探蝶逍遥記

<   2009年 07月 ( 7 )   > この月の画像一覧

クロシジミ♂他(7月20日)

 信州遠征の2日目は悪天候を見切って自宅には午前11時前に帰宅しました。昼寝をして画像整理をしていたのですけど、どうにも欲求不満。それと多少体力も残っています。本来なら、20日は完全休養日のはずでしたが、貧乏根性が抜けず、今期3度目のカシワ林に出撃しました。ターゲットはもちろん年1化性蝶の課題として唯一撮り残したオオミドリシジミ♀のベタ開翅画像です。現地4時50分着。この日は前夜からの放射冷却現象の影響もあって、とてもヒンヤリとして、夜明けの富士山もこの時期にしてはクッキリと観察できました。叩き出しを始めて感じたのは先週よりゼフ全体の個体数が半減している点。ヒンヤリとした好条件の割には下草に舞い降りる個体は多くありません。それでも運良く、3頭の♀らしき個体が同じススキに降りてきてくれました。「ラッキー、一丁もらった~♪♪」と上機嫌でファインダー越しに観察すると、アララ、3頭全てハヤシミドリの♀でした。                               ++すべての画像はクリックで拡大されます++ 
f0090680_20475636.jpg
D90、ISO=400, F7.1-/160、-1.0EV、撮影時刻:5時31分

 その後、必死に叩出しを行ったのですが、とうとうオオミドリは落ちてきませんでした。ウーン、よくよくオオミドリとは相性が悪いようです。6時を過ぎると強い朝の陽射しが差してきて、気温が急上昇。タイムリミットが近づいたようです。ここは素直に諦めることにしました。

 気を取り直し、ターゲットをクロシジミ♂に変えて、先日♀を見出したポイントへ。しばらく探索すると草地から黒い影が。追跡するとまだ活動の鈍い♂を発見。
f0090680_20481934.jpg
D90、ISO=200, F9-/200、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:6時55分

 鮮度はまあまあです。♀もそうですが、ゼフと比べると同じ時間帯・気温での活動が鈍い感じ。草むらに落ちてもがいている姿から羽化直かと誤解しましたが、そうではなくて、活動が活発になるまでの時間が単に長いのですね。管理人はまともな♂開翅画像を撮っていないので、ひとしきり開翅まで待ちました。ようやく朝日が差し込んでくると、ジワリと開翅です。
f0090680_20485040.jpg
D90、ISO=200, F9-/200、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:7時18分

 ただこの角度からだと、紫色の幻光は上手く出ません。ストロボ使用/未使用で比べてみても、大差はありませんでした。そこで前方に回りこみ、パチリ。
f0090680_2049476.jpg
D90、ISO=200, F9-/200、-1.0EV、撮影時刻:7時19分

 右後翅にようやく紫色幻光らしき色を出すことに成功です。それにしても、もう少しご開帳してくれればいいのに・・・と歯軋りしたのでした。おしまいに♂の生息環境を縦広角でご紹介しましょう。
f0090680_20492057.jpg
D40-24、ISO=200, F10-/125、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:8時09分

 当日、朝日が差し始めると、林縁の草地ではオレンジ色のコキマダラセセリが沢山飛んでいました。いつのまにやら♂は盛りを過ぎており、鮮度の良い♀を沢山観察することができました。
f0090680_20493336.jpg
D90、ISO=200, F5.6-/800、-0.7EV、撮影時刻:7時13分

 なお、中央♀の左下にボヤッと写っているオレンジ色の影はダブル開翅していたコキマの♂です。
結局、今シーズン、オオミドリ♀のベタ開翅画像はどうやら諦めなければならないようです。残念ですが、仕方ありませんね。
by fanseab | 2009-07-26 20:54 | | Comments(10)

信州遠征(7月18-19日) (2)その他の蝶

 オオミスジ撮影の合間に探索した魅力的な蝶達をご紹介しましょう。なお、ご紹介する画像は全て7/18に撮影しました。現地で最初に出会ったのはヒメシジミ。既に発生末期と思われ、♀で最も鮮度が良くてもこの程度でした。                     ++全ての画像はクリックで拡大されます++
f0090680_13175836.jpg
D90、ISO=400, F4-1/800、-0.7EV、撮影時刻:8時41分

