探蝶逍遥記

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2009年回顧録(2)後半戦

 さて、7月から12月の後半戦ですが、実は今シーズンは、7月20日過ぎに油切れを起こして、体調を崩したことも忘れられません。図鑑用画像収集を真面目に?やりすぎたことも遠因かもしれませんが、6月から殆ど休養日を入れなかったのが最大の原因だったようです。来シーズンはもうちょっとノンビリとやらなあかんですなぁ~。

 7月は色々と目白押しで悩みますが、課題種の中で、一番報われたと思ったハヤシミドリシジミに登場してもらいましょう。朝日に輝く構造色は忘れられません。                                                           ++横位置画像はクリックで拡大されます++                   
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D90-VR84@400mm、ISO=500, F9-1/800、-1.0EV、撮影月日・時刻:7月5日、7時55分

 8月はお盆に東広島に遠征。ゴマ探しはあまり成果が上がらず、ジリジリと暑い農道脇で見つけたクロツが一番の思い出です。暑さを避けて石垣の窪みで開翅する姿が印象的でした。
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D40-24、ISO=200, F8-1/125、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影月日・時刻:8月14日、13時34分

9月はブログ仲間kmkurobeさんの呼びかけで安曇野に集合してのアサギマダラ撮影会が楽しかったですね。フジバカマにはアサギマダラだけでなく、ブログ仲間も引き寄せられたのでした。
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D90-VR84@240mm、ISO=640, F7.1-1/1600、-1.0EV、撮影月日・時刻:9月13日、10時50分

 アサギマダラをこれほど真剣に追いかけたのは、これが初めてだったように思います。渡りについてはまだまだ謎の多いこのマダラチョウ、また別の中継地とかで群飛画像を追ってみたいと思います。

 10月もなんやかんやで普通種を真面目に追いかけていました。そんな中、飛び込んできたのが、「クマソ関東への上陸」のニュース。地元・神奈川県での撮影は失敗しましたが、房総半島で偶然撮影できました。このシジミの縁毛逆光幻光を房総半島で撮ることに、かなり違和感を覚えた管理人でありました。
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D90、ISO=200, F14-1/320、-1.7EV、撮影月日・時刻:10月11日、8時03分

 今頃、細々と幼虫で越冬しているんでしょうか?継続発生するか、要注意ですね。一昔前は、11月になると撮影機材を置いて一休みに入るのですが、最近は越冬シジミ撮影のパターンになって、シーズンの境目が無くなってきました。ということで、昨年に引き続き訪れた房総のルーミス。今年は余裕?が出て真正面からのアングルが撮影できました。
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D90、ISO=400, F9-1/800、-1.3EV、撮影月日・時刻:11月15日、12時55分

 後翅に妖しく赤色に光る幻光を見た時はアドレナリンが出ましたよ!

 さて、12月の画像は・・・・って探したのですが、そう言えば、まともにフィールドに出ていませんので、画像がないことに気が付きました(^^;; まあ寒いこの時期ですからボルネオで撮影したニベアイシガケチョウ(Cyrestis nivea borneensis)の画像で温まることにしましょう。
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D70、ISO=200, F11-1/800、-0.3EV、撮影月日・時刻:2008年5月3日、10時56分

 駆け足で振り返ったこの一年。拙ブログをご愛読・また多数の暖かいコメント有難うございました。また来年も拙ブログの応援をよろしくお願いします。皆さん、良いお年をお迎えください!!
by fanseab | 2009-12-30 22:47 | | Comments(20)

2009年回顧録(1)前半戦

 もうあとちょっとで今年も終わり。昨年同様、今シーズンをトラックバックして、思い出のシーンに浸ることに・・・・。まぁ、究極の自己満足ですが、楽しい思い出もあれば、撮り逃がした悔しさとか、いろいろありましたねぇ~。今回は1-6月を振り返ることにします。

 さて、1月は越冬シジミの探索で幕を開けました。某国営TV放送に協力することもあって、結構真剣に探しましたね。ムラツも正月頃には数を減らしていたので苦労しました。ここはムチャクチャ低い位置にいた2頭集団のドアップ画像を。                            ++横位置画像はクリックで拡大されます++ 
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D90(トリミング)、ISO=200, F11-1/500、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正-1.0EV、撮影年月日・時刻:1月4日、10時07分

 ♂2頭が体を寄せ合って寒そうにしていました。2月はこれまで真剣にやったことのないゼフ越冬卵の撮影に凝ってみました。ウラゴにトライした結果です。
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D90-SMZ@80mm(トリミング)、ISO=200, F32-1/200、-1.3EV、外部ストロボ、調光補正-1.0EV、撮影年月日・時刻:2月21日、11時41分

 何故か、この画像を見るたびに甘党の管理人はタルトとかベイクドチーズケーキを食べたくなるのです。3月からは待望の新羽化成虫が撮影できますね。今シーズン真面目に取り組んだ普通種の撮影から、ベニシジミをご紹介しましょう。とびきりブルー鱗粉の載った♀にはびっくりさせられました。
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D90、ISO=200, F11-1/200、-0.7EV、撮影年月日・時刻:3月28日、13時47分

