オオムラサキの雄大な飛翔を何とか上手く表現できないか?・・・これ、管理人のライフワークでもあります。今回はカシオのパスト連射機も使って悪戦苦闘しましたが、まだまだ理想的な絵は描けません。新鮮な♂の飛ぶ時期が極めて限られているため、事実上年1回の勝負になる・・・、これがオオムラサキ撮影の難しさでもあります。最初はノートリで捉えた本日のお気に入り。                                                                               ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D40-24(ノートリ)、ISO=400, F1.8-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時14分

 もうちょい、ピントが欲しいところ。お次は閉翅状態で水平飛行。いずれも獣糞目当てで地上低く旋回飛行し、近くの管理人も警戒しつつの飛翔でした。
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D40-24(トリミング)、ISO=400, F5.6-1/1600、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時21分

 3枚目は飛び去るアングル。
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D40-24(トリミング)、ISO=400, F5.6-1/1600、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時21分

 いつもより低速シャッターにしたことで翅がブレ、逆に動感が出たようです。4枚目は今回の撮影で最もピントが良かったコマ。
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D40-24(トリミング)、ISO=400, F4.5-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時31分

 ただこんな時に限って、蝶が画面の端っこだったりしますね(^^; お次の2枚はカシオのパスト連射で撮影した画像。
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FC100@6.4mm(トリミング)、ISO=800, F3.6-1/8000、撮影時刻:11時02分
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FC100@6.4mm(トリミング)、ISO=800, F3.6-1/8000、撮影時刻:11時02分

 道路上を水平滑空する時は絶好の撮影チャンスですけど、なかなか物にできません。実は300mmでもあるアングルからの飛翔を狙ってロケハンしていたのですが、こちらはサッパリ。来年の課題になりそうです。しかし、接近してきた時、パタパタと力強い羽音が聞こえるのは、やはりオオムラサキ以外にはいないでしょう。国外のpardarisdirteaと言ったオオイナズマの類は、体躯はオオムラサキ以上だったりしますが、どちらかと言えば無音で滑空するタイプ。豪快な羽音は我がオオムラサキに勝るものはないと思います。

 この日、猛烈な暑さで正午には現地を後にしました。帰宅してからK社の「淡麗生」で祝杯を上げ、食後に現地の農家直販で仕入れたプルーンを食しました。
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GX100@5.1mm

 全15個入りパックが何と200円!本当にお値打ちでした。オオミスジの食樹であるスモモ、ウメ、桃等、甲府盆地を訪れるのは蝶以外に美味しい果物に出会えるからです。暫くするとデラウェアやらブドウも美味しい季節になります。山梨通いは止められませんね。
by fanseab | 2010-07-07 22:45 | | Comments(18)

オオムラサキ探索その1(7月4日)

 昨年の今頃は課題のゼフ類ベタ閉翅・開翅画像を追いかけていたので、お気に入りのオオムラサキを探索できませんでした。先々週(6/20)の記事でご紹介したオオムラサキの蛹がそろそろ羽化しそうなので、またまた甲府に出撃です。朝3時起床。しっかりと雨が降っていて出撃に迷いますが、「迷った時は出撃すべき」と自らに言い聞かせて出発です。現地5時15分着。管理人の日頃の行いが良いのか?雲の切れ目からも青空が差すまで天気回復です(^^) 例の蛹を見ると、羽化していました!。                                                                                        ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D90-85VR、ISO=800, F5.6-1/80、-0.7EV、撮影時刻:5時42分

 翅の乾き具合から判断して、羽化は前日(7/3)の深夜~7/4未明だったのでしょう。蛹期は丁度2週間でした。あと一歩の所で羽化の瞬間に立ち会えませんでしたが、まぁ、蛹殻とのツーショットが撮れただけでも満足と言えましょう。そのうち、朝日が差し込んでくると、徐々に移動して飛び立ちの準備です。
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D90-85VR、ISO=400, F8-1/640、-0.7EV、撮影時刻:6時30分

 途中、エノキの葉の隙間から顔を覗かせた♂を真正面から捉えました。
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D90-85VR(トリミング)、ISO=200, F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:6時21分

 オオムラサキの複眼は戦闘意欲満々な♂生態からは想像もできない程、癒し系ですね。また、退化したタテハチョウの前脚の特徴がよくわかる画像になったと思います。

その後、近接マクロを撮影している最中に、ハラハラと弱弱しく飛び立って近くの下草に移動しました。
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D90-85VR、ISO=400, F7.1-1/100、-0.7EV、撮影時刻:6時38分

 いつも思うのですけど、後翅裏面肛角部に配されたM字型の紅色紋が艶かしいほどに綺麗です。この下草にも朝日が回り込んできて、またまた活発になって開翅してくれました。待ちに待ったご開帳です!!
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D90-85VR、ISO=400, F8-1/160、-1.0EV、撮影時刻:7時14分

 朝日が直接翅に差すと白飛びしそうなので、カメラと体で影を作っての撮影でした。オオムラサキの紫色について、ほぼ満足すべき表現ができたように思います。これまでなかなかチャンスがなかった至近距離でのオオムラサキ開翅をやっと撮れて充実感に包まれました。余裕が出たので手乗りにもチャレンジ。
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GX100@5.1mm、ISO=80, F9.1-1/160、-1.0EV、撮影時刻:7時18分

 管理人の指の汗がお気に入りで美味しそうに吸っています。羽化して初めての食事が管理人の汗とは・・・この♂とは縁があったのでしょう。この子、この後、ブルブルブルと翅を高速で震わせた後、クヌギの梢に消えていきました。2時間もすると、一人前にテリ張りをやって、相手を迎撃する立派な♂に変身していることでしょう。

 さて、到着した頃は、全天がほぼ雲り空だったのに、9時頃には甲府盆地の町並みがすっかり見渡せるようになりました。同時に熱中症覚悟の蒸し暑さに。林道を辿ると、結構な数の♂が飛び交っています。ちょうど一斉に♂が羽化したかのように感じられました。1頭がある場所に拘るように飛翔しているので、注意して接近すると、獣糞が道路脇にあり、既に1頭が夢中で吸汁しておりました。
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D90-85VR、ISO=200, F10-1/640、-0.7EV、撮影時刻:10時10分

 もう1頭も恐る恐る加わって、なかよく並んでの吸汁。
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D90-85VR、ISO=200, F10-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時11分

 11時を過ぎると、あれほど美味しそうに吸汁していた個体もどこかに飛び去ってしまいました。獣糞に飽きたのではなく、どうやら限定された吸汁タイムがあるようです。次回は飛翔シーンをご紹介しましょう。
by fanseab | 2010-07-05 22:35 | | Comments(16)