 ♂に至っては撮影するのが可哀想な状況。この地域では6月末が最盛期なのでしょう。高標高の高原なので、ヒョウモンチョウ類も結構飛んでいます。想定内だけど嬉しかったのがコヒョウモンモドキとの出会い。クガイソウで吸蜜する♀を逆光で狙いました。
f0090680_22314662.jpg
D90、ISO=400, F9-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時24分

 このモドキはデジタルでの初撮影。霧ヶ峰等、広大な草原の蝶のイメージが強いですが、ここでは畑地の脇とか僅かに残る草地が発生地になっている様子で、生息環境はかなり脆弱と推察します。ただモドキも発生後半で、このタテハの美点である断続的な縁毛も磨り減って見栄えがイマイチでした。15時過ぎ、少し日差しが強くなった時にオカトラノオに飛来した♂は♀よりもちょっぴり鮮度が良かったです。
f0090680_2232432.jpg
D90、ISO=200, F8-1/250、-0.7EV、撮影時刻:15時17分

 ウラギンも雨中では鮮やかなオレンジ色に見えましたが、接近すると結構スレが目立ってガッカリでした。
f0090680_2233464.jpg
D90、ISO=400, F9-1/400、外部ストロボ、撮影時刻:10時05分

 この日は14~15時頃、雲が少し薄くなって陽が差し始めたため、吸蜜に来る蝶の種類も増えました。オカトラノオに見かけない黒っぽいシジミが登場。ミヤマカラスシジミの♂でした。
f0090680_22333027.jpg
D90、ISO=200, F6.3-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:15時32分

 最初一瞬、同定できなかったのは、ご覧の通り、裏面の線条紋が全く消失していることでした。図鑑によれば、このような異常は滋賀県・伊吹山産で多く見出されるとの記述があります。因みに管理人にとってミヤマカラスは銀塩時代も含め、これが初撮影。初物が異常斑紋個体とは、文字通りビギナーズラックだったのかもしれません(^^) 

 さて、今回の遠征でオオミスジと並んで期待していたのがキバネセセリ。Burara属として唯一国内に進出しているセセリとして、是非ともデジタルできっちり捉えたかったセセリです。トイレ脇のコンクリート床に執心の個体を狙いました。吸い戻しの様子が伺えたので、その一瞬を何とかゲット。
f0090680_22342437.jpg
D90、ISO=200, F8-/250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時08分

 今回遠征でも会心のショットになったので、少し大きめの画像でご紹介しています。ストローの先端および腹端部には水滴が観察されません。極微量の水分を出し入れしているのでしょうか?吸水に執着し、あまり吸水ポイントから離れないのを見込んで飛翔にトライ。何とか絞り開放に近い条件下、ジャスピンで捉えることができました。
f0090680_2234462.jpg
D40-24(ノートリ)、ISO=400、F2.5-/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:14時39分

 セセリと言えば、草原ではヒメキマダラセセリが目立ちました。定番のアザミで吸蜜する♂です。
f0090680_22352510.jpg
D90、ISO=200, F8-/100、-0.7EV、撮影時刻:14時56分

 コキマダラがいても良い環境なのですが、ヒメキマダラのみ観察できました。両者の生息条件は微妙に違うのですね。一泊二日での信州遠征。実は2日目はクリソゼフ撮影を画策して午前4時起きで頑張りましたが、やる気とは裏腹に俄か雨混じりの最悪の天候。上空の雲の動きを観察し、晴れる見込みなしと判断して午前7時に思い切って撤収しました。この日、期せずして関西のブログ仲間が近場の上高地を訪問されていたようですが、彼らも7時半には見切りをつけて下界で成果を挙げられたようです。

 今回は、結局初日だけの撮影に終わりましたが、当初の目的であるオオミスジとキバネ画像をゲットできて、それなりに満足して帰宅したのでした。<了>
by fanseab | 2009-07-24 22:39 | | Comments(10)

信州遠征(7月18-19日) (1)オオミスジ

 複数種の撮影目的に長野県・乗鞍岳東麓(標高1200-1300m)を探索してきました。この地域に足を踏み入れるのは初体験。因みに管理人は中央高速で松本ICを降りるのもこれが初体験(恥ずかしながら上高地に行ったこともありません)。長坂ICを過ぎる頃から雨がパラパラ降ってきて、現地に到着した7時前には本降りの状況でした。「あ~俺はやっぱり雨男なんやろか?」と嘆きつつ、傘を差しながらの探索・撮影です。