 4月はギフに振られたり、天候の相性がとても悪かったように思います。あまりいい印象の残らない月でした。ここではコンデジで撮影したお気に入りのコチャバネセセリをアップしておきます。
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GX100@5.1mm、ISO=80, F8.1-1/125、-0.3EV、撮影年月日・時刻:4月19日、9時36分

 セセリに目一杯寄って、コチャバネと対話するように写した思い出の画像でもあります。5月はゴールデンウイークに遠征した阿蘇でのオオルリシジミに尽きるでしょう。ブログ仲間のnomusanのお導きで極上の蝶撮影ができたことに感謝です。
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D90、ISO=200, F10-1/640、-1.3EV、撮影年月日・時刻:5月6日、7時44分

 6月は今年も大変忙しかったですねぇ~。課題としていたオオミスジと格闘していた合間に、どうしても撮ってしまうオオムラサキ画像で前半戦を締めることにしましょう。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400, F2.8-1/2500、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影年月日・時刻:6月27日、13時05分

 オオムラサキ表翅の紫色を忠実に再現することの難しさを今年も再認識させられました。来シーズンはまたオオムラサキに拘りたいと思います。次回は後半戦です。<続く>
by fanseab | 2009-12-29 00:29 | | Comments(13)

お知らせ:企画展「絶滅危機のチョウを守る」(日本チョウ類保全協会)

12月27日までは、トップに掲載します。本文記事はこの記事の下にあります。

 東京都新宿区にある新宿御苑のインフォメーションセンターにて、企画展を行
います。
 チョウの現状と保全に関するパネルの展示のほか、当会会員撮影のチョウの写
真展、ミニ講演会を行います。チョウの保全やチョウの生態写真の撮影などに関
心のある方は、ぜひご来場ください。管理人も恥ずかしながら、
写真展に出品させて頂いております。

■開催日時・場所
 12月22日(火)~27日(日) 9:00~16:30
   ただし、27日(日)のみ 9:00~15:00
  新宿御苑インフォメーションセンター アートギャラリー(新宿御苑新宿門近く)

■ミニ講演会
 12月26日(土) 1回目 11:00 ~ 11:45 2回目 13:00 ~ 13:45 
         3回目 15:00 ~ 15:45
 12月27日(日) 1回目 11:00 ~ 11:45 2回目 13:30 ~ 14:30
     各講演 定員 先着30名まで。
 
永幡嘉之氏  自然写真家、日本チョウ類保全協会
    「里山の生物はどこから来たのか」
中村康弘氏  日本チョウ類保全協事務局長                                                         「絶滅危機のチョウを守る」
  なお、27日の2回目の永幡氏の講演は「特別講演」となります。

 絶滅危惧種の一種、広島県世羅台地に生息する、ヒョウモンモドキの画像を貼っておきましょう。                        ++画像はクリックで拡大されます++                           
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D70S-10.5、ISO=500, F14-1/200、撮影年月日・時刻:2006年6月16日、16時26分
by fanseab | 2009-12-27 22:30 | | Comments(2)

本体HPの更新:香港の蝶(12月23日)

 およそ9ヶ月ぶりに本体ホームページ:東南アジアの蝶ファン倶楽部を更新しました。今回は2004年と2006年の二度にわたって遠征した香港の蝶を総まとめとして、アップしていなかった残りの蝶、4科13種を全て登場させました。これでヤレヤレ一段落です。

 下記は今回更新した蝶です。それぞれの種名をクリックすると対応するサイトのページにジャンプします。

(1)(ミナミ)キチョウ:  Eurema hecabe
(2)ルリウラナミシジミ: Jamides bochus
(3)イチジクシジミ:   Iraota timeleon
(4)シャマキマダラルリツバメ: Spindasis syama
(5)ヤドリギオナガシジミ:   Tajuria cippus
(6)イワカワシジミ:     Artipe eryx
(7)ヒメシロオビヒカゲ:   Lethe confusa
(8)ツマグロヒョウモン:   Argyreus hyperbius
(9)メスグロミスジ:     Athyma nefte
(10)アカボシゴマダラ:   Hestina assimilis
(11)チビフタオチョウ:   Polyura athamas
(12)マネシセセリ:     Hyarotis adrastus
(13)ガンガイチモンジセセリ: Parnara ganga

 サイトでアップしている画像は小さめなので、ここではアカボシゴマダラとヤドリギアシナガシジミの少し大きめの画像を掲載しておきましょう。なお、ヤドリギアシナガシジミの画像はサイトに掲載しているものとは別画像です。                             ++横位置画像はクリックで拡大されます++                           
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D70、ISO=500, F6.3-1/500、-0.3EV、撮影年月日・時刻:2006年10月8日、16時58分
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D70、ISO=500, F7.1-1/200、撮影年月日・時刻:2006年10月8日、18時03分

 香港の次は「北タイの蝶」を完結したいと思っていますが、いつのことになるやら・・・(^^;;
by fanseab | 2009-12-23 15:28 | | Comments(12)