 今回遠征の主目的は課題としているオオミスジ♂のベタ開翅・閉翅画像の撮影。農道をゆっくりと車を転がしながら、梅、スモモの類をルッキング。ウメの木から飛び立つ1頭が飛び立つのを見逃さず追跡し、ベタ開翅を撮影。ド完品の♀でした。なお、今回ご紹介するオオミスジ画像は全て7/18の撮影です。               ++画像はすべてクリックで拡大されます++
f0090680_22345113.jpg
D90、ISO=400, F9-1/400、外部ストロボ、撮影時刻:10時03分

 先月(6/27)、山梨で撮影した個体よりも、こちらの方が鮮度も良好で、スッキリした背景が得られ、幸先の良いスタートになりました。♀撮影ポイントから50m離れた別のウメの木の樹冠を2頭のオオミスジが飛んでいます。どうやら♂の探雌行動のようです。それにしても雨降りの中、♀を探す根性には頭が下がります(笑)。1頭の♂の動きをじっと追跡していると、下草付近で妙な動きをしています。もしや・・・と思って接近すると、予想通り、交尾個体を発見できました。
f0090680_22352656.jpg
D40-24、ISO=200, F6.3-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:11時30分

 上♀、下♂で後方に発生木となったウメが見えています。♀は羽化直と思われる新鮮な個体。
♂♀開翅・閉翅画像を一気に撮影できるチャンスの到来です。先ずは♂のベタ閉翅画像をゲット。
f0090680_22355296.jpg
GX100@5.1mm(トリミング)、ISO=80, F4.4-1/200、-0.7EV、撮影時刻:10時55分

 続いて、♀のベタ閉翅画像。
f0090680_22362110.jpg
D90、ISO=400, F9-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時02分

 羽化直の裏面は本当に綺麗ですね!この後、暫く他のポイント探索を実施して戻ってみると、♂が相変わらずしつこく交尾ペアにちょっかいをかけていました。
f0090680_22365220.jpg
D90、ISO=200, F9-1/160、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時41分

 右上の開翅個体が♂、中央が♀、その左側から交尾を迫る♂が必死にもがいています。♂の執念は相当なもので、この場面の7分後にまたしてもちょっかいをかけました。
f0090680_22372087.jpg
D90、ISO=800, F3-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時48分

 この騒動の過程で、それまで翅を閉じていた♂が開翅をしてくれましたので、ベタ開翅をゲット!
f0090680_22374573.jpg
D90、ISO=200, F9-1/160、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時41分

 これで何とか目的の♂ベタ開翅・閉翅画像がセットで完成です。1枚目の♀開翅画像と比較すると、♂の前翅形が細長い特徴がよく理解できると思います。その後、交尾ペアでなく単独での♂開翅画像を撮りたくて、必死に頑張って何とか撮れたのがこの画像。
f0090680_223854.jpg
D90、ISO=400, F6.3-1/500、-0.7EV、撮影時刻:15時46分

 交尾ペアの♂同様にかなりスレ・カケが目立ちます。標高1200mを超える今回の観察ポイントでも完品の♂を撮影するためには7月上旬頃に来訪しなければ無理なのかもしれません。

 さて6月より追跡してきた課題のオオミスジですが、交尾ペアに巡り会えた幸運も手伝って、何とか♂♀双方のベタ開翅・閉翅画像が完成できました。年1化の蝶は本当に撮影が難しく、特にオオミスジ♂は常に樹冠付近を探雌行動で滑空しているため閉翅画像の撮影難易度が高いと感じました。まぁ、オオミスジに限らず、閉翅画像を撮り難いのはNeptis属全般に共通すると言えますが・・・。次回はオオミスジ以外に出会った蝶達をご紹介しましょう。
by fanseab | 2009-07-21 22:43 | | Comments(10)

カシワ林のゼフ探索:その(2)(7月12日)

 先週に引き続き、同じポイントに出向いてきました。ターゲットはハヤシミドリ・オオミドリの♀。現地5時着。ポイントに着くなり、ヤバイと思いました。先週とは異なり、ヒンヤリ感が全くなく、蒸し蒸しした空気が漂います。叩き棒で叩いても予想通り、飛び出す個体数は先週より増加しているものの、殆どが降りてきません。偶に降りても、湿気で眼鏡が曇って着地地点を見失う最悪のパターン(^^;;

 それでも何とかヨロヨロ下草に降りてきた個体を慎重に撮影。鮮度もまずまずのオオミドリシジミ♀でした。
f0090680_23554295.jpg
D90, ISO=400, F8-1/200、-1.0EV、撮影時刻:6時00分

 開翅までは間がありそうなので、この個体から離れ、さらにウロウロ探索です。あるカシワの付近を通り過ぎた時、下草の笹の葉でモゾモゾもがいている、褐色のシジミを発見。ゼフにしては様子が変なので、近づいてみてビックリ! なんとクロシジミの♀でした。ここは慎重にベタ閉翅をゲット。
f0090680_2356329.jpg
D90, ISO=200, F7.1-1/320、-1.0EV、撮影時刻:7時07分

 恐らく羽化直に近い鮮度の個体です。管理人は関東でこのシジミを撮影するのはこれが初体験。富士山麓に生息地があることは知っていますが、まさかこんな所でも発生しているとは! 全回の記事で「想定外の蝶」なる表現を用いましたが、将にクロシジミはそんな相手でした。朝日が差してくると、すぐに開翅です。
f0090680_23562262.jpg
D90, ISO=200, F8-1/500、-1.0EV、撮影時刻:7時22分

 さすがにこの開翅角度だと「ベタ開翅」アングルは無理ですので、♀の特徴である「ぼてっとした腹」と複眼・前後翅にピントを合焦させました。滋賀県で観察した際、翅表が白化した個体をよく観察しましたが、この個体は全面が一様な黒褐色で肛角部に黒い斑紋がある程度です。ビロード状の光沢感はなかなか表現できないですね。

 さて、クロシジミの撮影が終わって時計を見たら7時30分前。最初に発見したオオミドリもそろそろ開翅している頃だ・・・と大急ぎで戻ってみると影も形もありません。あ~ガッカリ。やはり二兎を追うものは一兎しか得られない?かな(笑) 気を取り直して、叩き棒で更に叩くと羽化直に近いオオミドリ♀がまた舞い降りてくれました。
f0090680_23564745.jpg
D90, ISO=400, F9-1/640、-1.0EV、撮影時刻:7時32分

 今度は期待大です。注目して見守ると、体をもたげ、さぁ開翅か?との期待をよそに、サーッと上空に舞い上がり、ジ・エンド。気温の上がりが早いので、ジックリ開翅のパターンに持ち込めません。今日は根性で何とか♀開翅をゲットするぞ・・・と、飽きもせず、延々とカシワを叩き続けると、また1頭の♀らしき個体が下草に舞い降りました。今度の下草は丈も低く、期待大です。慎重にベタ閉翅を撮影。
f0090680_2357946.jpg
D90, ISO=400, F7.1-1/640、-1.0EV、撮影時刻:9時00分

 当初、この個体もオオミドリかと思いましたが、帰宅してから良く見てみるとハヤシミドリシジミの♀と判定(誤っていたらご教示ください)。同定の拠所は一般的に言われている、①白帯の幅がやや広く、内側の黒い縁取りが不明確。②中室端短条も不明確の二点です。さて、いつ開翅するか?長期戦が予想されるので、持参したコンビニのおにぎりを頬張って腹ごしらえです。食い終わって、振り返ると、おぉ~、開翅しているじゃないですか! ここは慎重に真上からベタ開翅をゲット。
f0090680_23572417.jpg
D90, ISO=400, F8-1/500、-1.0EV、撮影時刻:9時09分

 表翅もほぼ傷もなく、一安心。前翅中室外側にはわずかですが、青色鱗粉が載っているのが確認できます。これで、(↑の個体がハヤシで正しいとしてですが)ハヤシミドリ♂♀のベタ閉翅・開翅セットが完成です。課題として残されたオオミドリ♀の開翅は撮影チャンスがあるか?疑問ですが、なんとか頑張ってみるつもりです。帰り支度をしていると、カシワを叩く単調な作業に疲れた管理人を、新鮮なクジャクチョウが癒してくれました。
f0090680_23573888.jpg
GX100@15.3mm, ISO=100, F5-1/200、-0.7EV、撮影時刻:9時45分
by fanseab | 2009-07-12 23:58 | | Comments(12)

想定内と想定外の蝶(7月5日)

 ハヤシミドリを探索していた林縁の草原上で敏速に飛ぶセセリを発見。新鮮なコキマダラセセリ♂でした。 
 ++いずれの画像もクリックで拡大されます++                                 
f0090680_22272199.jpg
D90, ISO=200, F9-1/250、-0.7EV、撮影時刻:9時29分