日本蝶類学会大会(12月12日)

 管理人が所属する首題大会に初めて出席してきました。場所は東大理学部。東大構内に入るのは久しぶり。古色蒼然とした建物が配された緑豊かな環境は素晴らしいですね。この学会、実はある事情で2派に分かれた不幸な歴史を背負っていて、わざわざ「日本蝶類学会(テングアゲハ)」との呼称がついています。そんな歴史はともかく、今回は充実した講演内容で、楽しめました。

 今回講演で一番期待していたのが、Vietnam-Russia Tropical CenterのDr.Monastyrskii氏の「Butterfly fauna of Vietnam:Modern diversity and origin」でした。同氏の著作、「Butterflies of Vietnam」は管理人も愛読していて、Volume1のヒカゲチョウ編ではMycalesis属の乾季型図版が数多く掲載され、重宝しています。東南アジアの蝶が新生代以降、現在までどのような過程を経て形成されてきたか?ベトナムを切り口に、上手く整理されていたと思います。南北に長いインドシナ半島の東端には細長い山脈がある訳ですが、この山塊で蝶の分布が途切れることはもちろん、海岸線沿いでの高原が邪魔して、水平拡散も妨げている・・・、ここら辺の考え方は新鮮で、興味深いものでした。

 一般講演では、九大・矢田教授(当学会の会長でもある)の「Appias属の諸問題」がムチャクチャ面白かったですね。Appias属(トガリシロチョウの仲間)の系統関係と種分布の関係が見事に整理されていて、流石シロチョウ研究の権威と言われるだけのことはあるものでした。スラウェシに棲むzarindaaurosaの対比・・・等を聞いていると、またぞろ、スラウェシに行ってみたくなるのでした。一方、癌細胞を自殺に追い込むタンパク質(ピエリシン)の話題が講演時間の関係で詳しく聞けなかったのは残念でした。しかし、近い将来、「トガリシロチョウという蝶々が癌患者に福音」なんて話題が巷に流れて、一部の蝶屋にしか馴染のない「トガリシロチョウ」が有名になるかもしれませんね。

 さて、講演終了後は、場所を移しての懇親会。年齢・職業に関係なく、「蝶気狂い」同士でお酒を飲みながらの会話は楽しいものです。著名なプロの写真家や同学会の編集部の方々とも、楽しくお話させて頂きました。また、冒頭にご紹介したM教授からは北ベトナムの撮影ポイントについて直接ご教示を頂き、助かりました。教授に「Butterflies of Vietnam」の今後の刊行計画をお聞きすると、「Vol5までは出すことになると思う。でも私の仕事のペースは遅いから、あまり期待しないでください、ハハハ・・・」 
と冗談交じりに答えてくれました。懇親会の後半は恒例となっているオークション。管理人も実物をまだ拝んだことのないような、世界の珍品標本が100均で買えるようなタッパーウエア容器に入って展示されているのにも二度ビックリ。盛会のうちに懇親会も終了しました。また来年の大会が楽しみです。

 画像がないのも寂しいので、南ベトナム・カットティエン国立公園で撮影した画像を3枚張っておきましょう。最初はスコールが終わって西日が射し始めた頃、林縁でテリを張る、モリノオナガシジミ(Cheritra fleja evansi)の♂。                 ++横位置画像はクリックで拡大されます++  
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D70S-VR84@400mm、ISO=640, F6.3-1/320、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影年月日・時刻:2007年4月30日、14時29分

 長大な尾をなびかせて舞う姿は独特な眺めです。お次はシロスジマダラ(Euploea caramalzeman caramalzeman)♂の飛翔。
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D70(トリミング)、ISO=640, F4-1/2000、+0.3EV、撮影年月日・時刻:2007年5月1日、10時58分

 この公園で夥しい集団を見ることができました。3枚目は陽射しの強い林道上で隊列を作って飛翔するタイワンシロチョウ(Appias albina darada)の♀。
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D70(トリミング)、ISO=640, F4-1/2000、+0.3EV、撮影年月日・時刻:2007年5月2日、11時59分

 間歇的に続く、シロチョウやオナガタイマイの隊列飛翔は興味深いものでした。
by fanseab | 2009-12-14 00:06 | | Comments(2)

第4回全国チョウ類保全シンポジウム

下記の通り、今月13日に首題シンポジウムが開催されます。
今回のテーマは国蝶オオムラサキです。
雄大な飛翔を見せるタテハチョウの王様、オオムラサキも雑木林の管理の衰退と
共に数が減ってきていますね。お時間がある方は、是非参加願います。

12月13日までは、トップに掲載します。本文記事はこの下にあります
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 オリジナル画像がないのも寂しいので、昨年山梨で撮影した飛翔画像(♂2頭の追尾飛翔)を貼っておきましょう。                               ++画像はクリックで拡大されます。++      
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D40-10.5-X1.4TC(ノートリ)、ISO=800, F14-1/2000、-2.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:2008年7月12日、13時55分
by fanseab | 2009-12-13 23:59 | | Comments(2)