 課題の開翅アングルで撮影。こいつが飛んでいることはある程度予想していましたが、綺麗なセセリに出会うと嬉しいものです。しかし、草原で見るこのセセリ、スジチャやヘリチャが橙色だとすると、深紅に近く、感覚的には「アカセセリ」ですね。初夏、ゼフシーズンの初めに出会うアカシジミの鮮烈な赤の感覚に近いものがあります。残念ながらベタ閉翅撮影には失敗。まぁ、このセセリは管理人の課題ではないので、欲張りはしませんでした。

 さて、カシワ林を後にして、標高を上げ、標高1000mを越すあたりで別のゼフ探索をしました。しかし目的の相手は坊主。林縁を飛ぶミドリヒョウモン等を撮影していると、フワフワと飛ぶシロチョウがいました。「なんだろう?昼蛾にしては蝶に似た飛び方だなぁ~」と追跡してみると、なんとウスバシロチョウの♀でした!
f0090680_22273527.jpg
D90, ISO=200, F6.3-1/640、-0.7EV、撮影時刻:11時35分

 後翅の羽化不全が、ちょっぴり残念です。しかし、5月に撮り直しを予定していたまま、「もう今シーズンの撮影は無理やな~」と諦めていた「♀のベタ開翅」が得られて本当に嬉しかったです。 因みにこの♀、腹端部にスフラギスもついておらず、お相手の♂にも出会うことなく、寿命が尽きるのでしょうか?ともかく、これで課題としていたウスバシロ♂♀のベタ開翅・閉翅も一応セットで完成です。それにしても、7月にこのアゲハを見るとは想定外でした。
by fanseab | 2009-07-09 22:29 | | Comments(4)

カシワ林のゼフ探索(7月5日)

 今シーズン、山地性ゼフとしてハヤシミドリシジミを課題に掲げています。そろそろ♂の出始めと睨み、富士山麓のカシワ林を訪れました。現地5時30分着。朝露で濡れた下草にビッショリになりながら、カシワを叩いていきます。それらしき蝶影が飛び出しますが、茂みの影に逃げてなかなか成果が上がりません。10数本叩いてやっと大小2頭の個体が下草に舞い降りました。大きめの個体に狙いをつけ、慎重に探ると下草でもがいた後、ゆっくりと葉上に登り、静止してくれました。じっくりとベタ閉翅を撮影。                        ++いずれの画像もクリックで拡大されます++      
f0090680_0195157.jpg
D90, ISO=200, F3.8-1/1000、-1.0EV、撮影時刻:6時03分

 開翅するまで時間がありそうなので、付近のカシワを更に探索。戻ってみるとまだ開翅しておりません。腰を落ち着け、携帯でメールチェック等して待機している途中、何気なく個体を見ていると、突然、何の前振りもなく、ガバッと開翅です。個体サイズからハヤシミドリの♀とばかり思っていたのですが、♂でした。ここは慎重に接近し、夢にまで見た真上からのベタ開翅を撮影。
f0090680_020942.jpg
D90, ISO=200, F9-1/250、-1.0EV、撮影時刻:7時39分

 何と言う美しさでしょう。ウルトラマリンの種小名の由来がよくわかる、深みのある構造色に溜息が出ながらの撮影でした。この直後、サーッと飛び立ち、再びカシワの葉上に止まり、開翅です。 
f0090680_020458.jpg
D70-VR84@400mm, ISO=400, F9-1/640、-1.0EV、撮影時刻:7時47分

 木陰から垣間見る濃いコバルトブルーも味わいがあります。続いて向きを変え、朝日に正対した姿を真正面から捉えました。
f0090680_0211095.jpg
D90-VR84@400mm, ISO=500, F9-1/800、-1.0EV、撮影時刻:7時55分

 前翅の輝きとは異なり、後翅に緑色が混じる色の変化も見ものです。これでかなり気分が楽になり、更にカシワを探索すると、今度は小ぶりの個体が下草にヨロヨロと舞い降り、すぐに開翅です。しかし、この個体、敏感でして、カメラを接近させるとすぐに翅を閉じてしまいます。暫く待って再び開いた瞬間をゲット。
f0090680_0213016.jpg
D70, ISO=200, F4.5-1/640、-0.7EV、撮影時刻:7時39分

 別途、撮影した閉翅画像から、管理人初撮影のエゾミドリシジミと判明。初物は素直に嬉しいですね。さて、エゾを撮影した付近で、ビュンビュン飛ぶ回るファボニウスを発見。ジョウザンかと思いきや、オオミドリシジミでした。テリ位置がそれなりに高いので400mmズームで狙っていたのですが、近場には降りません。時折激しく卍飛翔を繰り返すので、広角でいつもの乱射。何とか卍が解けて1頭が相手を追尾するシーンを切り撮れました。
f0090680_0215784.jpg
D40-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=400, F6.3-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:9時41分

 時間の経過と共に徐々にテリ張り位置が低くなり、手前のカシワの葉上に来た個体に狙いを定め、なんとかベタ閉翅もゲット。
f0090680_0222379.jpg
D40-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=400, F7.1-1/800、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時19分

 この個体、ストローを出して葉上の水分?を吸っている様子です。また別の個体が運良く下草に舞い降り、開翅してくれました。
f0090680_0231947.jpg
D40-10.5-X1.4TC(トリミング), ISO=200, F7.1-1/200、-1.0EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時13分

 画面の後方にテリ張りの激戦場?となったカシワ林が見えます。ご覧のように対角魚眼を目一杯接近させても、ピクリともせず、大変助かりました。ここは千歳一隅のチャンスと考えて、真上からベタ開翅撮影に成功!
f0090680_0234214.jpg
D90, ISO=400, F5-1/2000、-1.0EV、撮影時刻:10時13分

 今シーズン、既に諦めていたオオミドリのベタ開翅が得られて大満足です。
この日は心配されていた気温の上昇もさほど無く、ゼフの開翅画像に絶好の薄曇りだったのは幸いでした。ハヤシの開翅・閉翅のみならず、期待していなかった課題のオオミドリ開翅・閉翅画像も撮れ、充実感に満ちて帰宅したのでした。
by fanseab | 2009-07-07 00:27 | | Comments(22)

ヘリグロチャバネセセリ(6月27日)

 オオミスジ探索の合間に撮影したヘリチャの画像をご紹介しましょう。いつもオオムラサキ♂が出現する頃、雑木林の林縁でテリを張る♂をよく見かけます。いつもは適当に撮影していましたが、今回は少し真面目に取り組んでみました。しかし、毎度のことですが、フィールドではスジチャとヘリチャの区別が困難で、帰宅してからPC画像を眺めながらの同定能力に情けなくなります(^^;

 朝方、テリ張り開翅もせず、珍しく閉翅状態でいる新鮮な♂を発見。
++画像はすべてクリックで拡大されます++             
f0090680_2132216.jpg
D70, ISO=200, F9-1/500、-1.0EV、撮影時刻:8時27分
 
 縁毛がしっかりついてないと、このセセリは見栄えがしませんね。お次は♂の開翅。
f0090680_2133740.jpg
D70, ISO=200, F9-1/500、-0.7EV、撮影時刻:8時51分

 課題用のアングルでの撮影。この時間帯は、比較的テリ位置が高いので、このアングルで撮るのに、意外と苦労しました。お次は丁度満開状態のオカトラノオでの♂吸蜜。
f0090680_2141327.jpg
D70, ISO=200, F9-1/500、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:8時50分

 地味なセセリですけど、この花と組み合わせると、大変華やかな装いになると思います。別のポイントを探索中、日陰を緩やかに飛翔する個体を発見。♀でした。先ずはウメの葉上で休むベタ閉翅。
f0090680_2144389.jpg
D70, ISO=200, F9-1/320、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時11分

 課題のセセリ閉翅画像は、♀の特徴である腹部の形状を表現するのがポイント。その意味で、腹端が葉に隠れたのは反省材料です。葉陰から出たこの個体、ハルジョオンでしきりに吸蜜していました。その吸蜜開翅をパチリ。
f0090680_21515.jpg
D70, ISO=200, F9-1/400、-0.7EV、撮影時刻:10時12分

 更に閉翅での吸蜜場面。
f0090680_2151171.jpg
D70, ISO=200, F9-1/250、-0.7EV、撮影時刻:10時13分

 オオチャバネやミヤマチャバネ等に比較するとストローの長さは短いですね。可憐なこのセセリ、とても好みです。次はスジグロチャバネセセリをきちんと撮りたくなりました。
by fanseab | 2009-07-02 21:07 | | Comments(14)